2013年11月26日火曜日

2013年11月23日小学校低学年クラス

『おおきなかぶ』スキット
 みんなでお話をそのままの文で読みながら、かぶになったりおじいさんになったりと楽しくお話が進んでいきます。毎回役が変わり、その時々でいろいろなキャラクターになるので、かぶとおじいさん役を立候補した子以外はいつ呼ばれて何の役になるのかドキドキで待っている感じで、見ているだけで私はワクワクしてきます。終業式ではどの子がどの役をするかまだ決まっていません。どの役になってもいいように、何度も何度も毎日一緒に口に出し、体を動かしてお話を正確に覚えましょう。

お話の読み聞かせ方:『もちもちの木』の回想
 このお話は長いのと、まめた、おじいさんの細かい感情表現を理解するのに時間が掛かると思います。読めば読むほど味わいのある感慨深いお話ですが、お子様の反応はいかがですか?本を読み聞かせるときは、自分の感情は抜きにして淡々と読みましょう。「すごいねー」とか「もっと、、、したほうがよかったのに」とか「かわいそうね」などの個人的主観を抜きにして、むしろ子供自身がそのお話に浸っていることを観察してみるほうがいいでしょう。(お話の意味が解釈出来ないときは説明をつけます。)また何度も読むと、子供たちはその都度、新しい発見、疑問、新たな解釈などを感じていると思います。それを掘り返したり、また否定したり、自分の気持ちを押し付けることはせず、子供が何かコメントをしたらそれを聞いてやる程度でいいのではないかと思います。「そうかもね」とか「どうかしら?」と受けてあげるにとどめ、自分の意見は言わないことをお勧めします。お話の最後のところで「ゆうきのある、やさしい子」って一体どういう子なのだろう?と不思議そうだったのが、私が回想を一緒にしたときの子供たちの印象でした。答えというのは今出ないものも多くあります。それはそれでいいのです。きっと子供たちの心の奥の方に今はしまわれて一眠りし、いつか何かのきっかけで、その「豆太の勇気」というのはこういうことかもしれなという瞬間に出会ったとき、またこのお話が子供たちの中でキラキラとよみがえるのではないでしょうか。

ランターンづくり
 14日の終業式には完成させてお持ち帰りいただけるように準備しています。ほぼ子供たちの作業は終わっていますが、まだの方は手で持つ部分の木の枝(30〜50センチくらい)をお持ち下さい。今週は仕上げに入り、子供たちは慣れた手つきで始めから終わりまで黙々と自分の好きな色の薄紙を貼る作業をしていました。手を動かしている子供たちの姿を見ていると、何にも邪魔されず、落ち着いた、ゆったりした、幸せな気持ちでランターンのことだけを考えていることが感じ取れ、物を作ることの意味深さを改めて実感しました。どうぞ次回の授業日に子供たちの大作のランターンが出来上がるのを楽しみにしていて下さいね。

あいうえおチャート
 メインレッスンブックの見開き1ページ目に平仮名のチャートを作り始めました。「あいうえお」は14日に指導しますので、そこは空いています。できるだけ均等に線を引くこと、字の大きさを均等にすることを目指しました。みんな一生懸命描いていました。みんなとても上手にできていると思います。また濁音を紹介しました。濁音のつく平仮名をみんなで読みました。これから濁音の言葉を探してみて下さい。宿題に濁音の文字の練習が入っています。点のつける場所や向きに注意しましょう。
1年生Mくん:漢字はなしです。
Sちゃん、Mくん:四季(春夏秋冬)を漢字レッスンブックに絵と一緒に描きました。絵を完成させましょう。


1年生:たくさん数を数えています。1〜100までの数を日本語で数えてみましょう。この前はドングリを82個数えました。また100から戻ったり、10, 20. . . と上がったり、5とびに上がったりすることはチャレンジングなので、やってみて下さい。
2〜3年生:数を数えられる範囲がかなり広くなり、1000, 10000も理解出来るようになってくるかと思います。掛け算の概念をより理解するために九九も大事ではありますが、例えば3, 6, 9, 12と3の段なら3ずつ上がっていく数字が頭の中にスイスイ出てくるようになることが必要です。九九はその後流れるように入ってきます。九九は覚えればいいのかもしれませんが、掛け算の概念の理解を外して九九をすることはあまり意味のないものと理解します。どちらも同時に進行させることをお勧めします。1, 2は心で言って3で手をたたく、お手玉を投げてキャッチする、足踏みをする、ジャンプをする、何でもいいです。それを100くらいまで言ってみてもいいでしょう。そのような行為は子供たちの数字感を広げ、自分でパターンを自ら見出し、3の段を自分のものにする手助けになると信じます。九九はその中の一部分の暗唱パターンと私は理解しています。確かに便利なものではありますが、9までしか唱えないことなどには九九の限界も感じるところです。(しかし、九九はもちろんそれなりにすばらしいと思います。)

手仕事:編み物
編み物は習得に時間が掛かります。もう少しでできそうだという子は多く、特に2年目の子は割りとしっかり編めてきています。編み物が出来る保護者の方は、お子様がなかなか出来ないことにジレンマを感じて、つい1段、2段と手助けをしてしまいがちだと思いますが、それも結構です。そのときは子供を膝の上にのせて見せてあげる、また子供の手を自分の編み手の上にのせて一緒に動かす、そして子供に編み棒を持たせ自分がその上に手をかぶせて一緒に編むなどの工夫をしましょう。だんだん手助けを減らしていけるということがゴールですね。また早く出来ることはうれしいのですが、子供が自分で作ったという達成感、苦労を味わわせてあげることはとても大事な学習部分です。編み物のスキルは一生の宝です。どうぞぐっと我慢して、子供たちの小さな一歩を励ましてあげて下さい。毎日少しずつ編みましょう。

体育
かけっこ、鬼ごっこをたくさんしました。またはじめの一歩で「止まる」という動きをたくさん練習しています。指示を聞いて即座に体で反応することは、まだ小さい子供にとって容易ではありません。特に止まるという行為は気を集中しないと聞き逃してしまいます。そういうスキルは体をコントロールして動かすコーディネーションスキルを発達させることにつながります。自分の手足の長さ、体の大きさ、重さなどを動きを通して徐々に発見していけるでしょう。

 感謝祭
 今回は高学年クラスの学習発表を兼ねて感謝祭を行いました。当日お手伝い下さった方々、ご協力ありがとうございました。おいしいおむすびとお味噌汁をいただくことが出来ました。皆様のご協力あってのこの学校です。心から感謝しています。重ねてお礼を申し上げます。

【お知らせ】
 終業式:12月14日
 12時頃から1時間ほど終業式を学校全体で行います。その後ポトラックにてお昼をいただきたいと思っています。また北澤先生をお呼びしてのお茶の会も用意しています。今回は小学生がお茶の作法を学ぶということで、単にお茶をいただくのではなくお茶の出し方、お客様のおもてなしの仕方を学ぶという企画です。その成果を1月のお正月フェアにて見せてもらおうと思っています。お茶の席は保護者の方にもオープンにしていますので、お茶を一服召されたい方は事前にお申し込み下さい。予約制(先着順)で、席は15席ほどです。お値段はお茶とお菓子で6ドル程になると思います。

それでは、よい一週間をお過ごし下さい。
三好千佳子

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