2015年4月11日土曜日

2015年4月11日幼児部すみれ組

この2、3日、とても暖かいですね。昨日も今日も20℃を越え、春を飛び越え、いきなり夏になる勢いのニューヨークの気候です。汚れた雪も融けて消え、我が家の辺りでは、白いスノードロップスに引き続き、紫色のクロッカスがあちこちで芽を出し、花を咲かせています。先週の土曜日のすみれ組さんの外遊びでも、子ども達は走り回っていたので、暑くてジャケットを脱ぎました。

すみれ組のクラスがある時は、雨が降っていなくてもお昼から午後にかけて雨の予報の時には、必ずレインコート(またはレインジャケット)、レインパンツ、レインブーツ、レインハットをお持ち下さい。傘は危険ですので、必要ありません。土砂降りの場合は外へは行きまませんが、小雨程度なら外遊びをしますので、お忘れにならないようにお願い致します。なお、もし登園時に雨が降っていて、傘を持って来られても、傘は保護者の方がお持ち帰り頂けると助かります。特に年齢の低いお子さんは荷物が多いと、一人では全部の荷物を持つことが出来ません。教師も二人しかおりませんので、荷物を運ぶお手伝いが出来ませんので、ご協力をお願い致します。

さて、先週11日(土)のすみれ組ですが、いつものようにリンゴを洗って切って用意した後、秋に庭から収穫し、洗って干して、オーブンで殺菌した赤紫蘇を、すり鉢の中でゴリゴリと細かくパウダー状にして、海塩を混ぜて、ゆかりを作りました。おやつの時間のご飯にかけて頂きましたが、みんなで作ったゆかりはとてもおいしかったです。他にも、おかか醤油・塩昆布・梅紫蘇・海苔で頂きました。みんなお腹がすいていて、平均3回おかわりをして、10合のご飯はすぐに売り切れてしまいました。

この日はクラフトはお休みし、蜜蝋のクレヨンでお絵描きをしました。まず最初にクレヨンを選んでもらいます。赤・青・黄色の基本の3色しかないのですが、たくさん入ったクレヨンの中から、上手に緑・オレンジ・茶色・紫などのクレヨンを見つけて、自分用の小さいバスケットに取ったお子さんもいました。その日の内に、描いた絵は持って帰って頂きましたが、クラスのお子さん達の7~8割がなんと【虹】の絵を描いていました!虹をメインに持って来たお子さんもいれば、背景の中にちょこっと虹を入れたお子さんもいます。このことについては、保護者会でもお話しましたが、全世界共通で幼児は虹の絵を描くのです。どんな都会に住んでいる子どもも、どんな太平洋の孤島に住んでいる子どもも、どんな地域の、どんな文化に育った子どももみんな共通して虹を描くのだそうです

シュタイナーの幼児教育では、この現象をどうとらえるかと言いますと、幼児はあの世とこの世をまだ行ったり来たりしており、この世に肉体を得て生まれおちたとは言え、まだ、完全に虹の橋を渡り切っていない、グラウンディングしていないことを示しています。他にも、雲や家から出る煙などのらせん状の絵も、まだ天と繋がっていることを示しています。これが6歳も後半になって、たくさん歯が抜け落ち、7歳に近付くと、だんだん虹の絵を描かなくなって来るそうです。

これはシュタイナー教育で大切にする「幼児期の間は夢の中で育てよう」という考え方に繋がります。テレビ・ビデオ・絵本・映画・コンピューター・ゲーム・携帯電話・端末等のメディアを子どもに見せないで育てるということは、子どもの想像力を高め、自分で考える力を強めます。メディアを見せるということは、せっかくの子どもの想像力や思考力を、大人の作った映像・画像で制限し、台無しにしてしまうということです。お子さん達の想像力や思考力を育てるため、また、落ち着きのある、精神的に安定した子どもに育てるためには、メディアを極力避けることをお勧めします。

この日は、Mちゃんのお母さまのYさんとKBくんのお母さまのKさんがお手伝いして下さいました。保護者会の直前には、Rくんのお母さまのMさんとKくんのお母さまのNさんが食器を洗って下さいました。皆さま、ありがとうございました。今後ともどうぞよろしくお願い致します。

保護者会では、まず最初に毎回、すみれ組で朝のサークルで必ず行うお遊戯を披露し、保護者会の最後には、終わりのサークルで歌うさようならの曲を歌いました。

<朝のサークル>
1.朝が来て、夜が行く、太陽が昇り、始まる
2.おはようお日さま、窓から覗いて、小鳥達を見てる
  小鳥達は起きて、新しい朝に、おはようと歌う
3.おはよう太陽さん、おはよう大地、おはよう石ころさん、おはようお花達、
  おはよう小鳥さん、おはよう子猫ちゃん、おはようお友達、そしておはよう私

<終わりのサークル>
4.今日の日を、ありがとう、遊びに学びに、感謝して
  「先生、さようなら」
  「皆さん、さようなら」

1・2・4番の曲は、こちらのシュタイナー教育の幼稚園で英語で歌われている曲を担任が翻訳して歌っています。3番の曲は、日本のシュタイナー教育の幼稚園で歌われています。1番の曲以外は、レ・ミ・ソ・ラ・シ(D・E・G・A・B)のペンタトニック(5音)の音階の曲ばかりです。なぜシュタイナー教育の幼稚園ではペンタトニックの音階の、ちょっと物悲しいような、郷愁を誘うような、終わらないような曲が多いのでしょうか。シュタイナー哲学の一つに「ムード・オブ・フィフス(5音階の雰囲気)」という考え方があります。宇宙の音階(レ&シ=D&B)は摩訶不思議な雰囲気、陣痛の音階(レ&ミ=D&E)はちょっと息苦しい雰囲気で、あの世とこの世を行ったり来たりしている幼児はラ(A)を中心に、このペンタトニックの優しい音色の音階に住んでいます。ハ長調の曲は明るい雰囲気ですが、必ず曲の終わりは「完結する」イメージがあります。これは小学生に上がって(歯が抜け落ちて)からの音階で、幼児はまだグラウンディングしきっていない、宙ぶらりんの場所にいますから、幼児の精神的安定を考える上では、ハ長調の曲は幼児向けではありません。ペンタトニックの曲は終わらない雰囲気の曲が多いですが、それはまだずっと続いていることを示しており、幼児には「安心」を与える意味があります。

とは言っても、ここは日本語の幼稚園ですので、昔から日本で歌われている曲もたくさん歌います。すみれ組さんでは、なるべく、日本のわらべ歌や、おじいちゃま・おばあちゃまもよく知っている昔からある日本の歌を中心に選曲していますが、時々、シュタイナー教育の幼稚園で歌われている曲も取り入れています。

11日(土)の季節の歌は以下の通りです。
「ちょうちょ、ちょうちょ、菜の葉にとまれ、
 菜の葉にあいたら、さくらにとまれ、
 さくらの花の、花から花へ、
 とまれよ、遊べ、遊べよ、とまれ」
「咲いた、咲いた、チューリップの花が
 並んだ、並んだ、赤、白、黄色
 どの花見ても、きれいだな」
「ぶんぶんぶん、ハチが飛ぶ
 お池の周りに、野ばらが咲いたよ
 ぶんぶんぶん、ハチが飛ぶ
 ぶんぶんぶん、ハチが飛ぶ
 朝つゆキラキラ、野ばらが揺れるよ
 ぶんぶんぶん、ハチが飛ぶ」
「春が来た、春が来た、どこに来た
 山に来た、里に来た、野にも来た
 花が咲く、花が咲く、どこに咲く
 山に咲く、里に咲く、野にも咲く
 鳥が鳴く、鳥が鳴く、どこで鳴く
 山で鳴く、里で鳴く、野でも泣く」

保護者会で、お子さんが「どうしてこの幼稚園ではおやつを一緒に作るのか?」という質問をしていたということをお聞きしました。保護者会ではしっかりお返事しなかったように思いますので、この場をお借りしてお話します。シュタイナー教育では、最終的に私たちの手元にやって来る品物には必ず原材料があり、選ばれた材料が組み合わされて、人の手によって作られるという過程(プロセス)を大切にしています。家庭で食べる物には、材料を買って来て作るというプロセスがあります。プロセスの中には、お母さん(またはお父さん)がご飯を作る時に、お子さんや配偶者の好物や家族のことを思って作ったり、お子さんの嫌いな物でもどうにか食べてもらおうと工夫をしたりします。レシピはもちろんですが、愛情たっぷりのご飯はこういったお母さん(お父さん)の気持ちがこもって出来上がります。シュタイナー教育では、そういった家庭で作るご飯のプロセスを教育現場で再現しています。また、それを幼稚園で再現することで、幼児は家庭でも同じことをしているという安心感を得ます。子ども達はお母さん(お父さん)が作ったご飯が大好きです。という訳で、ご家庭でも、ご飯を作る時にはお子さん達に手伝わせて下さい。

また、保護者会では、3月末で私たちは本校から完全に独立し、NPO団体「ブルックリン虹の架けはし日本語学校」が発足した旨をお伝え致しました。現在、ボードメンバーは小学部教諭、事務職職員、コロンビア大学で心理学を教えていらっしゃる教諭の3名です。学校名は内部で募集していたのですが、どなたからもご返答を頂かなかったため、教師スタッフの間で考えました。ブルックリンと言うと、即、ブルックリン橋を思い出します。アメリカにある日本語学校で学ぶということは、未来の子ども達がアメリカと日本の国を繋ぐ存在であるということです。そこに、シュタイナー教育的な要素「虹」を加え、「ブルックリン虹の架けはし」という名前が出て来ました。まだ、「虹の架けはし」部分の漢字と平仮名がはっきりと決まっていませんので、字は変わる可能性があります。本校から独立したことによって、「シュタイナー学校」とは名乗れなくなりました。「シュタイナー学校」を名乗るにはAWSNA(Association of Waldorf School of North America)からの認定が必要になりますので、しばらくは「シュタイナー教育にインスピレーションを受けた」学校ということになります。

この日は、Mちゃん(5)、Yくん(5)、Lちゃん(5)、Aちゃん(4)のお誕生日会をしました。お誕生日の子ども達は特別に王冠とマントをつけて、天の国から天使さまと一緒に虹の橋を渡って、お父さんとお母さんの所へやって来るお話を聞きます。お誕生日の歌をみんなで歌って、先生から手作りのプレゼントと、クラスのお子さん達みんなからの自然界からのギフトを受け取ります。先生からの手作りプレゼントは、年齢によって違います。6歳には手編みの縄跳び、5歳の男の子にはウールのフェルトで縫って作った剣、5歳の女の子にはお子さんのシンボルを刺繍した星型のワンド、4歳にはウールのフリースからウェットフェルティングして作ったボールとフェルトを繋いだネックレスを差し上げています。

お誕生日会の時の歌は以下の通りです。
「おとぎばなしのおばあさん、私の手を取って
 銀のお舟に乗せて、おとぎの国へ連れてって」
「遠い星の国から、虹の橋を渡り、私たちの所へ、生まれて来たのよ
 ようこそ、ようこそ、〇〇〇ちゃん」
「生まれて今日まで、みんなから、愛されて来た、友だちの、誕生日です、おめでとう」

次回のすみれ組さんのクラスは今週の土曜日、4月18日になります。
おやつは、いなり寿司を食べようと思っています。どんないなり寿司が出来るかお楽しみに!
お米を1合と、リンゴを1つお持ち下さい。
イースターは過ぎてしまいましたが、鉢植えに土を入れて、種を蒔いてみましょう。

4月18日より、個人面談が始まります。来年度のご継続の有無と小学1年生対象の方は小学部への進学のご希望をお聞きしたいと思っておりますので、どうぞよろしくお願い致します。急なご都合で来れなくなった場合は一言ご連絡頂けると嬉しいです。時間が15分ずつしか取れませんが、どうぞよろしくお願い致します。

これから黄色い水仙やレンギョウがムクムクと花をつけ、次第に白やピンクのコブシや木蓮の季節がやって来ます。ニューヨークの桜も待ち遠しいですね。それでは皆さま、また、今週の土曜日にお会いしましょう。

すみれ組担任

***

PS: おまけ情報です。

4月25日(土)、26日(日)と、ブルックリン・ボタニック・ガーデンにて桜祭りがあります。
26日(日)は、我が師匠のグループ「太鼓マサラ」の演奏があり、4時から前座で「ニューヨーク諏訪太鼓キッズオールスターズ」で担任の次女も出演します!
お時間のある方は、桜を観賞がてらにいらして下さい。

また、5月3日(日)は、ウェストチェスターのホワイトプレインズ市にて桜祭りがあります
こちらの桜祭りは、担任とその次女が所属する「さくら太鼓」メインのステージが12時と4時にあります。お時間のある方は、郊外にドライブがてら是非いらして下さい。

2015年3月9日月曜日

お知らせ

2012年9月より、THE BROOKLYN WALDORF SCHOOLの中の土曜日日本語プログラム「ブルックリンシュタイナー日本語学校」として活動して参りましたが、ブルックリンの日本人コミュニティーのサポートを始めとして活動の幅をさらに広げるため非営利団体として独立し、2015年3月を以て「ブルックリン虹の架け橋日本語学校」と改称致します。シュタイナー教育の理念を取り入れた継承語教育や大人向けのワークショップを中心に活動を一層充実させるため努力していく所存ですので、今後もご支援のほどよろしくお願い致します。

新しいウェブサイトはこちらです。ブログもこちらにアップしていきます。
bnjcc.org

2015年3月7日幼児部すみれ組

週末からDaylight Saving Time(夏時間)が始まりましたね。いつもこの時期、1時間寝る時間が少なくなってしまったと感じるのは私だけでしょうか。「春眠暁を覚えず」で有名な中国の昔の詩人、孟浩然(もうこうねん)言葉通りです。

3月7日のすみれ組は、男の子達が朝からワイルドに暴れました。雪が解け、春がすぐそこまで来ている証拠です。この時期、子ども達は浮き足立ちます。今まで暗く寒い洞穴の中で、うとうととしていましたが、春の訪れとともに、うきうきわくわく心が躍り、身体も動き出します。冬眠していた動物達みたいに、子ども達は宇宙や自然のリズムに合わせて動きます。この冬は特に例年以上に寒く、氷点下の日々が続きましたので、子ども達も動きたくてうずうずしているのでしょう。しかし、まだまだ寝ぼけまなこで朦朧としているので、怪我には要注意です。この日も数人の男の子達がおでことおでこをごっつんこしたり、積み木の角に頭をぶつけて、たんこぶを作ったりしてしまいました。幸い、大事には至りませんでしたが、私たちがついていながら大変申し訳ございませんでした。

どうしてもお友達に手や足を出してしまうお子さんがいます。ご両親はそのように育てた覚えはありませんし、いつも子どもには注意して言って聞かせています。しかし、我が子がそのような行為に出てしまうと、お友達とプレイデートするにも、とても氣になってしまい、積極的にプレイデートも出来なくなってしまいます。世間一般的には、そういったお子さんは「悪い子」と捉えられがちですが、シュタイナーの考え方はちょっと違います。幼児はまだ生まれて来る前の世界と、この地球での現実世界との狭間にいて、魂が身体という現世での舟を上手くコントロール出来ないのです。ですから、お子さんの手や足が意思とは関係なく、あっちにこっちに出てしまいます。「自分(=わたし)」というものがどこにいる・あるのか、お友達を押したり、倒したり、叩いたり、蹴ったりして、確認している状態です。こういうお子さんには、肌を通して感じる「触る」という感覚を十分に満たしてあげることが必要で、シュタイナー教育の幼稚園の先生達はこういった子ども達の魂と身体のギャップをどのように埋めてあげられるだろうか?と考えます。

スキンシップはもちろんのこと、手がよく出るお子さんには指の一本一本から、手の平など、ちょっと押して痛気持ちいい所を丁寧に指圧して差し上げて下さい。手が終わったら、手首から肩の方まで下から上に順々に押しながらマッサージします。そして、もう一方の手の指、手の平、手首から肩と同様にします。足がよく出てしまうお子さんは足を。足も、足指の一本一本から、土踏まずなど指圧して、足首から腿までマッサージします。お友達の上に乗っかってしまうようなお子さんは、お母さんの膝の上に座らせて、手を左右交差させて腕を持ち、お母さんも同様に子どもの手の上で交差してギュッギュッギュッと抱きしめます。その時、足がバタバタしてしまうお子さんには、お子さんの腿の裏側に手をまわしてギュッギュッギュッと抱きしめます。お子さんが嫌がったり、痛がる場合はすぐにやめましょう。くすぐったがりで、すぐに笑ってしまっても構いません。このように、手や足や身体をギュッとすることで、お子さんが「自分はここにいる」という感覚を魂に刻み込み、その感覚が満たされると、お友達に手や足を出すのが少なくなって来るそうです。

また、お子さん、特にワイルド系のお子さんには、どんどん体力を使うようなお手伝いをさせて下さい。お庭でガーデニングをする時にシャベルで土を掘ってもらったり、フローリングのご家庭では床を雑巾やモップで拭いてもらったり、重い荷物を運んでもらったり、窓拭きや掃き掃除もいいですね。忙しい時はどうしても一人でご飯の支度をしたくなってしまい、ついテレビやビデオに子守りをさせがちですが、幼児であっても隣りで野菜を洗うとか、皮をむくとか、きゅうり程度だったら包丁で切ってもらう等、お手伝いをさせることです。お子さんはお母さんのお手伝いをするのが大好きで、楽しくて仕方ありません。お手伝いをするということはお子さんにとって、お母さんに愛情をかけてもらい、お母さんのためになることをしているという喜びなのです。大きくなって来るとだんだん勉強やスポーツなどで忙しくなり、なかなかお手伝いしなくなってきますから、お手伝いは幼児の内に仕込んでおきましょう!

さて、この日は桃の節句(お雛さま)のお祝いに、貝殻に布を貼り、小さなお内裏さまとお雛さまを作りました。去年、つくし組の担任をしていたA先生が残して行って下さった貝殻と、和風の端切れを使いました。小さな可愛いお雛さまが出来ましたね!お休みされたお子さんには次回、お渡しします。

おやつは、ちらし寿司を作って食べました。家で担任の私が中に混ぜる具(にんじん、しいたけ、玉ねぎ、薄揚げ)を作って来て、寿司飯に混ぜました。上にのせる具はお子さん達に持って来て頂きました。桃や桜の形のニンジンや大根、キュウリ、絹さや、枝豆、錦糸卵、椎茸煮、かんぴょう、手作りのしゃけのふりかけ、アボカド、海苔と、とてもバラエティに富んだ種類の具材が並びました。「お母さんと一緒に作ったよ!」と誇らしげに教えて下さったお子さんもいました。皆さま、ありがとうございました。5杯も6杯もおかわりしたお子さんもいて、10合のちらし寿司はあっという間になくなりました。

この日は、Kちゃんのお母さまのEさんとM1ちゃんのお母さまのSさんがお手伝いして下さいました。また、後片付けにEさんと、M2ちゃんのお母さまのNさんがお手伝い下さいました。オープンハウスがあったので、とても助かりました。ありがとうございました。今後ともどうぞよろしくお願い致します。

季節の歌は以下の通りです。
「大きな太っちょ雪だるま、ホウキを持って、帽子かぶり、
 お日さま高くなって来たら、ドロドロドロドロ、溶けちゃった」
「ひらいたひらいた、何の花がひらいた、蓮華の花がひらいた、
 ひらいたと思ったら、いつのまにか、つぼんだ
 つぼんだつぼんだ、何の花がつぼんだ、蓮華の花がつぼんだ、
 つぼんだと思ったら、いつのまにか、ひらいた」
「灯りをつけましょ、ぼんぼりに、お花をあげましょ、桃の花、
 五人ばやしの 笛太鼓、今日は楽しい ひな祭り
 お内裏さまと お雛さま、二人並んで すまし顔、
 お嫁にいらした 姉さまに、よく似た官女の 白い顔
 金の屏風に うつる灯を、かすかにゆする 春の風、
 少し白酒 召されたか、赤いお顔の 右大臣
 着物を着かえて 帯しめて、今日は私も 晴れ姿、
 春の弥生の この良き日、何より嬉しい ひな祭り」

次回のすみれ組さんのクラスは4月11日(土)になります。
おやつは、いつもみんなが大好きなご飯です。海苔や昆布や梅干しなどで頂きます。
お米は皆さんに持って来て頂いていた物がたくさん残っておりますので、今回は持って来て頂かなくて大丈夫です。いつもありがとうございます。リンゴだけお持ち下さい。
お絵描きをしたことがまだ一度もないので、蜜蝋のクレヨンでお絵描きをしてみましょう。他には紙やすりで木の板にやすりをかけます。

この日は、M1ちゃん(5)、Yくん(5)、Lちゃん(5)、Aちゃん(4)のお誕生日のお祝いを致しますので、何か石、花、葉っぱ、貝殻など自然からの贈り物を4人のためにお持ち下さい。お休みの日に公園などに出かけて見つけて拾ってきたり、ご自宅のお庭に生えている植物でも構いません。夏のビーチで拾った思い出の貝殻や、山へ遊びに行った時に拾った不思議な色の石など、いかがでしょうか。もし忘れてしまったとしても、こちらでたくさん用意してありますので、お氣になさらないで下さい。よろしくお願い致します。

また、4月11日(土)は、すみれ組の保護者会を致します。時間は1時20分から2時までです。お子さん達の成長の様子や、成長するにつれて発生する悩み事、クラスの様子などをお伝えします。また、ご質問やこのようなトピックで話しをして欲しいなど、ご要望がありましたら、お知らせ下さい。皆さまお揃いで、ご参加下さいますようお願い致します。参加・不参加のご連絡をお待ちしております。

4月18日、5月2日、5月16日、5月30日と4日間に分けて個人面談を行います。まだ、サインナップされていない方はお早目にお願い致します。来年度の新規入学を希望される方の面談も随時、入れて行きますので、現在既存の保護者の方を優先しています。来年度のご継続の有無と小学1年生対象の方は小学部への進学のご希望をお聞きしたいと思っておりますので、どうぞよろしくお願い致します。

夏時間になって、急に日が長くなった氣がしますね。昨日はこの辺りでは、春一番が吹きました。次のクラスまで少し日が開いてしまいますが、皆さま、春のお日さまと風と雨を楽しんでお過ごし下さい。

すみれ組担任

2015年3月3日火曜日

2015年2月21日幼児部すみれ組

時の過ぎるのは早いもので、3月に入りましたね。
週末はまた雪が降り、雪の中をのろのろ運転で長女を遠い友人宅へ迎えに行って来ました。本来なら30分で着く所を1時間以上もかかり、昨日の朝は子ども達の学校は2時間遅れで始まりました。この冬は何度、雪掻きしなければならなかったことでしょうか。また今日も、こちらでは先ほどから雪が降り始めました。皆さま、足元にお気をつけて、お過ごし下さいね。

前期の10回のクラスを過ごして来たことと、1月は4週続けて毎週クラスがあったせいもあり、子ども達がとてもまとまって来ました。10時に朝のサークルタイムをし、その後、自由遊び・おやつ作り・クラフト作りをし、りんごを食べて水分補給。その後、お片づけをして、休憩とお手洗いの後、おやつを食べます。おやつの後は準備をして外遊びの時間です。今まで授業に全部、参加出来なかったお子さんが参加出来るようになったり、今までサークルに集中出来なかったお子さんが先生の言う事にきちんと耳を傾けられるようになったり、それまではついて来ていたのに年齢が高くなって来てついて来なくなったり・・・色々なお子さんがいますが、みんなそれぞれに成長しています。5~6歳のお子さんでサークルについて来なくなり、つまらなくなるのも、ちゃんと成長している証拠で、小学校に上がる準備が出来ているということなんですね。

シュタイナー教育では、小学校に入る準備が出来ているお子さんをどのように見るかというと、まず、子どもの歯が抜けて、大人の歯に生え変わって来ているかどうか、片足でバランスよく立てるかどうか、平均台の上をバランスよく渡れるかどうか、縄跳びが出来るかどうか、片手を頭の上から回して、反対側の耳が触れるかどうか、小さいボールやお手玉などを投げて、ちゃんとキャッチできるかどうか等、お子さんの身体的発達を見ます。本が読めるか、字がかけるか、時計が読めるか等は幼稚園の段階では重要ではありません。また、お子さんの精神的な成長には、お父さん・お母さんとの関係、特に幼児期はお母さんとの関係がとても大切です。皆さん、それぞれにライフスタイルがあり、お忙しいかとは思いますが、お子さんとのスキンシップは特に大事にして差し上げて下さい。

さて、前回のすみれ組のクラスでは、年間をかけて製作している木の額に穴を開ける作業をしました。男の子達はこのような作業が本当に好きですね!女の子でも興味深々のお子さんがいたり、まったく興味のないお子さんもいて、観察しているとおもしろいです。Kくんのお母さまのNさんがご主人Rさんの代わりにお手伝いして下さいましたが、いつも素敵な工具を持って来て下さり、大変助かっています。ありがとうございました。

おやつは、おにぎりを作りました。欲張って4つも5つも作ったのに、全部食べきれなかった子もいましたが、ほとんどのお子さん達が2個で十分と言った感じでした。もちろん、おかわりしているお子さんもいましたよ。おにぎりの中身は、おかか・お漬物・昆布・梅干し・山椒と貝柱のふりかけ等が集まりました。ありがとうございました。中には、何も入っていない塩にぎりが好きなお子さんもいましたが、さすがに、みんな日本人の血を引いているお子さん達ですね。おにぎりはみんな大好きです。また、おにぎりを作りましょう。

この日は、Kくんのお母さまのNさんと、Iちゃんのお母さまのYさんがお手伝いして下さいました。ありがとうございました。今後ともよろしくお願い致します。

季節の歌は以下の通りです。
「糸は針に続き、糸は針に続き、中に入ったり、外に出たりするよ
 糸は針に続き、糸は針に続き、母は子どもの、服を直してくれるよ」
「押しくらまんじゅう、押されて泣くな、押しくらまんじゅう、押されて泣くな」
「なべなべ底抜け、底が抜けたら、返りましょう」
「大きな太っちょ雪だるま、ホウキを持って、帽子かぶり、
 お日さま高くなって来たら、ドロドロドロドロ、溶けちゃった」

次回のすみれ組さんのクラスは今週末の3月7日になります。おやつは、桃の節句(お雛祭り)にちなんで、ちらし寿司を作りたいと思います。ちらし寿司の上に載せる具になるような物をご家庭から持って来て下さい。その際、例えば、キュウリでしたら千切りにして切って持ってくる、卵は錦糸卵にして持って来る、というように上に載せるだけの状態にして持って来て頂けると嬉しいです。クラフトは、小さな貝でお雛さまとお内裏さまを作ります。

Mちゃん(5)、Yくん(5)、Lちゃん(5)、Aちゃん(4)のお誕生日のお祝いは4月11日に予定しています。特にMちゃんのお誕生日は遅くなってしまいますが、申し訳ありません。どうぞよろしくお願い致します。

いつものように、リンゴ1つとお米を1合、そして、ちらし寿司の上の具を一品緒持ち下さい。
ナッツ・ごま・卵にアレルギーのあるお子さんがいらっしゃいますのでお気をつけ下さい。
よろしくお願い致します。

4月18日、5月2日、5月16日、5月30日と4日間に分けて、個人面談を致します。お子さん達の成長や平日のご様子、また、何かご相談などがありましたら、お話し頂ければ嬉しいです。ご希望の日にちとお時間にサインナップをお願い致します。

まだまだ寒い日が続きます。お子さんが外で思い切り遊べるように、十分に暖かい格好をさせて来て下さい。寒い冬でもお子さんを外で遊ばせることは大切です。

以下に、寒くても外で遊ぶことの大切さについての記事のリンクを貼っておきますので、お時間のある時に、ご夫婦でご一緒に読んでみて下さい。

Four Crucial Ways Playing Outdoors in Winter Benefits Children

Children That Pay Outside in All Weather Grow Up Resilient

Why schools are failing our boys

それではよろしくお願い致します。

すみれ組担任

2015年2月21日土曜日

オープンハウスのお知らせ

オープンハウスを以下の通り開催致します。学校のツアー、クラス見学、教職員及び在校生の保護者による説明があります。現在、小学部のみ若干名お席が残っています。今年度の途中入学、来年度入学をお考えの皆様、是非ご参加下さい。 

対象年齢:幼児部3〜6歳、小学部1〜6年生、親子クラス0〜3歳
*カットオフは生年月日に限らず、お子様の成長段階も考慮した上で総合的に判断させていただきますので、ご相談ください。

【日時】
2015年3月7日(土)
小学部・幼児部:午前11時15分〜午後2時
親子クラスTea & Play:午後12時45分〜1時30分

【場所】
The Brooklyn Waldorf School
11 Jefferson Avenue (at Claver Place)
Brooklyn, NY 11238
要予約:japaneseschool@brooklynwaldorf.org

見 学ご希望の部を明記し、お名前、お子様のお名前、生年月日、お電話番号を添えて上記アドレスまでご連絡ください。小学部・幼児部のオープンハウスは保護者 の方々を対象とした説明会です。ご都合上、お子さまをお連れになる場合には、教室見学をご遠慮させていただくこともございますので、ご了承ください。 Tea&Playはお子さま同伴のお茶とお遊びの会になります。

2015年2月17日火曜日

2015年2月14日幼児部すみれ組

バレンタインデー、いかがお過ごしになられたでしょうか。
今やバレンタインデーは悲しいことに、チョコレートやギフトを消費者に買わせるために
商業的に利用され、若い人達の間では恋人達のイベントのような取り扱いになっています。
キリスト教の歴史の中で、聖バレンタインという人が本当に実在したのかどうか疑問もあるそうですが、
バレンタインデーは恋人だけではなく、また、日本のように女性から男性へだけではなく、
「自分の好き(=大切)な人に(年に1回、改めて)感謝する日」と受け止めてみてはどうでしょう。
プレゼントはチョコレートに限らず、手作りのお菓子や匂いのいい花束、そしてお子さん達が
手作りした物のように、私たち人間の5感や6感を満足させられる物がいいですね。

人間にはライフ・センス(生きるための感覚)と言って、
以前にもすみれ組お便りでお話したことがありますが、
12の感覚があるとシュタイナーは言っています。

味わう(Taste)・匂う(Smell)・触る(Touch)
バランスを取る(Balance)・自分で動く(Self-Movement)・生命活動をする(Life)・
見る(Vision)・温かさを感じる(Warmth)・聞く(Hearing)・
言葉を操る(Word)・考えを持つ(Thought)・自我を確立する(I)

この12感覚の内、特に幼少期(0~3歳)は
聞くこと、温かさを感じること、見ること、味わうこと、匂うこと、触って確かめることが
とても重要になってきます。これらが健全に発達することで、
バランスを取ること、自分で動くこと、生命活動をすることが可能になり(3~7歳)、
その後の(7~14歳)、言葉を操ること、考えを持つこと、自我を確立することに繋がります。

シュタイナー教育は、シュタイナーの提唱する12感覚のライフセンスを豊かに育み、
21歳になった時に、他人と協調出来、責任ある、バランスの取れた人間に育てることを
目的としています。ですから、これらの感覚を十分に満足させられるような環境作りと
カリキュラムを取り入れています。

前回のすみれ組のクラスでは、ウールの草木染めのフェルトをハート型に切り、
お子さん達に周りを縫ってもらい、中に詰め物のウールととラベンダーを入れた匂い袋を作りました。
ブランケット・スティッチという縫い方をしたのですが、お子さん達、みんな器用に縫っていました。
「お母さんと一緒にやったことある!」と嬉しそうに話していたお子さんもいました。
縫い物が大好きな男の子もいました。
ハート型で、ピンクや薄紫色ですと、女の子の食いつき方が全然違いますね。
すでに皆さまのお手元に届いているとは思いますが、
お休みされたお子さん達にはこちらで作っておりますので、次回、お渡し致しますね。



おやつは、お子さん達に持って来て頂いたご飯に、
海苔・おかか醤油・塩昆布・ゆかりのふりかけ・椎茸煮で頂きました。
ゆかりのふりかけと椎茸煮は、担任の私が自宅で作って来たものです。
椎茸煮は、好き嫌いが分かれますが、中には「嫌いだけど一つだけ試してみる」と言って
食べて下さったお子さんもいました。素晴らしいです!

この日は、Lくんのお母さまのEさんと、Jくんのお母さまのCさんがお手伝い下さいました。ありがとうございました。Tさん、くれぐれも奥さまによろしくお伝え下さい。今後ともよろしくお願い致します。

季節の歌は以下の通りです。
「私の気持ちあげる、あなたが好きだから
 私の気持ちあげる、あなたが大好きだから」
「糸は針に続き、糸は針に続き、中に入ったり、外に出たりするよ
 糸は針に続き、糸は針に続き、母は子どもの、服を直してくれるよ」
「押しくらまんじゅう、押されて泣くな、押しくらまんじゅう、押されて泣くな」
「大きな太っちょ雪だるま、ホウキを持って、帽子かぶり、
 お日さま高くなって来たら、ドロドロドロドロ、溶けちゃった」

次回のすみれ組さんのクラスは今週末の2月21日になります。
おやつは、おにぎりに挑戦してみたいと思います。
去年、つくし組さんにいらっしゃったお子さんは何回か経験済みです。
たんぽぽ組さんにいらっしゃったお子さんも年度末に一度作ってみました。
さて、上手に出来るか見てみましょう!
そしてクラフトは、以前、切った木の板に穴を開けます。

いつものように、リンゴ1つとお米を1合、
また、お子さんの好きな、おにぎりの中身になるような物を1品お持ち下さい。
おにぎりの中身の例としては、梅干し・昆布の佃煮・しゃけ・たらこなど。
ナッツ・ごま・卵にアレルギーのあるお子さんがいらっしゃいますのでお気を付け下さい。
よろしくお願い致します。

まだまだ寒い日が続きます。
基本的に毎回、外遊びしますので、雪が降っていなくても、雨が降っていなくても
気温の低い日は、スノージャケット、スノーパンツ、スノーブーツ、帽子、手袋など
お子さんが外で思い切り遊べるように、十分に暖かい格好をさせて来て下さい。

また、荷物を手さげ袋に入れているお子さんは
自分で荷物が持てるようにバックパックを持たせるようにして下さい。

<新1年生の体験クラス>
2015-2016年度に1年生になられる年齢のお子さんは、今週2月21日(土)
1時15分から1時45分まで、4階の小学部低学年のお教室で授業を体験して頂けます。
新1年生対象の保護者の方達には別途、小学部の方からご案内のメールが行きますので
参加ご希望の方は、C先生まで直接、ご連絡頂き、幼児部の方へは
朝の登園時にサインナップシートにその旨をご記入下さい。
参加される方はいつもよりも少し早目に幼児部の方へお子さんをお迎えに来て頂き、
そのまま、お子さんを4階の低学年の教室までお連れ下さい。

それでは、よろしくお願い致します。

すみれ組担任

2015年2月2日月曜日

2015年1月24日、1月31日幼児部すみれ組

<1月24日>

改めまして、皆さま、お正月フェアの献身的なご協力をありがとうございました。
皆さまのおかげでフェアを大成功に終わらせることが出来ました。
また、この土曜日はお正月フェアが終わっているのにも関わらず、
クラフト材料など、新たに購入して頂いて感謝しております。
ありがとうございました!

さて、もうすでに大昔のように感じておりますが、
お正月フェアの前日の1月24日の朝は、担任の住むエリアでは積雪量が多く、
車を出すのに雪掻きが必要で、大変遅れてしまいましたことをお詫び申し上げます。

本来、この日はお味噌作りをする予定でしたが、副担任のY先生にお任せし、
11時過ぎに到着しましたので、お味噌は出来ませんでした。
しかし、2、3日前から下準備をして、10時間ほど大豆を煮ていましたので
クラスでは残念ならが出来ませんでしたが、担任が家へ帰ってから仕込みをしました。
これから数ヶ月(本来は6ヶ月ほど)寝かせますので、年度末にはお渡ししますね。

この日は、Aちゃんのお母さまのAさんと、Kくんのお母さまのNさんがお手伝い下さいました。
副担任のY先生がE先生とクラスをまとめている中、子ども達のリンゴを切るお手伝いをして下さったり、
食器を洗って下さったり、本当にありがとうございました。

T先生のユーリズミーのクラスでは、いつものようにぺムぺムとヘムヘムのお話でした。
「ずいずいずっころばし、ごまみそずい、茶壷に追われて、とっぴんしゃん、抜けたら、どんどこしょ、
 俵のねずみが、米食ってちゅう、ちゅうちゅうちゅう、おっとさんが呼んでも、おっかさんが呼んでも、
 行きっこなしよ、井戸の周りで、お茶碗欠いたの、だあれ」
「ここへ来てよ、日の光、庭の花も芽を出した、ここへ来てよ、日の光、私の心も歌い出す」
「結んで、開いて、手を打って、結んで、また開いて、手を打って、その手を上に」
「糸まきまき、糸まきまき、引いて引いて、トントントン、出来た出来た、小人さんのお靴」
「風そよぐ、銀色の月、お花おやすみ、花びら閉じて、風そよぐ、銀色の月」


<1月31日>

前回1月31日は、皆さま、お忙しい中、
小学部前期終業式とコミュニティランチへのご参加ありがとうございました。
事前に場所の変更があったため、お迎えに混乱があったことをお詫び致します。
すみれ組の子ども達も少しだけ、小学部のお兄さんお姉さん達の
「てぶくろ」の発表や合唱を見ることが出来て、よかったです。
静かにして小学部の発表が見ることが出来るのかどうか、正直、疑問でしたが、
お子さん達、意外にも!静かにして見ていることが出来ました。

それもそのはず。1月は毎週授業があったせいもありますし、
前期の授業回数をこなして来て、お子さん達も慣れて来たせいもあるのでしょう。
今までのクラスの中で、1月31日の授業の様子は一番の出来でした!
一人一人、今までさまざまなチャレンジがあったのですが、
お子さん達、何か大きな壁を乗り越えたかのように成長しました!
そしてお子さん達だけでなく、担任である私も今まで自分の中にあった
ハードルを乗り越えたような氣分で、涙が出るほど嬉しいです。

ここで一つ、保護者の皆さま方に
人智学的医療(シュタイナー哲学)の考え方でお話しておきたいことがあります。
お子さんが風邪などを引いて、高熱を出した時、皆さまはどうなさるでしょうか。
高熱でうなされているお子さんを見ているのは忍びないですね。
どうにか、子どもの苦しさを軽減してあげたいと思うのが親です。
その際に、すぐに風邪薬や解熱剤を飲ませたりしていませんか?
一晩や二晩くらいの高熱ならば、薬は飲ませず(命に関わる場合は別ですが)、
子どもの汗を拭きとり、暖かくさせて、水分補給をし、ゆっくり寝させておきましょう。

発熱というのは、免疫力がウィルスや菌など、身体に不要な物と戦っている証拠です。
意味があって、発熱しているのです。
解熱剤で熱を下げてしまうということは、本来、とても不自然なことで
子どもの免疫力を低下させてしまうばかりか、薬というのは常に副作用が伴います。
日本では、風邪を引いただけですぐに小児科に連れて行くご家庭が多いですが
皆さま、もうこちらの生活が長いと思いますので、すでにお氣づきだと思います。
こちらの小児科の先生は風邪くらいでは処方箋も出しませんし、注射もしません。
ただ、水分をよく摂って、暖かくして休ませて下さいと言うだけです。
親は子どもが心配で小児科に連れて来たのですが、ほとんど何もせずに追い返されてしまいます。

これはどういうことでしょうか。
【人間の免疫力は使ってこそ、なんぼ】です。
普段、子ども達が規則正しい生活をし、バランスの取れた食事と適度な運動をし、
その季節に合わせたきちんとした服装をしているならば、
ちゃんと私たちには免疫力というものが備わっているものなのです
その免疫力を試す時が、外から侵入して来たウィルス菌と戦う時です。
戦うことによって、免疫力はさらにアップします。

ここでです。
シュタイナーは「免疫力をどんどん使いましょう!」と言っています。
どういうことかと言いますと、ただの風邪引きぐらいでしたら、
「発熱ごときで薬を子どもに与えないで下さい」ということです。

子どもは、高熱を出して、それが引くと、精神的にも身体的にも成長します。
皆さまのお子さん達の中でも、風邪でお休みされたお子さんがいらっしゃいますが、
そういったお子さん達が元気になってクラスに戻って来た時は全然違います。
高熱を乗り越えることで、精神的に一回り大きくなって帰って来ます。

ここでお約束ですが、
「1日発熱したら、その後、2日間身体を休ませる」
「2日間発熱したら、その後、4日間身体を休ませる」
と発熱した期間の倍の期間を家で休養・回復させるというのが人智学的医療の考え方です。
現代の忙しい私たちの生活スタイルの中で、お子さん達に薬を飲ませないで休養させるというのは
とても大変なことと思いますが、このようなことを少しでも頭の隅っこに置いておいて下されば嬉しいです。

私たち、シュタイナー学校の先生達の間では、何か悩みがあったり、問題を抱えていると、
「一晩、高熱を出したいわ!翌日には成長(解決)しているから」と冗談のように言う時があります。
微熱程度ではなく、高熱じゃないとダメですね。

1月31日の授業に戻りましょう。
この日のおやつは、節分が近いこともあり、巻き寿司を作りました。
キュウリ、セロリ、アボカド、卵焼き、椎茸煮が集まりました!皆さま、ご協力ありがとうございました。
お子さん達、自分の食べる細巻きは具を選んで、自分で巻きました。
上手に巻けましたが、時々、具だくさんにしてしまったので、開きっぱなしになってしまった物もありました。
それでも、自分で作ったお寿司を食べると、とてもおいしいですね!
恵方巻きを意識して、細巻きを小さく切らず、1本そのまま、かじって食べました。
小さくして食べたかったお子さんもいて、自分で工夫してちぎっていました。
日本に行った時におばあちゃまが作って下さったことを思い出して、お話して下さったお子さんもいました。
お寿司はいいですね。また、作りましょう!

クラフトは前々回、お子さん達に描いてもらったシュタイナーの水彩画を鬼のお面にしました。
お寿司で手が一杯でしたので、実際はお手伝いして下さったお母さま達に形にしてもらいましたが
副担任のY先生のアイディアの鬼のお面で、是非、節分の豆まきを楽しんで下さい!

この日は、Mちゃんのお母さまのNさんと、Kくんのお母さまのNさんにお手伝い頂きました。
Nさん、ラストミニッツでピンチヒッターのように駆けつけて下さり、ありがとうございました!
鬼のお面は、小学部の終業式の間に他のお母さま方にも手伝って頂き、ありがとうございました。
本当に助かりました。今後ともよろしくお願い致します。

さて、この日はT先生の最後のオイリュトミー(ユーリズミー)で、ぺムぺムとヘムヘムのお話でした。
「ずいずいずっころばし、ごまみそずい、茶壷に追われて、とっぴんしゃん、抜けたら、どんどこしょ、
 俵のねずみが、米食ってちゅう、ちゅうちゅうちゅう、おっとさんが呼んでも、おっかさんが呼んでも、
 行きっこなしよ、井戸の周りで、お茶碗欠いたの、だあれ」
「ここへ来てよ、日の光、庭の花も芽を出した、ここへ来てよ、日の光、私の心も歌い出す」
「結んで、開いて、手を打って、結んで、また開いて、手を打って、その手を上に」
「糸まきまき、糸まきまき、引いて引いて、トントントン、出来た出来た、小人さんのお靴」
「風そよぐ、銀色の月、お花おやすみ、花びら閉じて、風そよぐ、銀色の月」

季節の歌は以下の通りです。
「糸は針に続き、糸は針に続き、中に入ったり、外に出たりするよ
 糸は針に続き、糸は針に続き、母は子どもの、服を直してくれるよ」
「押しくらまんじゅう、押されて泣くな、押しくらまんじゅう、押されて泣くな」
「なべなべ、底抜け、底が抜けたら、返りましょう」
「雪やこんこ、あられやこんこ、降っては降っては、ずんずん積もる
 山も野原も、綿ぼうしかぶり、枯れ木残らず、花が咲く
 雪やこんこ、あられやこんこ、降っても降っても、まだ降り止まぬ
 犬は喜び、庭駆けまわる、猫はこたつで、丸くなる」
「大きな太っちょ雪だるま、ホウキを持って、帽子かぶり、
 お日さま高くなって来たら、ドロドロドロドロ、溶けちゃった」

次回のすみれさんのクラスは2週間後の2月14日になります。
バレンタインデーですので、本当はハート型のクッキーか何かを作りたい所なのですが、
平日の幼稚園のクラスに小麦粉に対するひどいアレルギーがあるお子さんがいて、
クッキーが作れません。ですので、おやつはいつものようにご飯にして、
クラフトはハート型の匂い袋を作ろうと思います。

いつものようにリンゴ1つとお米を1合、お子さんに持たせて頂けると嬉しいです。
どうぞよろしくお願い致します。

すみれ組担任