2013年11月28日木曜日

2013年11月16日・23日幼児部つくし組

今日は感謝祭ですね。お天気も良くきっとそれぞれ大切な方々と楽しい感謝の時間を過ごされていることと存じます。ブルックリンシュタイナー日本語幼稚園が2年目を迎え、新しいご家族もいっしょに毎回楽しいクラスが成り立っているのも、保護者の皆さんが私たちを信頼し、温かくサポートして下さるからだ と心より思っています。この日に際し、改めて感謝の気持ちをお伝えしたいと思います。ありがとうございます。

さて、16日と23日のクラスの様子を少しご報告します。

 16日は3人のお誕生日会をしました。子供たちにそれぞれ自然界からのプレゼントをもたせていただき、ありがとうございました。この幼稚園が土曜日それも毎週ではないので、お誕生日の近い日にお祝いできなくて申し訳ないです。子供にとって1年で一番大切な日、お誕生日をお友達とお祝いすることは魂に残るかなと思ってやっています。お誕生日はこんな感じでやっているということを今日は紹介しますね。

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お誕生日のお歌
遠い星の国から、虹の橋を渡り、私たちのところへ生まれて来たのよ
ようこそようこそ、〜君、〜ちゃん

冠とケープをつけたお誕生日の子供が歌に合わせてドアから入ってくるので、みんなで迎えます。それぞれ用意した席に座ってもらいます。

私のお話。お空の上の天使たちの国からそれぞれ時期がきて、地上に降りて来たい、あのお父さんとお母さんのお家に生まれたいと天使が神様にお願いします。神様は、虹の天使にそれぞれの天使を導くように言います。虹の天使といっしょに太陽を訪れ、温かい愛情、優しい心をもらいます。お月様を訪れ、銀色に輝く智慧をもらいます。最後にお星様を訪れ、星のように輝く目の輝きをもらいます。その輝きは何にでも興味を持ち、やってみたくなる輝きです。そしてとうとう天界と地上を結ぶ虹の橋までやって来ます。そこからは虹の天使は一緒に行けませんが、地上に降りてもいつもそばで見守っていることを伝えます。それぞれの天使は1人ずつ虹の橋を渡り、それぞれのお家へ生まれてきます。これがお話の要約です。子供にはもっと優しい言葉でお話しています。


 その後、ろうそくに火をつけて、それぞれ生まれた年から1歳になるまで、1歳、2歳、3歳、4歳〜とその子の成長とともに起こった出来事を1年ごとに水に浮かべたろうそくに火を灯しながらみんなに語ります。(これは、前もってご両親からお聞きしています。)そして最後にもう一つのお誕生日のお歌を歌って、プレゼントを渡します。最後に今まで灯したろうそくの火をお誕生日の子に消してもらいます。


こんな感じでしています。天使のお話やそれぞれの誕生から今までの出来事の話をずっと聞いているのは他の子にとっても結構長い時間(15分くらい)なのですが、大体みんなずっと静かにしてくれています。静かな特別なセレモニーの雰囲気、灯されたろうそくにみんなの魂も包まれているような感じです。
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その後は室内遊びなので、また元気な遊びに戻ります。この日は小人さんを作りました。針を使うのが小さい3歳のK君でも上手にできたのは結構驚きでした。「ぼく上手だね」と何度も言いながら縫ったのを満足そうに見ていました。4歳、5歳のお子さんでも「お母さんといっしょにやっているよ」という女の子が何人かいましたし、最初は「やったことがない」と言っていた男の子もやり始めたら最後まで続き、途中でやめてしまうような子はほとんどいませんでした。「見て、見て、これだけできたよ」とひと針縫うごとに見せてくれた子もいました。やったことがないことができた達成感を声で表さずにはいられないという感じでした。針は危ないという気持ちにもなりがちですが、お家でお母さん、またはお父さんといっしょに簡単な縫いものをやってみるのもとてもいいアクティビティーだと思いますよ。小人さんの洋服やかばん、またはコースターなど作ることもできます。フェルトは縫い代などが必要ないので、お子さんの材料にはいいですし、糸の色も変えたり、刺繍糸だとスティッチも模様になるのでかわいいと思います。小人さんの外が出来上がり、中にウールをまるめて入れると顔が出来上がり、急に小人さんに命が灯ったような感じになります。その瞬間に子供の目がキラッと輝き、それを見るのが私の楽しみです!


23日はゆうこ先生と代行の美奈先生にお願いしたクラスでしたが、初めての美奈先生にもすぐ慣れた様子でいいクラスができたと聞いています。以下、ゆうこ先生から報告です。

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あづさ先生がお休みであることでいつもと違うリズムに始めはドキドキしていた子もいましたが、14名(Hちゃんはお休み)全員が元気に一日を過ごしました。教室に入るとお手伝いに来て下さった美奈先生に名前を紹介して、みんな少しはずかしそうに「おはようございます」と挨拶をしました。温かく見守ってくださる美奈先生に子供たちは「今日も安心して遊べるんだ」とすぐに分かったようで、それぞれが自分のペースで遊び始めました。

今学期に何度も挑戦したおむすび作りですが、みんな慣れた様子で自分の持って来た具をいれてにぎるのを楽しんでいました。お友達が持ってきた具の「おかか、こんぶ、うめぼし」を「すこしちょうだい」と言って取り替えっこしながら今日も3つずつにぎりました。みんな本当に上手になっていてびっくりしました。

おむすび作りが終わったお友達から順番に、小さなグラスに黄色やオレンジや黄緑色のカイトペーパーを貼って<ランタン作り>をしました。黙々とちぎる子から、ちぎっては貼ってをくり返す子もいて、ランタン作りを各自楽しんでいる様子でした。「出来た〜」満足感あふれるいい笑顔が見られました。全員の作品を見ながら「僕のはどれかな〜?」とお友達と一緒に自分のランタンを探すのも嬉しそうでした。

サークルでは、手遊びの<こどもとこども><茶つぼ>の歌を「ふた、そこ、ふた、そこ」を手で作りながら歌いました。だんだん速くなった後で「底抜けだ〜」びっくりした顔が一変して笑顔がこぼれました。あづさ先生と一緒に歌っているみんなが大好きな <なべなべそこぬけ、あぶくたった>などを2人組になって遊んだ後で大きなお鍋をみんなで作り<あぶくたった>でムシャムシャお友達とたくさん食べました。

おやつの時間では、自分のにぎったおむすびをしっかり頂きましたが、途中興奮して大きな声で話し出す子がいました。すると自分も自分もと何人もの子が興奮してしまったので、「ご飯をいただくとそのご飯はどこにいくのかな?」と質問してみました。「おなかの中〜」おなかをさわって答えてくれたお友達もいました。「みんなが大きくなるのに必要な栄養が、おなかの中に入っていき、頭のてっぺんから足の先まで届くようにしっかり食べましょう。」というお話をしました。食事を美味しくいただくために、お行儀よくいただきましょう、としっかり伝えていきたいと思いました。

外遊びでは、いつものように元気いっぱいに身体を動かして遊びました。大きな上着を着るようになって鞄を背負うのが難しい子が何人か見られたので、出来るだけ自分で背負えるものをご用意頂けたらいいと思います。ケガもなく最後まで元気に一日を過ごせたことに感謝しています。明日からサンクスギビングですね。どうぞあたたかくしてご家族で大切な時間をお過ごしください。

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以上はゆうこ先生から私への報告だったのですが、皆さんにシェアするのにとてもいいと思ったので、そのまま報告させていただきました。

子供たちが作ったランタンの意味ですが、こんなお話があります。夏はギラギラ輝き私たちに身体いっぱいに浴びる光をくれた太陽ですが、秋、冬となりだんだんその陽が小さくなっていきます。あの光はどこに行ってまったのかしらとその光を探している女の子はある日、ランタンの中に灯っているろうそくの火をみつけました。、「こんなところに太陽さんの光がかくれていたのね」と嬉しくなります。それでその温かい光をお家の中で大切にしようとランタンをテーブルに置き、冬の間はその火を太陽さんの光として楽しみました。

このお話が私は好きなのですが、こんな意味でランタンを作ってみました。シュタイナー教育では、この時期だんだん短くなっていく陽に感謝をしながら、ランタンを持ってお外を歩くという行事をします。日本語幼稚園ではそれはできませんでしたが、この感謝祭の日に、またはこれからお家の中で火を灯しながら、季節の流れを感じ、自然を思いながらランタンの光を楽しんでいただければと思います。温かい光と共に、ご家族と大切な方々と感謝祭、そしてこの週末をお迎えください。

アマーあづさ

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