2013年10月1日火曜日

2013年9月28日小学校高学年クラス

今回は皆、一日の流れ、そして授業のリズムに大分慣れてきたようで、一つの作業から次の作業に移る時間が一気に短くなり、その分授業そのものに費やす時間が増え、前回よりも充実した一日となりました。

9:00             朝の会
9:10〜9:25  小学部全体で歌、手遊びでウォームアップ
9:25〜11:00  メインレッスン
11:00〜11:30 おやつ+ミニ休憩
11:30〜11:50 専科:ユーリズミー
11:55〜12:15 専科:手仕事
12:20〜13:00 ペインティング
13:00〜13:45 お昼、お昼休み(一輪車乗り)
13:45〜14:00 掃除
14:00〜14:20 終わりの会

メインレッスン
1)  方丈記の朗読
冒頭の部分を覚えてきた子に続いて音読しました。新しい部分を少しずつ増やしていて、段々難しくなっていますが、毎回最初から音読するので、ゆっくりでも覚えていくと思います。

2)  漢字クイズ
2回目の漢字クイズだったため、何をやるべきかすぐに把握し、前回に比べてとてもスムーズに終わらせていました。

3)  お話:『千年の釘にいどむ』パート1
今回から新しいテーマに移りました。『千年の釘にいどむ』という5年生の教科書に載っている題材を基に、日本古来の建築文化、職人文化を勉強していきます。世界最古の木造建築物は法隆寺で、日本にある、ということに皆関心を示していました。そしてそれは優れた木材であるヒノキとそれを上手に使った職人の技と知識とによるものである、というお話をしました。

4)  新出漢字、熟語の説明、練習1
職人の「職」を説明、練習しました。職人とは何かを、職人が作った漆器のお椀と大量生産のお椀を見比べながら説明しました。

5)  アレックス先生の紹介
L君とT君に、彼らのお父さん、アレックス先生をクラスの皆に紹介してもらいました。

6)  アレックス先生のお話、ミニ大工体験
アレックス先生が彼の趣味である(の割にかなり本格的な)木工作業、木工用具、ヒノキの特徴等について、日本のお寺の写真、木造建築の本等を見せながら、堪能な日本語でお話をしてくださいました。皆、アメリカのヒノキを実際に触り、香りを嗅いでみました。のこぎりを使って木を切ったり、カンナを使って木を削ったりしてみました。皆、どれだけ薄く削れるか競い合っていました。

7)  新出漢字の説明、練習2
「釘」「建」「築」を説明、練習しました。

8)  要約文の音読
今日のテーマの要約文を音読してメインレッスンは終わりました。

今回のメインレッスンはテーマが変わり、出来るだけお話を噛み砕いたせいか、生徒さん達がお話に良く反応し、何か知っていることを示すために、お話の途中で手を挙げる子も何人かいました。メインレッスンが終わった後、おやつを速く食べ終わり体力を持て余しているようだったので、千佳子先生の提案により低学年と一緒に草の庭に出たら、わらが沢山あり、皆思いっきり遊んでいました。

長沢千秋

手仕事
前回各自が染めたペンシルケースを手で縫っています。みんな自分の染めた色に満足そうでした。宿題にしたいという要望があったので、何人かの子には持ち帰ってもらいました。カラーペンシルが届いたら早速使いましょう。この後は、編み物をします。経験者と初心者がいるので、レベルにあったもの、そして作りたいものを相談しながら決めたいと思います。みんな少し新しいことにチャレンジ出来るレベルのものが作れると良いですね。

ペインティング
稲の絵を描きました。クラスには平日もシュタイナー教育を受けている子が3人います。その子たちは毎週1回絵を描く時間があるので、無理なくすっと絵を描くことができるのではないかと思っていましたが、普段水彩画をしていない子も誰一人「出来ない」などの文句を言わず、 見よう見まねで黙々と稲と自分の絵を見つめながら精一杯表現していました。いつも子供たちは水彩画を描いているときは静かに、そして自然に自分と向き合える貴重な時間を過ごしているように見受けられます。今回稲を学習し、宿題でも稲を観察し続けていることもあり、それを水彩で描くことには今までの経験を違う手段を使って新たに表現する目的がありました。子供たちは稲のことはすでに見続けているので、親しみがあるという感じですんなり何もいわなくても紙に向かっていました。そして細かい部分までよく観察し、描写しようと努力している姿勢が感じられました。ただ、筆と絵の具を使い、色を作り出すことを新たな試練と感じていた子がいたことも事実です。しかし、これも回を重ねて行くうちに自然と出来るようになってきます。子供たちが絵を描く時間を楽しんで、表現する喜びを感じてくれることが水彩画のクラスの大きな目的です。

三好千佳子

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