2014年5月12日月曜日

2014年5月10日幼児部つくし組(遠足)

昨日は遠足へのご参加、お疲れ様でした。お天気にも恵まれ、あまり暑くなく、全部が終わるまで雨も降りませんでしたね。子供達が作ってくれたてるてる坊主さんのおかげでしょうね。その後の保護者会の終わり頃に土砂降りになりましたが、きっとその分まではてるてる坊主さんもお願いされていなかったでしょうからね。ちょっと行程が長かったかもしれませんが(特にたんぽぽ組の子供達には)、皆さんもよくついて来て下さって、無事に大きなけがもなく遠足を終えることが出来たことに感謝致します。ありがとうございました。

お母さん、お父さんといっしょにいるときの子供達は、いつもクラスで見せてくれるお顔や様子とちょっと違った顔を見せてくれていて、お家ではきっとこんな感じかなと思わず微笑んでしまう場面がいくつかありました。全体的に比べて見ると、クラスではお家よりもう少しお兄さん、お姉さんの顔を見せてくれていますよ。ですからクラスの中ではご自分が思っているより、もう少ししっかりしているかなと想像されるくらいがいいかと思います。

日本庭園では亀さん達が勢揃いで、甲羅干しをしていたのを子供達がいち早く見つけました。広い野原に出るとどの子もすぐ走り出してそこの緑と一体になっていました。桜の下では、桜吹雪を楽しみ、小鳥のさえずりといっしょに歌っていましたね。

お弁当の後のレクレーションでも小学部の子供達といっしょに、ボール遊び、だるまさんが転んだ、綱引き等よくついてきてがんばっていました。特に綱引きでは、保護者の皆さんにもご協力いただきましたね。幼稚園児は力持ちで小学生に勝った回もありましたよ。

そんな楽しいのにつられたのか、パークにいた外部の子供達が知らないうちに参加していたのも笑ってしまいました。私だったら「これはみんな学校で来ているの」とか言いそうですが、子供達は全然お構いなし。小学生はその子供達に遊びのルールを説明したりしていて。。。

とても気持ちいい遠足でした。花粉症の方々には大変お気の毒でしたが。。。お大事にして下さい。

それから、今度のクラス、17日に行われる保護者向けの水彩画ワークショップについてです。前回のクラスで子供達としたにじみ絵です。忙しくて、親がイライラしたり、子供とうまくコミニュケーションがとれずぶつかるおtきなど、外に出たりという解決法もありますが、たまには、美しい色を奏でて淡々と色を見つめて絵を描く作業はいかがですか。知らず知らずのうちに心が落ち着いたりします。にじみ絵はそんなヒーリングパワーを持ったすばらしい子供とのコミニュケーションアクティビティーです。美しい色の交わりは、私たちの呼吸を整えて、きっと心を癒してくれるでしょう。是非ご参加下さい。

アマーあづさ

2014年5月3日幼児部つくし組(子供の日)

先日、チューリップの花がとても見事に咲いているのをセントラルパークで見ました。お花の顔というかお口というか、普通は少し閉じていてそれが愛らしいのですが、パークのは空の太陽に向かって大きく微笑んでいるように先が開いていて、口を開けているようで、中のおしべとめしべもお花の色ときれいなコントラストになっていました。こんなチューリップを見たらどんな人も微笑むだろうな、子供ってこれに似たものを持っているんじゃないかなと思わせられました。

そして、次の日は曇りでしたが同じチューリップを見てちょっと驚きました。昨日まであんなに嬉しそうに大きく開いていた先が全部閉まっているのです。たくさん咲いているのですが、どの花も大きいつぼみのように閉じていました。太陽が出ていないからです。どの花もそうですが、いつもチューリップは太陽に向かって花を開けます。太陽が出ていないと昼間でも閉じたままでした。自然から気付かされたことは、私たち子供に接する大人が、太陽のように暖かい光を注ぐ愛情を持って子供に接していると、子供もチューリップのように心を開いてくれます。でも私たちの心が曇り空のように曇っていると、太陽が出ていないので、子供も心を開くことが出来ず、結果言うことを聞かなかったり、私たちの心とは慣れた行動に出るのではないかと思わされました。

5月3日のクラスについて報告です。子供の日に近いこともあり、子供の日にちなんだことをいくつかしました。アクティビティーがいつもよりありましたので、この日はおやつ作りは特別にお母さん方にお願いしました。お手伝いをしていただいた方々、ありがとうございました。さすがに形が揃ったきれいなおむすびができあがっていましたね。

ここでいくつかのアクティビティーを紹介しますね。

お月様色のベルト
もう何人かが持って帰っていると思いますが、太い黄色の毛糸で指編みをしています。この毛糸は去年の9月のお月見の会で、お月様からみんなが優しい気持ちになれるようにお月様と同じ色の毛糸のボールをいただいたところから始まっています。草木染めで染め上がった毛糸を幼稚園のみんなが使える分、お月様から3月頃いただきました。それを指編みし、自分のベルトを作りました。指編みが出来る子はさっさとやっていましたし、初めてのお友達も始めだけ覚えるとさっと自分でできる子が多かったです。男の子でも驚くほど集中してやっていましたよ。そしてゆうこ先生が穴を開けて下さった木のボタンをウエストに合わせて場所を決め、刺繍糸の色も自分で選び、縫い付けました。これで出来上がり!ボタンは、はめる場所が調節できるのでゆるめにもきつめにもできる、自分だけの世界に一つしかない特別ベルトの出来上がりです。是非普通の日にも活用してください。まだ持って帰っていないお友達はもうすぐ出来上がりますので、少しお待ち下さい。

にじみ絵
この日はにじみ絵をしました。にじみ絵というのはシュタイナー教育独特の水彩画法ですが、にじみ絵用の紙をあらかじめ水に浸し、濡れている紙の上に色を載せていきます。すると色が紙の上で水といっしょに踊るように広がって行きます。2色使ったりすると2つの色が出会い、そこで新たな色が生まれていくのを目の前で見ることができるので、とても感動です。この日は鯉のぼりにちなんで、鯉のぼりの形に切った紙2枚に塗ってみました。赤と青と1色ずつにしました。始まる前まで子供達は「おなかがすいた」と連発していたのですが(いつもよりおやつの時間が遅かったので、)歌とともに始めると驚くほど静かになり、みんな集中して色を載せるのを、色が紙の上で踊るのを楽しんでいました。出来上がりがとても優しい色になっていました。

17日に大人向けのにじみ絵ワークショップがありますので、皆さんも是非よかったらクラスをとってみて下さい。みなさんが覚えれば、その後お家でもお子様と一緒にこの水彩画を楽しむことができるようになりますよ。

草木染め
クラスを半分に分けて、片方のグループは先に私とにじみ絵、もう一つのグループはゆうこ先生と草木染めをしました。子供達はゆうこ先生から「母の日にお母さんにプレゼントするので、お母さんの好きな色を黄色、青、紫から選んでくださいね」と聞いて、色を選び、それぞれ色が準備されたお鍋の中に白いシルクを数を数えながらつけました。ちょっとかき回して、色が均等に染まるようにしました。白いシルクがどんな色に変身してお鍋の中から出てくるのか、わくわくしながら草木染めを楽しみました。

子供の日のお祝い

こんなアクティビティーの後、小学部、幼児部合同で子供の日のお祝いをしました。これには参加して下さり、またお手伝いして下さった保護者の方々が大勢いらっしゃいました。ありがとうございます。日本から遠いNYでも子供の日の思い出が少しでも子供達の心に残るように、季節の行事に込められた思いやその意味、お祝いに込められた周りからの愛情が魂の栄養となるようにとの思いで教師、スタッフみんな心を込めてさせていただきました。

以上が3日の報告です。読んでいただき、ありがとうございました。

アマーあづさ

シュタイナー水彩画ワークショップのお知らせ

シュタイナー教育で実践されるにじみ絵と水彩画の大人向けワークショップを行います。人間には色本来の持つ不思議な力を感じる能力があるといわれています。混ざり合う美しい色で、気の向くままに描くことにより心が解きほぐされ、ふんわりと心地よくなる、そんな時間を共有しませんか?まるで都会から離れて静かな森に入ったときのように、心の疲れを癒してくれることでしょう。美しい色に導かれ心が安らぐのを感じ、色の持つ力を自分で発見することは、心と体のバランスをとることにつながります。ご自宅でお子様と一緒に絵を通して心を表現し合うことが、親子のよりすてきな関係を築くきっかけになるかもしれません。

講師:Svetlana Zabolotnaia
東ヨーロッパのモルドバ共和国出身。2002年に渡米しサンブリッジ大学でシュタイナー一般教育&補修プログラムを学ぶ。またニューヨーク大学で教育心理学の修士号取得。ブルックリン・ワルドルフ・スクールで小学生1〜4年の担任を受け持ち、図書員、読書スペシャリスト、教育援助教師、ナーサリー副担任を務めた。現在、ホームスクールグループのアート教師、家族のコンサルティングやシュタイナー教育に基づいたアセスメントを行っている。

日時:2014年5月17日(土)
   10:30〜12:30(1部:色彩を楽しむ。プライマリーカラーを中心とした濡らし絵)
      13:00〜14:30 (2部:ドライな紙に描く水彩画)
場所:The Brooklyn Waldorf School
           11 Jefferson Avenue (at Claver Place), Brooklyn, NY

参加費(各部):5ドル(ブルックリンシュタイナー日本語学校関係者)/7ドル(一般)
材料費:5ドル

お申し込み・お問い合わせ:japaneseschool@brooklynwaldorf.org