2013年11月27日水曜日

2013年11月16日小学校高学年クラス

9:30〜11:00   メインレッスン
12:10〜13:00 家作り


メインレッスン

『方丈記』朗読
前回の授業で、MちゃんとN君に『方丈記』の意味の説明をしたため、N君に(Mちゃんはお休みでした)意味を説明してもらいました。初めは思い出すのに少し時間が掛かりましたが、皆で話し合っているうちに思い出したらしく、「あ!川の水はいつも違う!」と元気に皆に教えてくれました。そのうち、Kちゃんが「あ!なんでも変わるってこと?」と言い、皆も納得したようで、皆の洞察力、直感には驚きました。

漢字テスト

お話:『小さいお家』
家作りの実践授業をしているため、何か「家」について考えてもらおうと思い、今回は『小さいお家』という絵本を基に、お話をしました。このお話は、田舎に建てられた小さなお家が時間と共に街に埋もれてしまい、とても不幸せになるけれど、最終的にはまた田舎に移動してもらい、また幸せになる、というお話です。想像し易くストーリー性もあるので、皆に1) 自分がこの小さいお家になった気持ちでお話を聞くように、2) お話の後には一人一文ずつ作って要約文を作る、という旨を伝えてからお話をしました。いつものお話に比べて長かったのですが、皆じっと、真剣にお話を聞いていました。

今日のテーマの絵
『小さいお家』のお話の中で一番印象に残った場面の絵を、想像して描いてもらいました。それぞれ本当に個性、今の心のあり様が非常に良く反映された絵ばかりだという印象を受けました。保護者の皆様、是非この絵をお子様と良く見て話し合って下さい。

要約文作成
まずは一人一文ずつ、『小さいお家』のお話の中で、覚えている部分を言ってもらいました。皆、競い合って、文を言ってくれました。そしてそれに順番を付け、その順番ごとに黒板に書いてもらいました。口頭の会話は皆割とスムーズに話せるのですが、書くとなると(しかも皆の前で)、やはり少し間を取って、考えてから書く子が多かったように思います。全体として要約文と言うには少し抜けている部分がありましたが、一人一人の文そのものにはあまり直す部分はありませんでした。そして、生徒間で直していた場合もありました。この方法(生徒自身が要約文を作成すること)は、私が前もって作成した要約文を読むという作業に比べて、生徒さん達をお話にもっと集中させ、文を作るのにとても良い勉強になると思いましたので、これからもっとこの方法で進めていきたいと思います。

今日の漢字「街」
今日の最大テーマの一つである「街」の漢字を勉強しました。これは体験の子が書いてくれた文の中に「まち」と平仮名で書かれた部分があり、これを基に「さて、これを漢字で書ける人!」と促して、黒板に書いてもらいました。結果、彼らは皆「町」だと思ったので、新しい、そしてこの内容では正しい漢字である「街」を、「町」との違いと共に勉強しました。

メインレッスン後のスナックの時間に、今回のお話のテーマ、そして家作りの実践に絡めて、「どんな家が幸せな家だと思うか?」、「なぜ家には窓が必要だと思うか?」、「自分と家族が幸せになるような家はどんな家か?」等の質問を投げかけたところ、色々と答えてくれました。小さくても家族が幸せでいられる家が良い、と言った子が多かったです。

家作り(3回目)

今回の家作りもアレックス先生を招いて、指導していただきました。ありがとうございました!

1) 屋根の角度設定
アレックス先生に「屋根はどの位の角度にしたら良いと思いますか?」と聞かれ、皆で意見を出し合って決めました。

2) 屋根の骨組み切り
1) の作業により、屋根の骨の長さ、組み合わせ部分の角度が決まり、骨の部分の材木をのこぎりで切りました。材木に対し、斜めに切らなくてはいけない部分は、最初は皆手こずっていましたが、色々とやり方を変えたりしているうちに要領をつかんだようで、どんどん作業が早くなりました。


3) 屋根の骨組み打ち付け
次は、2) の作業で切った材木を屋根の中心部と壁の枠に打ちつけました。この材木が屋根の形になった瞬間に、生徒全員の顔つきがパッと明るくなり、口にせずとも誰もが「あ、家だ!」と感じた瞬間だったという印象を受けました。改めて、家作りの過程の中で、そして「家」という概念の中で「屋根」が持つ意義の重みに驚かされた一瞬でした。この作業には、他の作業以上に皆本当に真剣に取り組んでいました。


今回の授業も、アレックス先生を始め、N君のお父さんとお母さん、低学年C君のお母さん、体験入学のお子様のお母さんにお手伝いいただき、無事に終わりました。ご協力本当にありがとうございます。写真にある通り、生徒達自身が協力しあって作業を行っています。今学期の大きなテーマでもある「共同作業」を体感していることと思います。

長沢千秋

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