2013年11月7日木曜日

2013年11月2日小学校高学年クラス

今回のメインレッスンはそれぞれの生徒さん達の都合でいつもの半分の人数、3人で始まり、10時頃からもう一人参加して合計4人で授業を終えました。校長先生のMs. Valも授業を参観して下さった中、皆いつもより良く集中して授業を進めることが出来ました。生徒さん全員が参加できなかったこともあり、今回はあまり焦らずに、生徒さん達にもっと話をさせる機会を設けるよう心がけたところ、いつものように漢字練習はできませんでしたが、一人一人のニーズや授業の理解度がもう少し分かった気がします。生徒さん達も落ち着いて、そしてより真剣に授業に参加していたように思います。

9:30〜11:00   メインレッスン  
12:00〜13:00 家作り(第2回目)

メインレッスン
1)  方丈記の朗読

2)  漢字テスト

3)  前のお話の回想

4)  前回(10月19日)の家作りの授業についての回想
10月19日は今学期の大プロジェクトの一つ、家作り第1回目でした。そのときの様子や、何をやったか等を参加した生徒さん達みんなに説明してもらいました。皆、とても張り切ってやった様子が良くうかがえた発表でした。

5)  お話:『千年の釘にいどむ』パート3
前回に引き続き、『千年の釘にいどむ』のお話をしました。今回は薬師寺の金堂再建のお話で、この事業の棟梁の口伝である「木の癖組みは人組み、人組みは人の癖組み」を基に、建物が、癖のある木が上手く組み合わさってできているように、人間も色々な性格の人が団結して始めて大きな仕事を成し遂げることができる、というお話をしました。

6)  今日のテーマの絵
薬師寺の金堂の絵を描きました。

7)   今日の表現1
「くせ」の言葉の意味の確認をしました。皆に「くせ」とは何かを言ってもらった後、自分達の癖を言ってもらいました。なかなか自己分析が出来ている発言が多く、感心しました。

8)   今日の表現2
「こそあど言葉」とは何かを説明した後、板書の要約文からこそあど言葉を探してもらいました。最初は少し戸惑っていたようですが、ふとした瞬間にピーンと来たらしく、その後は様々なこそあど言葉の例を挙げてくれました。

9)  ことわざタイム
ことわざとは何かを質問したところ、かなり正確な答えを挙げてくれた生徒さんがいました。今日のことわざは「実るほど頭を垂れる稲穂かな」で、その意味を考えてもらいましたが、あまりピンと来なかったらしく、説明をしたら納得したようでした。

10)  要約文の音読
板書の要約文の音読でメインレッスンは終わりました。

 
家作り

第2回目である今回の家作りは、以下の点に焦点をあてて行われました。
1)  前回作った壁枠を、土台となる木材に釘で打ち付ける。
2)  ドアをどこに作るか、窓をどこにいくつ作るか、を皆で考える。
3)  実際にドアと窓を作るところの材木を切り落とす。

まずアレックス先生から今日行う作業についての説明がされた後、皆すでに慣れた手つきで壁枠を、土台の木材に打ち付けていきました。第1回目にお休みしたKちゃんにはアレックス先生から金づちの詳しい使い方の説明の後、最初はゆっくりめにではありましたが、すぐに釘打ちに慣れ、皆と同様とても上手に打ち付けていました。

今回使われた土台の木材は、少し硬い木材だったらしく、そこに釘を打ち付ける時に釘が曲がらないように、皆かなり苦労していました。そこはアレックス先生に直してもらいながら、やり遂げました。

そして次にアレックス先生から「どこにドアを作る?」という質問が投げかけられ、ほぼ全員が同じ所に作りたがり、すんなりその場所にドアを作ることに決まりました。次の「どこにいくつ、どれくらいの大きさの窓を作る?」の質問には色々な答えを出していました。結局一つの答えに落ち着き、それに基づき今度はのこぎりでドアと窓の部分の壁枠を切っていきました。

この家作りプロジェクトで一番感心したのが、生徒さん達が自ずと協力し合って作業を行っていた、ということです。これはメインレッスンでお話した内容(木の癖組みは人組み、人組みは人の癖組み)を体感できた素晴らしい経験だったと思います。

長沢千秋

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