2014年12月31日水曜日

2014年12月13日幼児部すみれ組

2014年も残りわずかとなってしまいましたが、冬休みをいかがお過ごしでしょうか。12月13日は聖ルチア祭の日です。聖ルチアはキリスト教の聖人の中でも数少ない聖女です。聖ルチアは、母親に異教徒と政略結婚させられそうになりますが、自分には高貴な婚約者(すなわち、キリスト)がいると説き伏せます。ルチアが自分の思い通りにならないので、異教徒はルチアを迫害し、最後には両目をえぐり出します。しかし、奇跡が起き、目がなくても見ることが出来たため、ルチアは目や視覚障害者の守護神と言われています。北欧諸国ではキリスト教伝来以前からの「光の祭り」がルチア信仰と結びつき、現在の聖ルチア祭になったと言われています。グレゴリオ暦が導入される以前は聖ルチアの日が北半球では一年で一番日の短い冬至の日だと言われていたそうです。

聖ルチア祭では、家族の中で一番年長の女の子が聖ルチアに扮して、祝祭に参加します。4本のろうそくを立てたリースの冠をかぶり、ろうそくを持ち、白い衣装を着て、同じ格好をした少女達と一緒にナポリ民謡の『サンタルチア』を歌いながら行進します。ろうそくは生命を奪うことを拒む火の象徴です。担任の平日の学校では毎年、2年生のクラスが中心となり、このお祝いをします。担任の次女もかつて2年生の時、クラスで一番年長であったため、サンタルチアに扮して、火のついたろうそくの冠をかぶって、学校の中を練り歩き、勇姿を讃えられました。サンタルチアの行進の後では、レーズンが二つついた小型の黄色いロールパンが運ばれます。これは聖ルチアの両目を模倣した物ではないかと思います。

さて、12月13日ですが、皆さま、リンゴとお米を持って来て下さって、ありがとうございました!この日のおやつは、炊きたてのご飯をオーガニック白菜の塩揉みと、おかか醤油、塩昆布、そして梅しそで頂きました。担任は本当は、梅干しを持って来たつもりだったのですが、蓋を開けてみると、間違えて梅しそが入っておりました!でも、梅干しを食べる子ども達なので、もしかしたら梅しそも食べるかもしれないと思い、希望者には梅しそを出しましたら、みんな結構食べれるのですね!みんな、日本の白いご飯は大好きで、中には6回もおかわりした子がいました!

クラフトは、赤い実と松ぼっくりと松の葉などをつけて、和洋折衷の注連縄作りでした。残念ながら持って帰って頂けなかった方、お休みされた方、申し訳ございませんでした。実は11月のクラスで注連縄作りを終わらせて、12月13日は飾りをつけるだけのつもりだったのですが、11月のクラスはたくさんのお野菜を切るのに忙しくてクラフトの時間がなくなり、一日で終わらせなければならなくなってしまいました。お渡ししそびれた方が何人かいらっしゃいますが、生ものですので、次回のクラスでお渡しすることが出来ません。本当にごめんなさい。この日は、Mちゃんのお母さまのAさんとAちゃんのお母さまのMさんにお手伝い頂きました。最後まで残って注連縄を仕上げて下さって、ありがとうございました。また次回もお手伝い、どうぞよろしくお願い致します。


T先生のオイリュトミーは、『ヘムヘムとぺムぺム』のお話が少し変化した物でした。この日のオイリュトミーは、自由遊びをした後だったので、かなりへとへとに疲れていた子もいましたが、それでも頑張ってよくついて来てくれました。
「ここへ来てよ、日の光、庭の花も目を出した、ここへ来てよ、日の光、私の心も歌い出す」
「ひらいたひらいた、何の花がひらいた、ひらいたと思ったら、いつの間にか、つぼんだ」
「結んで、開いて、手を打って、結んで、また開いて、手を打って、その手を上に」
「大きな太鼓、ドーンドーン、小さな太鼓、トントントン、
 大きな太鼓、小さな太鼓、ドーンドーン、トントントン」
「糸まきまき、糸まきまき、引いて引いて、トントントン、出来た出来た、小人さんのお靴」
「ずいずいずっころばし、ごまみそずい、茶壷に追われて、とっぴんしゃん、
 抜けたらどんどこしょ、俵のねずみが米食ってちゅう、ちゅうちゅうちゅう、
 おっとさんが呼んでも、おっかさんが呼んでも、行きっこなしよ、
 井戸の周りで、お茶碗欠いたのだあれ」

季節の歌は以下の通りです。
「1人、2人、3人のインディアン、4人、5人、6人のインディアン、
 7人、8人、9人のインディアン、10人のインディアンの子ども達
 10人、9人、8人のインディアン、7人、6人、5人のインディアン、
 4人、3人、2人のインディアン、1人のインディアンの子ども」
「インディアンが通る、アッホイアッホイ アッホイホイ
 小さな花を見つけて取った、アッホイアッホイ アッホイホイ
 誰におみやげやるのかな、アーホホホホ ホー
 インディアンが通る、アッホイアッホイ アッホイホイ
 小さな木の実見つけて取った、アッホイアッホイ アッホイホイ
 誰におみやげやるのかな、アーホホホホ ホー」
「雪やこんこ、あられやこんこ、降っては降っては、ずんずん積もる
 山も野原も、綿ぼうしかぶり、枯れ木残らず、花が咲く
 雪やこんこ、あられやこんこ、降っても降っても、まだ降り止まぬ
 犬は喜び、庭駆けまわる、猫はこたつで、丸くなる」
「もういくつ寝ると、お正月、お正月には、凧上げて、
 コマを回して、遊びましょう、早く来い来い、お正月
 もういくつ寝ると、お正月、お正月には、まりついて
 おい羽根ついて、遊びましょう、早く来い来い、お正月」

前回に引き続き、「笠地蔵」のお話をしました。このお話に出て来るおじいさんとおばあさんのように、誰かのためになることをするという、優しい気持ちが子ども達の心に染み込んで行くことを願ってやみません。

次回のクラスは1月10日(土)になります。2月の節分のクラフトのための下準備として、赤・青・黄色の三色だけを使ったシュタイナー特有の滲み絵のような水彩画をしてみたいと思います。色が混ざらないように、一色使うごとに筆を洗わないと、次の色に行けないのですが、なんとかトライしてみたいと思います。おやつは、お正月にちなんで、お雑煮を作ってみたいと思っています。材料はこちらで用意させて頂きますが、この日はリンゴを1つずつ持って来て頂けると嬉しいです。万が一、お忘れの時は氣になさらなくて大丈夫ですが、どうぞご協力よろしくお願い致します。

またこれからどんどん寒くなります。雨の日でも、雪の日でも、基本的に外に出て遊びますので、外で十分に遊べるように温かい格好をさせて下さい。特に、雨の日は濡れてビショビショになりますので、ペラペラのナイロンのレインコートではなく、雨から洋服を濡らさないような、しっかりとしたレインコートやレインジャケット、レインパンツ、レインハットを着させて下さい。傘は必要ありません。

これまで保護者の皆さまに支えられ、ここまでやって来ることが出来ました。ありがとうございます。2015年も同様に最善を尽くし、努力して参りますので、どうぞ皆さまのご指導・ご鞭撻のほど、よろしくお願い申し上げます。よいお年をお迎え下さい。

すみれ組担任

2014年12月30日火曜日

2014年12月13日小学部低学年

早いもので、今日が今年最後の授業日となりました。今年からは2学期制となったことで終業式などはありませんでしたが、恒例のポトラックを行い、年を締めくくる最後の授業日に皆様とお昼をご一緒出来た事はとても良かったと思います。ごちそうをお持ち頂きました保護者の皆様、ご協力ありがとうございました。また、本年度も皆様には様々なイベントでお手伝いや、場を盛り上げて頂き、子供たちがより日本語、日本文化を学べる環境作りに絶え間ないご協力を頂きました事に心から感謝するとともに、この場にて改めてお礼を申し上げたいと思います。本当にいつもありがとうございます。この学校は保護者の皆様のご協力に支えられて成り立っています。来年度もどうぞよろしくお願い申し上げます。
 
 メインレッスン

『てぶくろ』のスキットを2年生は台本を読み、1年生は空で言って、実際に動いてみました。全員が全ての文を覚えて一緒に声に出し、台詞もナレーションも言いますが、スキットとは子供たちそれぞれに役があり、舞台の発表と同様に動きがともないます。発表は1月31日の前期最後の授業日となります。簡単な衣装や舞台セットも考えていますが、みんなで出来る範囲でやってみたいと思っています。皆様からの楽しいアイデアもお待ちしています。

* 台本暗記
このお休みには、是非とも毎日のようにこのシナリオを読んであげる(1年生)、または読む(2年生)ようにして下さい。来年早々の授業ではみんなが台本を見ずに言えるように頑張りましょう。長いのですが、繰り返しが多いので、今日の練習では全てのキャラクターはみんな覚えていました。どの訳になっても、みんな楽しんでなりきっていました。発表の日が今から楽しみです。

* Thinking,  Feeling  and Willing
シュタイナー教育では、3フォールドメソッドといいまして、頭に入れた情報を心で感じ、その後に体で芸術活動として表現する事を集大成とします。なぜそういう事を重んじるかといいますと、頭から入った知識はそこにとどまっている間は学んだ事にはならないものと見なすからです。テレビを見たり、本で得たり、人から聞いた知識は知ったと思った時から自分のものと思い込みがちですが、シュタイナーは自分の五感で感じそれを実際に体験しないと本当の意味で【理解した】とは言えないと考えました。

 つまり今回アプローチのアプローチでは、単にこの作品を覚えて暗記をするにとどまらず、実際に舞台に立ってそれぞれのキャラクターになり演技として表現するまでの経過に大きな意味があるのです。また絵本作成では、実際に文字や絵を描いて舞台とはまた違った形の芸術作品として自己表現するというチャレンジがあります。シュタイナー教育でいう【自由への教育】とは、学んだ知識が単なる知識にとどまらず、体を使って努力して芸術的に表現することにより様々な分野でのスキルが身に付き、やがて将来、自由に自己表現する力が身に付く事であり、これが真の意味での「自由を獲得する」という事なのです。普段の授業の中では、ふんだんに絵を描く事、歌う、楽器の演奏、水彩画、ユーリズミーなど様々な分野での芸術活動が行われます。その様々なスキルはいつしか自分の中で深く結びつき、自己表現をする時に限界のない想像力として発揮されることでしょう。余談ではありますが、つまり、本来テレビなどで得た知識・情報はイリュージョンであり、幼い子供たちにとってはあまり意味をなさないものなのです。しかし、実際に土、雨、風、お日様といった自然の恵みに触れたり、創意工夫をこらして何かを作成した【体験】は、子供たちの心の中(魂)に印象としてしっかり刻み込まれます。なぜならそこには感動が伴うからです。感動を伴った学習はいつまでも記憶に残る事でしょう。

図書クラブ
今週から図書貸し出しを始めました。なお、少しずつ図書貸し出し本を増やしたいと思いますので、もしご自宅で眠っている本がありましたら学校に寄付をしていただけますようお願い申し上げます。対象本は絵本、小学校用の本、大人の教育に関する本などです。1月からは保護者の方にもシュタイナー教育関連の本を用意させて頂きますので、是非ご利用下さい。貸し出し期間は2週間とさせて頂きます。

絵本作成課題

*きまり
絵の部分:クレヨンのみを使用する。背景の色も描くこと。
字の部分:鉛筆、色鉛筆(文章には物差しで線を引くこと。)
 
*ページの配分
表表紙
1. おじいさんが森の中で手袋を落とした場面
2. ねずみ
3. ピョンピョンかえる
4. ウサギ
5. おしゃれぎつね 
6. はいいろおおかみ
7. きばもちのいのしし
8. のっそりぐま
9. 手袋を見つけた場面
裏表紙 

冬休みの宿題内容
1 ページから4 ページまで仕上げましょう(表裏を使用)。
背景の絵、それぞれのキャラクターを丁寧に自分のイメージを使って描いてみましょう。
2年生は文字を先に書き込んでから絵を描きましょう。
紙の使い方は縦横自由です。

体育
久しぶりにみんなで沢山走って、鬼ごっこ、ボール転がし足あてゲーム、「だるまさんが転んだ」をしました。みんな汗だくだくでした。特に土曜日の朝は、みんな一生懸命朝眠いのを頑張って登校するので、学校に来た時は眠気まなこな子供たちですが、体育で体を動かすとその後頭がスキッとして、朝から野良仕事を終えて朝食を食べるような雰囲気の中での朝のメインレッスンが行われます。みんな朝から体を動かす事が大好きなようです。時に行事などで体育がないとぶーぶー文句の声があがります。

 手仕事
今週はホリデーシーズンにちなんでスター作成をしました。きれいな透ける色の紙を折って糊で貼付けます。これは親子で取り組んでいただけたご家族もいたので、一緒に和やかな時間を過ごしました。窓に貼ったりすると太陽の光が透けてとてもきれいです。編み物宿題を少しずつでもやって下さいね。
 
大掃除
床の雑巾がけ、教室内はもちろんのこと廊下、ソラリアムもみんなで雑巾をかける姿は本当に微笑ましかったです。また四つん這いで雑巾をかける動きはとてもいい運動なんです。掃除は日本の文化でもあるのではないでしょうか?心の汚れをきれいに掃除して心機一転新しい年を迎えましょう。

最後に、これからこの学校が少しずつ変化していく事が予想されますが、その中で皆様とともにその時その時の子供たちと過ごす時間を一つ一つ大切にそし、共に「感動」しながら歩んでいきたいと思います。本年度は大変お世話になり、ありがとうございました。来年度も引き続きお引き立て頂きますようお願い申し上げます。どうぞ楽しい年末年始をお過ごしください。

三好千佳子

2014年12月9日火曜日

2014年11月22日幼児部すみれ組

担任の家の辺りは昨日の朝はマイナス6℃と、すっかり寒くなりましたが、いかがお過ごしでしょうか。

12月6日は聖ニコラスの日です。聖ニコラスはサンタクロースの原型と言われており、元々はギリシャ帝国時代、現在のトルコで生まれた聖人です。担任が勤務する平日の学校では、8日の月曜日に聖ニコラスがクネヒト・ルプレヒトと一緒にやって来ました。聖ニコラスは赤い服を着て、いい子を褒めに、クネヒト・ルプレヒトは黒やグレーや茶色の服を着て、悪い子を叱りにやって来ます。聖ニコラスの日は、いわゆる日本のなまはげのようなお祝いです。いい子にはいいプレゼントがやって来ますが、悪い子には生ゴミやがらくたなど、悪い物がやって来ることもあるそうです。グリーンメドウでは、クレメンタイン(さつまみかん)が子ども達のプレゼントに置かれていました。彼らの通った後には、キラキラ光る銀色の粉がたくさん落ちていました。聖ニコラスのお祝いを行っているご家庭では、12月6日の晩に、子ども達は玄関の自分の靴の中にトナカイ用にニンジンを入れておいたり、テーブルの上にはミルクやビスケットなどを置いておき、聖ニコラスがプレゼントを置いて行ってくれるのをねぎらいます。お父さんやお母さんは夜中に忙しく、ミルクを飲んだり、ビスケットをかじったり、ニンジンを隠したりして、代わりに小さなギフトを置いておきます。ちなみに、12月25日のクリスマスの日は家族で祝い、プレゼント交換をしあうそうです。

さて、11月22日は、皆様に持って来て頂いたお野菜で、具だくさんのおいしいお味噌汁を頂きました。お味噌は担任が今年2月に作って、8~9ヶ月寝かせて熟成させた手作り味噌を使いました。みんな上手に野菜を切れましたね。自分で持ってきた赤いニンジンを誇らしげに見せていたのに「ニンジンきらい~」と言っている子もいましたが、「〇〇ちゃんが持って来てくれたニンジン、すごーくおいしいよ!」と言うと、口にして「ほんとだ~」と食べてくれました。中には「おいしい、おいしい!」と3杯もおかわりしていた子もいました。これからどんどん寒くなります。また、具だくさんのスープ作りたいですね。この日は、Iちゃんのお母さまのYさんとTくんのお母さまのKさんがおやつ作りのお手伝いをして下さいました。たくさんのお野菜切り、YさんとKさんのおかげで子ども達が楽しむことが出来ました。ありがとうございました。また次回もよろしくお願い致します。

今まで自由遊びの時間の後にサークルをすると、子ども達はすでに疲れ切っていて、お遊戯がきちんとできないので、この日は、試験的に朝一番にしてみました。するとどうでしょう!まだ幼稚園に着いたばかりで、エネルギーがたくさんあるのでしょう。みんな気持ちよくお遊戯出来ました!ということで、今度から朝一番にサークルタイムをしようと思いますので、10時には一旦、クラスのドアを閉め、サークルタイムを始めたいと思います。もし遅れた場合はサークルタイムが終わるまで、お教室の外で待っていて下さると嬉しいです。よろしくお願い致します。

この日はまた、T先生に来て頂き、『ヘムヘムとぺムぺム』のお話に合わせ、オイリュトミーをして頂きました。前回一度していますので、今回はほとんどの子が一緒に動いていました。子ども達は本当に吸収が早いですね。普通ですと、動かずに、じっと見ている子は一見、何もしていないように見えますが、目で見て、耳で聴いて、肌で感じて、身体全体の感覚を使って、目の前の事柄を吸収しています。それぞれの子の発達速度によって違いますが、ある時、突然、今まで吸収していた物が溢れ出て来る瞬間があり、それを見せて頂くことが教師にとって至福の時になります。シュタイナーは、人間には五感だけでなく、全部で12の感覚があると言っています。よく巷では、「第六感」などと言ったりもしますが、6つどころか12の感覚だそうです。オイリュトミーは、この12の感覚をバランスよく育てるのではないでしょうか。『糸まきまき』の歌はみんな大好きで、大きな声で歌ってくれます。
「糸まきまき、糸まきまき、引いて引いて、トントントン、出来た出来た、小人さんのお靴」

この日の季節の歌は以下の通りです。
「大きな栗の木の下で、あなたと私、仲良く遊びましょう、大きな栗の木の下で
 小さな栗の木の下で、お話しましょう、まあるく輪になって、小さな栗の木の下で」
「どんぐりころころ、どんぶりこ、お池にはまって、さあ大変、
 ドジョウが出て来て、こんにちは、ぼっちゃん、一緒に遊びましょう
 どんぐりころころ、喜んで、しばらく一緒に遊んだら、
 やっぱりお山が恋しいと、泣いては、ドジョウを困らせた」
「1人、2人、3人のインディアン、4人、5人、6人のインディアン、
 7人、8人、9人のインディアン、10人のインディアンの子ども達
 10人、9人、8人のインディアン、7人、6人、5人のインディアン、
 4人、3人、2人のインディアン、1人のインディアンの子ども」
「インディアンが通る、アッホイアッホイ アッホイホイ
 小さな花を見つけて取った、アッホイアッホイ アッホイホイ
 誰におみやげやるのかな、アーホホホホ ホー
 インディアンが通る、アッホイアッホイ アッホイホイ
 小さな木の実見つけて取った、アッホイアッホイ アッホイホイ
 誰におみやげやるのかな、アーホホホホ ホー」

次回のすみれ組さんのクラスは12月13日(土)になります。前回のクラスでは、野菜を切るのに時間をかけてしまいましたので、ラフィアでお正月飾りを作る時間が全く取れませんでした。この日は、お正月飾りを中心に作れるようにしたいと思います。どなたかのお庭にヒイラギやクリスマスホーリー等の赤い実のなる木や、ツル科の赤や青の実のなる木はありませんか?もしあれば、実のついた枝を15~18cmぐらいの長さで切って持って来て頂けないでしょうか。分けて頂ける分だけで結構です。松ぼっくりなどもあるといいですね。公園などで見かけたら、拾って持って来て下さい。お正月飾りのクラフトで使いたいと思いますので、持って来て頂ける方は担任までお知らせ頂ければ嬉しいです。よろしくお願い致します。また、1時頃からポトラックを行う予定ですので、おやつは簡単に普通のご飯にしようと思います。子ども達の大好きな海苔、梅干し、おかか醤油、塩昆布、野菜の塩揉みなどで食べましょう。

1月25日(日)は学校全体でお正月フェアを開催する予定です。お正月フェアは基本的に、保護者の皆さまお一人お一人のご協力で成り立ちます。副担任のY先生が色々な楽しい企画をして下さっています。小学部の保護者の皆さんとも仲良く交流するチャンスでもありますので、どなたかお手伝いして頂ける方がいらっしゃいましたら、早急にお知らせ下さい。担任はお正月フェアでのファンドレイジング用にウール混合の編み物のスカーフをコツコツと作りためています。現在、8本ぐらい出来上がっています。冬休み中も作り続けるつもりですので、お正月フェアまでにどれだけ出来るか楽しみです!すみれ組の保護者の皆様の中でも、何かこうした小物作りをして、お正月フェアで売って貢献してみようと思われる方がいらっしゃいましたら、是非お知らせ下さい。


大晦日、貧しいおじいさんがなけなしの古着の着物を反物にして、町に売りに出かけますが、誰も買ってくれる人はいません。やっとの思いで反物を笠に換えることが出来、お正月用の食料は買えなかったけれど、町に来る途中の峠で、お地蔵さまが6体、寒そうに雪の中に立っているのを思い出したおじいさんは、反物と交換した笠を全部、お地蔵さまに被せて来ます。6体目のお地蔵さまの笠が足りなかったので、おじいさんは自分の笠をお地蔵さまに被せて、家路を急ぎます。家に帰るとおじいさんは食料を買えなくて申し訳なかったと言いますが、おばあさんはおじいさんはとてもよいことをしたと褒めました。その晩、二人は食べ物の代わりにお湯をすすってお腹を満たし、床に着きました。夜中になんだか遠くから歌い声が聞こえ、だんだん近づいて来ます。こんな夜遅くにおかしいなと思い、家の外に出てみると、そこには昼間、おじいさんが笠を被せて来たお地蔵さまが6体、おじいさんとおばあさんの家の前にたくさんの食料や財宝を置いて行ったのでした。

前回、素話でお子さん達にさせて頂いた『笠地蔵』のお話です。話している途中で、「あ!そのお話知ってる!」と言う子もいたくらい、有名な日本の昔話です。これからホリデーシーズン真っ只中に入って行きますが、商業的なホリデーに惑わされず、本来の「ギビング」の意味をかみしめて、静かに過ごしたいと思っております。

長くなりましたが、この土曜日、ポトラックで皆さんにお会い出来るのを楽しみにしております。何か一品お持ち下さい。ナッツにアレルギーのある子もいますので、ご配慮よろしくお願い致します。

すみれ組担任

***

P.S. 以下は、現代の忙しい生活(そして、ホリデーシーズン)の中で子育て中の保護者の皆様へ、ご参考までに。

"The One Question Every Parent should Quit Asking"
http://www.huffingtonpost.com/scott-dannemiller/the-one-question-every-parent-should-quit-asking_b_6182248.html

"Childhood: Why the Rush?"
http://happinessishereblog.com/2014/10/childhood-rush/

"The Holiday Season: Putting the Genie back in the Bottle"
http://www.huffingtonpost.com/kim-john-payne/the-holiday-season-puttin_b_789821.html

"Why Teaching Kindness in Schools is Essential to Reduce Bullying"
http://www.edutopia.org/blog/teaching-kindness-essential-reduce-bullying-lisa-currie

2014年12月6日土曜日

2014年11月22日小学部低学年(給食)

今週は初めての給食を試みました。2年間小学部を指導させて頂き、保護者の方々、子供たちがこの学校に対して何を求めているのか常に考えてきました。日本語教育にとどまらない何かもっとまとまりのある物、日本文化にとどまらないもっと素朴でしかも楽しみに出来る物、それは何でもない日々の生活の中にあるのかもしれないと思い始め、一体それって何なのだろう?と。自分の小学校生活を振り返って印象に残っている事は毎日の掃除の時間で、掃除が遊びだったり遊びが掃除だったりした時間や、学期末の大掃除で普段気にもしない場所、入り口のドアのサン拭き、高い部分の窓磨き、水拭きだけでなくワックスを塗った後で、床を空拭きして自分も一緒に滑っていた事。また給食の時間ではおかわりのチームに入ってじゃんけんでクジラのお惣菜を争った事、きな粉揚げパンの日が待ち遠しかった事、コッペパンにバターを均等に塗るのに工夫をした事、前の男の子と笑かし合いをしていて面白くって牛乳をその子の顔に吹いてしまった事など、忘れられない学校時代の何気ない思い出は数知れずあり、授業中に先生から学んだこと以外の思い出が強く残っているのは一体どういうことなんだろう、、、?多分学校って面白かったんだ。もっとも土曜日だけの学校で、それが保護者の皆様が最も望んでいる事ではないとは百も承知の上ですが。でも何よりも大切にしたいのは、基本は「楽しむ事」だと思っています。楽しくないと学校に来る事、日本語を学ぶ事の動機も下がってしまいます。

給食は同じ食べ物を一緒に食べること、また共同作業という社会生活で役立つ要素をふんだんに含んだアクティビティーです。でもそれだけではなく、みんなで工夫しておかずを配った経験はありませんか?例えば具沢山のスープの配膳では、どのようにすればみんな均等にお汁と具を配れるんだろう?ひとクラス45人もいた時代、配膳は結構考えてやらないと最後の子供たちは具ばかりになり、最初の子たちはスープばかりになっていたことなど、そんな日常の他愛ない経験が創意工夫を生み、忘れられない思い出になるではないかと思うのです。もちろんそこから学んでもらうことは必然要素です。しかし実践を伴った「学び」が子供たちの印象にとどまって一生忘れられないものとなり、いつかその経験がどこかで生かされるかもしれないと願っています。さらに、給食当番が配膳と片付けをして、それが本来の日本の小学校ならば1週間毎に交代していくこと、その週の当番さんは遊べないこと、そういう社会の決まりみたいな事も知らないうちに学んでいる事でしょう。そう思うと給食は単なるおいしい食事をともにする事にとどまらず広い意味で社会性を学べる素晴らしいアクティビティーなのではないかと改めて思いました。

重ねて計画、準備、当日のお手伝いをして頂ました保護者の皆様には厚くお礼を申し上げます。ご協力ありがとうございました。また今後どのような体制で進めていくのか、メニュー、指揮を交代でとっていく事など工夫すべき事は沢山あります。勿論続けてするしないも含めてです。是非皆様のご意見を聞かせて下さい。

次週12月13日の予定

*親子でクラフト:ホリデースター作成

*ポトラック:年末恒例ポトラックを行いたいと思います。何でも良いので一品お持ち頂き、1時から始めたいと思います。

また今回はポトラックにて私がこの学校の現状、向こう何年かの我が校のビジョン、また教師陣がこの学校にかける意気込み、そして目の前にある今年の目標、お正月フェアの形態とファンドレイズの構想案について話しをする予定です。みなさまの生のご意見はとても大切です。そしてお正月フェアをどのように盛り上げていくべきかの積極的なご意見も是非伺いたいので皆様のご参加をお願い申し上げます。

三好千佳子