2013年11月28日木曜日

2013年11月16日・23日幼児部つくし組

今日は感謝祭ですね。お天気も良くきっとそれぞれ大切な方々と楽しい感謝の時間を過ごされていることと存じます。ブルックリンシュタイナー日本語幼稚園が2年目を迎え、新しいご家族もいっしょに毎回楽しいクラスが成り立っているのも、保護者の皆さんが私たちを信頼し、温かくサポートして下さるからだ と心より思っています。この日に際し、改めて感謝の気持ちをお伝えしたいと思います。ありがとうございます。

さて、16日と23日のクラスの様子を少しご報告します。

 16日は3人のお誕生日会をしました。子供たちにそれぞれ自然界からのプレゼントをもたせていただき、ありがとうございました。この幼稚園が土曜日それも毎週ではないので、お誕生日の近い日にお祝いできなくて申し訳ないです。子供にとって1年で一番大切な日、お誕生日をお友達とお祝いすることは魂に残るかなと思ってやっています。お誕生日はこんな感じでやっているということを今日は紹介しますね。

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お誕生日のお歌
遠い星の国から、虹の橋を渡り、私たちのところへ生まれて来たのよ
ようこそようこそ、〜君、〜ちゃん

冠とケープをつけたお誕生日の子供が歌に合わせてドアから入ってくるので、みんなで迎えます。それぞれ用意した席に座ってもらいます。

私のお話。お空の上の天使たちの国からそれぞれ時期がきて、地上に降りて来たい、あのお父さんとお母さんのお家に生まれたいと天使が神様にお願いします。神様は、虹の天使にそれぞれの天使を導くように言います。虹の天使といっしょに太陽を訪れ、温かい愛情、優しい心をもらいます。お月様を訪れ、銀色に輝く智慧をもらいます。最後にお星様を訪れ、星のように輝く目の輝きをもらいます。その輝きは何にでも興味を持ち、やってみたくなる輝きです。そしてとうとう天界と地上を結ぶ虹の橋までやって来ます。そこからは虹の天使は一緒に行けませんが、地上に降りてもいつもそばで見守っていることを伝えます。それぞれの天使は1人ずつ虹の橋を渡り、それぞれのお家へ生まれてきます。これがお話の要約です。子供にはもっと優しい言葉でお話しています。


 その後、ろうそくに火をつけて、それぞれ生まれた年から1歳になるまで、1歳、2歳、3歳、4歳〜とその子の成長とともに起こった出来事を1年ごとに水に浮かべたろうそくに火を灯しながらみんなに語ります。(これは、前もってご両親からお聞きしています。)そして最後にもう一つのお誕生日のお歌を歌って、プレゼントを渡します。最後に今まで灯したろうそくの火をお誕生日の子に消してもらいます。


こんな感じでしています。天使のお話やそれぞれの誕生から今までの出来事の話をずっと聞いているのは他の子にとっても結構長い時間(15分くらい)なのですが、大体みんなずっと静かにしてくれています。静かな特別なセレモニーの雰囲気、灯されたろうそくにみんなの魂も包まれているような感じです。
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その後は室内遊びなので、また元気な遊びに戻ります。この日は小人さんを作りました。針を使うのが小さい3歳のK君でも上手にできたのは結構驚きでした。「ぼく上手だね」と何度も言いながら縫ったのを満足そうに見ていました。4歳、5歳のお子さんでも「お母さんといっしょにやっているよ」という女の子が何人かいましたし、最初は「やったことがない」と言っていた男の子もやり始めたら最後まで続き、途中でやめてしまうような子はほとんどいませんでした。「見て、見て、これだけできたよ」とひと針縫うごとに見せてくれた子もいました。やったことがないことができた達成感を声で表さずにはいられないという感じでした。針は危ないという気持ちにもなりがちですが、お家でお母さん、またはお父さんといっしょに簡単な縫いものをやってみるのもとてもいいアクティビティーだと思いますよ。小人さんの洋服やかばん、またはコースターなど作ることもできます。フェルトは縫い代などが必要ないので、お子さんの材料にはいいですし、糸の色も変えたり、刺繍糸だとスティッチも模様になるのでかわいいと思います。小人さんの外が出来上がり、中にウールをまるめて入れると顔が出来上がり、急に小人さんに命が灯ったような感じになります。その瞬間に子供の目がキラッと輝き、それを見るのが私の楽しみです!


23日はゆうこ先生と代行の美奈先生にお願いしたクラスでしたが、初めての美奈先生にもすぐ慣れた様子でいいクラスができたと聞いています。以下、ゆうこ先生から報告です。

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あづさ先生がお休みであることでいつもと違うリズムに始めはドキドキしていた子もいましたが、14名(Hちゃんはお休み)全員が元気に一日を過ごしました。教室に入るとお手伝いに来て下さった美奈先生に名前を紹介して、みんな少しはずかしそうに「おはようございます」と挨拶をしました。温かく見守ってくださる美奈先生に子供たちは「今日も安心して遊べるんだ」とすぐに分かったようで、それぞれが自分のペースで遊び始めました。

今学期に何度も挑戦したおむすび作りですが、みんな慣れた様子で自分の持って来た具をいれてにぎるのを楽しんでいました。お友達が持ってきた具の「おかか、こんぶ、うめぼし」を「すこしちょうだい」と言って取り替えっこしながら今日も3つずつにぎりました。みんな本当に上手になっていてびっくりしました。

おむすび作りが終わったお友達から順番に、小さなグラスに黄色やオレンジや黄緑色のカイトペーパーを貼って<ランタン作り>をしました。黙々とちぎる子から、ちぎっては貼ってをくり返す子もいて、ランタン作りを各自楽しんでいる様子でした。「出来た〜」満足感あふれるいい笑顔が見られました。全員の作品を見ながら「僕のはどれかな〜?」とお友達と一緒に自分のランタンを探すのも嬉しそうでした。

サークルでは、手遊びの<こどもとこども><茶つぼ>の歌を「ふた、そこ、ふた、そこ」を手で作りながら歌いました。だんだん速くなった後で「底抜けだ〜」びっくりした顔が一変して笑顔がこぼれました。あづさ先生と一緒に歌っているみんなが大好きな <なべなべそこぬけ、あぶくたった>などを2人組になって遊んだ後で大きなお鍋をみんなで作り<あぶくたった>でムシャムシャお友達とたくさん食べました。

おやつの時間では、自分のにぎったおむすびをしっかり頂きましたが、途中興奮して大きな声で話し出す子がいました。すると自分も自分もと何人もの子が興奮してしまったので、「ご飯をいただくとそのご飯はどこにいくのかな?」と質問してみました。「おなかの中〜」おなかをさわって答えてくれたお友達もいました。「みんなが大きくなるのに必要な栄養が、おなかの中に入っていき、頭のてっぺんから足の先まで届くようにしっかり食べましょう。」というお話をしました。食事を美味しくいただくために、お行儀よくいただきましょう、としっかり伝えていきたいと思いました。

外遊びでは、いつものように元気いっぱいに身体を動かして遊びました。大きな上着を着るようになって鞄を背負うのが難しい子が何人か見られたので、出来るだけ自分で背負えるものをご用意頂けたらいいと思います。ケガもなく最後まで元気に一日を過ごせたことに感謝しています。明日からサンクスギビングですね。どうぞあたたかくしてご家族で大切な時間をお過ごしください。

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以上はゆうこ先生から私への報告だったのですが、皆さんにシェアするのにとてもいいと思ったので、そのまま報告させていただきました。

子供たちが作ったランタンの意味ですが、こんなお話があります。夏はギラギラ輝き私たちに身体いっぱいに浴びる光をくれた太陽ですが、秋、冬となりだんだんその陽が小さくなっていきます。あの光はどこに行ってまったのかしらとその光を探している女の子はある日、ランタンの中に灯っているろうそくの火をみつけました。、「こんなところに太陽さんの光がかくれていたのね」と嬉しくなります。それでその温かい光をお家の中で大切にしようとランタンをテーブルに置き、冬の間はその火を太陽さんの光として楽しみました。

このお話が私は好きなのですが、こんな意味でランタンを作ってみました。シュタイナー教育では、この時期だんだん短くなっていく陽に感謝をしながら、ランタンを持ってお外を歩くという行事をします。日本語幼稚園ではそれはできませんでしたが、この感謝祭の日に、またはこれからお家の中で火を灯しながら、季節の流れを感じ、自然を思いながらランタンの光を楽しんでいただければと思います。温かい光と共に、ご家族と大切な方々と感謝祭、そしてこの週末をお迎えください。

アマーあづさ

2013年11月23日小学校高学年クラス

9:40~ 10:45  メインレッスン
11:00~12:00 感謝祭調理
12:00~13:00 家作り
13:00~14:00 感謝祭


メインレッスン

『方丈記』朗読
今学期の初めは少人数が暗記をしてきたこの朗読でしたが、その子達に触発されたように、今回は6人中ほとんどの生徒さんが、かなりの部分を暗記してきていました。皆誇らしげに、覚えてきた部分を元気な声で朗読してくれました。終業式までには皆覚えてくることと思います。

漢字テスト

家作りの記録の本作りの説明
家作りの集大成として、家作りの記録の本を手作りさせることになりました。まず初めに、どの様に本を作るかをL君が低学年だったころに作った本を皆に見せながら、具体的に説明しました。表紙には何を書いて、目次には何を書いて、等々を説明しました。次に、それぞれの生徒さんに、何の素材を使って本を作りたいかを選んでもらいました。

今までの記録の見直し&本作り開始
私が今までの記録の見直しを行っている間、書ける(描ける)ところから本作りを始めてもらいました。皆、表紙の字を書き終え、1ページ目の絵に取り掛かりました。この絵は「自分と自分の家族が幸せに暮らせるような家」を想像して描いてもらいました。さて、どの様なお家が出来上がるでしょうか、楽しみです。

今回は、時間が短く次回が終業式であるため、いつものメインレッスンの様にお話を基にしたレッスンではなく、家作りの記録の本を作り始めることに専念しました。本作りは慣れている子も初めての子もいます。それぞれが出来るだけ精一杯、心を込めて作ることがとても大事だと思います。

感謝祭調理

高学年の生徒さん達が丹精込めて育て、11月9日の授業で脱穀、精米したお米を使って、おにぎりを作り、お味噌汁も作り、保護者の方々、低学年の生徒さん達と一緒にいただく感謝祭を行いました。こちらはその感謝祭に向けての調理の様子です。
 
おにぎり作り
N君のお母さんのTさんの指導の元、まずは保護者の皆様に持ち寄っていただいた白米からおにぎり作りを始めました。保護者の方々にお手伝いいただきながら、少したどたどしい手つきではありますが、皆とても楽しそうにおにぎりを作っていました。まずは自分達の分、その後に低学年の生徒さん達の分も作ってもらいました。そして、最後に自分達が育てたお米を玄米のままおにぎりにしました。一つまみだけ味見をさせてもらいましたが、モチモチとした触感でとても美味しかったです。一つ一つ、形も大きさも違うおにぎりが沢山できました。中身はというと、保護者の皆様のご協力のおかげで、かなりの種類の具が集まったのですが、鮭が圧倒的に人気であっという間になくなりました。



お味噌汁作り
おにぎりを作った後にお味噌汁の仕上げをしました。こちらも皆様に持ち寄っていただいた具を、保護者の方々に先に調理していてもらった物に、生徒達が味噌を入れる、という作業をしました。お鍋が二つだったので、お味噌を入れたい人?とTさんが聞いたところ、全員が張り切って手をあげていました。最終的にL君とKちゃんが入れました。お味噌はTさん自家製の物も使わせていただき、生徒達は手作りのお味噌を味見する、という貴重な経験もさせてもらいました。

 調理の感想
最後に調理の過程、感想について聞いてみました。やはり自分達で育てたお米でおにぎりを作ったことは感慨深かったようです。それと同時に、そのおにぎりを食べられるまであと1時間待たなければいけなかったことが結構辛かったらしく、感想の中には「今すぐ食べられると良いと思います。」というものが多く、少しかわいそうなことをしたと思いました。次回の課題にします。

家作り

今回は家作り4回目です。屋根の骨組みを完成させ、もう2つ窓枠を作りました。今回は感謝祭でお手伝いいただいた保護者の方々が家作りにもご協力くださり、多くの方にお手伝いいただきました。お陰様で、今回も怪我もなく無事終わりました。本当にありがとうございました。

屋根の骨組み作り
前回に引き続き、屋根の骨組みを壁枠に打ち付け、屋根の骨組みを完成させました。大分皆作業に慣れてきて、金槌の使い方一つ取っても工夫しながら行っていました。

窓枠作り
今回は窓を二つ付け足すことになり、そのための枠を作りました。窓が壁の骨組みに対し、直角になるように特別な定規を使い、のこぎりを使い、釘を打ちながらの作業でした。



毎回のことですが、家作りは皆非常に真剣な表情で行っています。圧倒的な集中力が体からみなぎっている感じです。そして、今回は低学年の生徒さん達が授業を少し見学に来てくれました。お兄さん、お姉さん達が作っている家を見たときの彼らの表情と言ったら!誰も声にならない声で「うわ~!」という熱い憧れの眼差しを送っていました。高学年の生徒さん達は誇りに思ったことでしょう!

感謝祭

ついに待ちに待った感謝祭です!
 
食事
先の調理の時間に作った、おにぎりとお味噌汁を低学年、保護者の皆様と一緒に美味しくいただきました。


稲の観察レポート発表
高学年の皆に自分達で育てた稲の観察レポートを発表してもらいました。一人一人が違う部分の生長過程を担当し、種から今日いただいた玄米になるまで、どの様に成長して、どの様に世話をしたかが良く分かる、とても素晴らしい発表でした。皆、私が思っていた以上にこの発表を真剣に捉え、間違えて発表しないように、事前に何度も何度も確認していた子達もいました。皆、私が以前に見たことのない緊張した面持ちで、一生懸命発表してくれました。彼らを本当に誇りに思います。発表は、勉強したこと、もしくは経験したことの良い復習になり、皆の前で発表するという行為は「しっかりやろう!」という意識を引き出すことが良くうかがえたので、これからは、もっと発表をさせる機会を増やそうと思いました。


漢字クイズ
高学年6人を3グループに分け、稲に関する漢字を当てる、というゲームをしました。8文字を部首と部首以外の部分に分けたフラッシュカードを、一番早く、正確に組み合わせたグループがポイントを取る方法で進めました。思っていた以上に皆真剣で、当たると盛り上がり、これからの漢字練習へのヒントをくれたゲームでした。

稲に関するクイズ
引き続き、高学年3グループに対し、口頭でクイズが出されました。千佳子先生が大半を作って下さったこのクイズに、生徒たちは漢字クイズ以上に盛り上がり、在席された保護者の皆様には面白い質問を大いに楽しんでいただけたと実感しました。

以上の様に非常に盛り沢山な一日で、色々な意味で関係者、保護者の皆様、生徒さん達にとって大変だったと思いますが、この日の目玉の感謝祭が、無事、楽しく、成功裏に終わったことに胸をなでおろしております。この日のために用意をしてくださった方々、当日お手伝い下さった皆様、本当にありがとうございました。

長沢千秋

2013年11月27日水曜日

2013年11月16日小学校高学年クラス

9:30〜11:00   メインレッスン
12:10〜13:00 家作り


メインレッスン

『方丈記』朗読
前回の授業で、MちゃんとN君に『方丈記』の意味の説明をしたため、N君に(Mちゃんはお休みでした)意味を説明してもらいました。初めは思い出すのに少し時間が掛かりましたが、皆で話し合っているうちに思い出したらしく、「あ!川の水はいつも違う!」と元気に皆に教えてくれました。そのうち、Kちゃんが「あ!なんでも変わるってこと?」と言い、皆も納得したようで、皆の洞察力、直感には驚きました。

漢字テスト

お話:『小さいお家』
家作りの実践授業をしているため、何か「家」について考えてもらおうと思い、今回は『小さいお家』という絵本を基に、お話をしました。このお話は、田舎に建てられた小さなお家が時間と共に街に埋もれてしまい、とても不幸せになるけれど、最終的にはまた田舎に移動してもらい、また幸せになる、というお話です。想像し易くストーリー性もあるので、皆に1) 自分がこの小さいお家になった気持ちでお話を聞くように、2) お話の後には一人一文ずつ作って要約文を作る、という旨を伝えてからお話をしました。いつものお話に比べて長かったのですが、皆じっと、真剣にお話を聞いていました。

今日のテーマの絵
『小さいお家』のお話の中で一番印象に残った場面の絵を、想像して描いてもらいました。それぞれ本当に個性、今の心のあり様が非常に良く反映された絵ばかりだという印象を受けました。保護者の皆様、是非この絵をお子様と良く見て話し合って下さい。

要約文作成
まずは一人一文ずつ、『小さいお家』のお話の中で、覚えている部分を言ってもらいました。皆、競い合って、文を言ってくれました。そしてそれに順番を付け、その順番ごとに黒板に書いてもらいました。口頭の会話は皆割とスムーズに話せるのですが、書くとなると(しかも皆の前で)、やはり少し間を取って、考えてから書く子が多かったように思います。全体として要約文と言うには少し抜けている部分がありましたが、一人一人の文そのものにはあまり直す部分はありませんでした。そして、生徒間で直していた場合もありました。この方法(生徒自身が要約文を作成すること)は、私が前もって作成した要約文を読むという作業に比べて、生徒さん達をお話にもっと集中させ、文を作るのにとても良い勉強になると思いましたので、これからもっとこの方法で進めていきたいと思います。

今日の漢字「街」
今日の最大テーマの一つである「街」の漢字を勉強しました。これは体験の子が書いてくれた文の中に「まち」と平仮名で書かれた部分があり、これを基に「さて、これを漢字で書ける人!」と促して、黒板に書いてもらいました。結果、彼らは皆「町」だと思ったので、新しい、そしてこの内容では正しい漢字である「街」を、「町」との違いと共に勉強しました。

メインレッスン後のスナックの時間に、今回のお話のテーマ、そして家作りの実践に絡めて、「どんな家が幸せな家だと思うか?」、「なぜ家には窓が必要だと思うか?」、「自分と家族が幸せになるような家はどんな家か?」等の質問を投げかけたところ、色々と答えてくれました。小さくても家族が幸せでいられる家が良い、と言った子が多かったです。

家作り(3回目)

今回の家作りもアレックス先生を招いて、指導していただきました。ありがとうございました!

1) 屋根の角度設定
アレックス先生に「屋根はどの位の角度にしたら良いと思いますか?」と聞かれ、皆で意見を出し合って決めました。

2) 屋根の骨組み切り
1) の作業により、屋根の骨の長さ、組み合わせ部分の角度が決まり、骨の部分の材木をのこぎりで切りました。材木に対し、斜めに切らなくてはいけない部分は、最初は皆手こずっていましたが、色々とやり方を変えたりしているうちに要領をつかんだようで、どんどん作業が早くなりました。


3) 屋根の骨組み打ち付け
次は、2) の作業で切った材木を屋根の中心部と壁の枠に打ちつけました。この材木が屋根の形になった瞬間に、生徒全員の顔つきがパッと明るくなり、口にせずとも誰もが「あ、家だ!」と感じた瞬間だったという印象を受けました。改めて、家作りの過程の中で、そして「家」という概念の中で「屋根」が持つ意義の重みに驚かされた一瞬でした。この作業には、他の作業以上に皆本当に真剣に取り組んでいました。


今回の授業も、アレックス先生を始め、N君のお父さんとお母さん、低学年C君のお母さん、体験入学のお子様のお母さんにお手伝いいただき、無事に終わりました。ご協力本当にありがとうございます。写真にある通り、生徒達自身が協力しあって作業を行っています。今学期の大きなテーマでもある「共同作業」を体感していることと思います。

長沢千秋

2013年11月26日火曜日

2013年11月23日小学校低学年クラス

『おおきなかぶ』スキット
 みんなでお話をそのままの文で読みながら、かぶになったりおじいさんになったりと楽しくお話が進んでいきます。毎回役が変わり、その時々でいろいろなキャラクターになるので、かぶとおじいさん役を立候補した子以外はいつ呼ばれて何の役になるのかドキドキで待っている感じで、見ているだけで私はワクワクしてきます。終業式ではどの子がどの役をするかまだ決まっていません。どの役になってもいいように、何度も何度も毎日一緒に口に出し、体を動かしてお話を正確に覚えましょう。

お話の読み聞かせ方:『もちもちの木』の回想
 このお話は長いのと、まめた、おじいさんの細かい感情表現を理解するのに時間が掛かると思います。読めば読むほど味わいのある感慨深いお話ですが、お子様の反応はいかがですか?本を読み聞かせるときは、自分の感情は抜きにして淡々と読みましょう。「すごいねー」とか「もっと、、、したほうがよかったのに」とか「かわいそうね」などの個人的主観を抜きにして、むしろ子供自身がそのお話に浸っていることを観察してみるほうがいいでしょう。(お話の意味が解釈出来ないときは説明をつけます。)また何度も読むと、子供たちはその都度、新しい発見、疑問、新たな解釈などを感じていると思います。それを掘り返したり、また否定したり、自分の気持ちを押し付けることはせず、子供が何かコメントをしたらそれを聞いてやる程度でいいのではないかと思います。「そうかもね」とか「どうかしら?」と受けてあげるにとどめ、自分の意見は言わないことをお勧めします。お話の最後のところで「ゆうきのある、やさしい子」って一体どういう子なのだろう?と不思議そうだったのが、私が回想を一緒にしたときの子供たちの印象でした。答えというのは今出ないものも多くあります。それはそれでいいのです。きっと子供たちの心の奥の方に今はしまわれて一眠りし、いつか何かのきっかけで、その「豆太の勇気」というのはこういうことかもしれなという瞬間に出会ったとき、またこのお話が子供たちの中でキラキラとよみがえるのではないでしょうか。

ランターンづくり
 14日の終業式には完成させてお持ち帰りいただけるように準備しています。ほぼ子供たちの作業は終わっていますが、まだの方は手で持つ部分の木の枝(30〜50センチくらい)をお持ち下さい。今週は仕上げに入り、子供たちは慣れた手つきで始めから終わりまで黙々と自分の好きな色の薄紙を貼る作業をしていました。手を動かしている子供たちの姿を見ていると、何にも邪魔されず、落ち着いた、ゆったりした、幸せな気持ちでランターンのことだけを考えていることが感じ取れ、物を作ることの意味深さを改めて実感しました。どうぞ次回の授業日に子供たちの大作のランターンが出来上がるのを楽しみにしていて下さいね。

あいうえおチャート
 メインレッスンブックの見開き1ページ目に平仮名のチャートを作り始めました。「あいうえお」は14日に指導しますので、そこは空いています。できるだけ均等に線を引くこと、字の大きさを均等にすることを目指しました。みんな一生懸命描いていました。みんなとても上手にできていると思います。また濁音を紹介しました。濁音のつく平仮名をみんなで読みました。これから濁音の言葉を探してみて下さい。宿題に濁音の文字の練習が入っています。点のつける場所や向きに注意しましょう。
1年生Mくん:漢字はなしです。
Sちゃん、Mくん:四季(春夏秋冬)を漢字レッスンブックに絵と一緒に描きました。絵を完成させましょう。


1年生:たくさん数を数えています。1〜100までの数を日本語で数えてみましょう。この前はドングリを82個数えました。また100から戻ったり、10, 20. . . と上がったり、5とびに上がったりすることはチャレンジングなので、やってみて下さい。
2〜3年生:数を数えられる範囲がかなり広くなり、1000, 10000も理解出来るようになってくるかと思います。掛け算の概念をより理解するために九九も大事ではありますが、例えば3, 6, 9, 12と3の段なら3ずつ上がっていく数字が頭の中にスイスイ出てくるようになることが必要です。九九はその後流れるように入ってきます。九九は覚えればいいのかもしれませんが、掛け算の概念の理解を外して九九をすることはあまり意味のないものと理解します。どちらも同時に進行させることをお勧めします。1, 2は心で言って3で手をたたく、お手玉を投げてキャッチする、足踏みをする、ジャンプをする、何でもいいです。それを100くらいまで言ってみてもいいでしょう。そのような行為は子供たちの数字感を広げ、自分でパターンを自ら見出し、3の段を自分のものにする手助けになると信じます。九九はその中の一部分の暗唱パターンと私は理解しています。確かに便利なものではありますが、9までしか唱えないことなどには九九の限界も感じるところです。(しかし、九九はもちろんそれなりにすばらしいと思います。)

手仕事:編み物
編み物は習得に時間が掛かります。もう少しでできそうだという子は多く、特に2年目の子は割りとしっかり編めてきています。編み物が出来る保護者の方は、お子様がなかなか出来ないことにジレンマを感じて、つい1段、2段と手助けをしてしまいがちだと思いますが、それも結構です。そのときは子供を膝の上にのせて見せてあげる、また子供の手を自分の編み手の上にのせて一緒に動かす、そして子供に編み棒を持たせ自分がその上に手をかぶせて一緒に編むなどの工夫をしましょう。だんだん手助けを減らしていけるということがゴールですね。また早く出来ることはうれしいのですが、子供が自分で作ったという達成感、苦労を味わわせてあげることはとても大事な学習部分です。編み物のスキルは一生の宝です。どうぞぐっと我慢して、子供たちの小さな一歩を励ましてあげて下さい。毎日少しずつ編みましょう。

体育
かけっこ、鬼ごっこをたくさんしました。またはじめの一歩で「止まる」という動きをたくさん練習しています。指示を聞いて即座に体で反応することは、まだ小さい子供にとって容易ではありません。特に止まるという行為は気を集中しないと聞き逃してしまいます。そういうスキルは体をコントロールして動かすコーディネーションスキルを発達させることにつながります。自分の手足の長さ、体の大きさ、重さなどを動きを通して徐々に発見していけるでしょう。

 感謝祭
 今回は高学年クラスの学習発表を兼ねて感謝祭を行いました。当日お手伝い下さった方々、ご協力ありがとうございました。おいしいおむすびとお味噌汁をいただくことが出来ました。皆様のご協力あってのこの学校です。心から感謝しています。重ねてお礼を申し上げます。

【お知らせ】
 終業式:12月14日
 12時頃から1時間ほど終業式を学校全体で行います。その後ポトラックにてお昼をいただきたいと思っています。また北澤先生をお呼びしてのお茶の会も用意しています。今回は小学生がお茶の作法を学ぶということで、単にお茶をいただくのではなくお茶の出し方、お客様のおもてなしの仕方を学ぶという企画です。その成果を1月のお正月フェアにて見せてもらおうと思っています。お茶の席は保護者の方にもオープンにしていますので、お茶を一服召されたい方は事前にお申し込み下さい。予約制(先着順)で、席は15席ほどです。お値段はお茶とお菓子で6ドル程になると思います。

それでは、よい一週間をお過ごし下さい。
三好千佳子

2013年11月22日金曜日

2013年11月16日幼児部たんぽぽ組

先日はお忙しい中保護者会にご参加いただき、ありがとうございました。せっかく来ていただいたのに時間が短くなってしまって、申し訳ありませんでした。みなさんとゆっくりお話できなかったのが少し残念です。次回は、みなさんからの質問の時間をとれるようにしたいと思っています。お話したことについて、またそれ以外にも何か質問などありましたら、いつでもご連絡ください。またシュタイナー教育に関するわかりやすい本が、いくらかあります。ご興味のある方には貸し出しできますので、お申し出ください。

次のクラスは今週土曜日、23日です。さっきお天気予報をみたら、少し雨が降るかもしれないそうなので、雨具の用意をお願いします。当日雨がふっていなくても、前の日が雨の場合、地面がぬかるんでいることが多いので、長靴を持ってきてください。

今週のクラスのあとはサンクスギビングがあって、あと12月に1回でおしまいです。少し間があいてしまいますが、できればおうちでクラスで歌っている歌などをお子さんと一緒にうたってあげてください。今は秋のサークルで、
大きな栗の木の下で
こびとさんのおうち
どんぐりころころ
もぐらさん
おほしさまぴかり季節がだんだん冬に移っていくので、少しずつ冬のうたも取り入れていこうと思っています。

クラフトは先週からランタンづくりを始めました。お手伝いにきてくれた典子先生と一緒に、みんな一生懸命色とりどりの紙を破っていました。あと2回かけて、ランタンをつくります。のりで貼るところが少し難しいかもしれませんが、それぞれのできる範囲でやってみましょう。ではまた今週の土曜日にみなさんとお会いできるのを楽しみにしています。

瀬尾理恵

2013年11月18日月曜日

2013年11月16日小学校低学年クラス

今週は2人お休みだったので、小さいクラスとなり少し寂しかったです。それでもみんなはとても元気で、最近は朝のサークルが終わったらもうおやつを食べたいとねだる子が多く、みんな育ち盛りだなあと思います。またおやつが少し軽いとランチを恨めしそうに開けてつまんでいる子もいますが、スナックは軽く食べないとランチにお腹が空かずに何も食べずに遊んでしまうこともあるので、軽めで大丈夫です。

今週はランターン作りの続きをやりました。みんなだんだん要領が良くなってきていて、自分で勝手にどんどん刷毛に糊を付けてペタペタとうす紙を重ねて貼っていきます。途中で枯れ葉も挟んでいる子もいました。みんなそれとなくテーマがあるみたいで、地球を作っている子もいます。また、それはそれは時間を掛けてしわ一つなく丁寧に貼っている子もいて、それぞれの性格が垣間みられて観察しているだけでも楽しかったです。ところで、ランターンの仕上げをするためにもう1回作業します。次回は30〜50センチくらいの枝を拾って持って来て下さい。最後にそのランターンを棒で持てるようにします。14日の終業式で飾って、お持ち帰りいただきます。冬の夜に灯をともしてみて下さい。

メインレッスン:『モチモチの木』前半回想/後半 
モチモチの木に灯がともったときに、子供たちはとても嬉しそうな顔をしていました。そして豆太は勇気のあるやさしい子供だとじっさまがほめたところも満足そうな顔でした。でも、また次の日からおしっこにじっさまについてきてもらうというところは子供なりに、うけていました。このお話は文部省の教科書3年に出てくる題材ですが、お話自体は理解が出来るレベルのものであること、またこの単純なストーリーからおじいさんと豆太の心暖まる思いやりの気持ちがたっぷり窺えるのと、何度読んでも新たな発見がある奥の深い内容で、私はとても好きなお話の一つです。お話を読んであげるときは、ここで使われているこだわった表現などはいつも使っている親しみやすい言葉に置き換えて話して下って構いません。また最初からもう一度全部を通して1回は読んで下さい。今週の絵はモチモチの木に灯がともったところを付け加えました。

メインレッスンブックに関する宿題
 絵:今まで描き上げてないページは完成させ、またより美しく手を加えること。特に、『大きなかぶ』に2ページとっているのはおじいさんからネズミまですべてを描くためでした。もし1ページしか無い場合は紙を余分に貼って描くか、1ページにすべてを描いて下さい。

文字:ブロッククレヨンのお父さんグマの面で枠を描かせていますが、雑な場合はそれをもう一度きれいに上から描いて下さい。また下地の薄い色も、白が目立つ場合はきれいに下地を仕上げること。さらに、今まで練習した平仮名文字のところに思いつく言葉を埋めて下さい。大体、一文字4〜5つの言葉を考えて下さい。また今までの宿題で未記入な文字、要約文などは仕上げて持って来て下さい。要約文を書く場合、線を等分に分けることをお手伝い下さい。書き込めるプリント以外は漢字練習帳に書いて下さい。ためないで毎日少しずつやりましょう。

練習する宿題
12月14日の終業式では、今練習している歌や詩、『おおきなかぶ』の寸劇を披露したいと思います。今期全8回の授業の発表なので、成果を発表することよりも授業内容の一部として公開するという形で、完成したものであることは重要ではありませんが、できるだけ子供たちだけで発表出来ることはすばらしいと思いますので、いつも決まった時間を見つけて1日1回ずつ練習すると、すぐに子供たちは覚え、上達します。保護者の方も楽しんでご協力いただけると幸いです。以下、内容です。
歌:手のひらを太陽に/アルプス一万尺/むらまつり/夏の思い出
詩:たべもの
寸劇:大きなかぶ
ディスプレー:手仕事(黄色いベルト)、編み物、メインレッスンブック、漢字レッスンブック

プリント宿題
 国語:今まで習ったところの復習として、プリントが出ています。できる範囲でやってみましょう。

手仕事
黄色い毛糸で棒針編みが始まっています。いまめを作ることを覚えて、一段目を編み始めています。週1回の授業で毎回手仕事は入れていますが、どうしても忘れがちになるので、ご家庭で一緒に一目でも編んでみて下さいね。もし編み方の指導が必要であれば、いつでも伝授しますのでお知らせ下さい。先日の保護者会でも申し上げました通り、昨今の忙しい生活の中、少し時間を忘れて編み物などでゆっくり親子で過ごす時間はとても貴重かと思います。だらだらと過ごすこともたまには必要でしょう。でも、編み物は一緒に何かを作ることであり、達成感も得られます。そういう時間の流れを一緒に楽しむことは、生きている中でとても大切なことではないでしょうか?1年後には子供たちはきっとスイスイ編み物をしていると思います。

ユーリズミー
孝恵先生とユーリズミーをしました。20分間くらいの短い時間ですが、声を出して体を動かし、気持ち良さそうに走ったりスキップしたりしていました。

【来週の予定】
 感謝祭(収穫したお米をいただくお祭り)をしたいと予定しています。大きなイベントにはしないで、小学生のみでお祝いします。高学年を中心にお味噌汁とご飯を炊いてオムスビを一緒にいただき、お米を作った過程についての発表をそのときにしてもらおうと思っています。ランチは万が一出された物を食べない場合も考えて一応持たせて下さい。それでは、今週末お会いしましょう。 

三好千佳子

2013年11月15日金曜日

2013年11月9日幼児部つくし組

今回は前回よりは少し上手になったかなと思う手つきで、おむすび作りができました。皆さんからの具が何よりのモチベーションです。どの具にしようかな、どんなおむすびにしようかなと考えるのがとても楽しそうです。お友達と相談したり、いっしょの具にしてみたり、ちがうのにしてみたり、、、みんなで作るのがきっといいんでしょうね。どんなに楽しそうに遊んでいても「〜くん、〜ちゃん、おむすび作る?」と誘うと、先ず遊んでいることと比べて考えています。でもおむすびが勝つようで、すぐにテーブルにやってきます。ちょっと上手になったというのは、前回に比べ床に落ちているご飯の粒がぐっと少なくなったのです。おかげで少し片付けが楽になりました。それでもみんなの手にはまだまだご飯粒がびっしり?ついているし、テーブルにもついているし、これがだんだんなくなってきたら、お母さんまたはお父さんと同じ位上手ということかな?

おやつの時間には1人3つのおむすびを全員全部食べて、お代わりもほとんど全員が希望していました。今回は私の分もゆうこ先生の分も作って確保しましたので、私たちもちゃんと食べました。前回はみんなの食べるペースに負けてしまい、私とゆうこ先生のおむすびもお代わりとして配ってしまったので。。。するとある子に「なんか先生のおむすびの方が大きいね」と言われてしまい、「先生の手の方がちょっと大きいからね」と言い訳したものの、海苔が巻いてあるのによくわかったなあ、よく観察しているなと感心しました!子供たちは何でもよく見ています。

クラフトでは、コーンのネックレスで針を使うことを少し練習したので、今度は小人さん作りに挑戦しました。ネックレスは興味を示しテーブルにやりに来た子だけさせましたが、小人さん作りは全員参加を目指しています。ネックレスは先週お家に持って帰りましたが、よく見てみると去年から入っているかどうかに関係なく、やはり参加したのは5歳児が多く、4歳児でも5歳に近い子が多かったです。興味もできることも年齢毎に成長しているんだなと改めて思いました。勿論4歳児でもがんばって参加している子もいました。小人さん作りでは針でフェルトを縫うのですが、ゆうこ先生いわく「意外と上手に縫う子が何人かいて、聞いてみるとお母さんとやっているんだと言っていた」ということでした。お家でいっしょに縫いものをされている保護者の方、ちゃんとお子さんの手は覚えていますね。縫いものをされていない方も、男の子、女の子に関係なく子供は結構好きですよ。いっしょにお人形の簡単な服等縫うのもいいかもしれませんよ。今週完成するかな??お家に小人さんが着いたら暖かく迎えて、家族に入れてあげて下さい。

サークルでは、お山に行ってどんぐりを拾ったり、松ぼっくりを拾ったり、きれいな色とりどりの葉っぱを探したりしています。秋の歌もいろいろ歌いました。
・大きな栗の木の下で
・どんぐりころころ
・松ぼっくりがあったとさ
・真っ赤だな、真っ赤だな、ツタの葉っぱが真っ赤だな
・夕焼け小焼け
そして今はそれに加え、いっぱい動いておなかが空いたので、おなべに好きな野菜(子供に言わせるとどんぐりや果物も入るのですが、、)を入れて、
・あぶくたった煮え立った煮えたどうだか食べてみよ
・なべなべ底抜け底が抜けたらまわりましょ
を2人ずつのペアになってやっています。お家でも以上の歌を歌ってみてください。

先週は保護者会もしましたね。参加いただいた方々、お疲れさまでした。内容は
・クラスの様子
・テレビ等のメディアについて
・生活のリズムについて
・幼児期の教育に大切なポイント
・お子さんの環境作り、特に境界線作りについて(Gift of No)
・おもちゃについて
等をかいつまんでお話させていただきました。私が中心にぺらぺら話してしまいましたが、少しはお分かりいただけたでしょうか。皆さんからのご質問をお受けする時間があまりなかったので、申し訳なかったです。次回は皆さんの質問を中心とした保護者会も計画してみますね。

最後にお願いです。16日はKくん、Mちゃん、Hちゃんのお誕生日ですので、自然界からの何かを贈り物として、3人にそれぞれ持って来ていただけますか。クラスに入ったらバスケットを3つ用意してありますので、そこへひとつずつ入れて下さい。おやつはパンと誕生日スペシャルとしてフルーツサラダをします。お家から一つ何か果物を持ってきていただくようお願いします。では、土曜日にお会いしましょうね。

アマーあづさ

2013年11月14日木曜日

2013年11月2日、9日幼児部たんぽぽ組

2日、9日とも引き続きパンを作りました。みんな少しずつなれてきて、きれいな丸いパンを作ったり、平たくしたり細長くしてみたりと、楽しんで作っています。焼いている間は椅子を持ってきてオーブンをのぞく子もいました。焼きあがったパンははちみつバターをつけていただきますが、バターを塗るのが追いつかないぐらいの勢いで食べて、「もっとください」という声があちこちから聞こえてきます。みんな「もっとパンください」「バターください」と言えるようになりました。

11月から、パン作りにあわせて、少しクラフトを取り入れています。今は羊毛フェルトを丸めて作るどんぐりを、ゆっくり作っています。あやこ先生がやってくださいますが、みんな興味しんしんで、ころころと丸めていました。様子をみながら、次のクラフトは、クリスマスに飾ってもらえるようなランタンをつくろうかと思っています。シュタイナー学校ではこの時期、ランタン祭りという、秋のお祭りがあります。私の平日の学校でも、金曜日の夕方、いつもいくガーデンに集まって日が落ちるころ、ランタンにロウソクをともしたのを持って、ぐるりと歩きました。だんだん日が短くなる中、自分の中の光を見つめ直す、といった意味があります。私たちのクラスは、まだ小さいみんななので、クラフトも完成品ではなく、自分の手を動かしてつくる過程を大事にしたいと思います。

だんだん寒くなってきますので、暖かい格好のご用意をしてください。特に帽子を持ってきてください。熱は頭から逃げていきます。手袋もお願いします。また学校のガーデンはプレイグラウンドのように舗装されておらず、土や木のかけらなどが敷き詰められています。そういった不均等な表面を思いっきり走り回ることは、子どもの発達にとても重要なことです。必ず靴下と、履きやすく走り回りやすい靴を履いてきて下さい。(特に女の子はおしゃれだけど動きにくい靴がたくさん市販されているのでご注意ください)

16日は保護者会を12時半から1時15分まで、たんぽぽ組の教室で行います。保護者会では、服装のことをもう少し詳しく、それから暖かさとリズム、メディアについて、また日本語環境の大切さについて、お話しようと思っていますが、みなさんからこういうことが話したい、聞きたい、ということがありましたら、どうぞ教えてください。つくし組のあづさ先生も少しいらしてお話してくださいます。ではまた土曜日にみなさんにお会いできるのを楽しみにしています。

瀬尾理恵

2013年11月9日小学校低学年クラス

寒さも増してきて冬の到来を感じる今日この頃です。今週は保護者会もあり、忙しく、また長い一日となりました。保護者会にご参加下さった保護者の方々、ありがとうございました。今回ご参加いただけなかった方は23日の高学年の部にいらして下さい。

朝のサークルタイムでは、『たべもの』の詩に動きをつけて練習します。食べ物の特徴や雰囲気を体を動かして表現してみると、子供たちはおもしろがって楽しく参加してくれます。是非おうちでその詩を一緒に覚えて、子供たちに動いてみてもらって下さい。

九九
円になってみんなで歩き、歩数を数えます。2の段は1を心で数えて2, 4, 6は声を出して数えます。そのあと九九の言い回しを手拍子で唱えます。今日は2の段、6の段を唱えました。

メインレッスン:『モチモチの木』 
前半部分のお話。絵を描く。

ランタンづくり 

風船を膨らませて、その上に色々な色の薄紙を、薄めた液状ののりで刷毛を使って貼っていく作業をしました。持って来た落ち葉を挟んだりと、みんな自分のオリジナルのランターンをそれぞれの思いで集中して作り始めました。来週も引き続き行います。最後に小さなキャンドルを中に入れて火を灯します。本校では8日に、日が落ちてから暗い中をみんなでランターンに火を灯し練り歩きました。ランターンは秋から冬の季節の移り変わりを感じ、冬の到来をお祝いします。儀式ではないのですが、季節の変わり目を楽しむ行事です。日本には新しい季節を迎え入れる伝統的儀式があり、たとえば、京都のお水取りなどは冬の終わりを告げて早い春の訪れを祝い、この行事が行われると寒い冬が終わるともいわれます。ここニューヨークには美しい四季があります。それを感じて生きることは生活、人生を豊かにするはずです。

今週はランターンを作ったので、本来クラスでする漢字や文字をメインレッスンブックに書いてきて下さい。 1年生とMくんは「ま」と「も」の文字を絵の隣に書きましょう。漢字メインレッスンブックには「金」を書きます。SちゃんとMくんは絵の横にサマリーと漢字「冷」「豆」「秋」を書きます。

来週もモチモチの木の続きを読みます。モチモチの木がきらきらと輝くのとランターンづくりでランターンに火が灯るのを一緒に楽しめたら良いと思います。どうぞ、ランターンに火を灯して冬の夜を一緒に散歩してみて下さい。

三好千佳子

2013年11月9日小学校高学年クラス

 今回のメインレッスンは10月19日の振替日であったこともあり、生徒さんは、2人で始まり4人で終わりました。その分、方丈記の説明をしたり、お話をいつも以上にかみ砕いたりと、なるべく参加者全員の理解度の足並みがそろうように授業を進めました。そうしたゆったりとした個人レッスン的なムードの中、生徒さん達はいつも以上に自分が分かっているか分かっていないかをはっきりと伝えてくれました。そしてメインレッスンの後は稲の脱穀、精米の作業を行いました。こちらは参加生徒4人でしたが、皆、とても根気強く、しかも楽しんで作業をしていました。

9:30〜10:50   メインレッスン  
11:00〜12:00 稲の脱穀、精米作業

メインレッスン
1)  方丈記の朗読
Nくんが「昨日、方丈記を5回読んだよ!」と元気に教えてくれたので、冒頭の部分の大半を彼に先に朗読してもらい、私たちが後から復唱しました。そしていつものように朗読をした後、今回は冒頭の部分の口語訳をしながら意味の説明をしました。内容自体難しく、文語であることがさらに難しくさせているのですが、動作を加えながら説明をしたら、「あ~!」と、2人とも何かを理解してくれたようです。全てではなくても、この詩の「何か」を少しでも吸収することに意義があるのだと思います。

2)  漢字テスト

3)  お話:『お米は生きている』
今回の授業の一大作業が脱穀であるため、今回はお米に関するお話をしました。日本では約3千年もの間、米作りが代々受け継がれてきたこと。全てが共同作業でなければできなかったこと。米の豊作を祈る、祝うことが神社の起源であったこと。そして脱穀した後のわらも、日本人の生活にはとても重要で、稲は余すところなく使われてきたこと、等のお話をしました。

4)  今日の漢字1&表現1「脱穀」
今日の作業が脱穀であるために「脱」と「穀」の漢字を「脱穀」の意味と共に勉強しました。

5)  今日の文法1「文をつなぐ言葉」
板書してある要約文の中から「文をつなぐ言葉」を探してもらいました。皆、正確に答えてくれました。その後、例文を出し、「それに」「だから」「けれども」の中からどの「文をつなぐ言葉」を使うのが適切かを一人一人に言ってもらいました。文をつなぐという行為は、頭の中で1番目の文と2番目の文をきちんと理解し、その関係を考えなければならず、結構難しかったらしく最初は四苦八苦していましたが、すぐに慣れ、皆、正答を挙げてくれるようになりました。

脱穀、精米作業
皆に家で育ててもらっていた稲を持ってきてもらい、脱穀、精米をしました。

1)  脱穀
ベースメントの大きなテーブルの上に新聞紙を広げ、その上に全ての稲を広げ、手で脱穀しました。かなり手間と時間のかかる作業だったのですが、皆、少しお話をしながらですが、瞑想にでも入ったかのように着々と手を動かし続けているのには驚きました。皆、自分で育てた稲には愛着があると見えて、床に落ちたもみは一粒も逃さないぞ!という雰囲気で拾い集めていました。そして、Lくんが「上の方から取ると取りやすい!」と皆に教えてくれました。

2)  精米(玄米まで)
やっとの思いで脱穀が終わり、精米に入りました。すり鉢にもみ米を入れ、野球ボール、すりこぎで精米をしました。こちらは脱穀以上に手間も時間もかかる作業でした。加えて、力を入れすぎてもダメ、入れなすぎてもダメで結構難しい作業でしたが、皆、こちらもかなり辛抱強く頑張っていました。やっとの思いで少しもみがらが浮き始めたのを確認し、「ふーっ」と息を吹きかけたところ、もみがらが四方八方に散らばり、それを見て生徒さん達は「お!これぞ!」といった勢いで「フーフー」と競い合っていました。でもこの作業もコツが必要で、あまりに元気よく息を吹くと、お米が入っているもみまですり鉢から飛び出してしまい、それを見たTくんが「あー!そんなに吹いたらダメ!いいのも悪いのも飛んじゃう!」と、皆に教えてくれました。

こんな感じで脱穀、精米ともとても長い間、皆、集中して作業ができ、時間の関係で精米は最後まではできませんでしたが、脱穀の作業を終えられたため、達成感を味わえたと思います。Mちゃんを筆頭に、最後にきちんと皆で掃除もして、脱穀、精米の作業は終わりました。共同作業を体感できた作業であったと思います。

長沢千秋

2013年11月8日金曜日

2013年11月2日バイオグラフィーワーク・ワークショップ

アラスカから柿崎理恵先生をお招きして行ったバイオグラフィワーク・ワークショップは、擬音語遊び、パステル画を通して人生の節目を振り返る作業、参加者全員でにじみ絵を完成させるおもしろさを体験し、眠っていた「感性」を呼び覚ましてくれる素晴らしい内容でした。

〜当日配られたハンドアウトより〜
「バイオグラフィーワークとは、自分の人生を意識的に振り返り、今ここにいること、未来へと続いていることを確認するワークです。そして、自分を支えて来た回りの人たち、自然の流れ、導き手との関係に視点を向ける時、ひとりで生きてこなかったことを感じます。また自分を深く知る事により、他者の人生も同じように深く感じ取るようになります。」

即興風の歌で始まったワークショップ。自分と日本、自分とアメリカの関係に意識を向けるゲームの後、ポストカードを使ったエクササイズをしました。各1枚ずつ選んだポストカードと対話し、その内容をシェア。先生は感覚的に入る人、分析思考の人、それぞれの思考様式が表れていたと指摘されました。

ポストカードのエクササイズ

それから1枚の紙を3つのセクションに分け、 「この1週間で楽しかったこと」「アメリカに着いた日」「アメリカに行くと決めた日」の逆時系列のパステル画に取り組みました。

逆時系列のパステル画

5年後の自分を想像して思い浮かんだ言葉をシェア

私たちの日常にあふれる「水」の擬音語を使った遊び

春夏秋冬のにじみ絵(水彩)

2013年11月7日木曜日

2013年9月14日〜11月2日幼児部つくし組

一旦秋の紅葉の葉っぱは散ったかのように思えましたが、今木々に残っている葉は、また一段と黄色やオレンジが増してきれいな気がします。紅葉の木が近くにあるのですが、「真っ赤だな〜真っ赤だな」の曲のように本当に深い赤で自然の色とは、作ることができない美しさだと感動しています。さて、先週のクラスで5回目を迎えた日本語幼稚園です。新しいお友達もだんだんとリズムに慣れて来たようで、次に何をするかという流れに乗ってきてくれています。教室も去年とは違いますが、去年からのお友達ははじめだけ模索している感じでしたが、2回目からは好きなようにあるものを使い、創造的に遊んでいます。

最初と2回目の会はお団子、3, 4回目はパン作りをしました。お団子は勿論みんな大好きで、さすが日本人の子だなと思いました。大きなお皿にいっぱい並んだお団子をみんなで食べてしまい、まだお代わりがほしいとリクエストするみんなに「ほら見て。もう全部なくなちゃったよ。」と見せると「残念だね。」「うん、本当に残念だね〜。」という気持ちのこもった声が聞こえてきました。それで、2人のお友達に「じゃあ、となりのたんぽぽ組に行って、まだ残っているかどうか聞いてみて。」とお願いをしました。2人がおとなりに行って、ちょっとしてから大きなお皿を持って帰ってきました。そこにのっていたお団子を見て子供たちが喜んだこと!「ねえ、残念じゃなかったね。」「本当にそうだね。」とこれもとても気持ちが入った会話が続き、私とゆうこ先生は顔を見合わせて微笑んでしまうほど、和やかな雰囲気が2回目から許されました。美味しいものは人を幸せにするといいますが、子供たちは本当に嬉しそうに食べてくれるので、私も嬉しくなってしまいます。それも自分たちで作ったお団子なので、「これはボクが作ったんだ。」とか「これは私の。だってちょっと形がおもしろいでしょ。」とか、好きなことを言いながら楽しいおやつ時間を過ごしています。

3, 4回目のパン作りは、たんぽぽ組が始まったこともあり、3歳児中心のたんぽぽ組につくし組のお兄さん、お姉さんが訪れて、いっしょにパンを作りました。パンの生地をこねるのですが、去年からのお友達はもうすっかり慣れた様子。自分の生地をこねながら、たんぽぽのお友達も手伝ってあげることができました。最初のクラスだったので、何人かのたんぽぽの子はお母さんから離れられず泣いていました。りえ先生もあやこ先生もその対応で手が空いていなくて、私は生地をこねているので手が小麦粉だらけ。たんぽぽのお友達にエプロンをどうやって渡そうかな、遊んでいるお友達をどうやってテーブルまで連れてこようかなと思っていると、つくし組のお兄さん、お姉さんが全部手伝ってくれました。「エプロン自分でできる?それとも手伝いましょうか?」と聞いてくれるお姉さん、「パンをいっしょに作ろうね。」と手を引っ張って3歳児をテーブルまで連れてくるお兄さん、「これ小さすぎだよ。」とか「もっとへびみたいに長くしていいよ。」とかいろいろ言ってあげるお友達。新しく入ったお友達もいきなり教える立場に立ちましたが、結構それなりに面倒見てくれたりしました。何だかつくし組の子供たちがとても頼もしく見えましたよ、本当に。

そして先週は今年初めておむすび作りに挑戦しました。去年は最初は無理かと思ったので、ご飯は炊いて、ふりかけ作りをしたり、海苔やしそを小さくちぎったり、ごまをすったりすることから始めた後、おむすび作りに入りました。でも今年は去年からの経験者がいることふまえて?いきなりおむすび作りから入ってみました。小さなコップを使ってするのですが、去年のを覚えている子は結構すぐ思い出して、上手に作っていました。新しいお友達や4歳児のお友達は、ちょっと練習が要りました。手にお水をつけて作るのですが、ちょっと見ていないうちにあるお友達は、握りたいのでどんどん自分でやって、気がつくと両手にぎっしりご飯粒がついていて「先生、見て!」「ああ、やられたか。。」と思いながら、これだけついちゃったら仕方ない。「じゃあ全部食べなさい。」と言うとぺろぺろ嬉しそうに全部お米粒を食べていました。その後勿論手を洗わせてから、次のおむすびを作らせました。また、ある子はいつも「先生、〜〜。」と質問したり、自分の思いを絶え間なく話してくれるのですが、あれ、ちょっと静かだなと思って見ると、後ろ向きになって自分の半分握りかけたおむすびにちゃっかり梅干しを入れて静かに食べているのです。「あれ、今は食べないよね。おやつのときだよね。」と言うと、勿論それを知っているから苦笑いをして、それでも最後まで食べていました。口は一つしかありませんから、食べていると静かだよね、とゆうこ先生と笑ってしまいました。他のお友達もまるで朝ご飯を全然食べなかった?ような感じで「ああ、今食べたいよ。」と訴えるほど、自分の握ったおむすびが美味しそうだったのでしょうね。「おむすび、ころころ、きゅっきゅっきゅっ。」「おいしいおむすび作りましょ。」等と声を掛け合い、楽しいおむすび作りができました。おむすびの具が保護者の皆さんのおかげでたくさん集まったのも楽しくできた理由です。梅干し、ゆかり、さけ、昆布、しその実、鰹節などがあり、自分で好きな具を先生に注文すると先生が真ん中にその具を入れます。それらの具も「これ」「あれ」と言わないで、ちゃんと名前を言わなければもらえない状況にしましたので、みんな知らない具の名前はちゃんと聞いて繰り返してから注文していましたよ。1人3つずつ握ったのですが、具はそれぞれ変える子が多く、3つ目は考えて考えて、「やっぱりお塩だけ。」というシンプル思考のお子さんも何人かいました。梅干しがいくつか集まったのですが、似たような梅干しでも自分の持って来たものを覚えていて、それを注文する子が多かったですよ。自分が食べるものだから、みんな一生懸命考えて選んでいる様子がとてもかわいらしく見えました。全部で11合炊いたご飯は全部きれいになくなりました!

私がご飯粒があちこちにつく子供たちとおむすび作りに奮闘している横で、ゆうこ先生はクラフトをしてくれました。この時期、収穫を願っての飾り用の紫や黄色のトウモロコシを使ったネックレス作りです。粒を取って、水にふやかし、少し柔らかくなったトウモロコシに針で刺繍糸を通して、好きな色のネックレスを作ってみました。これは全員ではなく、やりたいとテーブルに来た子中心でした。お家で針を使ったことがあるかどうかわかりませんが、このような細かい作業は、特に5〜6歳の子供の指先の細かい動きを発達させること、脳に刺激を送ることなどの理由からとてもいいことです。

その前2回分のクラスでは、ふわふわした黄色の羊毛を温かい石鹸水でフェルト化させ、固くする作業をしました。何回もあわをつけてくるくる手の中でこすらないとフェルト化しません。「まだ?」と聞く子供たちに「うーん、もうちょっと」と言いながらフェルト化するまでしてもらいました。根気もいります。でも触ってみて、まだ柔らかかったらだめだといってありますので、自分でもまだだということもわかる過程です。フェルト化すると結構固くなります。その上に柔らかい同じ色の羊毛をふわっと載せて羽にして、ミツバチを作りました。固くなったフェルトもふわっと羽も同じ羊毛からということも体験してほしかったことの一つです。これは9月から10月にかけてやったお月様の人形劇に出てきたミツバチです。「ブンブンブン、蜂が飛ぶ」のお歌と共に出て来たので、お歌といっしょに遊んでもらっているといいなと思います。

こんな風におやつ作り、クラフトをしながらもお教室での中遊び、プレイグラウンドでの外遊びもしっかり遊んでいます。お教室では、その他にサークルタイム、お休みする時間(トイレに行くことも含めて)、お話(人形劇等)をしています。今週保護者会をするので、ちょっと今までのことを振り返ってみました。保護者会では、主に子育てについて、シュタイナー教育についてお話したいと思っていますが、クラスについてもご質問があれば、当日ご用意ください。

先週やったおむすび作りに今週も挑戦したいと思っています。同じことを繰り返すことでより身に付くし、今週はもっと上手になっていて、あまりご飯粒をあちこりに散らばらせないでできるんじゃないかと期待しています。それで、最後にお願いですが、今週も何かおむすびの具になるようなものがお家にあれば9日のクラスに持って来ていただけますか。

皆さんの温かいサポートに心より感謝しています。ありがとうございます。

アマーあづさ

2013年11月2日小学校高学年クラス

今回のメインレッスンはそれぞれの生徒さん達の都合でいつもの半分の人数、3人で始まり、10時頃からもう一人参加して合計4人で授業を終えました。校長先生のMs. Valも授業を参観して下さった中、皆いつもより良く集中して授業を進めることが出来ました。生徒さん全員が参加できなかったこともあり、今回はあまり焦らずに、生徒さん達にもっと話をさせる機会を設けるよう心がけたところ、いつものように漢字練習はできませんでしたが、一人一人のニーズや授業の理解度がもう少し分かった気がします。生徒さん達も落ち着いて、そしてより真剣に授業に参加していたように思います。

9:30〜11:00   メインレッスン  
12:00〜13:00 家作り(第2回目)

メインレッスン
1)  方丈記の朗読

2)  漢字テスト

3)  前のお話の回想

4)  前回(10月19日)の家作りの授業についての回想
10月19日は今学期の大プロジェクトの一つ、家作り第1回目でした。そのときの様子や、何をやったか等を参加した生徒さん達みんなに説明してもらいました。皆、とても張り切ってやった様子が良くうかがえた発表でした。

5)  お話:『千年の釘にいどむ』パート3
前回に引き続き、『千年の釘にいどむ』のお話をしました。今回は薬師寺の金堂再建のお話で、この事業の棟梁の口伝である「木の癖組みは人組み、人組みは人の癖組み」を基に、建物が、癖のある木が上手く組み合わさってできているように、人間も色々な性格の人が団結して始めて大きな仕事を成し遂げることができる、というお話をしました。

6)  今日のテーマの絵
薬師寺の金堂の絵を描きました。

7)   今日の表現1
「くせ」の言葉の意味の確認をしました。皆に「くせ」とは何かを言ってもらった後、自分達の癖を言ってもらいました。なかなか自己分析が出来ている発言が多く、感心しました。

8)   今日の表現2
「こそあど言葉」とは何かを説明した後、板書の要約文からこそあど言葉を探してもらいました。最初は少し戸惑っていたようですが、ふとした瞬間にピーンと来たらしく、その後は様々なこそあど言葉の例を挙げてくれました。

9)  ことわざタイム
ことわざとは何かを質問したところ、かなり正確な答えを挙げてくれた生徒さんがいました。今日のことわざは「実るほど頭を垂れる稲穂かな」で、その意味を考えてもらいましたが、あまりピンと来なかったらしく、説明をしたら納得したようでした。

10)  要約文の音読
板書の要約文の音読でメインレッスンは終わりました。

 
家作り

第2回目である今回の家作りは、以下の点に焦点をあてて行われました。
1)  前回作った壁枠を、土台となる木材に釘で打ち付ける。
2)  ドアをどこに作るか、窓をどこにいくつ作るか、を皆で考える。
3)  実際にドアと窓を作るところの材木を切り落とす。

まずアレックス先生から今日行う作業についての説明がされた後、皆すでに慣れた手つきで壁枠を、土台の木材に打ち付けていきました。第1回目にお休みしたKちゃんにはアレックス先生から金づちの詳しい使い方の説明の後、最初はゆっくりめにではありましたが、すぐに釘打ちに慣れ、皆と同様とても上手に打ち付けていました。

今回使われた土台の木材は、少し硬い木材だったらしく、そこに釘を打ち付ける時に釘が曲がらないように、皆かなり苦労していました。そこはアレックス先生に直してもらいながら、やり遂げました。

そして次にアレックス先生から「どこにドアを作る?」という質問が投げかけられ、ほぼ全員が同じ所に作りたがり、すんなりその場所にドアを作ることに決まりました。次の「どこにいくつ、どれくらいの大きさの窓を作る?」の質問には色々な答えを出していました。結局一つの答えに落ち着き、それに基づき今度はのこぎりでドアと窓の部分の壁枠を切っていきました。

この家作りプロジェクトで一番感心したのが、生徒さん達が自ずと協力し合って作業を行っていた、ということです。これはメインレッスンでお話した内容(木の癖組みは人組み、人組みは人の癖組み)を体感できた素晴らしい経験だったと思います。

長沢千秋

2013年11月6日水曜日

2013年10月19日小学部<家作りプロジェクト>

通常のクラスはお休みでしたが、小学部では家作りの特別授業が行われました。(11:00〜13:00) 

1)  今日の家作りの説明
アレックス先生から「本日はどのような家をつくるのか、またどのようにして建てるのか」というお話がありました。完成予想図を見せてもらうと、子供達はそれぞれ興奮しながら「え〜っこんな大きい家を建てるの?」「お家に持って帰っていい?」など、これから行う<家作りプロジェクト>にあっという間に心を奪われたようでした。またどのような道具が必要なのか、みんなでそれぞれの考えを述べ、本物の道具を見ながら使い方を勉強しました。48インチの高さの壁を4枚作り、そこに屋根をつけた家を作ることになりました。今日は2時間のプロジェクトでしたので、以下2つの点にしぼっての活動でした。
  ① 8フィートの長さの材木をのこぎりを使って48インチの長さに切ること。
  ② 48インチの材木を釘で打ち付けて壁を作ること。

2)  3つのグループ(T&N, M&Y, L&P)に分かれてのこぎりの作業をすることになりました。基本の材木(48インチ)を始めに1本用意し、その材木を使って同じ長さを測ってから順番に一人ずつ切っていきました。使い方の注意として、始めにのこぎりを板に対して角度をつけてななめに置き、軽く10回程度手前に引いて印をつけてから押す+引くを行うようにとアドバイスをもらい、一人ずつ真剣な面持ちでのこぎりを使っていきました。1回目はどうしても力が入って上手く使いこなせずにいたのが、2回、3回とノコギリを使ううちにコツを覚えていき、それぞれがとてもスムーズに真っすぐに切れるようになっていきました。

3)  48インチを24枚切った後、今度は釘と金づちで材木を合わせていく作業に移りました。先ず、一つの壁(44.5インチの長さ)に何本の材木が必要なのか計算していきました。8インチの間隔をあけると何本必要か?の問いに「5本必要だと思う」という意見が多かったのですが、材木の幅が1インチあることや両端に材木が必要なことも考えて6本必要ということになりました。金づちは打ち付けるときに押すのではなく、手首を使って打つようにとのアドバイスをもらいました。また、打ち付けたときに釘が曲がってしまってもあせらずに1回ずつ真っすぐに直しながら打つようにと指示がありました。何回か行ううちに子供達は見事に金づちを使いこなしていくようになりました。打ち付けたときの手の力の感覚と手応えをからだで覚えていったようでした。最後までしっかりと打ち付けるとみんな満足したようでとてもうれしそうでした。

こうして2時間のプロジェクトがあっという間に過ぎていきましたが、全員がその間とても真剣に集中して活動に参加していたので、2枚目の壁が出来上がった時には拍手が起こり、一人一人が達成感にあふれていました。

終了後は全員で片付けを行い、Mちゃんの10歳のお誕生会をしました。美味しそうなカップケーキとアップルサイダーにみんなは興奮しながら美味しくいただきました。差し入れを頂戴しましてありがとうございました。子供達は仕事の後の至極のひとときのように、和気あいあい楽しい時間を過ごしました。

参加者全員に「どうして私たちには家が必要なのかな?」「自分にとってのお家とは?」という質問をすると「雨や雪、寒さをしのげるから」「お家があるとゆっくり眠れるから」「温かいベッドで眠れるから」「大好きな家族と一緒にいられるから」「自分のお家は自分の家族のためのお家」「小さいお家が好き」などたくさんの意見を発表してくれました。最後に今日行った家作りについての感想を一人ずつ述べていきました。「のこぎりが楽しかった」「金づちが面白かった」「またやりたい」など実際に作る楽しみを味わった様子で今後の家作りがますます楽しいものになるだろうと期待が持てそうです。本日の<家作りプロジェクト>にお手伝い頂きました保護者の皆様、子供達が安全に活動出来るようサポート頂きまして大変感謝しております。本当に有り難うございました。 
 
以上、怪我もなく無事に1回目の家作りが行われました。これから2回目3回目の授業が楽しみですね。