2013年11月28日木曜日

2013年11月16日・23日幼児部つくし組

今日は感謝祭ですね。お天気も良くきっとそれぞれ大切な方々と楽しい感謝の時間を過ごされていることと存じます。ブルックリンシュタイナー日本語幼稚園が2年目を迎え、新しいご家族もいっしょに毎回楽しいクラスが成り立っているのも、保護者の皆さんが私たちを信頼し、温かくサポートして下さるからだ と心より思っています。この日に際し、改めて感謝の気持ちをお伝えしたいと思います。ありがとうございます。

さて、16日と23日のクラスの様子を少しご報告します。

 16日は3人のお誕生日会をしました。子供たちにそれぞれ自然界からのプレゼントをもたせていただき、ありがとうございました。この幼稚園が土曜日それも毎週ではないので、お誕生日の近い日にお祝いできなくて申し訳ないです。子供にとって1年で一番大切な日、お誕生日をお友達とお祝いすることは魂に残るかなと思ってやっています。お誕生日はこんな感じでやっているということを今日は紹介しますね。

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お誕生日のお歌
遠い星の国から、虹の橋を渡り、私たちのところへ生まれて来たのよ
ようこそようこそ、〜君、〜ちゃん

冠とケープをつけたお誕生日の子供が歌に合わせてドアから入ってくるので、みんなで迎えます。それぞれ用意した席に座ってもらいます。

私のお話。お空の上の天使たちの国からそれぞれ時期がきて、地上に降りて来たい、あのお父さんとお母さんのお家に生まれたいと天使が神様にお願いします。神様は、虹の天使にそれぞれの天使を導くように言います。虹の天使といっしょに太陽を訪れ、温かい愛情、優しい心をもらいます。お月様を訪れ、銀色に輝く智慧をもらいます。最後にお星様を訪れ、星のように輝く目の輝きをもらいます。その輝きは何にでも興味を持ち、やってみたくなる輝きです。そしてとうとう天界と地上を結ぶ虹の橋までやって来ます。そこからは虹の天使は一緒に行けませんが、地上に降りてもいつもそばで見守っていることを伝えます。それぞれの天使は1人ずつ虹の橋を渡り、それぞれのお家へ生まれてきます。これがお話の要約です。子供にはもっと優しい言葉でお話しています。


 その後、ろうそくに火をつけて、それぞれ生まれた年から1歳になるまで、1歳、2歳、3歳、4歳〜とその子の成長とともに起こった出来事を1年ごとに水に浮かべたろうそくに火を灯しながらみんなに語ります。(これは、前もってご両親からお聞きしています。)そして最後にもう一つのお誕生日のお歌を歌って、プレゼントを渡します。最後に今まで灯したろうそくの火をお誕生日の子に消してもらいます。


こんな感じでしています。天使のお話やそれぞれの誕生から今までの出来事の話をずっと聞いているのは他の子にとっても結構長い時間(15分くらい)なのですが、大体みんなずっと静かにしてくれています。静かな特別なセレモニーの雰囲気、灯されたろうそくにみんなの魂も包まれているような感じです。
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その後は室内遊びなので、また元気な遊びに戻ります。この日は小人さんを作りました。針を使うのが小さい3歳のK君でも上手にできたのは結構驚きでした。「ぼく上手だね」と何度も言いながら縫ったのを満足そうに見ていました。4歳、5歳のお子さんでも「お母さんといっしょにやっているよ」という女の子が何人かいましたし、最初は「やったことがない」と言っていた男の子もやり始めたら最後まで続き、途中でやめてしまうような子はほとんどいませんでした。「見て、見て、これだけできたよ」とひと針縫うごとに見せてくれた子もいました。やったことがないことができた達成感を声で表さずにはいられないという感じでした。針は危ないという気持ちにもなりがちですが、お家でお母さん、またはお父さんといっしょに簡単な縫いものをやってみるのもとてもいいアクティビティーだと思いますよ。小人さんの洋服やかばん、またはコースターなど作ることもできます。フェルトは縫い代などが必要ないので、お子さんの材料にはいいですし、糸の色も変えたり、刺繍糸だとスティッチも模様になるのでかわいいと思います。小人さんの外が出来上がり、中にウールをまるめて入れると顔が出来上がり、急に小人さんに命が灯ったような感じになります。その瞬間に子供の目がキラッと輝き、それを見るのが私の楽しみです!


23日はゆうこ先生と代行の美奈先生にお願いしたクラスでしたが、初めての美奈先生にもすぐ慣れた様子でいいクラスができたと聞いています。以下、ゆうこ先生から報告です。

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あづさ先生がお休みであることでいつもと違うリズムに始めはドキドキしていた子もいましたが、14名(Hちゃんはお休み)全員が元気に一日を過ごしました。教室に入るとお手伝いに来て下さった美奈先生に名前を紹介して、みんな少しはずかしそうに「おはようございます」と挨拶をしました。温かく見守ってくださる美奈先生に子供たちは「今日も安心して遊べるんだ」とすぐに分かったようで、それぞれが自分のペースで遊び始めました。

今学期に何度も挑戦したおむすび作りですが、みんな慣れた様子で自分の持って来た具をいれてにぎるのを楽しんでいました。お友達が持ってきた具の「おかか、こんぶ、うめぼし」を「すこしちょうだい」と言って取り替えっこしながら今日も3つずつにぎりました。みんな本当に上手になっていてびっくりしました。

おむすび作りが終わったお友達から順番に、小さなグラスに黄色やオレンジや黄緑色のカイトペーパーを貼って<ランタン作り>をしました。黙々とちぎる子から、ちぎっては貼ってをくり返す子もいて、ランタン作りを各自楽しんでいる様子でした。「出来た〜」満足感あふれるいい笑顔が見られました。全員の作品を見ながら「僕のはどれかな〜?」とお友達と一緒に自分のランタンを探すのも嬉しそうでした。

サークルでは、手遊びの<こどもとこども><茶つぼ>の歌を「ふた、そこ、ふた、そこ」を手で作りながら歌いました。だんだん速くなった後で「底抜けだ〜」びっくりした顔が一変して笑顔がこぼれました。あづさ先生と一緒に歌っているみんなが大好きな <なべなべそこぬけ、あぶくたった>などを2人組になって遊んだ後で大きなお鍋をみんなで作り<あぶくたった>でムシャムシャお友達とたくさん食べました。

おやつの時間では、自分のにぎったおむすびをしっかり頂きましたが、途中興奮して大きな声で話し出す子がいました。すると自分も自分もと何人もの子が興奮してしまったので、「ご飯をいただくとそのご飯はどこにいくのかな?」と質問してみました。「おなかの中〜」おなかをさわって答えてくれたお友達もいました。「みんなが大きくなるのに必要な栄養が、おなかの中に入っていき、頭のてっぺんから足の先まで届くようにしっかり食べましょう。」というお話をしました。食事を美味しくいただくために、お行儀よくいただきましょう、としっかり伝えていきたいと思いました。

外遊びでは、いつものように元気いっぱいに身体を動かして遊びました。大きな上着を着るようになって鞄を背負うのが難しい子が何人か見られたので、出来るだけ自分で背負えるものをご用意頂けたらいいと思います。ケガもなく最後まで元気に一日を過ごせたことに感謝しています。明日からサンクスギビングですね。どうぞあたたかくしてご家族で大切な時間をお過ごしください。

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以上はゆうこ先生から私への報告だったのですが、皆さんにシェアするのにとてもいいと思ったので、そのまま報告させていただきました。

子供たちが作ったランタンの意味ですが、こんなお話があります。夏はギラギラ輝き私たちに身体いっぱいに浴びる光をくれた太陽ですが、秋、冬となりだんだんその陽が小さくなっていきます。あの光はどこに行ってまったのかしらとその光を探している女の子はある日、ランタンの中に灯っているろうそくの火をみつけました。、「こんなところに太陽さんの光がかくれていたのね」と嬉しくなります。それでその温かい光をお家の中で大切にしようとランタンをテーブルに置き、冬の間はその火を太陽さんの光として楽しみました。

このお話が私は好きなのですが、こんな意味でランタンを作ってみました。シュタイナー教育では、この時期だんだん短くなっていく陽に感謝をしながら、ランタンを持ってお外を歩くという行事をします。日本語幼稚園ではそれはできませんでしたが、この感謝祭の日に、またはこれからお家の中で火を灯しながら、季節の流れを感じ、自然を思いながらランタンの光を楽しんでいただければと思います。温かい光と共に、ご家族と大切な方々と感謝祭、そしてこの週末をお迎えください。

アマーあづさ

2013年11月23日小学校高学年クラス

9:40~ 10:45  メインレッスン
11:00~12:00 感謝祭調理
12:00~13:00 家作り
13:00~14:00 感謝祭


メインレッスン

『方丈記』朗読
今学期の初めは少人数が暗記をしてきたこの朗読でしたが、その子達に触発されたように、今回は6人中ほとんどの生徒さんが、かなりの部分を暗記してきていました。皆誇らしげに、覚えてきた部分を元気な声で朗読してくれました。終業式までには皆覚えてくることと思います。

漢字テスト

家作りの記録の本作りの説明
家作りの集大成として、家作りの記録の本を手作りさせることになりました。まず初めに、どの様に本を作るかをL君が低学年だったころに作った本を皆に見せながら、具体的に説明しました。表紙には何を書いて、目次には何を書いて、等々を説明しました。次に、それぞれの生徒さんに、何の素材を使って本を作りたいかを選んでもらいました。

今までの記録の見直し&本作り開始
私が今までの記録の見直しを行っている間、書ける(描ける)ところから本作りを始めてもらいました。皆、表紙の字を書き終え、1ページ目の絵に取り掛かりました。この絵は「自分と自分の家族が幸せに暮らせるような家」を想像して描いてもらいました。さて、どの様なお家が出来上がるでしょうか、楽しみです。

今回は、時間が短く次回が終業式であるため、いつものメインレッスンの様にお話を基にしたレッスンではなく、家作りの記録の本を作り始めることに専念しました。本作りは慣れている子も初めての子もいます。それぞれが出来るだけ精一杯、心を込めて作ることがとても大事だと思います。

感謝祭調理

高学年の生徒さん達が丹精込めて育て、11月9日の授業で脱穀、精米したお米を使って、おにぎりを作り、お味噌汁も作り、保護者の方々、低学年の生徒さん達と一緒にいただく感謝祭を行いました。こちらはその感謝祭に向けての調理の様子です。
 
おにぎり作り
N君のお母さんのTさんの指導の元、まずは保護者の皆様に持ち寄っていただいた白米からおにぎり作りを始めました。保護者の方々にお手伝いいただきながら、少したどたどしい手つきではありますが、皆とても楽しそうにおにぎりを作っていました。まずは自分達の分、その後に低学年の生徒さん達の分も作ってもらいました。そして、最後に自分達が育てたお米を玄米のままおにぎりにしました。一つまみだけ味見をさせてもらいましたが、モチモチとした触感でとても美味しかったです。一つ一つ、形も大きさも違うおにぎりが沢山できました。中身はというと、保護者の皆様のご協力のおかげで、かなりの種類の具が集まったのですが、鮭が圧倒的に人気であっという間になくなりました。



お味噌汁作り
おにぎりを作った後にお味噌汁の仕上げをしました。こちらも皆様に持ち寄っていただいた具を、保護者の方々に先に調理していてもらった物に、生徒達が味噌を入れる、という作業をしました。お鍋が二つだったので、お味噌を入れたい人?とTさんが聞いたところ、全員が張り切って手をあげていました。最終的にL君とKちゃんが入れました。お味噌はTさん自家製の物も使わせていただき、生徒達は手作りのお味噌を味見する、という貴重な経験もさせてもらいました。

 調理の感想
最後に調理の過程、感想について聞いてみました。やはり自分達で育てたお米でおにぎりを作ったことは感慨深かったようです。それと同時に、そのおにぎりを食べられるまであと1時間待たなければいけなかったことが結構辛かったらしく、感想の中には「今すぐ食べられると良いと思います。」というものが多く、少しかわいそうなことをしたと思いました。次回の課題にします。

家作り

今回は家作り4回目です。屋根の骨組みを完成させ、もう2つ窓枠を作りました。今回は感謝祭でお手伝いいただいた保護者の方々が家作りにもご協力くださり、多くの方にお手伝いいただきました。お陰様で、今回も怪我もなく無事終わりました。本当にありがとうございました。

屋根の骨組み作り
前回に引き続き、屋根の骨組みを壁枠に打ち付け、屋根の骨組みを完成させました。大分皆作業に慣れてきて、金槌の使い方一つ取っても工夫しながら行っていました。

窓枠作り
今回は窓を二つ付け足すことになり、そのための枠を作りました。窓が壁の骨組みに対し、直角になるように特別な定規を使い、のこぎりを使い、釘を打ちながらの作業でした。



毎回のことですが、家作りは皆非常に真剣な表情で行っています。圧倒的な集中力が体からみなぎっている感じです。そして、今回は低学年の生徒さん達が授業を少し見学に来てくれました。お兄さん、お姉さん達が作っている家を見たときの彼らの表情と言ったら!誰も声にならない声で「うわ~!」という熱い憧れの眼差しを送っていました。高学年の生徒さん達は誇りに思ったことでしょう!

感謝祭

ついに待ちに待った感謝祭です!
 
食事
先の調理の時間に作った、おにぎりとお味噌汁を低学年、保護者の皆様と一緒に美味しくいただきました。


稲の観察レポート発表
高学年の皆に自分達で育てた稲の観察レポートを発表してもらいました。一人一人が違う部分の生長過程を担当し、種から今日いただいた玄米になるまで、どの様に成長して、どの様に世話をしたかが良く分かる、とても素晴らしい発表でした。皆、私が思っていた以上にこの発表を真剣に捉え、間違えて発表しないように、事前に何度も何度も確認していた子達もいました。皆、私が以前に見たことのない緊張した面持ちで、一生懸命発表してくれました。彼らを本当に誇りに思います。発表は、勉強したこと、もしくは経験したことの良い復習になり、皆の前で発表するという行為は「しっかりやろう!」という意識を引き出すことが良くうかがえたので、これからは、もっと発表をさせる機会を増やそうと思いました。


漢字クイズ
高学年6人を3グループに分け、稲に関する漢字を当てる、というゲームをしました。8文字を部首と部首以外の部分に分けたフラッシュカードを、一番早く、正確に組み合わせたグループがポイントを取る方法で進めました。思っていた以上に皆真剣で、当たると盛り上がり、これからの漢字練習へのヒントをくれたゲームでした。

稲に関するクイズ
引き続き、高学年3グループに対し、口頭でクイズが出されました。千佳子先生が大半を作って下さったこのクイズに、生徒たちは漢字クイズ以上に盛り上がり、在席された保護者の皆様には面白い質問を大いに楽しんでいただけたと実感しました。

以上の様に非常に盛り沢山な一日で、色々な意味で関係者、保護者の皆様、生徒さん達にとって大変だったと思いますが、この日の目玉の感謝祭が、無事、楽しく、成功裏に終わったことに胸をなでおろしております。この日のために用意をしてくださった方々、当日お手伝い下さった皆様、本当にありがとうございました。

長沢千秋

2013年11月27日水曜日

2013年11月16日小学校高学年クラス

9:30〜11:00   メインレッスン
12:10〜13:00 家作り


メインレッスン

『方丈記』朗読
前回の授業で、MちゃんとN君に『方丈記』の意味の説明をしたため、N君に(Mちゃんはお休みでした)意味を説明してもらいました。初めは思い出すのに少し時間が掛かりましたが、皆で話し合っているうちに思い出したらしく、「あ!川の水はいつも違う!」と元気に皆に教えてくれました。そのうち、Kちゃんが「あ!なんでも変わるってこと?」と言い、皆も納得したようで、皆の洞察力、直感には驚きました。

漢字テスト

お話:『小さいお家』
家作りの実践授業をしているため、何か「家」について考えてもらおうと思い、今回は『小さいお家』という絵本を基に、お話をしました。このお話は、田舎に建てられた小さなお家が時間と共に街に埋もれてしまい、とても不幸せになるけれど、最終的にはまた田舎に移動してもらい、また幸せになる、というお話です。想像し易くストーリー性もあるので、皆に1) 自分がこの小さいお家になった気持ちでお話を聞くように、2) お話の後には一人一文ずつ作って要約文を作る、という旨を伝えてからお話をしました。いつものお話に比べて長かったのですが、皆じっと、真剣にお話を聞いていました。

今日のテーマの絵
『小さいお家』のお話の中で一番印象に残った場面の絵を、想像して描いてもらいました。それぞれ本当に個性、今の心のあり様が非常に良く反映された絵ばかりだという印象を受けました。保護者の皆様、是非この絵をお子様と良く見て話し合って下さい。

要約文作成
まずは一人一文ずつ、『小さいお家』のお話の中で、覚えている部分を言ってもらいました。皆、競い合って、文を言ってくれました。そしてそれに順番を付け、その順番ごとに黒板に書いてもらいました。口頭の会話は皆割とスムーズに話せるのですが、書くとなると(しかも皆の前で)、やはり少し間を取って、考えてから書く子が多かったように思います。全体として要約文と言うには少し抜けている部分がありましたが、一人一人の文そのものにはあまり直す部分はありませんでした。そして、生徒間で直していた場合もありました。この方法(生徒自身が要約文を作成すること)は、私が前もって作成した要約文を読むという作業に比べて、生徒さん達をお話にもっと集中させ、文を作るのにとても良い勉強になると思いましたので、これからもっとこの方法で進めていきたいと思います。

今日の漢字「街」
今日の最大テーマの一つである「街」の漢字を勉強しました。これは体験の子が書いてくれた文の中に「まち」と平仮名で書かれた部分があり、これを基に「さて、これを漢字で書ける人!」と促して、黒板に書いてもらいました。結果、彼らは皆「町」だと思ったので、新しい、そしてこの内容では正しい漢字である「街」を、「町」との違いと共に勉強しました。

メインレッスン後のスナックの時間に、今回のお話のテーマ、そして家作りの実践に絡めて、「どんな家が幸せな家だと思うか?」、「なぜ家には窓が必要だと思うか?」、「自分と家族が幸せになるような家はどんな家か?」等の質問を投げかけたところ、色々と答えてくれました。小さくても家族が幸せでいられる家が良い、と言った子が多かったです。

家作り(3回目)

今回の家作りもアレックス先生を招いて、指導していただきました。ありがとうございました!

1) 屋根の角度設定
アレックス先生に「屋根はどの位の角度にしたら良いと思いますか?」と聞かれ、皆で意見を出し合って決めました。

2) 屋根の骨組み切り
1) の作業により、屋根の骨の長さ、組み合わせ部分の角度が決まり、骨の部分の材木をのこぎりで切りました。材木に対し、斜めに切らなくてはいけない部分は、最初は皆手こずっていましたが、色々とやり方を変えたりしているうちに要領をつかんだようで、どんどん作業が早くなりました。


3) 屋根の骨組み打ち付け
次は、2) の作業で切った材木を屋根の中心部と壁の枠に打ちつけました。この材木が屋根の形になった瞬間に、生徒全員の顔つきがパッと明るくなり、口にせずとも誰もが「あ、家だ!」と感じた瞬間だったという印象を受けました。改めて、家作りの過程の中で、そして「家」という概念の中で「屋根」が持つ意義の重みに驚かされた一瞬でした。この作業には、他の作業以上に皆本当に真剣に取り組んでいました。


今回の授業も、アレックス先生を始め、N君のお父さんとお母さん、低学年C君のお母さん、体験入学のお子様のお母さんにお手伝いいただき、無事に終わりました。ご協力本当にありがとうございます。写真にある通り、生徒達自身が協力しあって作業を行っています。今学期の大きなテーマでもある「共同作業」を体感していることと思います。

長沢千秋

2013年11月26日火曜日

2013年11月23日小学校低学年クラス

『おおきなかぶ』スキット
 みんなでお話をそのままの文で読みながら、かぶになったりおじいさんになったりと楽しくお話が進んでいきます。毎回役が変わり、その時々でいろいろなキャラクターになるので、かぶとおじいさん役を立候補した子以外はいつ呼ばれて何の役になるのかドキドキで待っている感じで、見ているだけで私はワクワクしてきます。終業式ではどの子がどの役をするかまだ決まっていません。どの役になってもいいように、何度も何度も毎日一緒に口に出し、体を動かしてお話を正確に覚えましょう。

お話の読み聞かせ方:『もちもちの木』の回想
 このお話は長いのと、まめた、おじいさんの細かい感情表現を理解するのに時間が掛かると思います。読めば読むほど味わいのある感慨深いお話ですが、お子様の反応はいかがですか?本を読み聞かせるときは、自分の感情は抜きにして淡々と読みましょう。「すごいねー」とか「もっと、、、したほうがよかったのに」とか「かわいそうね」などの個人的主観を抜きにして、むしろ子供自身がそのお話に浸っていることを観察してみるほうがいいでしょう。(お話の意味が解釈出来ないときは説明をつけます。)また何度も読むと、子供たちはその都度、新しい発見、疑問、新たな解釈などを感じていると思います。それを掘り返したり、また否定したり、自分の気持ちを押し付けることはせず、子供が何かコメントをしたらそれを聞いてやる程度でいいのではないかと思います。「そうかもね」とか「どうかしら?」と受けてあげるにとどめ、自分の意見は言わないことをお勧めします。お話の最後のところで「ゆうきのある、やさしい子」って一体どういう子なのだろう?と不思議そうだったのが、私が回想を一緒にしたときの子供たちの印象でした。答えというのは今出ないものも多くあります。それはそれでいいのです。きっと子供たちの心の奥の方に今はしまわれて一眠りし、いつか何かのきっかけで、その「豆太の勇気」というのはこういうことかもしれなという瞬間に出会ったとき、またこのお話が子供たちの中でキラキラとよみがえるのではないでしょうか。

ランターンづくり
 14日の終業式には完成させてお持ち帰りいただけるように準備しています。ほぼ子供たちの作業は終わっていますが、まだの方は手で持つ部分の木の枝(30〜50センチくらい)をお持ち下さい。今週は仕上げに入り、子供たちは慣れた手つきで始めから終わりまで黙々と自分の好きな色の薄紙を貼る作業をしていました。手を動かしている子供たちの姿を見ていると、何にも邪魔されず、落ち着いた、ゆったりした、幸せな気持ちでランターンのことだけを考えていることが感じ取れ、物を作ることの意味深さを改めて実感しました。どうぞ次回の授業日に子供たちの大作のランターンが出来上がるのを楽しみにしていて下さいね。

あいうえおチャート
 メインレッスンブックの見開き1ページ目に平仮名のチャートを作り始めました。「あいうえお」は14日に指導しますので、そこは空いています。できるだけ均等に線を引くこと、字の大きさを均等にすることを目指しました。みんな一生懸命描いていました。みんなとても上手にできていると思います。また濁音を紹介しました。濁音のつく平仮名をみんなで読みました。これから濁音の言葉を探してみて下さい。宿題に濁音の文字の練習が入っています。点のつける場所や向きに注意しましょう。
1年生Mくん:漢字はなしです。
Sちゃん、Mくん:四季(春夏秋冬)を漢字レッスンブックに絵と一緒に描きました。絵を完成させましょう。


1年生:たくさん数を数えています。1〜100までの数を日本語で数えてみましょう。この前はドングリを82個数えました。また100から戻ったり、10, 20. . . と上がったり、5とびに上がったりすることはチャレンジングなので、やってみて下さい。
2〜3年生:数を数えられる範囲がかなり広くなり、1000, 10000も理解出来るようになってくるかと思います。掛け算の概念をより理解するために九九も大事ではありますが、例えば3, 6, 9, 12と3の段なら3ずつ上がっていく数字が頭の中にスイスイ出てくるようになることが必要です。九九はその後流れるように入ってきます。九九は覚えればいいのかもしれませんが、掛け算の概念の理解を外して九九をすることはあまり意味のないものと理解します。どちらも同時に進行させることをお勧めします。1, 2は心で言って3で手をたたく、お手玉を投げてキャッチする、足踏みをする、ジャンプをする、何でもいいです。それを100くらいまで言ってみてもいいでしょう。そのような行為は子供たちの数字感を広げ、自分でパターンを自ら見出し、3の段を自分のものにする手助けになると信じます。九九はその中の一部分の暗唱パターンと私は理解しています。確かに便利なものではありますが、9までしか唱えないことなどには九九の限界も感じるところです。(しかし、九九はもちろんそれなりにすばらしいと思います。)

手仕事:編み物
編み物は習得に時間が掛かります。もう少しでできそうだという子は多く、特に2年目の子は割りとしっかり編めてきています。編み物が出来る保護者の方は、お子様がなかなか出来ないことにジレンマを感じて、つい1段、2段と手助けをしてしまいがちだと思いますが、それも結構です。そのときは子供を膝の上にのせて見せてあげる、また子供の手を自分の編み手の上にのせて一緒に動かす、そして子供に編み棒を持たせ自分がその上に手をかぶせて一緒に編むなどの工夫をしましょう。だんだん手助けを減らしていけるということがゴールですね。また早く出来ることはうれしいのですが、子供が自分で作ったという達成感、苦労を味わわせてあげることはとても大事な学習部分です。編み物のスキルは一生の宝です。どうぞぐっと我慢して、子供たちの小さな一歩を励ましてあげて下さい。毎日少しずつ編みましょう。

体育
かけっこ、鬼ごっこをたくさんしました。またはじめの一歩で「止まる」という動きをたくさん練習しています。指示を聞いて即座に体で反応することは、まだ小さい子供にとって容易ではありません。特に止まるという行為は気を集中しないと聞き逃してしまいます。そういうスキルは体をコントロールして動かすコーディネーションスキルを発達させることにつながります。自分の手足の長さ、体の大きさ、重さなどを動きを通して徐々に発見していけるでしょう。

 感謝祭
 今回は高学年クラスの学習発表を兼ねて感謝祭を行いました。当日お手伝い下さった方々、ご協力ありがとうございました。おいしいおむすびとお味噌汁をいただくことが出来ました。皆様のご協力あってのこの学校です。心から感謝しています。重ねてお礼を申し上げます。

【お知らせ】
 終業式:12月14日
 12時頃から1時間ほど終業式を学校全体で行います。その後ポトラックにてお昼をいただきたいと思っています。また北澤先生をお呼びしてのお茶の会も用意しています。今回は小学生がお茶の作法を学ぶということで、単にお茶をいただくのではなくお茶の出し方、お客様のおもてなしの仕方を学ぶという企画です。その成果を1月のお正月フェアにて見せてもらおうと思っています。お茶の席は保護者の方にもオープンにしていますので、お茶を一服召されたい方は事前にお申し込み下さい。予約制(先着順)で、席は15席ほどです。お値段はお茶とお菓子で6ドル程になると思います。

それでは、よい一週間をお過ごし下さい。
三好千佳子

2013年11月22日金曜日

2013年11月16日幼児部たんぽぽ組

先日はお忙しい中保護者会にご参加いただき、ありがとうございました。せっかく来ていただいたのに時間が短くなってしまって、申し訳ありませんでした。みなさんとゆっくりお話できなかったのが少し残念です。次回は、みなさんからの質問の時間をとれるようにしたいと思っています。お話したことについて、またそれ以外にも何か質問などありましたら、いつでもご連絡ください。またシュタイナー教育に関するわかりやすい本が、いくらかあります。ご興味のある方には貸し出しできますので、お申し出ください。

次のクラスは今週土曜日、23日です。さっきお天気予報をみたら、少し雨が降るかもしれないそうなので、雨具の用意をお願いします。当日雨がふっていなくても、前の日が雨の場合、地面がぬかるんでいることが多いので、長靴を持ってきてください。

今週のクラスのあとはサンクスギビングがあって、あと12月に1回でおしまいです。少し間があいてしまいますが、できればおうちでクラスで歌っている歌などをお子さんと一緒にうたってあげてください。今は秋のサークルで、
大きな栗の木の下で
こびとさんのおうち
どんぐりころころ
もぐらさん
おほしさまぴかり季節がだんだん冬に移っていくので、少しずつ冬のうたも取り入れていこうと思っています。

クラフトは先週からランタンづくりを始めました。お手伝いにきてくれた典子先生と一緒に、みんな一生懸命色とりどりの紙を破っていました。あと2回かけて、ランタンをつくります。のりで貼るところが少し難しいかもしれませんが、それぞれのできる範囲でやってみましょう。ではまた今週の土曜日にみなさんとお会いできるのを楽しみにしています。

瀬尾理恵

2013年11月18日月曜日

2013年11月16日小学校低学年クラス

今週は2人お休みだったので、小さいクラスとなり少し寂しかったです。それでもみんなはとても元気で、最近は朝のサークルが終わったらもうおやつを食べたいとねだる子が多く、みんな育ち盛りだなあと思います。またおやつが少し軽いとランチを恨めしそうに開けてつまんでいる子もいますが、スナックは軽く食べないとランチにお腹が空かずに何も食べずに遊んでしまうこともあるので、軽めで大丈夫です。

今週はランターン作りの続きをやりました。みんなだんだん要領が良くなってきていて、自分で勝手にどんどん刷毛に糊を付けてペタペタとうす紙を重ねて貼っていきます。途中で枯れ葉も挟んでいる子もいました。みんなそれとなくテーマがあるみたいで、地球を作っている子もいます。また、それはそれは時間を掛けてしわ一つなく丁寧に貼っている子もいて、それぞれの性格が垣間みられて観察しているだけでも楽しかったです。ところで、ランターンの仕上げをするためにもう1回作業します。次回は30〜50センチくらいの枝を拾って持って来て下さい。最後にそのランターンを棒で持てるようにします。14日の終業式で飾って、お持ち帰りいただきます。冬の夜に灯をともしてみて下さい。

メインレッスン:『モチモチの木』前半回想/後半 
モチモチの木に灯がともったときに、子供たちはとても嬉しそうな顔をしていました。そして豆太は勇気のあるやさしい子供だとじっさまがほめたところも満足そうな顔でした。でも、また次の日からおしっこにじっさまについてきてもらうというところは子供なりに、うけていました。このお話は文部省の教科書3年に出てくる題材ですが、お話自体は理解が出来るレベルのものであること、またこの単純なストーリーからおじいさんと豆太の心暖まる思いやりの気持ちがたっぷり窺えるのと、何度読んでも新たな発見がある奥の深い内容で、私はとても好きなお話の一つです。お話を読んであげるときは、ここで使われているこだわった表現などはいつも使っている親しみやすい言葉に置き換えて話して下って構いません。また最初からもう一度全部を通して1回は読んで下さい。今週の絵はモチモチの木に灯がともったところを付け加えました。

メインレッスンブックに関する宿題
 絵:今まで描き上げてないページは完成させ、またより美しく手を加えること。特に、『大きなかぶ』に2ページとっているのはおじいさんからネズミまですべてを描くためでした。もし1ページしか無い場合は紙を余分に貼って描くか、1ページにすべてを描いて下さい。

文字:ブロッククレヨンのお父さんグマの面で枠を描かせていますが、雑な場合はそれをもう一度きれいに上から描いて下さい。また下地の薄い色も、白が目立つ場合はきれいに下地を仕上げること。さらに、今まで練習した平仮名文字のところに思いつく言葉を埋めて下さい。大体、一文字4〜5つの言葉を考えて下さい。また今までの宿題で未記入な文字、要約文などは仕上げて持って来て下さい。要約文を書く場合、線を等分に分けることをお手伝い下さい。書き込めるプリント以外は漢字練習帳に書いて下さい。ためないで毎日少しずつやりましょう。

練習する宿題
12月14日の終業式では、今練習している歌や詩、『おおきなかぶ』の寸劇を披露したいと思います。今期全8回の授業の発表なので、成果を発表することよりも授業内容の一部として公開するという形で、完成したものであることは重要ではありませんが、できるだけ子供たちだけで発表出来ることはすばらしいと思いますので、いつも決まった時間を見つけて1日1回ずつ練習すると、すぐに子供たちは覚え、上達します。保護者の方も楽しんでご協力いただけると幸いです。以下、内容です。
歌:手のひらを太陽に/アルプス一万尺/むらまつり/夏の思い出
詩:たべもの
寸劇:大きなかぶ
ディスプレー:手仕事(黄色いベルト)、編み物、メインレッスンブック、漢字レッスンブック

プリント宿題
 国語:今まで習ったところの復習として、プリントが出ています。できる範囲でやってみましょう。

手仕事
黄色い毛糸で棒針編みが始まっています。いまめを作ることを覚えて、一段目を編み始めています。週1回の授業で毎回手仕事は入れていますが、どうしても忘れがちになるので、ご家庭で一緒に一目でも編んでみて下さいね。もし編み方の指導が必要であれば、いつでも伝授しますのでお知らせ下さい。先日の保護者会でも申し上げました通り、昨今の忙しい生活の中、少し時間を忘れて編み物などでゆっくり親子で過ごす時間はとても貴重かと思います。だらだらと過ごすこともたまには必要でしょう。でも、編み物は一緒に何かを作ることであり、達成感も得られます。そういう時間の流れを一緒に楽しむことは、生きている中でとても大切なことではないでしょうか?1年後には子供たちはきっとスイスイ編み物をしていると思います。

ユーリズミー
孝恵先生とユーリズミーをしました。20分間くらいの短い時間ですが、声を出して体を動かし、気持ち良さそうに走ったりスキップしたりしていました。

【来週の予定】
 感謝祭(収穫したお米をいただくお祭り)をしたいと予定しています。大きなイベントにはしないで、小学生のみでお祝いします。高学年を中心にお味噌汁とご飯を炊いてオムスビを一緒にいただき、お米を作った過程についての発表をそのときにしてもらおうと思っています。ランチは万が一出された物を食べない場合も考えて一応持たせて下さい。それでは、今週末お会いしましょう。 

三好千佳子

2013年11月15日金曜日

2013年11月9日幼児部つくし組

今回は前回よりは少し上手になったかなと思う手つきで、おむすび作りができました。皆さんからの具が何よりのモチベーションです。どの具にしようかな、どんなおむすびにしようかなと考えるのがとても楽しそうです。お友達と相談したり、いっしょの具にしてみたり、ちがうのにしてみたり、、、みんなで作るのがきっといいんでしょうね。どんなに楽しそうに遊んでいても「〜くん、〜ちゃん、おむすび作る?」と誘うと、先ず遊んでいることと比べて考えています。でもおむすびが勝つようで、すぐにテーブルにやってきます。ちょっと上手になったというのは、前回に比べ床に落ちているご飯の粒がぐっと少なくなったのです。おかげで少し片付けが楽になりました。それでもみんなの手にはまだまだご飯粒がびっしり?ついているし、テーブルにもついているし、これがだんだんなくなってきたら、お母さんまたはお父さんと同じ位上手ということかな?

おやつの時間には1人3つのおむすびを全員全部食べて、お代わりもほとんど全員が希望していました。今回は私の分もゆうこ先生の分も作って確保しましたので、私たちもちゃんと食べました。前回はみんなの食べるペースに負けてしまい、私とゆうこ先生のおむすびもお代わりとして配ってしまったので。。。するとある子に「なんか先生のおむすびの方が大きいね」と言われてしまい、「先生の手の方がちょっと大きいからね」と言い訳したものの、海苔が巻いてあるのによくわかったなあ、よく観察しているなと感心しました!子供たちは何でもよく見ています。

クラフトでは、コーンのネックレスで針を使うことを少し練習したので、今度は小人さん作りに挑戦しました。ネックレスは興味を示しテーブルにやりに来た子だけさせましたが、小人さん作りは全員参加を目指しています。ネックレスは先週お家に持って帰りましたが、よく見てみると去年から入っているかどうかに関係なく、やはり参加したのは5歳児が多く、4歳児でも5歳に近い子が多かったです。興味もできることも年齢毎に成長しているんだなと改めて思いました。勿論4歳児でもがんばって参加している子もいました。小人さん作りでは針でフェルトを縫うのですが、ゆうこ先生いわく「意外と上手に縫う子が何人かいて、聞いてみるとお母さんとやっているんだと言っていた」ということでした。お家でいっしょに縫いものをされている保護者の方、ちゃんとお子さんの手は覚えていますね。縫いものをされていない方も、男の子、女の子に関係なく子供は結構好きですよ。いっしょにお人形の簡単な服等縫うのもいいかもしれませんよ。今週完成するかな??お家に小人さんが着いたら暖かく迎えて、家族に入れてあげて下さい。

サークルでは、お山に行ってどんぐりを拾ったり、松ぼっくりを拾ったり、きれいな色とりどりの葉っぱを探したりしています。秋の歌もいろいろ歌いました。
・大きな栗の木の下で
・どんぐりころころ
・松ぼっくりがあったとさ
・真っ赤だな、真っ赤だな、ツタの葉っぱが真っ赤だな
・夕焼け小焼け
そして今はそれに加え、いっぱい動いておなかが空いたので、おなべに好きな野菜(子供に言わせるとどんぐりや果物も入るのですが、、)を入れて、
・あぶくたった煮え立った煮えたどうだか食べてみよ
・なべなべ底抜け底が抜けたらまわりましょ
を2人ずつのペアになってやっています。お家でも以上の歌を歌ってみてください。

先週は保護者会もしましたね。参加いただいた方々、お疲れさまでした。内容は
・クラスの様子
・テレビ等のメディアについて
・生活のリズムについて
・幼児期の教育に大切なポイント
・お子さんの環境作り、特に境界線作りについて(Gift of No)
・おもちゃについて
等をかいつまんでお話させていただきました。私が中心にぺらぺら話してしまいましたが、少しはお分かりいただけたでしょうか。皆さんからのご質問をお受けする時間があまりなかったので、申し訳なかったです。次回は皆さんの質問を中心とした保護者会も計画してみますね。

最後にお願いです。16日はKくん、Mちゃん、Hちゃんのお誕生日ですので、自然界からの何かを贈り物として、3人にそれぞれ持って来ていただけますか。クラスに入ったらバスケットを3つ用意してありますので、そこへひとつずつ入れて下さい。おやつはパンと誕生日スペシャルとしてフルーツサラダをします。お家から一つ何か果物を持ってきていただくようお願いします。では、土曜日にお会いしましょうね。

アマーあづさ

2013年11月14日木曜日

2013年11月2日、9日幼児部たんぽぽ組

2日、9日とも引き続きパンを作りました。みんな少しずつなれてきて、きれいな丸いパンを作ったり、平たくしたり細長くしてみたりと、楽しんで作っています。焼いている間は椅子を持ってきてオーブンをのぞく子もいました。焼きあがったパンははちみつバターをつけていただきますが、バターを塗るのが追いつかないぐらいの勢いで食べて、「もっとください」という声があちこちから聞こえてきます。みんな「もっとパンください」「バターください」と言えるようになりました。

11月から、パン作りにあわせて、少しクラフトを取り入れています。今は羊毛フェルトを丸めて作るどんぐりを、ゆっくり作っています。あやこ先生がやってくださいますが、みんな興味しんしんで、ころころと丸めていました。様子をみながら、次のクラフトは、クリスマスに飾ってもらえるようなランタンをつくろうかと思っています。シュタイナー学校ではこの時期、ランタン祭りという、秋のお祭りがあります。私の平日の学校でも、金曜日の夕方、いつもいくガーデンに集まって日が落ちるころ、ランタンにロウソクをともしたのを持って、ぐるりと歩きました。だんだん日が短くなる中、自分の中の光を見つめ直す、といった意味があります。私たちのクラスは、まだ小さいみんななので、クラフトも完成品ではなく、自分の手を動かしてつくる過程を大事にしたいと思います。

だんだん寒くなってきますので、暖かい格好のご用意をしてください。特に帽子を持ってきてください。熱は頭から逃げていきます。手袋もお願いします。また学校のガーデンはプレイグラウンドのように舗装されておらず、土や木のかけらなどが敷き詰められています。そういった不均等な表面を思いっきり走り回ることは、子どもの発達にとても重要なことです。必ず靴下と、履きやすく走り回りやすい靴を履いてきて下さい。(特に女の子はおしゃれだけど動きにくい靴がたくさん市販されているのでご注意ください)

16日は保護者会を12時半から1時15分まで、たんぽぽ組の教室で行います。保護者会では、服装のことをもう少し詳しく、それから暖かさとリズム、メディアについて、また日本語環境の大切さについて、お話しようと思っていますが、みなさんからこういうことが話したい、聞きたい、ということがありましたら、どうぞ教えてください。つくし組のあづさ先生も少しいらしてお話してくださいます。ではまた土曜日にみなさんにお会いできるのを楽しみにしています。

瀬尾理恵

2013年11月9日小学校低学年クラス

寒さも増してきて冬の到来を感じる今日この頃です。今週は保護者会もあり、忙しく、また長い一日となりました。保護者会にご参加下さった保護者の方々、ありがとうございました。今回ご参加いただけなかった方は23日の高学年の部にいらして下さい。

朝のサークルタイムでは、『たべもの』の詩に動きをつけて練習します。食べ物の特徴や雰囲気を体を動かして表現してみると、子供たちはおもしろがって楽しく参加してくれます。是非おうちでその詩を一緒に覚えて、子供たちに動いてみてもらって下さい。

九九
円になってみんなで歩き、歩数を数えます。2の段は1を心で数えて2, 4, 6は声を出して数えます。そのあと九九の言い回しを手拍子で唱えます。今日は2の段、6の段を唱えました。

メインレッスン:『モチモチの木』 
前半部分のお話。絵を描く。

ランタンづくり 

風船を膨らませて、その上に色々な色の薄紙を、薄めた液状ののりで刷毛を使って貼っていく作業をしました。持って来た落ち葉を挟んだりと、みんな自分のオリジナルのランターンをそれぞれの思いで集中して作り始めました。来週も引き続き行います。最後に小さなキャンドルを中に入れて火を灯します。本校では8日に、日が落ちてから暗い中をみんなでランターンに火を灯し練り歩きました。ランターンは秋から冬の季節の移り変わりを感じ、冬の到来をお祝いします。儀式ではないのですが、季節の変わり目を楽しむ行事です。日本には新しい季節を迎え入れる伝統的儀式があり、たとえば、京都のお水取りなどは冬の終わりを告げて早い春の訪れを祝い、この行事が行われると寒い冬が終わるともいわれます。ここニューヨークには美しい四季があります。それを感じて生きることは生活、人生を豊かにするはずです。

今週はランターンを作ったので、本来クラスでする漢字や文字をメインレッスンブックに書いてきて下さい。 1年生とMくんは「ま」と「も」の文字を絵の隣に書きましょう。漢字メインレッスンブックには「金」を書きます。SちゃんとMくんは絵の横にサマリーと漢字「冷」「豆」「秋」を書きます。

来週もモチモチの木の続きを読みます。モチモチの木がきらきらと輝くのとランターンづくりでランターンに火が灯るのを一緒に楽しめたら良いと思います。どうぞ、ランターンに火を灯して冬の夜を一緒に散歩してみて下さい。

三好千佳子

2013年11月9日小学校高学年クラス

 今回のメインレッスンは10月19日の振替日であったこともあり、生徒さんは、2人で始まり4人で終わりました。その分、方丈記の説明をしたり、お話をいつも以上にかみ砕いたりと、なるべく参加者全員の理解度の足並みがそろうように授業を進めました。そうしたゆったりとした個人レッスン的なムードの中、生徒さん達はいつも以上に自分が分かっているか分かっていないかをはっきりと伝えてくれました。そしてメインレッスンの後は稲の脱穀、精米の作業を行いました。こちらは参加生徒4人でしたが、皆、とても根気強く、しかも楽しんで作業をしていました。

9:30〜10:50   メインレッスン  
11:00〜12:00 稲の脱穀、精米作業

メインレッスン
1)  方丈記の朗読
Nくんが「昨日、方丈記を5回読んだよ!」と元気に教えてくれたので、冒頭の部分の大半を彼に先に朗読してもらい、私たちが後から復唱しました。そしていつものように朗読をした後、今回は冒頭の部分の口語訳をしながら意味の説明をしました。内容自体難しく、文語であることがさらに難しくさせているのですが、動作を加えながら説明をしたら、「あ~!」と、2人とも何かを理解してくれたようです。全てではなくても、この詩の「何か」を少しでも吸収することに意義があるのだと思います。

2)  漢字テスト

3)  お話:『お米は生きている』
今回の授業の一大作業が脱穀であるため、今回はお米に関するお話をしました。日本では約3千年もの間、米作りが代々受け継がれてきたこと。全てが共同作業でなければできなかったこと。米の豊作を祈る、祝うことが神社の起源であったこと。そして脱穀した後のわらも、日本人の生活にはとても重要で、稲は余すところなく使われてきたこと、等のお話をしました。

4)  今日の漢字1&表現1「脱穀」
今日の作業が脱穀であるために「脱」と「穀」の漢字を「脱穀」の意味と共に勉強しました。

5)  今日の文法1「文をつなぐ言葉」
板書してある要約文の中から「文をつなぐ言葉」を探してもらいました。皆、正確に答えてくれました。その後、例文を出し、「それに」「だから」「けれども」の中からどの「文をつなぐ言葉」を使うのが適切かを一人一人に言ってもらいました。文をつなぐという行為は、頭の中で1番目の文と2番目の文をきちんと理解し、その関係を考えなければならず、結構難しかったらしく最初は四苦八苦していましたが、すぐに慣れ、皆、正答を挙げてくれるようになりました。

脱穀、精米作業
皆に家で育ててもらっていた稲を持ってきてもらい、脱穀、精米をしました。

1)  脱穀
ベースメントの大きなテーブルの上に新聞紙を広げ、その上に全ての稲を広げ、手で脱穀しました。かなり手間と時間のかかる作業だったのですが、皆、少しお話をしながらですが、瞑想にでも入ったかのように着々と手を動かし続けているのには驚きました。皆、自分で育てた稲には愛着があると見えて、床に落ちたもみは一粒も逃さないぞ!という雰囲気で拾い集めていました。そして、Lくんが「上の方から取ると取りやすい!」と皆に教えてくれました。

2)  精米(玄米まで)
やっとの思いで脱穀が終わり、精米に入りました。すり鉢にもみ米を入れ、野球ボール、すりこぎで精米をしました。こちらは脱穀以上に手間も時間もかかる作業でした。加えて、力を入れすぎてもダメ、入れなすぎてもダメで結構難しい作業でしたが、皆、こちらもかなり辛抱強く頑張っていました。やっとの思いで少しもみがらが浮き始めたのを確認し、「ふーっ」と息を吹きかけたところ、もみがらが四方八方に散らばり、それを見て生徒さん達は「お!これぞ!」といった勢いで「フーフー」と競い合っていました。でもこの作業もコツが必要で、あまりに元気よく息を吹くと、お米が入っているもみまですり鉢から飛び出してしまい、それを見たTくんが「あー!そんなに吹いたらダメ!いいのも悪いのも飛んじゃう!」と、皆に教えてくれました。

こんな感じで脱穀、精米ともとても長い間、皆、集中して作業ができ、時間の関係で精米は最後まではできませんでしたが、脱穀の作業を終えられたため、達成感を味わえたと思います。Mちゃんを筆頭に、最後にきちんと皆で掃除もして、脱穀、精米の作業は終わりました。共同作業を体感できた作業であったと思います。

長沢千秋

2013年11月8日金曜日

2013年11月2日バイオグラフィーワーク・ワークショップ

アラスカから柿崎理恵先生をお招きして行ったバイオグラフィワーク・ワークショップは、擬音語遊び、パステル画を通して人生の節目を振り返る作業、参加者全員でにじみ絵を完成させるおもしろさを体験し、眠っていた「感性」を呼び覚ましてくれる素晴らしい内容でした。

〜当日配られたハンドアウトより〜
「バイオグラフィーワークとは、自分の人生を意識的に振り返り、今ここにいること、未来へと続いていることを確認するワークです。そして、自分を支えて来た回りの人たち、自然の流れ、導き手との関係に視点を向ける時、ひとりで生きてこなかったことを感じます。また自分を深く知る事により、他者の人生も同じように深く感じ取るようになります。」

即興風の歌で始まったワークショップ。自分と日本、自分とアメリカの関係に意識を向けるゲームの後、ポストカードを使ったエクササイズをしました。各1枚ずつ選んだポストカードと対話し、その内容をシェア。先生は感覚的に入る人、分析思考の人、それぞれの思考様式が表れていたと指摘されました。

ポストカードのエクササイズ

それから1枚の紙を3つのセクションに分け、 「この1週間で楽しかったこと」「アメリカに着いた日」「アメリカに行くと決めた日」の逆時系列のパステル画に取り組みました。

逆時系列のパステル画

5年後の自分を想像して思い浮かんだ言葉をシェア

私たちの日常にあふれる「水」の擬音語を使った遊び

春夏秋冬のにじみ絵(水彩)

2013年11月7日木曜日

2013年9月14日〜11月2日幼児部つくし組

一旦秋の紅葉の葉っぱは散ったかのように思えましたが、今木々に残っている葉は、また一段と黄色やオレンジが増してきれいな気がします。紅葉の木が近くにあるのですが、「真っ赤だな〜真っ赤だな」の曲のように本当に深い赤で自然の色とは、作ることができない美しさだと感動しています。さて、先週のクラスで5回目を迎えた日本語幼稚園です。新しいお友達もだんだんとリズムに慣れて来たようで、次に何をするかという流れに乗ってきてくれています。教室も去年とは違いますが、去年からのお友達ははじめだけ模索している感じでしたが、2回目からは好きなようにあるものを使い、創造的に遊んでいます。

最初と2回目の会はお団子、3, 4回目はパン作りをしました。お団子は勿論みんな大好きで、さすが日本人の子だなと思いました。大きなお皿にいっぱい並んだお団子をみんなで食べてしまい、まだお代わりがほしいとリクエストするみんなに「ほら見て。もう全部なくなちゃったよ。」と見せると「残念だね。」「うん、本当に残念だね〜。」という気持ちのこもった声が聞こえてきました。それで、2人のお友達に「じゃあ、となりのたんぽぽ組に行って、まだ残っているかどうか聞いてみて。」とお願いをしました。2人がおとなりに行って、ちょっとしてから大きなお皿を持って帰ってきました。そこにのっていたお団子を見て子供たちが喜んだこと!「ねえ、残念じゃなかったね。」「本当にそうだね。」とこれもとても気持ちが入った会話が続き、私とゆうこ先生は顔を見合わせて微笑んでしまうほど、和やかな雰囲気が2回目から許されました。美味しいものは人を幸せにするといいますが、子供たちは本当に嬉しそうに食べてくれるので、私も嬉しくなってしまいます。それも自分たちで作ったお団子なので、「これはボクが作ったんだ。」とか「これは私の。だってちょっと形がおもしろいでしょ。」とか、好きなことを言いながら楽しいおやつ時間を過ごしています。

3, 4回目のパン作りは、たんぽぽ組が始まったこともあり、3歳児中心のたんぽぽ組につくし組のお兄さん、お姉さんが訪れて、いっしょにパンを作りました。パンの生地をこねるのですが、去年からのお友達はもうすっかり慣れた様子。自分の生地をこねながら、たんぽぽのお友達も手伝ってあげることができました。最初のクラスだったので、何人かのたんぽぽの子はお母さんから離れられず泣いていました。りえ先生もあやこ先生もその対応で手が空いていなくて、私は生地をこねているので手が小麦粉だらけ。たんぽぽのお友達にエプロンをどうやって渡そうかな、遊んでいるお友達をどうやってテーブルまで連れてこようかなと思っていると、つくし組のお兄さん、お姉さんが全部手伝ってくれました。「エプロン自分でできる?それとも手伝いましょうか?」と聞いてくれるお姉さん、「パンをいっしょに作ろうね。」と手を引っ張って3歳児をテーブルまで連れてくるお兄さん、「これ小さすぎだよ。」とか「もっとへびみたいに長くしていいよ。」とかいろいろ言ってあげるお友達。新しく入ったお友達もいきなり教える立場に立ちましたが、結構それなりに面倒見てくれたりしました。何だかつくし組の子供たちがとても頼もしく見えましたよ、本当に。

そして先週は今年初めておむすび作りに挑戦しました。去年は最初は無理かと思ったので、ご飯は炊いて、ふりかけ作りをしたり、海苔やしそを小さくちぎったり、ごまをすったりすることから始めた後、おむすび作りに入りました。でも今年は去年からの経験者がいることふまえて?いきなりおむすび作りから入ってみました。小さなコップを使ってするのですが、去年のを覚えている子は結構すぐ思い出して、上手に作っていました。新しいお友達や4歳児のお友達は、ちょっと練習が要りました。手にお水をつけて作るのですが、ちょっと見ていないうちにあるお友達は、握りたいのでどんどん自分でやって、気がつくと両手にぎっしりご飯粒がついていて「先生、見て!」「ああ、やられたか。。」と思いながら、これだけついちゃったら仕方ない。「じゃあ全部食べなさい。」と言うとぺろぺろ嬉しそうに全部お米粒を食べていました。その後勿論手を洗わせてから、次のおむすびを作らせました。また、ある子はいつも「先生、〜〜。」と質問したり、自分の思いを絶え間なく話してくれるのですが、あれ、ちょっと静かだなと思って見ると、後ろ向きになって自分の半分握りかけたおむすびにちゃっかり梅干しを入れて静かに食べているのです。「あれ、今は食べないよね。おやつのときだよね。」と言うと、勿論それを知っているから苦笑いをして、それでも最後まで食べていました。口は一つしかありませんから、食べていると静かだよね、とゆうこ先生と笑ってしまいました。他のお友達もまるで朝ご飯を全然食べなかった?ような感じで「ああ、今食べたいよ。」と訴えるほど、自分の握ったおむすびが美味しそうだったのでしょうね。「おむすび、ころころ、きゅっきゅっきゅっ。」「おいしいおむすび作りましょ。」等と声を掛け合い、楽しいおむすび作りができました。おむすびの具が保護者の皆さんのおかげでたくさん集まったのも楽しくできた理由です。梅干し、ゆかり、さけ、昆布、しその実、鰹節などがあり、自分で好きな具を先生に注文すると先生が真ん中にその具を入れます。それらの具も「これ」「あれ」と言わないで、ちゃんと名前を言わなければもらえない状況にしましたので、みんな知らない具の名前はちゃんと聞いて繰り返してから注文していましたよ。1人3つずつ握ったのですが、具はそれぞれ変える子が多く、3つ目は考えて考えて、「やっぱりお塩だけ。」というシンプル思考のお子さんも何人かいました。梅干しがいくつか集まったのですが、似たような梅干しでも自分の持って来たものを覚えていて、それを注文する子が多かったですよ。自分が食べるものだから、みんな一生懸命考えて選んでいる様子がとてもかわいらしく見えました。全部で11合炊いたご飯は全部きれいになくなりました!

私がご飯粒があちこちにつく子供たちとおむすび作りに奮闘している横で、ゆうこ先生はクラフトをしてくれました。この時期、収穫を願っての飾り用の紫や黄色のトウモロコシを使ったネックレス作りです。粒を取って、水にふやかし、少し柔らかくなったトウモロコシに針で刺繍糸を通して、好きな色のネックレスを作ってみました。これは全員ではなく、やりたいとテーブルに来た子中心でした。お家で針を使ったことがあるかどうかわかりませんが、このような細かい作業は、特に5〜6歳の子供の指先の細かい動きを発達させること、脳に刺激を送ることなどの理由からとてもいいことです。

その前2回分のクラスでは、ふわふわした黄色の羊毛を温かい石鹸水でフェルト化させ、固くする作業をしました。何回もあわをつけてくるくる手の中でこすらないとフェルト化しません。「まだ?」と聞く子供たちに「うーん、もうちょっと」と言いながらフェルト化するまでしてもらいました。根気もいります。でも触ってみて、まだ柔らかかったらだめだといってありますので、自分でもまだだということもわかる過程です。フェルト化すると結構固くなります。その上に柔らかい同じ色の羊毛をふわっと載せて羽にして、ミツバチを作りました。固くなったフェルトもふわっと羽も同じ羊毛からということも体験してほしかったことの一つです。これは9月から10月にかけてやったお月様の人形劇に出てきたミツバチです。「ブンブンブン、蜂が飛ぶ」のお歌と共に出て来たので、お歌といっしょに遊んでもらっているといいなと思います。

こんな風におやつ作り、クラフトをしながらもお教室での中遊び、プレイグラウンドでの外遊びもしっかり遊んでいます。お教室では、その他にサークルタイム、お休みする時間(トイレに行くことも含めて)、お話(人形劇等)をしています。今週保護者会をするので、ちょっと今までのことを振り返ってみました。保護者会では、主に子育てについて、シュタイナー教育についてお話したいと思っていますが、クラスについてもご質問があれば、当日ご用意ください。

先週やったおむすび作りに今週も挑戦したいと思っています。同じことを繰り返すことでより身に付くし、今週はもっと上手になっていて、あまりご飯粒をあちこりに散らばらせないでできるんじゃないかと期待しています。それで、最後にお願いですが、今週も何かおむすびの具になるようなものがお家にあれば9日のクラスに持って来ていただけますか。

皆さんの温かいサポートに心より感謝しています。ありがとうございます。

アマーあづさ

2013年11月2日小学校高学年クラス

今回のメインレッスンはそれぞれの生徒さん達の都合でいつもの半分の人数、3人で始まり、10時頃からもう一人参加して合計4人で授業を終えました。校長先生のMs. Valも授業を参観して下さった中、皆いつもより良く集中して授業を進めることが出来ました。生徒さん全員が参加できなかったこともあり、今回はあまり焦らずに、生徒さん達にもっと話をさせる機会を設けるよう心がけたところ、いつものように漢字練習はできませんでしたが、一人一人のニーズや授業の理解度がもう少し分かった気がします。生徒さん達も落ち着いて、そしてより真剣に授業に参加していたように思います。

9:30〜11:00   メインレッスン  
12:00〜13:00 家作り(第2回目)

メインレッスン
1)  方丈記の朗読

2)  漢字テスト

3)  前のお話の回想

4)  前回(10月19日)の家作りの授業についての回想
10月19日は今学期の大プロジェクトの一つ、家作り第1回目でした。そのときの様子や、何をやったか等を参加した生徒さん達みんなに説明してもらいました。皆、とても張り切ってやった様子が良くうかがえた発表でした。

5)  お話:『千年の釘にいどむ』パート3
前回に引き続き、『千年の釘にいどむ』のお話をしました。今回は薬師寺の金堂再建のお話で、この事業の棟梁の口伝である「木の癖組みは人組み、人組みは人の癖組み」を基に、建物が、癖のある木が上手く組み合わさってできているように、人間も色々な性格の人が団結して始めて大きな仕事を成し遂げることができる、というお話をしました。

6)  今日のテーマの絵
薬師寺の金堂の絵を描きました。

7)   今日の表現1
「くせ」の言葉の意味の確認をしました。皆に「くせ」とは何かを言ってもらった後、自分達の癖を言ってもらいました。なかなか自己分析が出来ている発言が多く、感心しました。

8)   今日の表現2
「こそあど言葉」とは何かを説明した後、板書の要約文からこそあど言葉を探してもらいました。最初は少し戸惑っていたようですが、ふとした瞬間にピーンと来たらしく、その後は様々なこそあど言葉の例を挙げてくれました。

9)  ことわざタイム
ことわざとは何かを質問したところ、かなり正確な答えを挙げてくれた生徒さんがいました。今日のことわざは「実るほど頭を垂れる稲穂かな」で、その意味を考えてもらいましたが、あまりピンと来なかったらしく、説明をしたら納得したようでした。

10)  要約文の音読
板書の要約文の音読でメインレッスンは終わりました。

 
家作り

第2回目である今回の家作りは、以下の点に焦点をあてて行われました。
1)  前回作った壁枠を、土台となる木材に釘で打ち付ける。
2)  ドアをどこに作るか、窓をどこにいくつ作るか、を皆で考える。
3)  実際にドアと窓を作るところの材木を切り落とす。

まずアレックス先生から今日行う作業についての説明がされた後、皆すでに慣れた手つきで壁枠を、土台の木材に打ち付けていきました。第1回目にお休みしたKちゃんにはアレックス先生から金づちの詳しい使い方の説明の後、最初はゆっくりめにではありましたが、すぐに釘打ちに慣れ、皆と同様とても上手に打ち付けていました。

今回使われた土台の木材は、少し硬い木材だったらしく、そこに釘を打ち付ける時に釘が曲がらないように、皆かなり苦労していました。そこはアレックス先生に直してもらいながら、やり遂げました。

そして次にアレックス先生から「どこにドアを作る?」という質問が投げかけられ、ほぼ全員が同じ所に作りたがり、すんなりその場所にドアを作ることに決まりました。次の「どこにいくつ、どれくらいの大きさの窓を作る?」の質問には色々な答えを出していました。結局一つの答えに落ち着き、それに基づき今度はのこぎりでドアと窓の部分の壁枠を切っていきました。

この家作りプロジェクトで一番感心したのが、生徒さん達が自ずと協力し合って作業を行っていた、ということです。これはメインレッスンでお話した内容(木の癖組みは人組み、人組みは人の癖組み)を体感できた素晴らしい経験だったと思います。

長沢千秋

2013年11月6日水曜日

2013年10月19日小学部<家作りプロジェクト>

通常のクラスはお休みでしたが、小学部では家作りの特別授業が行われました。(11:00〜13:00) 

1)  今日の家作りの説明
アレックス先生から「本日はどのような家をつくるのか、またどのようにして建てるのか」というお話がありました。完成予想図を見せてもらうと、子供達はそれぞれ興奮しながら「え〜っこんな大きい家を建てるの?」「お家に持って帰っていい?」など、これから行う<家作りプロジェクト>にあっという間に心を奪われたようでした。またどのような道具が必要なのか、みんなでそれぞれの考えを述べ、本物の道具を見ながら使い方を勉強しました。48インチの高さの壁を4枚作り、そこに屋根をつけた家を作ることになりました。今日は2時間のプロジェクトでしたので、以下2つの点にしぼっての活動でした。
  ① 8フィートの長さの材木をのこぎりを使って48インチの長さに切ること。
  ② 48インチの材木を釘で打ち付けて壁を作ること。

2)  3つのグループ(T&N, M&Y, L&P)に分かれてのこぎりの作業をすることになりました。基本の材木(48インチ)を始めに1本用意し、その材木を使って同じ長さを測ってから順番に一人ずつ切っていきました。使い方の注意として、始めにのこぎりを板に対して角度をつけてななめに置き、軽く10回程度手前に引いて印をつけてから押す+引くを行うようにとアドバイスをもらい、一人ずつ真剣な面持ちでのこぎりを使っていきました。1回目はどうしても力が入って上手く使いこなせずにいたのが、2回、3回とノコギリを使ううちにコツを覚えていき、それぞれがとてもスムーズに真っすぐに切れるようになっていきました。

3)  48インチを24枚切った後、今度は釘と金づちで材木を合わせていく作業に移りました。先ず、一つの壁(44.5インチの長さ)に何本の材木が必要なのか計算していきました。8インチの間隔をあけると何本必要か?の問いに「5本必要だと思う」という意見が多かったのですが、材木の幅が1インチあることや両端に材木が必要なことも考えて6本必要ということになりました。金づちは打ち付けるときに押すのではなく、手首を使って打つようにとのアドバイスをもらいました。また、打ち付けたときに釘が曲がってしまってもあせらずに1回ずつ真っすぐに直しながら打つようにと指示がありました。何回か行ううちに子供達は見事に金づちを使いこなしていくようになりました。打ち付けたときの手の力の感覚と手応えをからだで覚えていったようでした。最後までしっかりと打ち付けるとみんな満足したようでとてもうれしそうでした。

こうして2時間のプロジェクトがあっという間に過ぎていきましたが、全員がその間とても真剣に集中して活動に参加していたので、2枚目の壁が出来上がった時には拍手が起こり、一人一人が達成感にあふれていました。

終了後は全員で片付けを行い、Mちゃんの10歳のお誕生会をしました。美味しそうなカップケーキとアップルサイダーにみんなは興奮しながら美味しくいただきました。差し入れを頂戴しましてありがとうございました。子供達は仕事の後の至極のひとときのように、和気あいあい楽しい時間を過ごしました。

参加者全員に「どうして私たちには家が必要なのかな?」「自分にとってのお家とは?」という質問をすると「雨や雪、寒さをしのげるから」「お家があるとゆっくり眠れるから」「温かいベッドで眠れるから」「大好きな家族と一緒にいられるから」「自分のお家は自分の家族のためのお家」「小さいお家が好き」などたくさんの意見を発表してくれました。最後に今日行った家作りについての感想を一人ずつ述べていきました。「のこぎりが楽しかった」「金づちが面白かった」「またやりたい」など実際に作る楽しみを味わった様子で今後の家作りがますます楽しいものになるだろうと期待が持てそうです。本日の<家作りプロジェクト>にお手伝い頂きました保護者の皆様、子供達が安全に活動出来るようサポート頂きまして大変感謝しております。本当に有り難うございました。 
 
以上、怪我もなく無事に1回目の家作りが行われました。これから2回目3回目の授業が楽しみですね。

2013年10月10日木曜日

バイオグラフィーワーク・ワークショップのお知らせ

バイオグラフィワーク・ワークショップ〜アメリカで暮らすわたしたちと、日常にある安らぎ〜


バイオグラフィワークとは、シュタイナー教育の人間観を通した、ひとりひとりの「人生の気付き」との出会いの場です。歌、ことば遊び、詩などのアートはあなたの内面と響き合い、お互いに理解し得るための一助となるでしょう。ゆったりと流れる時間をご一緒しませんか?アートの経験の有無は問いません。

講師: 柿崎 理恵

日時:11月2日(土)午前10:00〜午後1:00
場所:The Brooklyn Waldorf School
11 Jefferson Avenue (at Claver Place) Brooklyn, NY
参加費:$15(材料費込)

*大人のみ対象。保育サービスを用意しております。(6ヶ月以上、または首が据わっているお子様対象。10:00〜1:15、お子様一人当たり$10)

お申込み・お問い合わせ:japaneseschool@brooklynwaldorf.org

【講師プロフィール】
神戸生まれ、幼児教育学修士、シュタイナー幼児教育コース修了、バイオグラフィワークコース修了。アラスカ州アンカレッジにて、公立日本語プログラム、公立私立シュタイナー学校の幼稚園での15年の勤務を経た後、2012年プリムローズガーデン・プリスクールを開校。シュタイナー教育と日本語プログラムを融合を目指す。ハイキング、写真、陶芸、俳句が好きで、シュタイナー学校を出た二人の息子と日本人の夫との4人家族。http://primrose-garden.com

2013年10月8日火曜日

2013年10月5日小学校高学年クラス(プロスペクトパーク遠足)

今回はいつもと違ったスケジュールで、午前中はプロスペクトパークで思いっきり体を動かし、午後学校に帰って来てのメインレッスンでした。好きなだけ体を動かして秋を探せるという環境の中、子供達は本当にのびのびしている印象を受けました。高学年は皆定刻通りに集まり、そして沢山の保護者の方々の参加のおかげで、誰も少しの怪我もなく無事学校に帰ってくることが出来ました。本当にありがとうございました。

9:00〜12:30  プロスペクトパークにて課外授業
12:40〜14:20  メインレッスン

メインレッスン
1)  方丈記の朗読

2)  漢字テスト

3)  前回の宿題から発表
前回の宿題に、「家にある職人がつくった物を、可能であれば持ってくる」という課題があり、二人の生徒さんが実物を皆に見せながら、その物はどういう物か、どこから来たか等を発表してくれました。一人は篠笛、もう一人は忍者箱の発表でした。どちらも素晴らしい職人芸が窺われる物で、二人とも「職人」の言葉の意味、そして宿題の趣旨を良く理解できていることが確認できました。又、別な一人が「包丁だったから持ってこれなかった」と残念そうに言ってくれたのも印象的でした。

4)  お話:『千年の釘にいどむ』パート2
前回に引き続き、『千年の釘にいどむ』のお話をしました。今回は1970年に始まった薬師寺の再建について、そしてその再建に携わった多岐に渡る職人業種の中の、宮大工に焦点を当てたお話でした。

5)  今日のテーマの絵
薬師寺の東の塔を描きました。

6)  漢字「匠」について
N君の日本名は「匠」です。職人にとても強く関連のある字なため、彼に黒板に自分の名前を書いてもらい、皆にどういう意味か、音読み、訓読みについて等、考えてもらいました。

7)  新出漢字の説明、練習1
宮大工の「宮」を説明、練習しました。部首はうかんむりであること、それが家を示すこと、「呂」が建物が連なっている様子を示す、ということを勉強しました。皆割と漢字練習は好きなようです。

8) 「大工」の読み方
「大工」の読みは「だいく」であること、又それが何であるかの説明をしました。

9)  宮大工の特徴について
釘をあまり使わない、という宮大工の特徴について、釘を使わずに木を組み合わせる構造の絵を黒板に描いてくれた子がいました。

10)  紛らわしい漢字について:「立つ」と「建つ」
「立つ」を1、「建つ」を2とし、例文を6例程挙げ、その中で使われているのは1か2かを当ててもらいました。皆張り切って当てようと頑張っていました。一番驚いたのは、彼らが、説明なしで自発的にかなり正確な規則性を見つけた事でした。

11)  新出漢字の説明、練習2
「薬」の説明、練習をしました。

12)  要約文の音読
板書の要約文の音読でレッスンは終わりました。

今回は公園で沢山体を動かし、新しい色々な事を体験、発見した後でのメインレッスンでしたので、正直なところ生徒さん達は少し疲れていて、集中するのが難しいようでした。ですので、宿題に含まれている『千年の釘にいどむ2』の本文を読んであげて下さい。一方、宿題を発表してくれた子たちは発表の順番を競うくらいとても前向きでしたし、「立つ」と「建つ」の違いを当てるところでは、ゲーム感覚で楽しみながらも自発的に規則性を見出す等、皆着実に参加してきていることが実感できる授業でした。

それから、遅くなりましたが、Mちゃんのお誕生日会を次回(10月19日)のスナックの時にしたいと思います。つきましては、Mちゃんにあげるように、手作りのカード又は小さいプレゼント(手作り)を生徒さん達に持たせて下さいますようお願いします。

長沢千秋

2013年10月7日月曜日

2013年10月5日小学校低学年クラス(プロスペクトパーク遠足)

今週は学校の都合でいつものお教室が使えず、なんとか代わりのお教室でいつものスケジュールをこなそうと試みましたが、できないときは無理に授業を行うよりもいっそ流れに任せて違うことをする!と急遽校外学習(遠足)を企画しました。急な企画にも柔軟に対応して下さった保護者の皆様に心から感謝致します。ご都合をつけて私たちの遠足に付き添って下さった保護者の皆様のご協力のおかげで、怪我一つなく無事に楽しく一日を過ごすことができました。

さて、急に決まった遠足でした。ある生徒は初めての地下鉄にワクワクし、ある生徒は電車が外を走るSシャトルに乗ることにドキドキし、ブルックリンにある森のような公園に初めて行く子たちはその公園のあまりの広さにときめいていました。みんな思い思いに一日を楽しんだようです。私たちがこのたびお邪魔したプロスペクトパークに庭のように親しんでいる生徒Nくんは、ファーマーズマーケットで働く人とお友達で、私たちにその人を紹介してくれました。またYちゃんはとっておきの場所、例えばブランコのできる木や木登りにもってこいの木、食べられる実のなる木やマッシュルームの生える木などをみんなに教えてくれました。

歩いた 歩いた

Sシャトルのボタニカルガーデンで下車し、プロスペクトパーク、グランドアーミーの入り口まで歩き、それから広い公園を斜めに横切り、最後は入ったところから反対のメリーゴーランドのある出口まで歩きました。大体そうですね、3〜4マイルは歩いたと思います。すごいと思ったのは、だれも疲れたとかしんどいとか言わないことでした。勿論途中で脱線して切り倒された大木にのって遊んだり、木にぶら下がってブランコをしたり、朝の歌を歌ったり、『はじめの一歩』をして遊んだりと、子供たちの興味のままに自然に次々と遊びが生まれ、飽きることなくみんな仲良く遊んでいました。学年を超えて一緒に遊ぶ、大きい生徒は小さい生徒の面倒を見る。一見当たり前のような行為ですが、一人っ子が増えている昨今、集団の場を作らないとそれを体験することが難しいのが現状です。年齢を超えて集団で遊ぶ意義と必要性を改めて実感した日でした。

自然と遊ぶ

拾った木の実の中から気持ち悪いウジ虫がうにょうにょ出てきました。その実はちょうど小さめのテニスボールのサイズで、丁度子供たちの手の平にはまる大きさ。気がついたら、それを投げて遊んでいました。あとは水草のひしめく池に足を突っ込み、水草を動かしてさざ波を作る。拾った木切れでおじいさんの真似をし、追いかけっこ。大きなドングリを木についている的に当てる。横に倒れている木にのって電車ごっこをする。その木の上に数人が立って、バランスをとって遊ぶ。花を摘んでブーケにする。川がどこから流れてくるのか川上を探す。なんて美しく自然と遊ぶのだろう。子供を自然の中に放り込んだら、ほかほかのジャガイモにのっけたバターみたいに解けて一体化する。子供自身が自然なんだ。子供から自然と生きることを学ばされます。遊びはどこからでもどんなときでも生まれます。そして子供たちは永遠に自然と遊べる特技を持っているようです。大人はそんな特技をどこかで捨ててしまったのでしょうか?きっとそんなことはないと思います。ただ日々の生活に追われて、次に進めないだけなのかも。。。もしかして教室なんていらないんじゃない?外でいつも授業が出来たらどんなにいいだろう?私たち大人が教えられることなんて自然界が教えてくれることに比べたらほんのちっぽけなことにすぎないのかもしれないと思った一日でした。



そうはいっても机に向かって勉強もしないといけないので、午後は学校に帰ってメインレッスンをしました。リズムが逆になって、子供たちはちょっとだるい体にはっぱをかけて勉強しました。早いお昼だったのでお腹がすいて、学校が終わると同時にまた残りのお弁当を開いて食べていました。子供にとってリズムはとても大事で、そのリズムの中にいる安心感があってこそ、毎日をいきいきと生きられるんだなと実感しました。

宿題

1. 『おおきなかぶ』のお話を読んであげて下さい。一字一句覚えましょう。Sちゃん、Mくんは自分で音読して覚えましょう。
*12月14日の終業式で、子供たちは動きながらお話をします。(小さい劇)大きな準備はありませんが、本を丸覚えしてください。毎回授業で練習します。みんながどの役もできるように練習します。これからも新しいお話を紹介し、それにそって文字や言葉を勉強しますが、『大きなかぶ』は毎回お家で声を出して覚えるようにお手伝い下さい。

2.  新しいお話『一寸法師』を読み聞かせてあげて下さい。メインレッスンブックの絵を仕上げること。(美しく、丁寧に)

3.  新しい文字、言葉、漢字の練習をしましょう。「す」「ほ」「すずめ」「ほこり」「 四」
*「川」と「土」は練習する時間がありませんでした。お家でプリントに書いて練習しても良いですが、漢字レッスンブックには書かないで結構です。

4.  校外学習した日のことを絵日記に書きましょう。もっと書ける人は他の日も書いて下さい。

5.  たべものの詩を覚える。

6.  家で練習して歌詞を覚えましょう。
歌:『僕らはみんな生きている』『夏の思い出』
手遊び歌、踊り:『アルプス一万尺』『村まつり』

7. 『一つたたくと子豚が一匹』をお家で手を叩いて練習しましょう。他のものに言い換えてみて下さい。「えんぴつ」「小人」「おにぎり」など。

8.  算数のプリント(Sちゃん、Mくん)

今週はコロンバスウイークエンドで学校はお休みです。ゆっくり週末を楽しんでください。

 三好千佳子

2013年10月2日水曜日

2013年9月28日小学校低学年クラス

今日は今年度3回目の授業でした。子供たちはたった3回目とは思えないくらい今まで教えられたことをきちっと覚えていて、廊下での歩き方、メインレッスンブックの描き方、ブロッククレヨンの使い方、質問があるときは手を挙げて指示を待ってから話すなどの決まりを一生懸命守ろうとしてくれています。お教室の外に出るときは並んで静かに廊下を歩き、階段の上り下りをします。4階までの階段を静かに歩くことはそう容易ではありません。そこで移動して並んで歩くときはいつも『手のひらを太陽に』を歌います。子供たちも歌いながら歩きます。(どうぞお家でも歌って下さいね。)歌いながら階段を上がると、「◯◯ちゃん、静かに」とか「◯◯くん、話をしない」などと注意をしなくてもみんながリズムよく歩きます。(いつも必ず出来るとは言えませんが、、、練習中です。)また聞こえるのは歌声だけなので、移動や切り換えがスムーズに行くことも目的のひとつです。

メインレッスン

お話の回想はみんなよく覚えてきてくれています。待ってましたとばかりに目を輝かせて覚えていることをお話ししてくれます。(保護者の方々のご協力に感謝します。)新しいお話の絵を描いたり、文字を書いたり、漢字を書いたりと少し忙しい朝の時間を文句も言わずがんばってじっと机に向かっている様子は健気です。もう少しゆっくり呼吸をしてじっくり絵を描き、その絵に浸らせてあげられるといいのに、と思います。(平日の学校の授業では、1日目はお話を聞いてメインレッスンブックに絵を描いて終わりです。)しかし私たちは土曜日しか会わないので、その上に文字を書き、また漢字まで覚えてきます。彼らにとってはちょっと詰め込まれすぎて頭から火が吹きそうな様子が窺えます。私自身、つい子供たちを追い立ててしまって、次々と急ピッチで進めてしまうことに疑問を感じています。沢山教えても、頭に残ることはわずかです。それならもっとゆっくり進んで、今やっていることに十分浸らせてあげることのほうが意味があるのではないかとも思ったりもするのです。

*メインレッスンブックの使い方
メインレッスンブックはノートのように見えますが、これはいずれ彼らの手作りの教科書となります。従って、本来は持ち帰って自主学習に使ったり、思い思いのことを描いたりはしません。この学校は土曜日しか会わないので、どうしても宿題としてお持ち帰りいただくことがありますが、あくまでもこれは手作りの平仮名の教科書となりますので、できるだけ指示のあったことだけをさせて下さると助かります。

緑のメインレッスンブック:お話の絵と文字のみを書きます。
オレンジの漢字レッスンブック:漢字のみを書きます。
黄色の日記帳:絵、または絵と日記を書きます。

お話:『大きなかぶ』
 1年生の教科書の題材を使いました。これは繰り返しが面白く、単純なお話ですぐに覚えられるので、お家で暗唱してください。子供たちと何度も繰り返し口に出して話すと、歌のように簡単に覚えられます。文章を見せて読ませる必要はありません。(Sちゃん、Mくん以外)
 
ハンドワーク(手仕事)

タマネギで染めた太い毛糸を指で鎖編みをしてベルトを作りました。この黄色の毛糸はもともとお月見のときにお話をしたお月様からの黄色い玉の贈り物でした。それをみんなが勇気と優しさと、強さをもらえるように身にまとえる物(ベルト)にしました。子供たちには、悲しいときや寂しいときにこのベルトをつけると元気が出るから大切にするようにと伝えました。次回からは本格的に棒針編みを始めます。何を作るかはお楽しみです。

ユーリズミー

ペインティング:大きなかぶの絵
初めてのペインティングでした。濡らした画用紙に絵を描くことが初めての子は、絵の具が一カ所にとどまらず自然ににじんでいく様子を手を止めて面白そうに眺めてはまた描いたりしていました。様々な色がにじんでいく様子は子供たちの心をワクワクさせたのではないでしょうか。濡らし絵(水彩画)は自らのコントロール下で描ける色鉛筆やクレヨンと違って、むしろ絵の具の方が彼らを導いてくれるような不思議な力を持っています。三原色(赤、青、黄)が紙の上で混ざったときに緑になったり橙色になったりすることを発見した瞬間は、何ものにも代えがたい驚きとうれしさ、新しいことを知った喜びでいっぱいになります。低学年はそんな風に色の神秘をまなび、世界には沢山の色があり、その微妙な色の重なり、違いを自然と体験しています。どうぞ沢山お外に出て、いろんな色を見て下さい。特に秋は紅葉がきれいな季節です。自然界が生み出す何とも言えない美しい色を体で感じさせてあげてください。きっとその色を覚えていて、いつかそれが画用紙の上で再現されたとき、はっとする瞬間が訪れると思います。

お昼休み
前日に学校の行事で使ったわらの山があり、子供たちはそのわらを投げたり山にのったりして遊んでいました。メインレッスンの緊張が解けて、頭に力が注がれすぎていたのを体に落とすかのようにわらを投げて子犬のようにはしゃいでいるのが、本来の子供らしい姿だと見ていて微笑ましく思いました。学年を超えて、みんな仲良く遊びます。小規模の学校ならではの光景です。

三好千佳子

2013年10月1日火曜日

2013年9月28日小学校高学年クラス

今回は皆、一日の流れ、そして授業のリズムに大分慣れてきたようで、一つの作業から次の作業に移る時間が一気に短くなり、その分授業そのものに費やす時間が増え、前回よりも充実した一日となりました。

9:00             朝の会
9:10〜9:25  小学部全体で歌、手遊びでウォームアップ
9:25〜11:00  メインレッスン
11:00〜11:30 おやつ+ミニ休憩
11:30〜11:50 専科:ユーリズミー
11:55〜12:15 専科:手仕事
12:20〜13:00 ペインティング
13:00〜13:45 お昼、お昼休み(一輪車乗り)
13:45〜14:00 掃除
14:00〜14:20 終わりの会

メインレッスン
1)  方丈記の朗読
冒頭の部分を覚えてきた子に続いて音読しました。新しい部分を少しずつ増やしていて、段々難しくなっていますが、毎回最初から音読するので、ゆっくりでも覚えていくと思います。

2)  漢字クイズ
2回目の漢字クイズだったため、何をやるべきかすぐに把握し、前回に比べてとてもスムーズに終わらせていました。

3)  お話:『千年の釘にいどむ』パート1
今回から新しいテーマに移りました。『千年の釘にいどむ』という5年生の教科書に載っている題材を基に、日本古来の建築文化、職人文化を勉強していきます。世界最古の木造建築物は法隆寺で、日本にある、ということに皆関心を示していました。そしてそれは優れた木材であるヒノキとそれを上手に使った職人の技と知識とによるものである、というお話をしました。

4)  新出漢字、熟語の説明、練習1
職人の「職」を説明、練習しました。職人とは何かを、職人が作った漆器のお椀と大量生産のお椀を見比べながら説明しました。

5)  アレックス先生の紹介
L君とT君に、彼らのお父さん、アレックス先生をクラスの皆に紹介してもらいました。

6)  アレックス先生のお話、ミニ大工体験
アレックス先生が彼の趣味である(の割にかなり本格的な)木工作業、木工用具、ヒノキの特徴等について、日本のお寺の写真、木造建築の本等を見せながら、堪能な日本語でお話をしてくださいました。皆、アメリカのヒノキを実際に触り、香りを嗅いでみました。のこぎりを使って木を切ったり、カンナを使って木を削ったりしてみました。皆、どれだけ薄く削れるか競い合っていました。

7)  新出漢字の説明、練習2
「釘」「建」「築」を説明、練習しました。

8)  要約文の音読
今日のテーマの要約文を音読してメインレッスンは終わりました。

今回のメインレッスンはテーマが変わり、出来るだけお話を噛み砕いたせいか、生徒さん達がお話に良く反応し、何か知っていることを示すために、お話の途中で手を挙げる子も何人かいました。メインレッスンが終わった後、おやつを速く食べ終わり体力を持て余しているようだったので、千佳子先生の提案により低学年と一緒に草の庭に出たら、わらが沢山あり、皆思いっきり遊んでいました。

長沢千秋

手仕事
前回各自が染めたペンシルケースを手で縫っています。みんな自分の染めた色に満足そうでした。宿題にしたいという要望があったので、何人かの子には持ち帰ってもらいました。カラーペンシルが届いたら早速使いましょう。この後は、編み物をします。経験者と初心者がいるので、レベルにあったもの、そして作りたいものを相談しながら決めたいと思います。みんな少し新しいことにチャレンジ出来るレベルのものが作れると良いですね。

ペインティング
稲の絵を描きました。クラスには平日もシュタイナー教育を受けている子が3人います。その子たちは毎週1回絵を描く時間があるので、無理なくすっと絵を描くことができるのではないかと思っていましたが、普段水彩画をしていない子も誰一人「出来ない」などの文句を言わず、 見よう見まねで黙々と稲と自分の絵を見つめながら精一杯表現していました。いつも子供たちは水彩画を描いているときは静かに、そして自然に自分と向き合える貴重な時間を過ごしているように見受けられます。今回稲を学習し、宿題でも稲を観察し続けていることもあり、それを水彩で描くことには今までの経験を違う手段を使って新たに表現する目的がありました。子供たちは稲のことはすでに見続けているので、親しみがあるという感じですんなり何もいわなくても紙に向かっていました。そして細かい部分までよく観察し、描写しようと努力している姿勢が感じられました。ただ、筆と絵の具を使い、色を作り出すことを新たな試練と感じていた子がいたことも事実です。しかし、これも回を重ねて行くうちに自然と出来るようになってきます。子供たちが絵を描く時間を楽しんで、表現する喜びを感じてくれることが水彩画のクラスの大きな目的です。

三好千佳子

2013年9月25日水曜日

2013年9月21日小学校低学年クラス

暦の上でも秋となり、朝晩肌寒く感じられるようになりましたね。夏が駆け足で過ぎていくのは寂しいですが、食欲、紅葉、そしてスポーツの秋と、季節感のあるニューヨークでの生活は私たちに変化するということの大切さを教えてくれているような気がします。

さて、今週も9時にはほとんどの顔ぶれが揃い、気持ちよく授業を始めることが出来ました。皆様のご協力に感謝します。週末の朝ということで、1週間の疲れや、少し週末気分も入って、朝早くからお弁当の用意、そして9時までに登校されるご苦労が手に取るように窺えます。金曜日は出来るだけ家族みんなが早く寝て、土曜日の朝に元気よく目覚められるよう心がけていただくと、充実した授業日を過ごすことが出来るでしょう。

朝の挨拶/詩/出欠

朝の会:アルプス一万尺(手遊び、ダンス)
    餅つき(手遊び)
    おおブレネリ
    夏の思い出
   
    大縄とび(魚釣り、大波通り抜け)

子供たちはアルプス一万尺の手遊びが大好きで、早くなってもどんどんついてきます。らんららんらん〜のパートは腕を組んで右に8拍子、左に8拍子回ります。大縄跳びは大人気で朝から沢山ジャンプをし、手やからだを動かします。

*お配りした歌の紙は持ち帰って家で歌いましょう。手遊びは親子一緒に練習しましょう。

 メインレッスン
『鳥呑み爺』
お話の回想の部分は鳥の鳴く部分「アヤチュウチュウ、、、」のところを楽しそうに何度も鳴いてくれました。細かいところまでよく覚えていて、保護者の方のご協力を感じました。ありがとうございます。

フォームドローイング
長い横線をぶれずにまっすぐ引く。
漢字のハネの部分を練習する。

『文福茶釜』
お話
絵を描く。
平仮名「た」「ぬ」
要約文を書く。
漢字「山」「寺」「茶」を書く。

絵日記発表(Sちゃん、Mくん、Nちゃん)

スナックタイム/Mくんのお誕生日会(8歳)
フルーツサラダをみんなでいただきました。そして紙風船、めんこなどのお土産もありがとうございました。また、Mくんに手作りのすてきなプレゼントをありがとうございました。

体育:サーカスムーブメント
 秋学期は鬼ごっこやかけっこは勿論ですが、サーカスでする動きを取り入れたいと思っています。まず始めに「さらまわし」をしました。長い棒で斜めになっているお皿をまっすぐに立てて回す練習をしました。

手仕事:指で鎖編み/瓶で毛糸を草木染め
先週の続きで、太い毛糸で指で鎖編みしています。何が出来るかお楽しみです。来週からは棒針編みをします。その為にマリーゴールドとタマネギの皮を瓶に入れ、毛糸を染める作業をしました。

ランチ:外の庭でピクニック(風が強かったのですが、1日に1回は外に出るようにしています。)

掃除:床拭き、机拭き、掃き掃除

算数:物の数え方
持って来ていただいたものをみんなで一緒に数えた。
『一つたたくと子豚が一匹』を手をたたきながら言う。
 *お家で子豚のプリントを見ながら、何度も言って覚えましょう。

終わりの会
『赤とんぼ』
歩くときのうた『手のひらを太陽に』
待っているときのうた『大きな栗の木のしたで』

沢山歌が出てきますが、お家でも一緒に歌って下さいね。
それではまた今週末会いましょう。

三好千佳子

2013年9月24日火曜日

2013年9月21日小学校高学年クラス

今回は2回目のクラスで、1回目はまだ緊張していた感じの生徒さん達も今回は皆と溶け込んで、笑顔が増えたという印象の一日でした。

9:00             朝の会
9:00〜9:25  小学部全体で歌、手遊びでウォームアップ
9:25〜11:00   メインレッスン
11:00〜11:30 おやつ
11:30〜12:10 専科:サーカス
12:15〜12:55 専科:手仕事
13:00〜13:45 お昼、お昼休み
13:45〜14:00 お掃除
14:00〜14:20 終わりの会

朝の会:アルプス一万尺(手遊び、ダンス)
    餅つき(手遊び)
    おおブレネリ
    夏の思い出

メインレッスン
1)方丈記の朗読
冒頭の部分を覚えてきた子(凄い!)に続いて朗読しました。新しい部分を少しずつ増やしています。

2)漢字クイズ
皆、どれだけ覚えてきたかを見せようと粘っていました。

3)稲の観察
学校で育てている稲の観察をし、先週よりも穂が垂れて、黄色くなっていることを発見しました。家で稲の観察をしてきた子には絵と発見したことの発表をしてもらいました。

4)前回のお話『百年後のふるさとを守る』の回想
前のお話がどんな内容だったかを話してもらいました。主人公がやったことについてどう思うかを話し合いました。宿題にあったお話の情景描写の絵を見せ合いました。難しい内容だったにも関わらず、良く理解して描けていたのには感心しました。

5)お話:『百年後のふるさとを守る』パート2
皆静かにお話を聞いていました。

6)絵
今回のお話のメインテーマである堤防が描かれている絵の模写をしました。白黒のコピーを基に色を想像して描いてもらったのですが、とてもセンス良く描けていました。

7)文法
動詞とは何か、働きは何かの説明をし、いくつか例を挙げた後、黒板に書いた今日のお話の要約文から動詞を拾ってもらい、言い切りの形に言い直してもらいました。

8)授業中漢字練習帳
授業中に漢字を練習するノートの使い方を説明しました。

9)新出漢字の説明、練習
「熱」を説明、練習しました。皆より先に「熱」の練習が終わった子(速い!)は「参」、「働」も練習していました。

10)『われは草なり』
『われは草なり』の朗読でメインレッスンは終わりました。

体育:サーカスムーブメント
 秋学期は鬼ごっこやかけっこは勿論ですが、サーカスでする動きを取り入れたいと思っています。まず始めに「さらまわし」をしました。長い棒で斜めになっているお皿をまっすぐに立てて回す練習をしました。

手仕事 :色鉛筆ケースを草木染め
新しい色鉛筆を入れるウールのケースを手縫いします。その前に、そのケースを好きな色に染める作業をしました(藍色、紫タマネギ、ロッグウッド)。みんなの人気は紫タマネギでした。一体どんな色になるのでしょうか?

ランチ:外の庭でピクニック(風が強かったのですが、1日に1回は外に出るようにしています。)

掃除
とても驚いたのですが、皆、楽しんで掃除をしていました。ほうきの係りの子は一人だったのですが、責任をもってとても丁寧に掃いてくれましたし、雑巾がけは皆のお気に入りらしく、今回は自分の担当でない子も自分の担当の他に雑巾がけをしてくれてました。

今回はまだ2回目でノートの使い方等に時間を割くことがあったのですが、今後はなるべく家で出来ることは(例えば授業中漢字練習帳に線を引く、等)宿題として出そうと思っています。尚、宿題の量や難度に関してはほとんどの生徒さん達から「多かった、難しかった。」と言われましたが、保護者の皆様からのご意見もいただけるとこれからどの様に調整していけば良いかの目安となりますので、どうぞお聞かせください。一般的にもう少し保護者の方々との会話を増やすような宿題を出していきたいと思っております。  

どうぞよろしくお願いいたします。

長沢千秋

2013年9月17日火曜日

2013年9月14日小学校高学年クラス

皆様のご協力があって、初日を無事終えることができました。授業では次のような内容を勉強しました。

1.  方丈記の冒頭の五行を皆で声に出して読みました。
2.  今日のテーマのお話「百年後のふるさとを守る」を私が読み、皆静かに聞いていました。
3.  稲の観察をし、絵を描きました。
4.「百年後のふるさとを守る」の要約文を皆で声を出して読みました。
5.「豊」、「救」、「積」の3つの漢字を、書き順も含めて勉強しました。
6.「せっかく」、「打ちひしがれた」、「気力」、「ていぼう」等の新しい言葉、表現の意味、使い方を勉強しました。
7.   外来語は何かを説明し、例を挙げてもらって勉強しました。

初めての授業で、改善すべき点が多いと思われますが、生徒達は皆、新しい表現や言葉を使って熟語を作ったり、文を作ったり、ということに非常に関心を示し、沢山発言してくれました。

今後ともどうぞよろしくお願いいたします。

長沢千秋

2013年9月16日月曜日

2013年9月14日小学校低学年クラス

いよいよ学校が始まりました。1回目の授業では、ほぼ全員が9時までに登校したため、9時に授業を始めることができました。ありがとうございました。子供たちは新しいお教室にときめいてドキドキしている様子で、カラフルな壁の色や窓の外の澄み切った青空を見ては幸せそうな顔をしていたように思います。


9:00             朝の会
9:00〜9:25  小学部全体で歌、手遊びでウォームアップ
9:25〜9:35  低学年のみ大縄跳び
9:35〜10:45   メインレッスン
10:45〜11:00 おやつ
11:00〜12:50 お月見の会(芝生の裏庭)
12:50〜12:55 館内を歩く
12:55〜13:15 お掃除
13:15〜13:30 漢字練習、数
13:30〜14:00 専科1:手仕事
14:00〜14:20 保護者の方を交えて諸説明

メインレッスン

フォルメン線描
ブロッククレヨンの使い方を説明。単調な曲線、直線を練習しました。紙の上でクレヨンをコントロールする技術を養います。いずれ文字を書くときに役立ちます。

お話:『鳥のみじい』日本の昔話
ビーズワックスで鳥を作りながら、お話を集中して聞いてくれました。同じフレーズで鳥が鳴くところは、子供たちは興味を持ってすぐにそのフレーズを覚えていました。(すごい記憶力!)

宿題
お話を読み聞かせ。(毎日)
*毎日されていると、次の授業で回想したときに言葉が出てきます。驚くほど細かいところまで覚えてきますので、是非毎日してあげて下さい。

ビーズワックス
オレンジ色で鳥を作りました。ハチの巣のワックスから出来ているもので、体温であたためると柔らかくなり、いかような形にもなります。時間をかけて徐々に柔らかくなっていく過程、体温と同調したあたたかさを保つことなど、まだ地に足のついていないこの時期には冷たい粘土ではなく体と一体化するぬくもりのある物を使います。

宿題
このビーズワックスで遊ぶ。いろんな形に変形して何かつくりましょう。完成した物をお友達に見せたい人は持って来て下さい。何度でも使えるので、大切に保存して何度でも遊んで下さい。

お話の絵を描く
 一つ一つどこから色をつけていくのかを学びました。丁寧にブロッククレヨンのどの部分を使うのかなどの細かい説明もしました。

宿題
絵を完成させましょう。ただし、自分の好きな絵を描くのではなく、メインレッスンブックでは見本となる絵のみを描かせます。

文字を書く
「き」という字を練習しました。

宿題
「さ」を次のページ、「と」と「り」をその次のページに1ページとって書きましょう。

 要約文を書く(Mくん、Sちゃん)

宿題
要約文プリントまたは自分の書いたメインレッスンブックを音読しましょう。

その他宿題
絵日記、または絵と文の日記。2日分。絵を見せながら、どのようなお話なのかをみんなの前で発表します。

おやつ(みんなお腹がすいていたので、お弁当を少しかじっている子もいました。)
提案:おやつとお弁当は別にパックしてください。子供たちが何をいつ食べたらいいのかも、必ず指示しておいて下さい。

お月見の会
最初の30分はお団子作り。それから孝恵先生のユーリズミー、各クラスのお友達と先生の紹介、お月見のお話、ストーリー、お団子をいただきました。少し涼しいお月見の会となりましたが、子供たちはお外で走り回ったり、お団子をたくさんほおばったりと楽しそうでした。19日は満月だそうです。晴れるといいですね。

館内を歩く
地下に行ったり、1階を通ってまた4階に戻るなどツアーをしました。(食後の運動)

お掃除
床の雑巾がけ、ほうき、机の上ふき、水回りをきれいにする、などの仕事をみんな喜んでやっていました。とくに床の雑巾がけはみんなの大好きな仕事で、机の下を電車やトラックになってつ連なって水拭きをしていました。掃除をしているという気持ちではなかったのでしょうか。みんながこんなに掃除好きだとは感心しました。

漢字練習
「木」を漢字レッスンブックに書きました。
 (Mくん、Sちゃんのみ)「鳥」の復習、「鳴る」

宿題
「月」を漢字・平仮名練習プリントに書く。
(Mくん、Sちゃん)漢字、文字のプリントをみて、漢字練習帳に書く。


1から10までの数え方、いち、に、、、、またひとつ、、ふたつ、、などの練習。
ものによって数え方がかわること、鉛筆が「1本」、ねこが「1匹」などいろんな物を挙げて数える練習をしました。

宿題
何か特徴のある数え方をする物を持って来る。(10個)例:紙、鉛筆、石、葉っぱなど身近にあって数えられる物。

専科1:手仕事
今日は黄色の太い毛糸で指くさり編みを習いました。既にやり方を知っているお友達は初めて習ったお友達に教えてくれました。おかげでみんな理解でき、自分で出来るようになりました。(すごい!)来週完成します。(何を作っているかはお楽しみです。)


最後に保護者の方を交えて、メインレッスンブックの描き方、ブロッククレヨンの使い方、宿題のお手伝いの仕方などの説明をさせていただきました。

【お知らせ】
Mくんのお誕生日会を21日にします。どうぞ、手作りのカードや、なにか手作りのプレゼントなどをお持ち下さい。またその日はMくんの保護者の方からささやかなおやつをお誕生会にお持ちいただくことになっていますので、おやつは少なめで結構です。

*雑巾作り:Tさんが日本てぬぐいを寄付して下さいました。まだ雑巾をお持ちでない方には、今週手ぬぐいをお渡しします。手縫いでも構いません。

*今週持ち帰った物は、すべて次回の授業日にお持ち下さい。名前はこちらで書きます。

それでは、今週末お会いしましょう。

三好千佳子

2013年9月14日土曜日

2013-2014年度幼児部たんぽぽ組ご案内

昨年開校されたブルックリンシュタイナー日本語学校、幼稚園、小学部に続いて、今年ナーサリーのクラス、たんぽぽ組が始まることになりました。皆様と楽しくあたたかいクラスをつくっていけたらと思っています。

シュタイナー教育では、幼児期は植物でいえば、植えた種が土の中で少しずつ、でも確実に力強く根を伸ばし、同時に少し頭を地上に出し、外の世界に初めて触 れる大切な時期だといわれています。その根が栄養不足では、上に出た芽が大きく伸びていきません。健やかに成長して、やがて美しい花を咲かせるためには、 見えない土の中での最初の成長がとても大事な時期となってきます。

子供たちは自然が大好きです。土を触って、木に登って、自然の中で夢中で遊んでいるうちに、自然から多くのことを学び、そのエネルギーを自分の中に取り入れ、日々成長しています。大人でも自然の中にいたらリフレッシュするのは、そのエネルギーをいただいているからではないでしょうか。そんな遊びを大切にしたいと思っています。

まだ小さくて、お母さんお父さんと離れて少しさみしくなってしまうこともあるかもしれません。自然からいただいたリズム、あたたかいエネルギーの中で、ゆっくりと時間をかけて、 日本語でお友達と遊んだり、歌ったりお話を聞いたりする、楽しい経験を重ねて、少しずつ自信の種が育っていってくれたら、と願います。

アメリカで育っても日本語も身につけさせたい、日本文化も継承していきたいといろいろ考えながら子育てをなさっていることと存じます。一歩出ればすべて英 語の世界で、それは容易なことではありませんが、このクラスを通じて、そのための楽しい環境を子供たちに与えることができればと切に願っています。 日本の昔話、童歌など日本や日本語の美しさ、賢さ、ユニークさが詰まったものを日本の心を持った子供たちに一つ一つ伝えていきたいと思っています。

また子育てについての質問、相談があれば、皆様と共に智慧を出し合って、お互いにサポートしながらいい方向を見つけ、ともに学んでいければと希望しています。

クラスを始めるにあたって
1. 服装
子供は目に見えるものすべてに反応します。キャラクターや乗り物がついた服装に気を取られるより、形が出来上がっていない木のブロックを車に変えて 行く方が想像力が膨らみます。出来るだけ無地またはチェック等のデザインで、シンプルな模様の服装にするようお願い致します。それから、外 で遊ぶときには暖かい服装でいることが大切ですので、上着かセーターか室内着の上にもう1枚重ね着できるものをお持ち下さい。

シュタイナー教育の全日制幼稚園では、どんな天気でも毎日外で遊びます。雨の日はレインコート、レインパンツ、レインブーツを履いて完全防備し、水たまりでぴちゃぴちゃ遊びます。雪の日は暖かいコート、スノーパンツ、スノーブーツを履いて、さらさら雪、牡丹雪、雪の結晶などいろいろな雪を肌で、自分の目で感じ取ります。日本語学校の子供たちにもこんな体験を味わってもらいたいなと思います。雨や雪の場合も、できる限り外遊びの時間をとりたいと思います。この幼稚園のためだけでなく、感覚が身体すべてのこの時期に豊かな感性を育てるためにも、天候を気にせず外で思いきり遊べる支度をお願い致します。

雨:レインパンツ、レインジャケット(フード付き)、長靴
雪:暖かく防水加工のコートやジャケット、スノーパンツ、スノーブーツ、帽子、手袋
*これらの用具に関して、不明な点がありましたら、どうぞご相談ください。

2. 生活のリズム
幼児期の子供にとって一番大切なのは、リズムのある生活です。毎日大体同じ時間に同じことをすることによって、子供は安心します。次は何が起こ るの?という不安がないからです。そして充分な睡眠も欠かせない要素です。健康な成長を遂げるためには、幼児期の睡眠時間はお昼寝も合わせて 12−13時間は必要だといわれています。幼稚園の前日に限らず、いつもリズムある生活を心がけましょう。

3. 幼稚園のリズム
室内での遊び、おやつ作り、サークルタイム(童歌等を入れて)、おやつ、お話(昔話など)、外遊びというようなリズムで行います。その間に室内では、お絵描き、にじみ絵、手仕事、羊毛や毛糸を使ってクラフトなど年齢に応じたアクティビティーも行います。

4. おやつ
基本的にパン作り、おむすび作りを交互にしようかと予定しています。その他季節の行事に合わせたおやつ作りも計画しています。14日は早速お月見のお 団子作りを予定しています。でも、お子さんにはまだ内緒にしておいてくださいね。 ですから、特におやつを持って来ていただく必要はありません。終わるのが1時ですので、おやつは軽い昼食も兼ねています。

7.  最初の日の持ち物
上履き:室内と外の履物を分けて使う練習になります。靴を履き替えることも手先を動かすいいチャンスですし、外と中の区別もつけられるようになります。 上履きは、室内でも遊びますので、スリッパのようにすぐ脱げるものではなく、サンダルでも後ろがついているもの、またはひもでなければスニーカーのようなものでもいいです。
着替え:一応濡れたときのために、一通りの着替え。(全身着替えられるようにお願いします。靴下も入れて下さいね。)
上着:外に出たときに寒くないように、室内着の上に重ねて着られるもの。暑かったら脱がせることは簡単ですが、寒いときに着るものがないと困りますので。
*全ての持ち物(着替えも含めて)に名前を書いておくようお願い致します。
*教室には十分な遊び道具があります。お家からのおもちゃや本、人形などは、教室の外でお別れして、保護者の方がお持ち下さい。

8. 登園
午前10:00-10:10の間に、学校の建物の2階にあるたんぽぽ組のお教室まで、お手洗いを済ませて来て下さい。

9. お迎え
基本的に外遊びで終わる予定ですので、午後1時に体育館を通って階段を下り、地下にあるお庭の入り口のドアのところ、室内でお待ちください。

皆様とご縁があったことに心より感謝しています。これからどうぞよろしくお願い致 します。

瀬尾理恵

2013年9月12日木曜日

2013-2014年度小学部ご案内

 大変お待たせ致しました。いよいよ今週末、ブルックリンシュタイナー日本語学校2013-2014年度が始まります。低学年7名、高学年6名を迎えての新しい出発です。初日はお月見会という伝統行事を通して秋の訪れを感じ、楽しみたいと思います。

高学年は新しい先生を迎えています。

長沢千秋先生

   皆様、初めまして。今年度、高学年の担任になった長沢千秋です。「学ぶことは楽しい。」を体感している人間として、生徒さん達が楽しく日本語、そして日本文化を学んでいけるように努めていきたいと思っております。どうぞよろしくお願いいたします。

用意していただきたいもの

雑巾(日本手ぬぐいを4つ折りしたものを縫う。)
高学年:国語辞典、漢字字典、筆記用具

作成したいもの
低学年:お手玉(一人2個。サイズ等は後日説明致します。)
高学年:色鉛筆ケース(布)

9月14日お月見
この日はお団子(団子粉、豆腐)をきな粉とメープルシロップでいただきます。アレルギーなどがある方は先にお申し出ください。

三好千佳子
長沢千秋

2013年9月11日水曜日

2013-2014年度幼児部つくし組ご案内

皆様の温かいご支援のもと、ブルックリンシュタイナー日本語幼児部も無事に1年目を終えました。そして新たにもう1クラス増やし、この9月より2年目を迎えることができました。 皆様の元気なお子さんたちはどのような夏を過ごしたのでしょうか。教師一同子供たちに会うのを心待ちにしています。

シュタイナー教育では、幼児期は植物でいえば、植えた種が土の中で少しずつ、でも確実に力強く根を伸ばし、同時に少し頭を地上に出し、外の世界に初めて触 れる大切な時期だといわれています。その根が栄養不足では、上に出た芽が大きく伸びていきません。健やかに成長して、やがて美しい花を咲かせるためには、 見えない土の中での最初の成長がとても大事な時期となってきます。

子供たちは自然が大好きです。土を触って、木に登って、自然の中で夢中で遊んでいるうちに、自然から多くのことを学び、そのエネルギーを自分の中に取り入 れ、日々成長しています。大人でも自然の中にいたらリフレッシュするのは、そのエネルギーをいただいているからではないでしょうか。そんな遊びを大切にし たいと思っています。

シュタイナー教育の全日制幼稚園では、どんな天気でも毎日外で遊びます。雨の日はレインコート、レインパンツ、レインブーツを履いて完全防備し、水たまり でぴちゃぴちゃ遊びます。雪の日は暖かいコート、スノーパンツ、スノーブーツを履いて、さらさら雪、牡丹雪、雪の結晶などいろいろな雪を肌で、自分の目で 感じ取ります。日本語学校の子供たちにもこんな体験を味わってもらいたいなと思います。この幼稚園のためだけでなく、感覚が身体すべてのこの時期に豊かな 感性を育てるためにも、雨や雪の場合の用意を考慮していただければと思います。

アメリカで育っても日本語も身につけさせたい、日本文化も継承していきたいといろいろ考えながら子育てをなさっていることと存じます。一歩出ればすべて英 語の世界で、それは容易なことではありませんが、このクラスを通じて、そのための楽しい環境を子供たちに与えることができればと切に願っています。 日本の昔話、童歌など日本や日本語の美しさ、賢さ、ユニークさが詰まったものを日本の心を持った子供たちに一つ一つ伝えていきたいと思っています。

また子育てについての質問、相談があれば、皆様と共に智慧を出し合って、お互いにサポートしながらいい方向を見つけ、ともに学んでいければと希望しています。

クラスを始めるにあたって
1. 服装
子供は目に見えるものすべてに反応します。キャラクターや乗り物がついた服装に気を取られるより、形が出来上がっていない木のブロックを車に変えて行く方が想像力が膨らみます。出来るだけ無地またはチェック等のデザインで、シンプルな模様の服装にするようお願い致します。それから、外で遊ぶときには暖かい服装でいることが大切ですので、上着かセーターか室内着の上にもう1枚重ね着できるものをお持ち下さい。

2. 生活のリズム
幼児期の子供にとって一番大切なのは、リズムのある生活です。毎日大体同じ時間に同じことをすることによって、子供は安心します。次は何が起こるの?という不安がないからです。そして充分な睡眠も欠かせない要素です。健康な成長を遂げるためには、幼児期の睡眠時間はお昼寝も合わせて12−13時間は必要だといわれています。幼稚園の前日に限らず、いつもリズムある生活を心がけましょう。

3. 幼稚園のリズム
室内での遊び、おやつ作り、サークルタイム(童歌等を入れて)、おやつ、お話(昔話など)、外遊びというようなリズムで行います。その間に室内では、お絵描き、にじみ絵、手仕事、羊毛や毛糸を使ってクラフトなど年齢に応じたアクティビティーも行います。

4. おやつ
基本的にパン作り、おむすび作りを交互にしようかと予定しています。その他季節の行事に合わせたおやつ作りも計画しています。14日は早速お月見のお団子作りを予定しています。でも、お子さんにはまだ内緒にしておいてくださいね。 ですから、特におやつを持って来ていただく必要はありません。終わるのが1時ですので、おやつは軽い昼食も兼ねています。

7.  最初の日の持ち物
上履き:室内と外の履物を分けて使う練習になります。靴を履き替えることも手先を動かすいいチャンスですし、外と中の区別もつけられるようになります。上履きは、室内でも遊びますので、スリッパのようにすぐ脱げるものではなく、サン ダルでも後ろがついているもの、またはひもでなければスニーカーのようなものでもいいです。
着替え:一応濡れたときのために、一通りの着替え。
上着:外に出たときに寒くないように、室内着の上に重ねて着られるもの。暑かったら脱がせることは簡単ですが、寒いときに着るものがないと困りますので。
*全ての持ち物(着替えも含めて)に名前を書いておくようお願い致します。

8. 登園
午前10:00-10:10の間に、学校の建物の2階にあるつくし組のお教室まで来て下さい。

9. お迎え
基本的に外遊びで終わる予定ですので、午後1時に外の遊び場にある門の所までお迎えに来て下さい。9月14日はお月見の会をしますので、この日だけ裏庭の芝生の方にお迎えに来て下さい。

皆様とご縁があったことに心より感謝しています。これからもどうぞよろしくお願い致 します。

あづさアマー

2013-2014年度ブルックリンシュタイナー日本語学校へようこそ!

空が高く感じられる秋らしい今日この頃、皆様いかがお過ごしでしょうか。 きっと楽しい夏休みを過ごされたことと思います。さて、ブルックリンシュタイナー日本語学校も開校2年目を迎え、いよいよ 9月14日に 2013-2014年度が始まります。

今年は幼稚園が2クラスとなり(つくし組、たんぽぽ組)、総勢40近くのご家族をお迎えして新学期が始まろうとしています。大勢の方々が我が校に加わって下さり、教師・スタッフ一同、ワクワクした気持ちでいっぱいです。また教師・スタッフも5名から9名に増え、一丸となってシュタイナー教育をより皆様にご理解いただけるよう努力する所存です。今年も保護者の皆様方とこの学校を盛り上げていく過程を一緒に楽しみたいと、心より願っております。

9月14日お月見の会のお知らせ

初日は「中秋の名月」お月見の会を行います。みんなでお団子を作った後、 孝恵先生のユーリズミーでセレモニーを始め、お月見のお話、新しいお友達、クラスの紹介も予定しています。

生徒募集のお知らせ
現在、幼児部及び小学部にて生徒を若干名募集しています。もしお知り合いにシュタイナー教育で日本語を学ぶことにご興味のある方がいらっしゃいましたら、是非お誘い下さい。どうぞ宜しくお願い致します。

代表 三好千佳子

2013年8月9日金曜日

小学校無料体験クラスのお知らせ

子供に日本を好きでいてもらいたい、興味を持っていてもらいたい。将来日本語で心温まる会話が出来ることはすばらしい。そのためには何が必要なのか、一緒に日本語教育について考えてみませんか?

 国語を教えてくれる学校はある。だけど、何かもっと大事なものを伝えることはできないでしょうか。それは単に漢字を知っているとか、日本語が読めるとか、形式的なことだけでなく、子供の『日本』との関わりをどれだけ大切に、また深く育ててあげられるかということに尽きるのかもしれません。それは知識のみの学習でなく、体験を通してこそ得られるものでしょう。体験したことは一生忘れません。そう私たちは信じます。

日時:8月19日(月)11:00〜
場所:The Brooklyn Waldorf School
      11 Jefferson Avenue (at Claver Place)
            Brooklyn, NY 11238
最寄駅:C/Sライン  Franklin Avenue

対象学年:新1年生、2年生 11:00〜12:30(授業後30分質疑応答)
                  新3年生、4年生 1:30〜3:00(授業後30分質疑応答)
                  新5年生、6年生 4:00 〜5:30(授業後30分質疑応答)

 スケジュール(一例)
11:00〜11:30 身体を使った遊び
お茶休憩(5分)
11:35〜12:30 日本語、芸術的アクティビティー

持ち物:飲み物(お茶またはお水) 

*参加人数によっては時間帯が変更される可能性があります。最終スケジュールをご確認ください。
*保護者の方はそれぞれ対象の学年クラスで、後半30分のみ見学可能です。

ご予約・お問い合わせ:japaneseschool@brooklynwaldorf.org

参加ご希望の方はお名前、お子様のお名前、生年月日を添えて上記アドレスまでご連絡下さい。

2013年6月26日水曜日

2013-2014年度予定(幼稚園/小学校)

【年間授業スケジュール】2013年9月〜2014年6月の土曜日計25回(月2〜3回)

秋学期(計9回、うち1回は遠足をする予定)
9月14日、21日、28日
10月5日、19日(キャンセル)
11月2日、9日(10月19日の振替)、16日、23日
12月14日(終業式)

冬学期(計8回)
1月11日、18日、25日、26日(お正月フェア)
 2月1日、22日
3月1日、15日(終業式)

春学期(計8回)
4月5日、12日、19日
5月3日、10日、17日、31日
6月7日(終業式・卒業式)

*5月24日を予備日とし、悪天候等により休校となった場合に振替授業を行います。
*日程は本校の予定と合わせて再度調整されることがあります。
*この他、本校主催の以下の行事にも参加出来ます。
 
 12月7日(土)ウィンターフェア
   5月3日(土)メイフェア(花の祭り)

2013年6月13日木曜日

新1年生体験クラスのお知らせ

2013–2014年度のご入学を検討される小学校新1年生を対象とした体験クラスを実施致します。

対象:2013年9月に小学校1年生となる生徒
日時:6月22日(土)午前10時〜11時半(90分)
場所:The Brooklyn Waldorf School
      11 Jefferson Avenue (at Claver Place)
            Brooklyn, NY 11238
最寄駅:Cライン  Franklin Avenue

お問い合わせ:japaneseschool@brooklynwaldorf.org

参加ご希望の方はお名前、お子様のお名前、生年月日を添えて上記アドレスまでご連絡下さい。原則的にお子様だけにお部屋に入っていただきますが、ご希望の保護者の方には一部見学していただくことも可能です。体験クラス後、保護者を対象とした質疑応答の時間を設けます(約30分)。

2013年6月10日月曜日

2013年6月8日春学期終業式



12:00開式

1.  開式の挨拶(三好千佳子)
2.  詩(草野心平)『われは草なり』 (高学年)
3.  高学年調べ学習の概要説明
   各自郷土料理にまつわる内容発表(高学年)
4.  リズム運動『いるかはザンブラコ』(小学生全員)
5.  手遊び『茶摘み』(小学生全員)
6.  笛『カッコウ』(高学年)
7.  合唱『花』(小学生全員・保護者)
8.  劇『桃太郎』(低学年)
〜 小休憩(3分)〜
9.   ユーリズミー(保護者)
10. ユーリズミー(高学年)
11. ユーリズミー(幼稚園児)
12. 手遊び『みかんの花』(小学生指導のもと全員で)
13. 合唱『夏は来ぬ』(保護者指導のもと全員で)
14. 年度末の挨拶(アマ―あづさ)
15. ギフト贈呈
16. ブルックリン・ウォルドルフ・スクール代表の挨拶(メロ バルキリア)

1:20 懇親会 ビュフェ式 冷そうめん & ポトラック




調べ学習の発表

リズム運動

劇『桃太郎』




和太鼓

幼稚園ユーリズミー

『みかんの花咲く丘』


2013年6月3日月曜日

2013年6月1日幼稚園クラス

フルーツサラダ作り     

にじみ絵のうちわ 

夏生まれのお友達のお誕生日のお祝い

2013年5月30日木曜日

2013年5月18日幼稚園クラス

よく雨が降った後は、すっかり初夏の感じですね。幼稚園も皆さんの温かいサポートのおかげで、もうすぐ1年目が終わろうとしています。あっという間でしたが、皆さんとのご縁があったことに心より感謝しています。クラスもあと残すところ2回となりました。あまり忙しすぎない様にと思っていますが、やりたいことがいろいろあって、盛りだくさんの楽しいクラスにしたいと思っています。

前回のことも少し報告しますね。少し新しいことをしましたので。先ずいつも通りのおやつ作りですが、もうすっかり上手になったパン作りです。生地をこねるところからいっしょにやるのですが、子供たちはもう何を入れるのか、どうするのか、すっかり要領を得ています。歌をいっしょに歌いながら、しっかりとこねてくれます。結構力を入れて長い間こねないとおいしくないし、生地にならないのですが、飽きずに楽しそうにこねてくれます。今日は遊んでいて参加しないかなと思ったりもするのですが、どの子もパン作りに大体自分から参加してくれます。おかげでいつもおいしいパンが出来上がりますし、よく食べてくれます。

パン作りが板についてきたので、前回はスープ作りもいっしょに行いました。皆さんにお家から野菜を持って来ていただき、ありがとうございました。いろんな野菜が集まり、色鮮やかな七色スープができました。私とゆうこ先生が驚いたのは、子供たちが野菜の切り方がすごく上手になっていたことです。ナイフを使って野菜を切ったのは、何ヶ月か前だったと思うのですが、お家でお手伝いしているのでしょうか?とても切るのが上手になっていて、大きさも揃っているし、使い方も慣れて来たし、びっくりです。また小さく切ることは根気もいるのですが、飽きないで根気よく切ってくれていました。お母さん方といっしょにお料理をお手伝いしている光景が目に浮かびました。

このようにして作った野菜スープですが、前回のクラスの前、初めて野菜スープを作ったときは、2−3人くらいがあまり食べていなくて、1人は全く口も付けなかったのですが、今回は全員「おいしい、おいしい」と言って食べてくれました!全然食べられなかった子もお代わりまでして食べてくれていて、私もゆうこ先生もニコニコ笑顔でした。野菜しか入っていないし(野菜ブイヨンで味をつけていますが)、それも上手に切ったとはいっても子供たちが切っていますから、みじん切りではないので、見た目に大きく野菜がたくさん入っています。お野菜が苦手な子には結構食べるのに勇気がいると思います。味もおいしいですが、シンプルでお野菜の味です。でもみんなで作って、みんなで食べるのがおいしいのでしょうか。よくお代わりもしてくれて、パンと野菜スープの楽しいおやつでした。いつまでも食べていたいような雰囲気で、楽しく続いているのですが、時間もあるので、私が「そろそろ終わりにしましょうね。」「えー、もっとおかわりしたい!」「では、あと1回だけね。」という感じで私の方からおやつを終わらせているくらいです。また食べている最中も、いろんなお話が飛び交います。お家のことや最近あったこと等を話してくれたり、大きな声で歌を歌ってくれたりするお友達もいます。またみんないい子たちで、その歌を最後までみんなで聞いてくれたりして、大きな家族のような感じになってきていて、私もとても子供たちがかわいいですし、預からせていただいてありがたいと思っています。

そしてこの日はもう一つ新しいアクティビティーをしました。にじみ絵というシュタイナー教育独特のペインティングです。にじみ絵用の紙を水で充分ぬらしておきます。それを画板の上において、絵の具で描いていくのですが、ぬれているので色をおくとさーっと色が広がっていきます。これをこの日は初めてやってみました。クラスを半分ずつのグループに分けて行いました。色は1色だけで、この日は赤を使いました。春のお花の妖精さんが赤いお花の色を分けてくれましたというお話をして、妖精さん(私が作った小さい羊毛のお人形)が絵の具と筆を持ってきてくれます。「優しく、優しくね」とささやきながら(筆を乱暴に扱わないと言う意味)。子供たちはそれぞれ妖精さんから受け取って、静かに描き始めます。みんなとても集中して、10分ほどですがお話する子はほとんどいませんでした。赤の色を水の上で滑らせながら、それぞれ楽しんでいた様子でした。その後乾かすのですが、乾くと自分が描いていたときとまたちがった感じに出来上がります。それもとてもおもしろいところです。作品は年度末にお渡ししますので、お楽しみに。

さて、今週のクラスのお知らせです。懇談会でもお話しましたが、このクラスは夏のお誕生日のお友達が多くて、5、6月生まれの子が4人います。6月1日にこの4人のお誕生日をクラスでお祝いしたいと思います。皆さんへのお願いは、この4人に自然からの贈り物を持って来てほしいと思います。お子さんといっしょにお外でまたは今まで集めたもののなかで、自然のもの、お花、どんぐり、貝殻、きれいな石、等何でもいいので4人分、プレゼントを持って来ていただけますか。それと、お誕生日の特別なおやつとしてフルーツサラダをみんなで作りたいので、お家にあるフルーツを一つ持って来ていただけますか。

それから、年度末になってきましたので、クラス写真を撮りたいと思っています。服装はいつもの服装で結構です。最後に、クラスの最後に小学部低学年の劇を見に行きます。桃太郎だそうです。ですのでお迎えはいつもの外ではなく、地下まで来ていただけますか。

長くなりましたが、以上です。ありがとうございました。では、土曜日にお会いしましょうね。

アマーあづさ

2013年5月22日水曜日

2013年5月18日小学校低学年クラス


劇の練習も大詰めに入り、子供たちも保護者の方々も気合いが入ってきているように見受けられます。先週は急に背景の絵を描かないとーーと騒ぎ立てたら、保護者の方々がささっと音頭をとって見事な絵を描いて下さり、子供たちもいっしょになって描いているという光景を拝ませていただいた次第です。本当に心から感謝します。 行動力のある、実力のある保護者の方々に恵まれてとてもラッキーだと実感しています。ありがとうございます。また役作り、衣装や小道具の作成などあらゆる面で保護者の皆様のご協力を得て劇が完成しようとしています。皆様の協力なしではこれはなし得ないことでした。本番までもう少しです。もっと皆様とお会いして練習したい気持ちでいっぱいですが、みんなで一緒に練習していると想像してどうぞご自宅で親子一緒に練習して下さい。

さて、子供たちはといいますと、うれしいことに劇の練習を「もっとしたい、もう一回したい」と言ってくれます。これは想像していなかったことですが、それぞれの役になりきって演技することを楽しいと思ってくれているのか、みんなで一緒に何かを作ることが楽しいと思ってくれているのか、いずれにしても、そういう気持ちで演技に臨んでくれているのを見ると、既にこの劇は成功に至ったといっても過言ではないと思います。当日はどうなったとしても、子供たちが心から楽しんで演技をしてくれていることは既に成功なので、細かい部分での失敗などがあっても気になさらないようお願いします。たった4−5回の練習でここまで出来たことは奇跡に近いと思います。また決して短い劇ではないので、子供たちにとってもかなりの挑戦になったのではないかと思います。

今期はほとんどの時間を劇に費やしました。メインレッスンでは、各シーンを取り上げて回想をし、要約文から文法を習って、絵を描きました。お話が体に入っているからか、みんないつもより絵を描くのに気合いが入っていたようにも思います。


今週はいろいろ宿題がありますが、とにもかくにも劇のために台詞を何度も覚えること、また付随して吹く笛や、歌(我は海の子)をしっかり練習して覚えましょう。また、手仕事の編み物を15センチくらいがんばって編んでみましょう。少しづつ毎日やってみましょう。きっと上手になりますよ。

Mくんのお誕生日会をしました。Sさん、おいしいケーキを持って来て下さってありがとうございました。

どうかよい週末をお過ごしください。

三好千佳子

2013年5月15日水曜日

2013年5月4日小学校低学年クラス

今週の宿題内容についての補足です。

1. 『桃太郎』シーン1についての要約文と絵を仕上げる。要約文は以下です。
 おじいさんは、山へしばかりに、
 おばあさんは、川へせんたくに、出かけました。
 おばあさんが、川でせんたくをしていると、川上のほうから、
 大きな桃が、どんぶらこ、どんどんぶらこと、ながれてきました。

【注意事項】
*1行目のおじいさんは一段あける。
*句読点は一マス使う。
*メインレッスンノートは6行に割り、一行16文字を入れてください。
*主語は赤、述語は青、擬態語(どんぶらこ、どんぶらこ)はオレンジ、他は紫で書きました。(普通の鉛筆でもよいです。)

今週はものを表現するのにどんな音が想像出来るかやってみました。例えば、
主語が、擬態語 動詞
風船が、ふわふわ とんできました。
ボールが、ころころ 転がってきました。
いくつか文を作ってノートに書いて来て下さい。絵に関しては、大きな桃が川を流れて来る様子を書きました。さらにメインレッスンノートには、見開きで文と絵がマッチするように書いて下さい。

2. 漢字の大きなノート
 毎回出している新出漢字は、大きなノートにいつものように成り立ちなどを書き写して下さい。今までは1ページを2つに割っていましたが、これからは横にして4つに割っても大丈夫でしょう。そして小さい文字は色鉛筆で書くようにしていけばよいかと思います。


授業では立って通し稽古に入りました。みんなよくお話が頭に入っていました。台詞を何度も言って完全に覚えましょう。少し難しい表現は多少変えても構いません。今週は保護者の方と、衣装や小道具について話をしたいと思います。

編み物:棒針編み
すべて表編みです。20センチくらいを目標にしています。できるだけでいいのでやりましょう。


ペンタトニックといってドとファがないものです。楽譜の下の欄の部分を弾いてみましょう。指使い、持ち方は先週指導しました。ソとラの音を出しました。

三好千佳子

2013年5月8日水曜日

第2回シュタイナー公開講座のお知らせ

シュタイナー教育と子育て~日常に活かせる実践法~


講師:山﨑千恵子ハイネマン

【講師プロフィール】
コロンビア大学はじめ日米の大学・院にて人類学、多言語文化教育学、日本語教授法の学士、修士、教育修士を取得。バイカルチャーな子育てをする中、さくら んぼ保育、父兄のための人智学基礎を学び実践。シュタイナー校にK-12まで通った子供たちと、ウオルドフ教師をする夫と伴に森の中で暮す。著訳書に、ア フリカの霊性を語る「男の子の魂が育つとき」「Multiculture Resource for Young Readers」「子供に文字を教える時」「TVを避けた子育て」等がある。米国で日本語を教える傍ら、欧州、アジアと人的交流に闊歩する。
  
日時:5月18日(土)午前10時半〜12時半
場所:The Brooklyn Waldorf School
           11 Jefferson Avenue (at Claver Place)
           Brooklyn, NY 11238
Suggested Donation:$10

お申し込み・お問い合わせ:japaneseschool@brooklynwaldorf.org

公開講座フライヤー

2013年5月2日木曜日

2013年4月20日小学校低学年クラス

朝は雨模様でしたが、授業が始まる頃には晴れ間も見え、お天気が次第によくなってきたのでやる気もぐうんと上がってきたかと思いきや、眠たそうに9時を過ぎてやって来た子供たち、、、そして何だかみんな春が来たからなのか、眠くてだるそうな様子でした。

今学期は、朝早く来た子供たちから授業前に少し算数クイズをやっています。みんな一生懸命自分なりのやり方で、ある生徒は絵を描くなどの工夫をしながら数の大きい計算にチャレンジしていました。表は比較的答えやすくなっていて、時間が余った生徒は裏にチャレンジしていいというシステムになっています。すべてを終えることが目的ではないのですが、朝のちょっとした時間をバタバタと過ごすのではなく、少し机に向かって落ち着くために、また、単調な計算問題は脳を心地よく刺激し、目を覚ましてくれます。さらに、朝にそういったリズムをつけることは良い習慣にもなるので、毎朝ご自宅でも宿題の中の計算を少ししてみてもいいかもしれません。 

春学期、低学年は『桃太郎』の劇をすることにしました。今日はその配役を決める日で、私もちょっとした緊張感を持って望みました。子供たちも台本を読んできて、何の役になるのかそれなりに決めて来ていたみたいでした。意外にほぼ全員が「桃太郎」になりたがったのには驚きました。Mくんは鬼が島に行く舟になると言い張ったり、桃太郎役になれなかったことで涙を見せる生徒がいたりとかなりドラマチックな配役発表でしたが、一通り、台本をみんなでどの役にもなり、一緒に読み上げた後、私は一体みんながどの役に入り込んで台詞を言うのかを観察した結果、以下のようになった次第です。最後はみんなそれぞれに納得して、自分の与えられた役を受け入れてくれたようにも感じました。

桃太郎:E(赤ちゃんの声も)
おじいさん:N
おばあさん:S(6/1)/保護者(6/8)
小鳥(声と小さい鳥を動かす):M
キジ:S(6/1)/保護者(6/1)
さる:N
犬:M
青鬼:Mのお父さん
赤鬼:未定
ナレーター:三好
幼稚園保護者のSさんには背景画を引き受けていただき、Nさんに歌に合わせて振りを付けてもらおうかと思います。また、お話の始めは子供たちの縦笛で幕を開けます。各パートにハイライトをつけて、その前後の台詞を保護者の方とのロールプレイで動きを自分なりに付けて何度も練習してください。衣装などはお互いに必要なものを考えて協力し合って作って下さい。お手伝いや材料の協力、アイデアなどが必要な場合は申し出て下さい。お互い出来ることを手分けして分担し、よい劇が出来るように皆様のご理解とご協力をお願い申し上げます。また、今回は6月1日と8日に2回公演、またSちゃんが8日の終業式に出席出来ないということで、ダブルキャストになっています。

*メインレッスンについて
これからのメインレッスンは劇の練習が主になるので、ご家庭での宿題学習が重要になります。

 漢字学習:漢字も2−3個はクラスで紹介しますが、残りはご自宅で一緒に漢字のノートに大きく美しく書き上げて、さらに国語ノートで漢字を書く練習をする必要があります。カタカナも同様です。

カタカナ学習:今回はカタカナカードをクラスでひとつ作成するので、みんな分担して持ち帰っているカードに言葉を見つけ、絵を描いて持って来て下さい。カタカナプリントを仕上げ、メインレッスンブックに先週書いたようにカタカナを書きましょう。

:今週からやっと笛を練習することが出来ました。じっと私の指の動きを見て、たったの30分くらいのクラスで上手に音を出せるようになってきています。次回からは笛を持ち帰り、ご自宅でも毎日練習してください。楽譜を渡します。

 九九の計算:前回のブロックでは九九を5段まで唱えて覚えました。リクエストにより、いつも九九を唱える習慣、さらに9の段まで覚えることは良いことだと私も思います。日本人が九九を暗記することによって9の段までの計算の速いことは世界的にも有名です。アメリカでは九九のような言い回しはないに等しい感じがしますが、そういうものに重きを置いていないのも文化の違いでしょうか?この国では、むしろ、数字をファミリーのように見立てて、例えば、6の段だと、6, 12, 18, 24, 30. . . と概数の並び方のような形で覚えさせます。これだとちょっと何が24でなにが36なのか、、、指で追って何回掛けたのかを数えないとわからないという難点があります。しかし、おぼろげにその数のファミリーを大きな枠で覚えられるという利点もあります。シュタイナーでは12まで掛けた数字を覚えます。その数字の掛け算の段をより大きな数字まで記憶して言えることも掛け算を得意にするひとつのやり方のような気もします。日本にはせっかく九九というすばらしいやり方があるので、それを使わない手はありません。しかし極論として、いろいろな国のいろいろなやり方を取り入れて様々な角度から掛け算を見つめることも面白いのではないかと思います。

 それでは、宿題は溜めずにすこしずつ毎日やりましょう。

三好千佳子

2013年4月6日土曜日

シュタイナー公開講座のお知らせ

シュタイナー教育:7年ごとのヒトの周期に合わせた子どもとの接し方

         ~0歳から7歳、7歳から14歳、14歳から21歳~

講師:山﨑千恵子ハイネマン

【講師プロフィール】
コロンビア大学はじめ日米の大学・院にて人類学、多言語文化教育学、日本語教授法の学士、修士、教育修士を取得。バイカルチャーな子育てをする中、さくらんぼ保育、父兄のための人智学基礎を学び実践。シュタイナー校にK-12まで通った子供たちと、ウオルドフ教師をする夫と伴に森の中で暮す。著訳書に、アフリカの霊性を語る「男の子の魂が育つとき」「Multiculture Resource for Young Readers」「子供に文字を教える時」「TVを避けた子育て」等がある。米国で日本語を教える傍ら、欧州、アジアと人的交流に闊歩する。
  
日時:4月20日(土)午前11時〜午後1時
場所:The Brooklyn Waldorf School
           11 Jefferson Avenue (at Claver Place)
           Brooklyn, NY 11238
Suggested Donation:$10

お申し込み・お問い合わせ:japaneseschool@brooklynwaldorf.org

公開講座フライヤー

2013年4月4日木曜日

2013年3月16日幼稚園クラス(終業式)

やっとやっと春が来ましたね。まだ寒い日もありますが、クロッカスや水仙があちこちで咲き始めましたね。毎年春は来るとわかっていても、やっぱりこの時期は心がわくわくしてきませんか。

前回の終業式では、とてもお行儀よく座ることができたし、小学生の発表も楽しく、興味深く?聞けていたし、12月の終業式とはまた一段アップした成長ぶりを見せてくれた子供たちでした。来て下さった保護者の方はご覧になったと思いますが、ユリズミーも前よりずっと参加できるようになってきて、あんなステージに立ってもみんなで丸くなってできたのは私も嬉しい驚きでした。

終業式の前に行ったお茶会も幼稚園児は小さいながら30分の間とても静かに座って参加することができました。ずっと静かに座って苦しんでいたというようなことではなく、興味深そうにお茶を点てるのを見たり、お菓子を待ちきれなくてなめてしまったり、お茶のお茶碗を回すように先生に言われ、それはちゃんとできたのですが、お茶を何とか飲んだ後、安心してお茶碗をたたみに落として残ったお茶をこぼしてしまったり、「お先に」と次のお友達にお辞儀した瞬間自分のお茶碗をひっくり返してしまったり、、、、、ハプニングはいろいろあったのですが、子供たちは特に気に留める様子もなく、そのようなハプニングをさらさらとお互いに流して、お茶会のムードに乗っているような感じでした。細かく見るとハプニングはあったものの、全体的にはなぜかとても落ち着いて参加できたような気に私もゆうこ先生もさせられ、またお茶の恵子先生には「幼稚園なのに、こんなに長い間静かに参加できて、とても素晴らしいです。やはりシュタイナー教育のお子さんは違うのでしょうね。」とお褒めのお言葉までいただきました。お菓子はオーガニック手作りの苺大福で、みんなおいしそうに食べていましたし、お茶も半分以上の子が全部飲んでいました。「苦い」(うん、確かに)「からい」(本当?!)「すっぱい」(それはないでしょー)等と自分の持っている味の表現を全部使ってお茶の感想をそれぞれ表現していたわりには、結構みんなよく飲んでいたので、それも私には驚きでした。この30分の後の終業式だったので、どうかなと思いましたが、上記に書いた様に立派に参加できました。みんな益々頼もしくなってきましたよ。

保護者の皆さんもお茶会を楽しまれたでしょうか。日本の素敵な文化なので、保護者の方も共に楽しまれることがお子さんへの楽しい思い出に繋がるし、日本語、日本文化の継承に繋がっていくと思います。私はお茶が大好きなので、このように春になってくるとまた桜の下でお茶会がしたくなってしまいます。学校でもまたこのような機会を作りたいと思っています。

今度の土曜日は、久しぶりにパン作りです。巻き寿司、チラシ寿司、おむすびとご飯が続いて、これらも好評だったのですが、今度はパンを予定しています。お子さんには言わないでくださいね。いつも来たときに見て、参加して、楽しんでもらいたいと思っていますので。

6日は天気も良さそうですが、まだまだわかりませんので、外遊びの時寒くならない様に上着を持たせて下さいね。まだ帽子もかぶせて下さい。では土曜日、よろしくお願いしますね。

アマーあづさ

2013年3月24日日曜日

2013年3月16日(土)冬学期終業式

式次第

開式
始めの挨拶(千佳子先生)
『ゆき』:歌とダンス(小学生)、合唱(保護者)
2, 3, 4, 5の九九の段発表(小学校低学年)
『カッパ』朗読(小学校低学年)
ユーリズミー(小学校低学年)
『ふるさと』合唱(小学生、保護者)
『ヤマタノオロチ』:劇とユーリズミー(小学校高学年)
ユーリズミー(幼稚園児)
『どこかで春が』斉唱(全体)
終わりの挨拶 (あづさ先生)
閉式

2013年3月9日土曜日

2013-2014年度募集要項

【対象】
幼児部:3〜6歳(2007年9月1日〜2010年8月31日生まれ)
小学部:1〜6年生(2002年9月1日〜2007年8月31日生まれ)

【参加資格】
*ご家庭で積極的に日本語の環境を作る努力をされていること。
*クラスの中での日本語による指示をある程度把握でき、ご本人も日本語を話すことに興味を示されていること。

【年間スケジュール 】
2013年9月〜2014年6月の土曜日計25回(月2〜3回)
*予備日を1日設け、悪天候等により休校となった場合に振替授業を行います。
*3学期制で、各学期の終業式には生徒たちが保護者に向けて学びの成果を発表します。
*学内行事として、お月見の会、節分、ひな祭り、こどもの日、七夕等のお祝いをするほか、1月には保護者が中心となってお正月フェアを開催します。

【入園・入学までの手順】
①申込書をこちらからダウンロードして下さい。
2013–2014年度入学申込書
②申込書に登録料$40を添えて、事務局にご提出下さい。
Japanese School c/o The Brooklyn Waldorf School
11 Jefferson Avenue (at Claver Place)
Brooklyn, NY 11238
③面談を経て、入学を決定させていただきます。

お問い合わせ: japaneseschool@brooklynwaldorf.org

2013-2014年度ブローシュアー

2013-2014年度幼稚園クラス概要

【対象年齢】
3−6歳(2007年9月1日〜2010年8月31日生まれ)

【参加資格】
*ご家庭で積極的に日本語の環境を作る努力をされていること。
*クラスの中での日本語による指示をある程度把握でき、ご本人も日本語を話すことに興味を示されていること。 

【一日の流れ】(一例)
10:00 登園、自由遊び(室内遊び)/その日の手仕事(クラフト)/お昼ご飯作り(パン、お寿司、スープ等)
11:15    サークルタイム等
11:45    お昼ご飯(小学生クラスと一緒に食事をとることも)
12:15    お話、人形劇
12:30    お外へ(外遊び)
13:00 お迎え

*毎回手作業を中心にその日にいただくご飯をみんなで作ったり、自然素材を使ったクラフトをしたりします。一日は流れるように歌で始まり、歌に終わります。毎回お外でも遊んで自然から感性を学びます。自然素材のおもちゃで創意工夫をしながら中遊びをします。 先生のお話や、人形劇の時間なども日によって設定されています。



入学金:$100
参加費:$1200
材料費:$150
*材料費:季節の行事のクラフト材料、おやつ作りの材料、ビーズワックス、キャンドル、その他

2013-2014年度小学校クラス概要

【対象】
1〜6年生(2002年9月1日〜2007年8月31日生まれ)

【参加資格】
*ご家庭で積極的に日本語の環境を作る努力をされていること。
*クラスの中での日本語による指示をある程度把握でき、ご本人も日本語を話すことに興味を示されていること。

【カリキュラム内容】
国語、算数、手仕事、伝承の遊び、体育(空間ダイナミックスに基づく指導法)、和太鼓、習字、オイリュトミー、フォルメン線描、水彩画、日本の伝統行事、本校との合同行事に参加(ただし、学年によって行われる教科が若干違ってきます。)

【一日の流れ】(一例)
  9:00-  9:20 登校
  9:20-11:00 エポック授業(100分授業)
11:00-11:30 スナック、小休憩
11:35-12:15 専科1(手仕事)
12:20-13:00 専科2(オイリュトミー)
13:00-14:00 ランチ、休憩、掃除
14:00-14:20 終わりの会、下校

*エポック授業の中でも実践されますが、専科授業の中でもバランスよく、手を使う科目、身体を使う科目、それぞれの授業の中で日本文化を学ぶ内容が組み込まれてきます。
*特に高学年では専科にスキル(練習)のクラスとして授業の補習を(国語、算数を中心に)必要に応じて行う予定です。また授業が毎週ではないため、足りない分は宿題で補っていく予定でいます。保護者の方のご理解、ご協力をお願い致します。

入学金:$100
参加費:$1650
教材費:$200
*教材費:蜜蝋クレヨン、水彩絵の具、画用紙、ビーズワックス、エポックノート、その他

2013年3月6日水曜日

2013年2月23日小学校低学年クラス

今日は1ヶ月ぶりの授業日でした。朝のメインレッスンのウォーミングアップ(歌、詩、縄跳びなど)を保護者の方と一緒にさせていただきました。これには意図があり、実は今学習している内容で掛け算の九九を理解するのに、メインレッスンブックでは円を描いて、それを10に分けたところを、例えば2段の九九には2, 4, 6, 8. . . と線を描いていくと五角形が出来上がります。これを実際みんなで円を作り、それぞれが10のポイントに立ち、一人が糸で線を描いてみようという計画です。5段の九九までやってみたいと思っています。来週は生徒と保護者の方も入れて10人集まりそうなので、ぜひ実践してみたいと思います。

縄跳び、大縄跳び、プロペラ跳びは子供たちも、保護者の方もいい運動をされたかと思いますがいかがだったでしょうか?大縄の一回跳びは途切れないで連続でいくつまで続くか挑戦しました。10回を目標に一生懸命入るタイミングと出るタイミングで緊張しつつも声を掛けながら達成することが出来ました。普段の日でも親子で縄跳びに親しんでみましょう。綱引きは子供たち対親と先生で行いました。親と先生はかなり強く、子供たちは負けたのが悔しかったのか、何度も何度もやりたがり、最後には靴と靴下まで脱いでマジ顔を見せていました。

『ゆき』の歌は歌って踊ることにしたので、どちらも同時に出来るように練習しましょう。『かっぱ』の詩は面白いのと、動きも滑稽なのですが、毎日1回はやりましょう。

九九は2段から5段までを振り付きで発表します。振りは親子で考えたものを推奨しますので、どうぞユニークなものを考えて下さい。よかったら来週発表して下さい。リズムはいずれも3拍子でいかがでしょうか?いずれも16日の終業式には親子で参加をお願いしたいと思います。今週は4段の九九を勉強しました。宿題は5段を仕上げて下さい。(メインレッスンブック)

2と3の段の九九を発表
みんなよく覚えていてびっくりしました。これからこれが計算のときに役に立ったらなおいいですね。しかし、あまりあせらずゆっくりそのコンセプトを理解することを大切にしていきましょう。2−5段の掛け算のカードを作りましょう。*2段の場合は必ず掛け算は2から書きましょう!!!答えは裏に。

俳句
初めて俳句らしきものを作ってみました。俳句というより、短い文でそのとき思ったことを表現することを体験しました。国連の学校で毎年俳句のコンテストがあるのですが、もし何か出してみたいと思う自慢の作品が出てきたら出してみたいと思います。(締め切りは3月中旬だそうです。)これは有志です。ちなみに先週出ましたかわいい俳句をそれぞれ紹介します。これをさらにいいものに仕上げて、次回お持ちになっても構いませんし、他に時間を見つけて新しいものを考えてもいいでしょう。

M:雪だるま パンツもはかずに はだかんぼう
M:雪だるま 手袋忘れて つめたいな
N:そりすべり めっちゃたのしい  ______ (未完成)
S:バレンタイン チョコをいっぱい ______  (未完成)

新しい漢字:「花」「草」「空」「風」

お話:『北風と太陽』
水彩画に暖かい色と、動きのある風色(青系)を使って描いてみました。教訓が入ったお話で、最後に「もし何かやってほしいなーと思って、その人がしつこくやるように仕向けるのと、そうは思っても、自然にそうならないかな?と思って暖かく太陽みたいに待っているのとではどっちが思いが叶いやすいかな?」なんてことをみんなで考えてみました。どうしても思いを叶えたくって一生懸命相手を何か(誰か)変えようとしても決して思い通りになるとは限らず、むしろ忍耐強く待ってみて、しかも暖かく見守ってお願いするような気持ちでいるほうが思いが叶うようなことも多いのかもねと話すと「うん」と納得したような?顔をしていましたが、大人でさえもわかっていてもなかなか難しい課題ですよね。

【教科書配布の件】
日本領事館で毎年文部省から送られてくる教科書を郵送代だけで希望することが出来ます。シュタイナー教育は基本的に教科書に沿って学習はしませんが、海外に住み、教材に乏しいということ、また教科書の内容によっては推薦出来るようなものもありますので、そのために持ち合わせてもいいかと思いますがいかがでしょうか?教科書を希望される方は取り寄せることをお勧めします。

手仕事:棒針編み
目を作るところを学習しました。何度か練習すると16目を作ることにみんな成功しました。これらの目は小人が洞窟に入って取った宝石だというお話に始まり、みんな右手で持った編み棒で、左手に掛かっている毛糸をどうやって引っ掛けて目を作るかに一生懸命挑戦していました。ご自宅でももし棒針と毛糸があれば練習をしてみて下さい。来週はいよいよ編み始めますので、これは宿題とします。何を作っているかはお楽しみです。

三好千佳子