2014年12月31日水曜日

2014年12月13日幼児部すみれ組

2014年も残りわずかとなってしまいましたが、冬休みをいかがお過ごしでしょうか。12月13日は聖ルチア祭の日です。聖ルチアはキリスト教の聖人の中でも数少ない聖女です。聖ルチアは、母親に異教徒と政略結婚させられそうになりますが、自分には高貴な婚約者(すなわち、キリスト)がいると説き伏せます。ルチアが自分の思い通りにならないので、異教徒はルチアを迫害し、最後には両目をえぐり出します。しかし、奇跡が起き、目がなくても見ることが出来たため、ルチアは目や視覚障害者の守護神と言われています。北欧諸国ではキリスト教伝来以前からの「光の祭り」がルチア信仰と結びつき、現在の聖ルチア祭になったと言われています。グレゴリオ暦が導入される以前は聖ルチアの日が北半球では一年で一番日の短い冬至の日だと言われていたそうです。

聖ルチア祭では、家族の中で一番年長の女の子が聖ルチアに扮して、祝祭に参加します。4本のろうそくを立てたリースの冠をかぶり、ろうそくを持ち、白い衣装を着て、同じ格好をした少女達と一緒にナポリ民謡の『サンタルチア』を歌いながら行進します。ろうそくは生命を奪うことを拒む火の象徴です。担任の平日の学校では毎年、2年生のクラスが中心となり、このお祝いをします。担任の次女もかつて2年生の時、クラスで一番年長であったため、サンタルチアに扮して、火のついたろうそくの冠をかぶって、学校の中を練り歩き、勇姿を讃えられました。サンタルチアの行進の後では、レーズンが二つついた小型の黄色いロールパンが運ばれます。これは聖ルチアの両目を模倣した物ではないかと思います。

さて、12月13日ですが、皆さま、リンゴとお米を持って来て下さって、ありがとうございました!この日のおやつは、炊きたてのご飯をオーガニック白菜の塩揉みと、おかか醤油、塩昆布、そして梅しそで頂きました。担任は本当は、梅干しを持って来たつもりだったのですが、蓋を開けてみると、間違えて梅しそが入っておりました!でも、梅干しを食べる子ども達なので、もしかしたら梅しそも食べるかもしれないと思い、希望者には梅しそを出しましたら、みんな結構食べれるのですね!みんな、日本の白いご飯は大好きで、中には6回もおかわりした子がいました!

クラフトは、赤い実と松ぼっくりと松の葉などをつけて、和洋折衷の注連縄作りでした。残念ながら持って帰って頂けなかった方、お休みされた方、申し訳ございませんでした。実は11月のクラスで注連縄作りを終わらせて、12月13日は飾りをつけるだけのつもりだったのですが、11月のクラスはたくさんのお野菜を切るのに忙しくてクラフトの時間がなくなり、一日で終わらせなければならなくなってしまいました。お渡ししそびれた方が何人かいらっしゃいますが、生ものですので、次回のクラスでお渡しすることが出来ません。本当にごめんなさい。この日は、Mちゃんのお母さまのAさんとAちゃんのお母さまのMさんにお手伝い頂きました。最後まで残って注連縄を仕上げて下さって、ありがとうございました。また次回もお手伝い、どうぞよろしくお願い致します。


T先生のオイリュトミーは、『ヘムヘムとぺムぺム』のお話が少し変化した物でした。この日のオイリュトミーは、自由遊びをした後だったので、かなりへとへとに疲れていた子もいましたが、それでも頑張ってよくついて来てくれました。
「ここへ来てよ、日の光、庭の花も目を出した、ここへ来てよ、日の光、私の心も歌い出す」
「ひらいたひらいた、何の花がひらいた、ひらいたと思ったら、いつの間にか、つぼんだ」
「結んで、開いて、手を打って、結んで、また開いて、手を打って、その手を上に」
「大きな太鼓、ドーンドーン、小さな太鼓、トントントン、
 大きな太鼓、小さな太鼓、ドーンドーン、トントントン」
「糸まきまき、糸まきまき、引いて引いて、トントントン、出来た出来た、小人さんのお靴」
「ずいずいずっころばし、ごまみそずい、茶壷に追われて、とっぴんしゃん、
 抜けたらどんどこしょ、俵のねずみが米食ってちゅう、ちゅうちゅうちゅう、
 おっとさんが呼んでも、おっかさんが呼んでも、行きっこなしよ、
 井戸の周りで、お茶碗欠いたのだあれ」

季節の歌は以下の通りです。
「1人、2人、3人のインディアン、4人、5人、6人のインディアン、
 7人、8人、9人のインディアン、10人のインディアンの子ども達
 10人、9人、8人のインディアン、7人、6人、5人のインディアン、
 4人、3人、2人のインディアン、1人のインディアンの子ども」
「インディアンが通る、アッホイアッホイ アッホイホイ
 小さな花を見つけて取った、アッホイアッホイ アッホイホイ
 誰におみやげやるのかな、アーホホホホ ホー
 インディアンが通る、アッホイアッホイ アッホイホイ
 小さな木の実見つけて取った、アッホイアッホイ アッホイホイ
 誰におみやげやるのかな、アーホホホホ ホー」
「雪やこんこ、あられやこんこ、降っては降っては、ずんずん積もる
 山も野原も、綿ぼうしかぶり、枯れ木残らず、花が咲く
 雪やこんこ、あられやこんこ、降っても降っても、まだ降り止まぬ
 犬は喜び、庭駆けまわる、猫はこたつで、丸くなる」
「もういくつ寝ると、お正月、お正月には、凧上げて、
 コマを回して、遊びましょう、早く来い来い、お正月
 もういくつ寝ると、お正月、お正月には、まりついて
 おい羽根ついて、遊びましょう、早く来い来い、お正月」

前回に引き続き、「笠地蔵」のお話をしました。このお話に出て来るおじいさんとおばあさんのように、誰かのためになることをするという、優しい気持ちが子ども達の心に染み込んで行くことを願ってやみません。

次回のクラスは1月10日(土)になります。2月の節分のクラフトのための下準備として、赤・青・黄色の三色だけを使ったシュタイナー特有の滲み絵のような水彩画をしてみたいと思います。色が混ざらないように、一色使うごとに筆を洗わないと、次の色に行けないのですが、なんとかトライしてみたいと思います。おやつは、お正月にちなんで、お雑煮を作ってみたいと思っています。材料はこちらで用意させて頂きますが、この日はリンゴを1つずつ持って来て頂けると嬉しいです。万が一、お忘れの時は氣になさらなくて大丈夫ですが、どうぞご協力よろしくお願い致します。

またこれからどんどん寒くなります。雨の日でも、雪の日でも、基本的に外に出て遊びますので、外で十分に遊べるように温かい格好をさせて下さい。特に、雨の日は濡れてビショビショになりますので、ペラペラのナイロンのレインコートではなく、雨から洋服を濡らさないような、しっかりとしたレインコートやレインジャケット、レインパンツ、レインハットを着させて下さい。傘は必要ありません。

これまで保護者の皆さまに支えられ、ここまでやって来ることが出来ました。ありがとうございます。2015年も同様に最善を尽くし、努力して参りますので、どうぞ皆さまのご指導・ご鞭撻のほど、よろしくお願い申し上げます。よいお年をお迎え下さい。

すみれ組担任

2014年12月30日火曜日

2014年12月13日小学部低学年

早いもので、今日が今年最後の授業日となりました。今年からは2学期制となったことで終業式などはありませんでしたが、恒例のポトラックを行い、年を締めくくる最後の授業日に皆様とお昼をご一緒出来た事はとても良かったと思います。ごちそうをお持ち頂きました保護者の皆様、ご協力ありがとうございました。また、本年度も皆様には様々なイベントでお手伝いや、場を盛り上げて頂き、子供たちがより日本語、日本文化を学べる環境作りに絶え間ないご協力を頂きました事に心から感謝するとともに、この場にて改めてお礼を申し上げたいと思います。本当にいつもありがとうございます。この学校は保護者の皆様のご協力に支えられて成り立っています。来年度もどうぞよろしくお願い申し上げます。
 
 メインレッスン

『てぶくろ』のスキットを2年生は台本を読み、1年生は空で言って、実際に動いてみました。全員が全ての文を覚えて一緒に声に出し、台詞もナレーションも言いますが、スキットとは子供たちそれぞれに役があり、舞台の発表と同様に動きがともないます。発表は1月31日の前期最後の授業日となります。簡単な衣装や舞台セットも考えていますが、みんなで出来る範囲でやってみたいと思っています。皆様からの楽しいアイデアもお待ちしています。

* 台本暗記
このお休みには、是非とも毎日のようにこのシナリオを読んであげる(1年生)、または読む(2年生)ようにして下さい。来年早々の授業ではみんなが台本を見ずに言えるように頑張りましょう。長いのですが、繰り返しが多いので、今日の練習では全てのキャラクターはみんな覚えていました。どの訳になっても、みんな楽しんでなりきっていました。発表の日が今から楽しみです。

* Thinking,  Feeling  and Willing
シュタイナー教育では、3フォールドメソッドといいまして、頭に入れた情報を心で感じ、その後に体で芸術活動として表現する事を集大成とします。なぜそういう事を重んじるかといいますと、頭から入った知識はそこにとどまっている間は学んだ事にはならないものと見なすからです。テレビを見たり、本で得たり、人から聞いた知識は知ったと思った時から自分のものと思い込みがちですが、シュタイナーは自分の五感で感じそれを実際に体験しないと本当の意味で【理解した】とは言えないと考えました。

 つまり今回アプローチのアプローチでは、単にこの作品を覚えて暗記をするにとどまらず、実際に舞台に立ってそれぞれのキャラクターになり演技として表現するまでの経過に大きな意味があるのです。また絵本作成では、実際に文字や絵を描いて舞台とはまた違った形の芸術作品として自己表現するというチャレンジがあります。シュタイナー教育でいう【自由への教育】とは、学んだ知識が単なる知識にとどまらず、体を使って努力して芸術的に表現することにより様々な分野でのスキルが身に付き、やがて将来、自由に自己表現する力が身に付く事であり、これが真の意味での「自由を獲得する」という事なのです。普段の授業の中では、ふんだんに絵を描く事、歌う、楽器の演奏、水彩画、ユーリズミーなど様々な分野での芸術活動が行われます。その様々なスキルはいつしか自分の中で深く結びつき、自己表現をする時に限界のない想像力として発揮されることでしょう。余談ではありますが、つまり、本来テレビなどで得た知識・情報はイリュージョンであり、幼い子供たちにとってはあまり意味をなさないものなのです。しかし、実際に土、雨、風、お日様といった自然の恵みに触れたり、創意工夫をこらして何かを作成した【体験】は、子供たちの心の中(魂)に印象としてしっかり刻み込まれます。なぜならそこには感動が伴うからです。感動を伴った学習はいつまでも記憶に残る事でしょう。

図書クラブ
今週から図書貸し出しを始めました。なお、少しずつ図書貸し出し本を増やしたいと思いますので、もしご自宅で眠っている本がありましたら学校に寄付をしていただけますようお願い申し上げます。対象本は絵本、小学校用の本、大人の教育に関する本などです。1月からは保護者の方にもシュタイナー教育関連の本を用意させて頂きますので、是非ご利用下さい。貸し出し期間は2週間とさせて頂きます。

絵本作成課題

*きまり
絵の部分:クレヨンのみを使用する。背景の色も描くこと。
字の部分:鉛筆、色鉛筆(文章には物差しで線を引くこと。)
 
*ページの配分
表表紙
1. おじいさんが森の中で手袋を落とした場面
2. ねずみ
3. ピョンピョンかえる
4. ウサギ
5. おしゃれぎつね 
6. はいいろおおかみ
7. きばもちのいのしし
8. のっそりぐま
9. 手袋を見つけた場面
裏表紙 

冬休みの宿題内容
1 ページから4 ページまで仕上げましょう(表裏を使用)。
背景の絵、それぞれのキャラクターを丁寧に自分のイメージを使って描いてみましょう。
2年生は文字を先に書き込んでから絵を描きましょう。
紙の使い方は縦横自由です。

体育
久しぶりにみんなで沢山走って、鬼ごっこ、ボール転がし足あてゲーム、「だるまさんが転んだ」をしました。みんな汗だくだくでした。特に土曜日の朝は、みんな一生懸命朝眠いのを頑張って登校するので、学校に来た時は眠気まなこな子供たちですが、体育で体を動かすとその後頭がスキッとして、朝から野良仕事を終えて朝食を食べるような雰囲気の中での朝のメインレッスンが行われます。みんな朝から体を動かす事が大好きなようです。時に行事などで体育がないとぶーぶー文句の声があがります。

 手仕事
今週はホリデーシーズンにちなんでスター作成をしました。きれいな透ける色の紙を折って糊で貼付けます。これは親子で取り組んでいただけたご家族もいたので、一緒に和やかな時間を過ごしました。窓に貼ったりすると太陽の光が透けてとてもきれいです。編み物宿題を少しずつでもやって下さいね。
 
大掃除
床の雑巾がけ、教室内はもちろんのこと廊下、ソラリアムもみんなで雑巾をかける姿は本当に微笑ましかったです。また四つん這いで雑巾をかける動きはとてもいい運動なんです。掃除は日本の文化でもあるのではないでしょうか?心の汚れをきれいに掃除して心機一転新しい年を迎えましょう。

最後に、これからこの学校が少しずつ変化していく事が予想されますが、その中で皆様とともにその時その時の子供たちと過ごす時間を一つ一つ大切にそし、共に「感動」しながら歩んでいきたいと思います。本年度は大変お世話になり、ありがとうございました。来年度も引き続きお引き立て頂きますようお願い申し上げます。どうぞ楽しい年末年始をお過ごしください。

三好千佳子

2014年12月9日火曜日

2014年11月22日幼児部すみれ組

担任の家の辺りは昨日の朝はマイナス6℃と、すっかり寒くなりましたが、いかがお過ごしでしょうか。

12月6日は聖ニコラスの日です。聖ニコラスはサンタクロースの原型と言われており、元々はギリシャ帝国時代、現在のトルコで生まれた聖人です。担任が勤務する平日の学校では、8日の月曜日に聖ニコラスがクネヒト・ルプレヒトと一緒にやって来ました。聖ニコラスは赤い服を着て、いい子を褒めに、クネヒト・ルプレヒトは黒やグレーや茶色の服を着て、悪い子を叱りにやって来ます。聖ニコラスの日は、いわゆる日本のなまはげのようなお祝いです。いい子にはいいプレゼントがやって来ますが、悪い子には生ゴミやがらくたなど、悪い物がやって来ることもあるそうです。グリーンメドウでは、クレメンタイン(さつまみかん)が子ども達のプレゼントに置かれていました。彼らの通った後には、キラキラ光る銀色の粉がたくさん落ちていました。聖ニコラスのお祝いを行っているご家庭では、12月6日の晩に、子ども達は玄関の自分の靴の中にトナカイ用にニンジンを入れておいたり、テーブルの上にはミルクやビスケットなどを置いておき、聖ニコラスがプレゼントを置いて行ってくれるのをねぎらいます。お父さんやお母さんは夜中に忙しく、ミルクを飲んだり、ビスケットをかじったり、ニンジンを隠したりして、代わりに小さなギフトを置いておきます。ちなみに、12月25日のクリスマスの日は家族で祝い、プレゼント交換をしあうそうです。

さて、11月22日は、皆様に持って来て頂いたお野菜で、具だくさんのおいしいお味噌汁を頂きました。お味噌は担任が今年2月に作って、8~9ヶ月寝かせて熟成させた手作り味噌を使いました。みんな上手に野菜を切れましたね。自分で持ってきた赤いニンジンを誇らしげに見せていたのに「ニンジンきらい~」と言っている子もいましたが、「〇〇ちゃんが持って来てくれたニンジン、すごーくおいしいよ!」と言うと、口にして「ほんとだ~」と食べてくれました。中には「おいしい、おいしい!」と3杯もおかわりしていた子もいました。これからどんどん寒くなります。また、具だくさんのスープ作りたいですね。この日は、Iちゃんのお母さまのYさんとTくんのお母さまのKさんがおやつ作りのお手伝いをして下さいました。たくさんのお野菜切り、YさんとKさんのおかげで子ども達が楽しむことが出来ました。ありがとうございました。また次回もよろしくお願い致します。

今まで自由遊びの時間の後にサークルをすると、子ども達はすでに疲れ切っていて、お遊戯がきちんとできないので、この日は、試験的に朝一番にしてみました。するとどうでしょう!まだ幼稚園に着いたばかりで、エネルギーがたくさんあるのでしょう。みんな気持ちよくお遊戯出来ました!ということで、今度から朝一番にサークルタイムをしようと思いますので、10時には一旦、クラスのドアを閉め、サークルタイムを始めたいと思います。もし遅れた場合はサークルタイムが終わるまで、お教室の外で待っていて下さると嬉しいです。よろしくお願い致します。

この日はまた、T先生に来て頂き、『ヘムヘムとぺムぺム』のお話に合わせ、オイリュトミーをして頂きました。前回一度していますので、今回はほとんどの子が一緒に動いていました。子ども達は本当に吸収が早いですね。普通ですと、動かずに、じっと見ている子は一見、何もしていないように見えますが、目で見て、耳で聴いて、肌で感じて、身体全体の感覚を使って、目の前の事柄を吸収しています。それぞれの子の発達速度によって違いますが、ある時、突然、今まで吸収していた物が溢れ出て来る瞬間があり、それを見せて頂くことが教師にとって至福の時になります。シュタイナーは、人間には五感だけでなく、全部で12の感覚があると言っています。よく巷では、「第六感」などと言ったりもしますが、6つどころか12の感覚だそうです。オイリュトミーは、この12の感覚をバランスよく育てるのではないでしょうか。『糸まきまき』の歌はみんな大好きで、大きな声で歌ってくれます。
「糸まきまき、糸まきまき、引いて引いて、トントントン、出来た出来た、小人さんのお靴」

この日の季節の歌は以下の通りです。
「大きな栗の木の下で、あなたと私、仲良く遊びましょう、大きな栗の木の下で
 小さな栗の木の下で、お話しましょう、まあるく輪になって、小さな栗の木の下で」
「どんぐりころころ、どんぶりこ、お池にはまって、さあ大変、
 ドジョウが出て来て、こんにちは、ぼっちゃん、一緒に遊びましょう
 どんぐりころころ、喜んで、しばらく一緒に遊んだら、
 やっぱりお山が恋しいと、泣いては、ドジョウを困らせた」
「1人、2人、3人のインディアン、4人、5人、6人のインディアン、
 7人、8人、9人のインディアン、10人のインディアンの子ども達
 10人、9人、8人のインディアン、7人、6人、5人のインディアン、
 4人、3人、2人のインディアン、1人のインディアンの子ども」
「インディアンが通る、アッホイアッホイ アッホイホイ
 小さな花を見つけて取った、アッホイアッホイ アッホイホイ
 誰におみやげやるのかな、アーホホホホ ホー
 インディアンが通る、アッホイアッホイ アッホイホイ
 小さな木の実見つけて取った、アッホイアッホイ アッホイホイ
 誰におみやげやるのかな、アーホホホホ ホー」

次回のすみれ組さんのクラスは12月13日(土)になります。前回のクラスでは、野菜を切るのに時間をかけてしまいましたので、ラフィアでお正月飾りを作る時間が全く取れませんでした。この日は、お正月飾りを中心に作れるようにしたいと思います。どなたかのお庭にヒイラギやクリスマスホーリー等の赤い実のなる木や、ツル科の赤や青の実のなる木はありませんか?もしあれば、実のついた枝を15~18cmぐらいの長さで切って持って来て頂けないでしょうか。分けて頂ける分だけで結構です。松ぼっくりなどもあるといいですね。公園などで見かけたら、拾って持って来て下さい。お正月飾りのクラフトで使いたいと思いますので、持って来て頂ける方は担任までお知らせ頂ければ嬉しいです。よろしくお願い致します。また、1時頃からポトラックを行う予定ですので、おやつは簡単に普通のご飯にしようと思います。子ども達の大好きな海苔、梅干し、おかか醤油、塩昆布、野菜の塩揉みなどで食べましょう。

1月25日(日)は学校全体でお正月フェアを開催する予定です。お正月フェアは基本的に、保護者の皆さまお一人お一人のご協力で成り立ちます。副担任のY先生が色々な楽しい企画をして下さっています。小学部の保護者の皆さんとも仲良く交流するチャンスでもありますので、どなたかお手伝いして頂ける方がいらっしゃいましたら、早急にお知らせ下さい。担任はお正月フェアでのファンドレイジング用にウール混合の編み物のスカーフをコツコツと作りためています。現在、8本ぐらい出来上がっています。冬休み中も作り続けるつもりですので、お正月フェアまでにどれだけ出来るか楽しみです!すみれ組の保護者の皆様の中でも、何かこうした小物作りをして、お正月フェアで売って貢献してみようと思われる方がいらっしゃいましたら、是非お知らせ下さい。


大晦日、貧しいおじいさんがなけなしの古着の着物を反物にして、町に売りに出かけますが、誰も買ってくれる人はいません。やっとの思いで反物を笠に換えることが出来、お正月用の食料は買えなかったけれど、町に来る途中の峠で、お地蔵さまが6体、寒そうに雪の中に立っているのを思い出したおじいさんは、反物と交換した笠を全部、お地蔵さまに被せて来ます。6体目のお地蔵さまの笠が足りなかったので、おじいさんは自分の笠をお地蔵さまに被せて、家路を急ぎます。家に帰るとおじいさんは食料を買えなくて申し訳なかったと言いますが、おばあさんはおじいさんはとてもよいことをしたと褒めました。その晩、二人は食べ物の代わりにお湯をすすってお腹を満たし、床に着きました。夜中になんだか遠くから歌い声が聞こえ、だんだん近づいて来ます。こんな夜遅くにおかしいなと思い、家の外に出てみると、そこには昼間、おじいさんが笠を被せて来たお地蔵さまが6体、おじいさんとおばあさんの家の前にたくさんの食料や財宝を置いて行ったのでした。

前回、素話でお子さん達にさせて頂いた『笠地蔵』のお話です。話している途中で、「あ!そのお話知ってる!」と言う子もいたくらい、有名な日本の昔話です。これからホリデーシーズン真っ只中に入って行きますが、商業的なホリデーに惑わされず、本来の「ギビング」の意味をかみしめて、静かに過ごしたいと思っております。

長くなりましたが、この土曜日、ポトラックで皆さんにお会い出来るのを楽しみにしております。何か一品お持ち下さい。ナッツにアレルギーのある子もいますので、ご配慮よろしくお願い致します。

すみれ組担任

***

P.S. 以下は、現代の忙しい生活(そして、ホリデーシーズン)の中で子育て中の保護者の皆様へ、ご参考までに。

"The One Question Every Parent should Quit Asking"
http://www.huffingtonpost.com/scott-dannemiller/the-one-question-every-parent-should-quit-asking_b_6182248.html

"Childhood: Why the Rush?"
http://happinessishereblog.com/2014/10/childhood-rush/

"The Holiday Season: Putting the Genie back in the Bottle"
http://www.huffingtonpost.com/kim-john-payne/the-holiday-season-puttin_b_789821.html

"Why Teaching Kindness in Schools is Essential to Reduce Bullying"
http://www.edutopia.org/blog/teaching-kindness-essential-reduce-bullying-lisa-currie

2014年12月6日土曜日

2014年11月22日小学部低学年(給食)

今週は初めての給食を試みました。2年間小学部を指導させて頂き、保護者の方々、子供たちがこの学校に対して何を求めているのか常に考えてきました。日本語教育にとどまらない何かもっとまとまりのある物、日本文化にとどまらないもっと素朴でしかも楽しみに出来る物、それは何でもない日々の生活の中にあるのかもしれないと思い始め、一体それって何なのだろう?と。自分の小学校生活を振り返って印象に残っている事は毎日の掃除の時間で、掃除が遊びだったり遊びが掃除だったりした時間や、学期末の大掃除で普段気にもしない場所、入り口のドアのサン拭き、高い部分の窓磨き、水拭きだけでなくワックスを塗った後で、床を空拭きして自分も一緒に滑っていた事。また給食の時間ではおかわりのチームに入ってじゃんけんでクジラのお惣菜を争った事、きな粉揚げパンの日が待ち遠しかった事、コッペパンにバターを均等に塗るのに工夫をした事、前の男の子と笑かし合いをしていて面白くって牛乳をその子の顔に吹いてしまった事など、忘れられない学校時代の何気ない思い出は数知れずあり、授業中に先生から学んだこと以外の思い出が強く残っているのは一体どういうことなんだろう、、、?多分学校って面白かったんだ。もっとも土曜日だけの学校で、それが保護者の皆様が最も望んでいる事ではないとは百も承知の上ですが。でも何よりも大切にしたいのは、基本は「楽しむ事」だと思っています。楽しくないと学校に来る事、日本語を学ぶ事の動機も下がってしまいます。

給食は同じ食べ物を一緒に食べること、また共同作業という社会生活で役立つ要素をふんだんに含んだアクティビティーです。でもそれだけではなく、みんなで工夫しておかずを配った経験はありませんか?例えば具沢山のスープの配膳では、どのようにすればみんな均等にお汁と具を配れるんだろう?ひとクラス45人もいた時代、配膳は結構考えてやらないと最後の子供たちは具ばかりになり、最初の子たちはスープばかりになっていたことなど、そんな日常の他愛ない経験が創意工夫を生み、忘れられない思い出になるではないかと思うのです。もちろんそこから学んでもらうことは必然要素です。しかし実践を伴った「学び」が子供たちの印象にとどまって一生忘れられないものとなり、いつかその経験がどこかで生かされるかもしれないと願っています。さらに、給食当番が配膳と片付けをして、それが本来の日本の小学校ならば1週間毎に交代していくこと、その週の当番さんは遊べないこと、そういう社会の決まりみたいな事も知らないうちに学んでいる事でしょう。そう思うと給食は単なるおいしい食事をともにする事にとどまらず広い意味で社会性を学べる素晴らしいアクティビティーなのではないかと改めて思いました。

重ねて計画、準備、当日のお手伝いをして頂ました保護者の皆様には厚くお礼を申し上げます。ご協力ありがとうございました。また今後どのような体制で進めていくのか、メニュー、指揮を交代でとっていく事など工夫すべき事は沢山あります。勿論続けてするしないも含めてです。是非皆様のご意見を聞かせて下さい。

次週12月13日の予定

*親子でクラフト:ホリデースター作成

*ポトラック:年末恒例ポトラックを行いたいと思います。何でも良いので一品お持ち頂き、1時から始めたいと思います。

また今回はポトラックにて私がこの学校の現状、向こう何年かの我が校のビジョン、また教師陣がこの学校にかける意気込み、そして目の前にある今年の目標、お正月フェアの形態とファンドレイズの構想案について話しをする予定です。みなさまの生のご意見はとても大切です。そしてお正月フェアをどのように盛り上げていくべきかの積極的なご意見も是非伺いたいので皆様のご参加をお願い申し上げます。

三好千佳子

2014年11月24日月曜日

2014年11月22日小学部高学年

土曜日は素晴らしい給食体験をさせていただき、心より感謝申し上げます。一人一人が自分が与えられたタスクに向き合い、黙々と協力しながらすすんで作業する姿にとても感動しました。子ども達に簡単な感想を聞いたら、「りんごを切るのが楽しかった」「(お味噌汁用の)味噌をとくのが面白かった」など感想が聞けました。そして、ソラリアムで小学部全員でいただいた「地産地消」の給食。全員がおしゃべりも忘れて食べていた姿が印象的でした。

今学期の高学年のテーマは「地産地消」です。これに合わせて、保護者のTさんが献立を考えてくださり、皆様がファーマーズマーケットでとれたての新鮮なオーガニックの旬な野菜を調達してくださいました。そして、給食の下準備をしてくださり、こんなに素晴らしい体験を実現させてくださいました。本当にありがとうございます。

調理実習の際、色々な気配りに気がつきました。りんごはデザートとしていただくので、N君が切ったりんごをお皿にランダムに置くのではなく、美しく並べていて、それを見ていた別の子ども達がまねをしてきれいに並べてくれました。日本の食文化では「(食事を)見ていただく」という要素が入っています。外国に住んでいながらも、それをそつなくこなせる子ども達に素直に「すごいなぁ」と思いました。

今回の給食体験について、ぜひお家でも感想を聞いてください。宿題では、今回の体験について短い文章を書いてくるというのが出ています。これは次回クラスで発表してもらいたいと思っています。それから、保護者の皆様にはアンケートを作成いたしましたので、ぜひご回答いただけましたら幸いです。アンケートにはこちらからアクセスできます。

今回の授業の様子です。

朝はコマ回しをし、その後クラス写真、小学部の写真を保護者のTさんに撮っていただきました。面白い写真も撮っていただいたので、どんな写真になるか、仕上がりが楽しみです。

その後クラスに戻ってメインレッスンをしました。たくさんのイベントがあったので、少し駆け足になってしまいました。今回は「ともだち」ということについて、『ともだちになるために』と谷川俊太郎の『ともだち』という本を使って考えました。これは、一回の授業だけではなく今後も継続して行っていきます。今回の宿題では歌の練習と音読も入っていますので、ぜひご家庭で実践していただけたら嬉しいです。

その後、「給食の歴史」ということで、簡単なワークシートを使って日本の給食の歴史を学習しました。本当はこの後、年代別の給食を順番に並べて、それぞれの時代の給食について考えるということをしたかったのですが、時間切れとなってしまいました。このアクティビティーは次回予定しています。

給食の歴史を学習した後、今回の給食体験の準備をしました。メニューを発表すると大興奮の子ども達。とても待ち遠しかったようです。日本料理には様々な野菜の切り方があります。切った後の野菜の形から、自分たちが知っているものの名前と関連づけて、8つの切り方の名前を学習しました。例えば、「半月切り」はお月様の半月、「短冊切り」は七夕の短冊と関連づけたりしました。そして、今回の給食ではじゃがいもを「さいの目切り」に切るということで、「サイコロ」と関連づけたりしました。

お料理の後は、ソラリアムに移動して、給食の配膳をしました。この時に、ごはんは左、お味噌汁は右に置く事を学びました。日本食の工夫は、様々なところであり、お皿の配置にも考えられた工夫があるんですね。

これまでも、一緒にお料理をするというチャンスがあったかと思いますが、今回の給食体験の延長から「野菜の切り方」「お料理独特の言葉(たとえば、炒める、煮る、蒸す、焼く、揚げる、和えるなどなど)」「助数詞(物の数え方。例えば、人参1本、魚3匹、ごま10粒、のり7枚など)」などを織り交ぜながら、ご家庭での日本語教育に役立てていただけたら嬉しいです。

さて、次回クラスは12月13日です。1月は終業式の準備ということで、新しいことの学習というよりもこれまで学習してきた事のまとめや調べ学習をしながら、発表へ向けて取り組んでいきます。お正月フェアも控えており、皆様にはまた多大なご協力をいただくことになるかと思いますが、コミュニティー全体で力を合わせて、子ども達のために素晴らしい会にできたらと願っております。

それから、次回クラスではT君の誕生日をお祝いを予定しております。お母様にはスナック時間に何かクラスでいただける物を準備していただきます。そして、クラスのみなさんは何か手作りの物(お誕生日カードなど)をT君の為に作ってきてください。

高学年担任

2014年11月22日土曜日

親子のためのシュタイナー教室開講のお知らせ

シュタイナー幼稚園の暖かな空間で行われる、親子で一緒に参加するクラスです。

こころとからだ、そしていのちを、人生の中で一番大きく育む7歳までの大事な時間。
ゆっくり、焦らずに。 安心して、健やかに。
比べずに、そのいのちそのものらしく。
お母さんも子どもたちも喜びに満ちて、ともに育ちあいましょう。
親子で、ちいさな手仕事や、わらべうた、おやつづくり、そして季節のお祝いを楽しみます。

楽しくあたたかく、のびのびとした雰囲気の中で、自然と日本語や日本の文化にふれましょう。

子育てでわからないこと、がんばっていることをみんなで分かちあって、シュタイナー教育を手がかりに一緒に考えてみませんか。

日程:2015年2月から4月の土曜日 全5回 (2/14・21, 3/7, 4/11・18)
時間:午前10時半〜12時
場所:The Brooklyn Waldorf School
   11 Jefferson Avenue (at Claver Place)
   Brooklyn, NY 11238

対象年齢:0〜3歳
定員:8組(先着順)
参加費:175ドル
材料費:25ドル

*2〜4月のクラスは定員に達しました。5月からまた全5回のクラスを予定しており、ウェイティングのみ受け付けております。

 

お問い合わせ:japaneseschool@brooklynwaldorf.org

2014年11月17日月曜日

2014年11月1日小学部高学年

ここ2、3日風がぐっと寒くなり、落ち葉も積もるようになってきましたね。季節の変わり目は体調を崩しやすいので、みなさんご注意くださいね。

1.  前回授業

早いもので、今週は3週間ぶりのクラスです。前回のクラスでは、ファーマーズマーケットのメインレッスンブックの完成をさせました。それから、『さらわれた花よめ』の読み聞かせと内容理解、登場人物のまとめをプリントを使ってしました。お話の流れは宿題となっていますので、今週回収したいと思います。

世界中の物語の構成(プロット)を36個のシチュエーションにわけたGeorges Polti というロシア人研究家がいます。面白い事に彼の理論によると、どのお話もこの36個のパターンのいずれかに属すということです。たくさんの物語には、メインの登場人物が問題にぶつかり、その問題を解決し(解決方法が自分自身や他者などの場合があります)、そしてその結果どうなったかという大まかな流れがあります。今回はこのワークシートを作成しましたので、『さらわれた花よめ』をこのレンズから分析してみてください。これをもとに、要約文が作れるようになると思います。

それから、先週はSちゃんのお誕生日で、スナック時間にみんなで山盛りのアイスクリームを美味しくいただきました。ありがとうございました。私の子ども時代は学校でアイスクリームというのは「ありえない」というくらいの禁断の食べ物?!だったように記憶しています。ですから、教室で食べられるアイスクリームってなんだかとってもワクワクしました。

2.  宿題

そろばんプリントは解答がのっているので、自習という形で自宅で丸付けをしてください。宿題は読み、書きともにたくさん出しています。何度かお伝えしていますが、この中から選んでくださってかまいません。その場合、読みと書きが両方入る事が望ましいです。たくさんの宿題をこなしてくれているM君が、前回のクラスで板書が早くなっている事に気がつきました。「継続は力なり」。継承語教育とはまさにこの慣用句が的確に表してくれていると思います。


3.  歌

今回の授業では「ともだちとは何だろう?」ということを考えてもらいます。月にたった2回しか会わなくても、私たちは「仲間だ」というメッセージが伝わったら嬉しいです。高学年の歌として、『ともだちになるために』という曲を選びました。この曲をご存知の方も多いかと思いますが、この歌は私がこの10年間携わっている夏のキャンプでも歌っています。このキャンプには世界中から継承語の子ども達が集まるのですが、歌詞にあるように「友達になるために人は出会い」、喧嘩をしても「どこの どんな人とも わかりあえる」という強いメッセージを持っています。「友達」とはなんなのか、どんな人なのかということを覚えやすいメロディーと共に考える事ができるとても素敵な曲です。この曲を高学年のテーマ曲としていきたいと思いますので、ぜひご自宅でも一緒に歌ってください。

【今週のクラス】

給食
今週はTさんが中心となって、給食をいただきます。配膳体験に加え、高学年は学習テーマの「地産地消」にからめて一緒に食事を作らせていただく事となりました。このプロジェクトに関しまして、保護者の皆様の多大なご協力なしには成立できず、ただただ感謝を申し上げるばかりです。当日はケガや事故がないよう、十分気をつけて楽しい給食体験となればと願っております。それから、この日は学校のオープンハウスともなっており、給食学習中に見学者が予想されますので、あらかじめご了承ください。

持ち物:エプロン、三角巾、自分のお箸、水筒
注意:爪をきれいにきってくる事。

*スナックはいつも通り必要ですがお弁当は入りません。
*万が一給食を食べないことをご心配される方はスナックを多めに入れてください。

基本的に食べても食べなくても給食の時間はみんな同じ物を食べる体験をする事を大事にしたいと思います。ただし、強制して食べさせるような事はしません。

クラス写真撮影
9時15分から体育の時間に、地下のウッドワークの前の壁のところでクラス写真を撮ります。出来るだけ遅刻、お休みの内容にご協力お願いします。

<一日の流れ>
  9:00-9:15  朝の会
  9:20-9:30  写真撮影(高学年、低学年)
  9:30-9:45  体育(高学年)
  9:45-10:45   メインレッスン 
10:45-11:00   スナック
11:00-12:00   調理・テーブルセッティング
12:00-12:30   昼食
12:30-13:00   休み時間
13:00-13:40   専科(手仕事/ユーリズミー)
13:45-14:00   そろばん
14:00-14:20   終わりの会

それでは、当日どうぞよろしくお願いいたします。

高学年担任

2014年11月6日木曜日

2014年11月1日小学部低学年


今日はハロウイーンの翌日だったのですが、保護者の方も生徒も、教師もみんな頑張りましたね。寝不足で、チョコレート食べ過ぎてなんだか体が気だるくて、、という子供たちが大勢いました。如何に睡眠、食べ物が精神に影響するのかを思い知らされた一日でした。

ランタン作り

 先週子供たちと水彩画をした画用紙を、今日はランタンに仕上げました。2人組で協力して紐をよって、それを半分に折ると取っ手が出来上がります。そんな簡単なことですが、2人で一緒に紐をよることは、息が合っていないともう出来上がりそうだというところでどちらかが手を離してしまい、一からやり直しになったりと、何度もやり直しているチームもありました。やっと出来上がると、どうしても少しだけロウソクに火をつけてみたくて仕方のない子供たちがいて、そのランタンに火をつけてあげると、さっそく机の下に潜り込んでランタンがどんな風に明るく灯されるのかを見ていました。好奇心が旺盛で、早速試してみたいという気持ちでいっぱいのようでした。なかなか潜った机から出てこないで、ランタンから明かりが透けて見えるのをじっと眺めている子供たちがいました。是非、ご自宅で季節の移り変わり、冬の到来をお祝いし、その時に子供たちの作ったランタンの火を灯してみて下さい。


冬を迎えるにあたってと段々と自然界は内に向かいます。木も葉っぱを落とし、身を軽くし、根に力を蓄え、翌年の春にその力がまた外に向かう為の準備期間に入ります。ある動物は冬眠をし、ある動物は動きを抑えて静かに冬を過ごします。人も心を徐々に内に向け、自分と向き合う季節となります。アメリカではサンクスギビング、クリスマス、日本では年末にかけて師走が到来し、バタバタと日々忙しくなりますが、静かにランタンに火を灯して一日を終えるような落ち着いたひとときを心がけて、一日一日を大切にお過ごしください。

メインレッスン


『小人のくつや』回想
 今週は話を把握している生徒と、そうでない生徒に分かれました。話を知っている生徒は約半分でした。月に2回しかない授業の中で、子供たちに日本語を継承していくことはとてもチャレンジングな作業です。私たち教師、保護者の方と子供たちとの連係プレイで成り立ちます。どうか時間を作ってお話を読んであげることにご協力をお願い申し上げます。1、2年生にはまだまだ字を読むことを強いていません。それよりも、沢山お話を聞いて耳から口語表現を学び、語彙を増やす年齢だと思っています。とくに日本語が母国語ではないので、「読む」という作業は定着するまでに時間がかかります。より多くの語彙、表現を知っていることは、後々自ら本を読むという動機付けに繋がると思います。ご協力お願いします。

2年生:「台、来、作、少」
    てん、まるの意味
     『小人のくつや』の文をメインレッスンブックに写す。

1年生:「と、つ」
    六〜十の漢字、そこから発展させ、二十五、十八、、、などの組み合わせ漢数字の読み方

勘のいい子供たちはすぐに色々な漢数字を読むことが出来るようになり、クイズのように楽しんで読み当てていました。宿題としても、漢数字を書く、読む練習を出していますが、ご自宅で様々な漢数字をクイズで楽しんでみましょう。2年生は3桁などに挑戦してもいいでしょう。

『てぶくろ』暗唱
 半分くらいの子が良く覚えて来てくれました。まだ初めなのであまり覚えていない子は、今のうちに追いついてください。冬休みが正念場です。今から何度も繰り返し言っていると、そのうちに覚えてしまいます。お正月まで放っておくと、覚えている生徒とそうでない生徒の差が大きく出てしまいます。(毎日出来るだけ読んであげましょう。)同じお話でも、子供たちは何度でも退屈せず聞きます。子供たちがそのお話を話したがるくらいになるまで読んであげるのがこつです。出来るだけ時間を作って頂き、毎日続けて読みましょう。「継続は力なり」!なお、ご自宅で読まれる時、一字一句、特に「てにをは」がきちんと言えているかなど、細かい部分をしっかりと暗唱出来ているか気をつけて聞いてあげて下さい。お話の中で、みんな誰が次に出てくるかを良く知っていて、にやにやしながら大きな声で次のお客さんの名前を教えてくれました。文章の暗記は大体の回想レベルではなく、一字一句覚えることに意味があります。是非、親子一緒に暗唱にチャレンジしてみましょう。

「はんたいことば」
 先週から反対言葉を練習しています。みんなほとんどの言葉を知っていて、子供たちの語彙の豊富さに驚かされます。ただ日本語で難しいのは、例えば、「暑い/寒い」と「熱い/冷たい」などの違いであり、どのように用途によって使い分けて表現するのか、論理ではなく実践で教えたいと思っています。日本語が母国語の子供たちと同じようにはいかなくても、低学年では日常の中で体験を通して自然と国語を学ぶことが効果的です。ご自宅でもきちんとした日本語を使い、話しかけるよう親子で常に心がけることがいずれ大きな力となると信じていますので、共に助け合って行けたらと思います。例えば、ものの数の数え方に注意を払う(1本の鉛筆を「ひとつ」などと適当に表現しないこと)。「水が寒い」と表現しがちな子供に、きちんと「冷たい」と言うように伝えること。「目を閉める」ではなく「閉じる」。他にも数々ありますが、きちんとした日本語を普段から私たちが話すことはとても大切ですね。子供たちは反対言葉が大好きで、授業では、目を輝かせて、動きを入れてどんどん答えていきます。ご自宅でも質問してあげて下さい。

メインレッスンは90分とかなり長い時間を机に座って絵を描いたり字を書いたりして過ごします。少し疲れが見え、ざわついてきたりすると、休憩を入れて動いたり歌ったりしますが、どうしてもメインレッスン中は座っていることが多くなります。それにもかかわらず、かなりの集中力で一生懸命作業に向かっています。まだまだ小さいのにとても感心します。心から学ぶことが好きだということが、彼らの態度から窺えるからです。またその精神状態に沿った課題を出し、彼らが望んでいるやり方に寄り添えば寄り添うほど、体にすっと入って無理をせずとも自然と学べることに喜びを覚えるのだと指導していて改めて実感します。たった月に2回の授業の中でも、子供たちの吸収率は驚くべきものだと毎回目を見張ります。それでも、メインレッスンの終わり頃には沢山集中して勉強したからか、お腹が空いてきて、「もうすぐランチ」とか「おなかがすいたな〜」とかちらほら聞こえたりもしますが。。。


手仕事

 今週は表編みを練習しました。(編み方をご参照下さい。フランス式(コンチネンタル式)を推奨しています。)https://www.youtube.com/watch?v=aad1SJxsWC4
 まだ2回目なのですが、みんな一生懸命習得しようと編み棒と毛糸に格闘しています。1年生と2年生のプロジェクトは違います。何を作るかは子供たちにも内緒です。どうか子供たちに想像させてあげてください。ある日この編んでいる作品が何かに変身したときの子供たちの驚きようは、いつも感動を呼びます。目をまん丸にして口を開けて「あれーーいつの間に◯◯になったの?きっと小人がやって来て魔法をかけたに違いない」なんて空想の世界がまた広がってその作品に愛着がわかずにはいられない、そんな何ともいえない喜び一杯の笑顔を見せてくれます。

まだまだ夢見る空想の世界に生きているこの年齢の子供たちには、出来るかぎりその世界に浸らせてあげることが後々子供たちの想像力を伸ばすきっかけとなることでしょう。それは何かを創造することにとどまらず、アカデミックの部分でも断面的に教科を学習するのではなく、むしろ世の中のあらゆる物、事は全てどこかでつながっていて、教科に得手不得手が出てこようとも、むしろその中から面白み、興味を見いだすことができる力を養うことが自然と出来るようになるからです。また、指先を使うことは日本の伝統文化の中では多く行われてきたので、日本人は平均的にみんなとても器用できちんとした作業が出来ると思います。そのすばらしい国民性を失わない為にも、またどんなに世の中が便利になったとしても、普段から物を作る事に興味を持ち、ひと手間かけて手作りしてみる心がけは大切だと思います。便利な時代だからこそ、一つの物を作るのに自分の手で作ればどれほどの時間と手間がかかるのかを知ることは、物への尊敬の気持ちを養います。壊れたからすぐ買い替えるのではなく、物への愛着心や大切にする心、物にも命があること、その物を一生懸命作った人の気持ちを考えることなど、手仕事は色々な面で道徳的な意味も含まれた意義深い教科手仕事でもあります。さらに最後までその作品を作り上げるには、それ相当の努力と忍耐を必要とされます。

シュタイナー教育では頭から情報を入れるのみにとどまらず、常に学んだことを心で感じ体に落として実践(体験)させることよって、初めてそれを知った(学んだ)と認識させるのです。体験を通さないで知っていることは架空の物でしかなく、知らないことと同じなのです。全ては実践(体験)することから始まります。今週から、編み物の宿題を出しています(全員ではありません)。一日5分でいいので、一緒に編み物をして頂きたいと思います。 

 【次回予定】
*クラス写真撮影
* 給食実践
*オープンハウス
* Hちゃんのお誕生会:スナック時間(10:15〜10:45)の間に行います。
  Hちゃんご家族:みんなと分けて頂ける甘過ぎないおやつをお持ち下さい。
     他のご家族:Hちゃんに手作りのプレゼントや自然界の物を持たせてあげて下さい。
 *2時にお教室にお集まり下さい。宿題についてまたご質問などにお答えします。
*編み物の宿題をお忘れなく。

風邪がはやっています。うがい、手洗いを習慣にし、元気に皆様にお会い出来ますよう願っています。

三好千佳子

2014年11月3日月曜日

2014年11月1日幼児部すみれ組

11月1日土曜日の夜中(正確には2日の午前2時)に時間が1時間戻り、冬時間が始まりました。夕方5時にはすっかり暗くなってしまいましたね。 11月11日は聖マーティン祭です。ヨーロッパの収穫祭で、この日が冬の始まりだそうです。この日、子ども達はランタンを持って、街の中を練り歩き、馬に跨ったマルティヌス(に扮する人)を教会に案内し、家を一件ずつ回って歌を歌い、パンやお菓子をお礼にもらうというお祭りです。ローマ帝国時代のマルティヌスが兵役中、雪の中で半裸で凍える物乞いに、自分のコートを剣で半分に割いて与えました。実はこの物乞いはイエスキリストだったそうです。シュタイナー学校でも、聖マーティンやランタンの歌を歌い、手作りのランタンを持って歩きます。最後に子ども達はりんごなどをもらい、ひっそりと静かに帰宅し、その夜はたくさん野菜の入ったスープを食べて温まります。

 1日は、前回お休みして出来なかった子は押し花や押し葉でランタンのシェードを作りました。シェードを作り終わった子は、以前のこぎりで切った木にやすりをかける作業をしました。初めての子が多かったと思うのですが、初めての割にはとても上手にやすりをかけていました。長い長い時をかけて、何が出来上がるのでしょうか。来年の6月までのお楽しみです。 また、白い小さなウールのうさぎをお持ち帰りいただいたと思います。新学期が始まってから、毎回、歌っていたうさぎの曲がありますが、このウールのうさぎを受け取るなり、子ども達はその曲を歌ってくれました!この瞬間が教師の私たちにとって、どんなに喜びとなったことでしょう!このうさぎは、白いウールを丸め、ぬるま湯に台所用洗剤を混ぜた液体をつけて、手の平でころころころころ丸めて作りました。乾かした後、ボランティアのお母さま方にニードルフェルティングで尻尾をつけて頂き、耳はハサミで切っただけという物です。ご自宅でも、このうさぎさんと時々遊んで下さると嬉しいです。
 「小さなうさぎ、どこにいる、どこにいる、ニンジンあるよ、早く出ておいで、  ホップホップホップ、ホップホップホップ」

今回のおやつは、お赤飯でした。ところが、大量にお赤飯を作ったことがないことと、自分の炊飯器ではないため、大失敗!おやつの時間に、10合炊きの炊飯器の方はちゃんと炊けていないというハプニングが。仕方なく、3合炊きの方をみんなで食べている間に、もう一度、小分けにして炊き直すという事態になりました。お赤飯を初めて食べる子には少し口にするのが難しかったでしょうか。いつも帰宅時に食べるりんごを頂くことになりました。また、それとはかわって、3回もおかわりする子や、キュウリの塩揉みばかりを食べる子もいました。Kくんのお母さまがケールと桜エビなどで作ったふりかけを持って来て下さいましたので、ふりかけとキュウリの塩揉みと一緒に頂きました。みんな、ふりかけがおいしくて、あっと言う間になくなりました。是非、ご自宅でもお赤飯を炊いて、一緒に食べて下さいね。

さて、この日はハロウィーンの翌日だったせいか、みんなシュガーハイで、とてもハイパーになっていました。おやつの時間中に、コップやお皿がテーブルから落ち、コップは割れてしまいました。コップやお皿が割れると、みんなでおやつを食べる時に人数分なくなってしまい、大変困るというお話をしました。「割れたら、どうする?」という質問に対し、「また買ったらいい」と答える子もいました。この「また買ったらいい」というのは「(ゲームの)リセットボタンを押せばいい」という答えと同じだと思います。現代のインスタントで便利な生活は、お金を出せばいくらでも買い換えられるのでしょうか。「直して使えばいい」という子もいました。もちろん、中には直して使える物もあるでしょう。けれど、割れてしまった食器は接着剤でつけても元通りには使えません。シュタイナー教育では、どんな物でもそれを原材料から作る人や作る工程があることを学びます。食物であれば、食物を育てる前に、食物を育てるための環境(土壌)作りという部分もあります。そういう意味もあり、今年は幼稚園ではお味噌作りや木の額作りをしようと思っています。食器(物)を大切に扱うということはどういうことなのか、この機会にもう一度、ご家庭でよく話し合ってみて下さい。

この日は、初めてサークルの時間にユーリズミー(ドイツ語でオイリュトミー)をしました。ユーリズミーは、シュタイナーが提唱した総合運動芸術です。子ども達の思考と感情と意思をバランスよく育てるのに役立ちます。お遊戯のようであって、お遊戯ではなく、ダンスのようであって、ダンスではなく、言葉や音楽の力を身体の中に取り入れ表現する画期的な方法です。天や大地や自然と繋がり、自分の意識と身体とのギャップを埋め、生命力を高めます。  T先生の「ヘムヘムとぺムぺム」のお話に合わせ、身体の動きを真似て動きます。去年からこの幼稚園に来ていた子の中には「あ~、それ知ってる~!」と思い出した子もいたようです。また、初めてなのに、動きをちゃんと真似ることが出来る子もいました。途中で「糸まきまき」の歌が出て来た時には、歌を知っていて一緒に大きな声で歌う子もいました。次回もT先生に来て頂き、ユーリズミーをして頂こうと思います。
「糸まきまき、糸まきまき、引いて引いて、トントントン、出来た出来た、小人さんのお靴」

この日の季節の歌は以下の通りです。
「秋の夕日に、照る山もみじ、濃いも薄いも、数ある中に  秋を彩る、カエデやツタは、山のふもとの、すそ模様」
「大きな栗の木の下で、あなたと私、仲良く遊びましょう、大きな栗の木の下で  小さな栗の木の下で、お話しましょう、まあるく輪になって、小さな栗の木の下で」
「どんぐりころころ、どんぶりこ、お池にはまって、さあ大変、  ドジョウが出て来て、こんにちは、ぼっちゃん、一緒に遊びましょう  どんぐりころころ、喜んで、しばらく一緒に遊んだら、  やっぱりお山が恋しいと、泣いては、ドジョウを困らせた」

次回のクラスは11月22日(土)になります。おやつは聖マーティン祭と日本の勤労感謝の日を意識して、パンを作りたいと思います。パンは乳製品を使わない、マクロビオティックなパンにしようと思っています。もしかしたら、中に栗カボチャかサツマイモを入れようかな?とまだ思案中です。クラフトは、ちょっと氣が早いかもしれませんが(よく考えると今年はもう、この11月22日と12月13日の2回しかクラスがありません!)、ラフィアを使ってお正月飾りを作ろうと思っています。どんなのが出来るかお楽しみに! あっと言う間に、サンクスギビングがやって来ますね。急に寒くなって参りましたが、皆さまどうかご自愛なさって、次にお会いするまでお元気でお過ごし下さい。
すみれ組担任

***

P.S. 以下は、保護者会の時に少しお話したこと(外遊び・土遊びの大切さ)に関連した記事(英語)です。ご夫婦でご一緒に読んで話し合ってみて下さい。

"Scientists Say Child's Play Helps Build A Better Brain"
http://www.npr.org/blogs/ed/2014/08/06/336361277/scientists-say-childs-play-helps-build-a-better-brain?utm_campaign=storyshare&utm_source=facebook.com&utm_medium=social 

"It's in the Dirt! Bacteria in soil makes us happier, smarter"
http://www.healinglandscapes.org/blog/2011/01/its-in-the-dirt-bacteria-in-soil-makes-us-happier-smarter/ 

"Comment: Parenting while distracted"
http://www.sbs.com.au/news/article/2014/08/11/comment-parenting-while-distracted

2014年10月31日金曜日

2014年10月25日小学部高学年

Happy Halloween! 気づいたらあっというまにハロウィーンですね。今日はみなさんTrick or Treatに出かけるのでしょうか。先週のクラスの様子です。メインレッスンでは、これまでに読んでいる「ファーマーズマーケットに行こう」と「地産地消」の文章をまとめて要約しました。みんなとても集中して授業に参加してくれました。宿題で日記を出しているのですが、少しシステムを変更したいと思っています。去年の作文ノートが余っていましたら、それをお使いいただきたいのですが、2冊のノートを使って少し交換日記のような要領で行いたいと思っています。11月22日のクラスから始めたいと思っているのですが、この日に提出した日記ノート(ノートA)は私が持ち帰ります。次のクラス(12月13日)の時に去年の日記ノート(ノートB)に日記を書いて持って来てください。そして、私はこの日にノートAを返却しますので、1月10日にはノートAに日記を書いてくるという具合になります。

以下、千佳子先生からの授業の様子です。では、今週もよろしくお願いします。

高学年担任

【高学年専科その他の授業の様子】

 水彩画
今日は朝から水彩画をしました。子供たちは水彩画が大好きで、この時ばかりは「静かに!」などと言わなくても黙って集中して画用紙に広がる色を見つめ、筆を静かに動かしています。静寂でピースフルな空間の中で子供たちは知らず知らずに自分と向き合う時間を過ごしているようで す。注意深く瓶にはいった水彩画を落とさないように筆を入れて、また画用紙に色がたれないようにしっかり絵筆を瓶の端できって、色を描いていく。普段 の作業ならさっさと仕上げて遊びたがる傾向にある生徒もでも、この時ばかりは「もう終わりですよ。」と言うまで無心に筆を動かしていまし た。

ランタン作り
低学年は円柱のランタンを作っています。ロウソクのロウをあらかじめたらした画用紙の上に 色を重ねると、後でロウの部分だけを取る事によりその部分からロウソクの明かりが透けて見え、とてもきれいです。来週は取手を作る作業をして、完 成となります。高学年は四角い紙に中心を濃い色、外側に行くにつれて薄くなるように塗りました。乾いた紙に油を薄く塗り、来週は折り紙で菊皿をおり、中 にティーキャンドルを添えま す。このランタンも炎が透けて見えて幻想的な仕上がりになると思います。このランタンは基本的に机に置いて飾るタイプの物です。さて、秋がだ んだん深まっていく今日このごろです。冬の到来も目の前です。11月7日には本校で、日が落ちた頃に自作のランタンを持参して明かりをとも し、秋の夜をみんなでねり歩きます。ご自宅近くでも、日が落ちた頃合いを見て、少し自然を感じる公園などに、火をともしたランタンを持って出 かけて秋の深まりを体験されてはいかがでしょうか?

コマ回し
今週からえり先生の指導のもとでコマ回しを始めました。みんな分からないなりに回してみたら、特に高学年は 何回かすると、もう上手に回し始める生徒がちらほらいまし た。低学年は紐を巻く事を練習しました。これから毎回練習するので、きっとみんな上手になる事でしょう。来週は持ち帰り、自宅で練習する事をお勧め します。

ドレミの歌
今週は楽器を持たせて下さり、ありがとうございました。ま た今週は多くの生徒が歌を覚えて来てくれたため、とてもいい合唱が出来ました。様々な楽器がこの曲をにぎやかに盛り上げてくれました。楽器を持つ と歌がおろそかになり、歌うと楽器がおろそかになったりと、一度に2つ以上の事をするのは訓練のいることですが、これは子供たちにとってとても良い挑 戦なので、これからも楽器をお持ち下さい。

手仕事
高学年は学年別にそれぞれが違うプロジェクトをしています。3〜4年生は棒針編みの人形を作る予定です。5年生は4本の編み針を使って靴下を編みたいと思っています。どうなるかちょっと不安でもあります。いずれも1年を通しての大きなプロジェクトになるかと思っています。どの毛糸も草木染めをしてあり、自然界から頂いた色で仕上がっています。初日にピクニックをした場所にあったブラックウォールナッツの実や、マリーゴールドの花、タマネギの皮など身近にある地元で採れた物で染めています。来週以降はそろそろ宿題にして持って帰って頂く予定なので(生徒が家で何をするか理解が出来ているという事が条件です)、ご自宅でサポートして頂けるととても助かります。その為に編み方など技術的なことを習いたい方は申し出て下さい。

あやとり
今週からあやとりの参考資料をプリントとして出しています。これは強制ではありませんが、親子でなにか楽しい遊びをする時に息抜きとしてしてもらえたら良いと思いプリントしました。あやとりの紐をお持ちなら、今週持って来て下さい。

【今週のハイライト】
キックボール(お昼休み)
いつもはそれぞれが好きな事をしてバラバラに 遊んでいる中、今日はみんなで何かやろう!と2チームに分かれ、キックボールを始めました。これは縦割りのクラスのすばらしいところで、年齢の大 きい子供たちのリードで楽しい遊びをみんなで実践することは、この学校での子供たちの社会性が育ってきているという事だと認識しています。ま だまだルールが分 からず頼りない感じはありましたが、それなりにみんなが楽しんでいたようです。

【 11月行事予定】
22日 :給食(小学生のみ、お弁当はいりません。)、オープンハウス、クラス写真。

三好千佳子

2014年10月28日火曜日

2014年10月25日小学部低学年


水彩画
今日は朝から水彩画をしました。子供たちは水彩画が大好きで、この時ばかりは「静かに!」などと言わなくても黙って集中して画用紙に広がる色を見つめ、筆を静かに動かしています。静寂でピースフルな空間の中で子供たちは知らず知らずに自分と向き合う時間を過ごしているようです。注意深く瓶にはいった水彩画を落とさないように筆を入れて、また画用紙に色がたれないようにしっかり絵筆を瓶の端できって、色を描いていく。普段の作業ならさっさと仕上げて遊びたがる傾向にある生徒もでも、この時ばかりは「もう終わりですよ。」と言うまで無心に筆を動かしていました。


ランタン作り
低学年は円柱のランタンを作っています。ロウソクのロウをあらかじめたらした画用紙の上に 色を重ねると、後でロウの部分だけを取る事によりその部分からロウソクの明かりが透けて見え、とてもきれいです。来週は取手を作る作業をして、完成となります。高学年は四角い紙に中心を濃い色、外側に行くにつれて薄くなるように塗りました。乾いた紙に油を薄く塗り、来週は折り紙で菊皿をおり、中にティーキャンドルを添えま す。このランタンも炎が透けて見えて幻想的な仕上がりになると思います。このランタンは基本的に机に置いて飾るタイプの物です。さて、秋がだんだん深まっていく今日このごろです。冬の到来も目の前です。11月7日には本校で、日が落ちた頃に自作のランタンを持参して明かりをともし、秋の夜をみんなでねり歩きます。ご自宅近くでも、日が落ちた頃合いを見て、少し自然を感じる公園などに、火をともしたランタンを持って出かけて秋の深まりを体験されてはいかがでしょうか?

コマ回し
今週からえり先生の指導のもとでコマ回しを始めました。みんな分からないなりに回してみたら、特に高学年は何回かすると、もう上手に回し始める生徒がちらほらいまし た。低学年は紐を巻く事を練習しました。これから毎回練習するので、きっとみんな上手になる事でしょう。来週は持ち帰り、自宅で練習する事をお勧めします。

ドレミの歌
今週は楽器を持たせて下さり、ありがとうございました。また今週は多くの生徒が歌を覚えて来てくれたため、とてもいい合唱が出来ました。様々な楽器がこの曲をにぎやかに盛り上げてくれました。楽器を持つと歌がおろそかになり、歌うと楽器がおろそかになったりと、一度に2つ以上の事をするのは訓練のいることですが、これは子供たちにとってとても良い挑戦なので、これからも楽器をお持ち下さい。

秋のネイチャーテーブルと季節の花
前回遠足にみんなで出かけた時に集めた秋の物を飾りました。もっとドングリを持って来てくれた子もいて、とてもにぎやかで美しいネイチャーテーブルになりました。また今週はLくんご家族がきれいなお花をお持ち下さり、一気に教室が華やかになりました。ありがとうございました。


メインレッスン
『てぶくろ』を何度か一緒に朗読しました。みんな気持ちがこもったハキハキとした日本語を話そうと努力していたことが微笑ましく思えました。このお話はご自宅でも何度も読み聞かせてあげてください。暗唱ページは宿題に記載されています。

『ブレーメンの音楽隊』を回想、絵を描く。
1年生:漢字「一、二、三、四、五、六」
2年生:要約文を板書、   漢字「音、楽、夜、道」
*オレンジのノートに漢字を練習しました。隣の空いたページには、両方の漢字の熟語や読み方をいろいろ集めて書いて来て下さい。短文作成も結構です。(2年生のみ)

メインレッスンでは、みんな一生懸命絵を仕上げてくれました。とても丁寧に私の描く順序に従う観察力がすばらしく、さらに工夫して木や家などお話の中から想像したものを描こうとしている事もすばらしいと思いました。子供たちの想像力の豊かさと最後まで仕上げる集中力に感心しました。90分椅子に座っている事はまだ容易ではない年齢かと思いますが、子供たちは無駄な時間を一つも作らずもっともっと学びたい、書きたい、描きたいという意志の強さを見せてくれます。学びたい、知りたいという好奇心や情熱の炎がいつまでも消えないでいてくれたらと願うばかりです。

手仕事
先月草木染めをした毛糸がきれいなうすい黄色に染まりました。子供たちも染めた毛糸がどうなったか気になっていたのか、今日は染め上がった糸を見せてくれますか?と朝から質問をする生徒もいました。(子供たちの記憶力はすごい。)今日は棒編みのキャストオン(作り目)をしました。1年生は初めて棒針を持って編み目を 作る練習をしました。2年生も一緒に編み目を作りました。覚えていたら表編みをと思いましたが、みんなちょっと忘れていた様子でした。来週にもう一度おさらいをして表編みを練習し ます。何を作るかはお楽しみです。シュタイナー教育では、手仕事などの専科の授業も子供たちの発達に沿い、またメインレッスンで行っている授業内容の課題と連携させて進めます。また編み物は2本の編み針を同時に動かして両脳を同時に発達させ、同じ動きの繰り返しにより何かを完成させるという作業になるので、かなりの忍耐と意志力が求められます。本校ではいろいろな専科がある中、特に手仕事は子供たちの一番の人気のクラスで、男女問わずみんな手を使って時間をかけて物を作る事に喜びと感動を覚えます。きっと土曜日のこの学校でもみんなひとたび編み方をマスターしたら編み針を手放さないくらいの勢いで編み物にはまる事でしょう。編み方を覚えたら、宿題として持ち帰ってご自宅で作業していただくようお願いするかもしれません。

フォルメン線描

今週は読み物が出ています。実際シュタイナー教育で行うフォルメン線描とは?について書かれたものです。平仮名、漢字を練習する為だけの導入にとどまらず、心、体の バランスをとること、またその描かれた作品から子供たちが今どういう状態にいるかを分析する手段となるなど奥が深いものですので、是非目を通してみて下さい。

【今週のハイライト】
キックボール(お昼休み)
いつもはそれぞれが好きな事をしてバラバラに遊んでいる中、今日はみんなで何かやろう!と2チームに分かれ、キックボールを始めました。これは縦割りのクラスのすばらしいところで、年齢の大きい子供たちのリードで楽しい遊びをみんなで実践することは、この学校での子供たちの社会性が育ってきているという事だと認識しています。まだまだルールが分 からず頼りない感じはありましたが、それなりにみんなが楽しんでいたようです。

【 11月行事予定】
11/1:Hちゃんのお誕生日会。何か手作りのプレゼントを持って来て下さい。(手作りのカード、折り紙、その他素朴な気持ちのこもった物をお勧めします。)
11/22 :給食(小学生のみ、お弁当はいりません。)、オープンハウス、クラス写真。

それでは今週末にお会いしましょう。

三好千佳子

2014年11月22日オープンハウスのお知らせ

~多彩な日本文化、言葉の豊かさを感じて学ぶ日本語教育~


開校3年目を迎えたブルックリンシュタイナー日本語学校では、子どもたちが体験を通して日本語、日本文化に触れることで、その豊かさ、美しさを自ら感じ、生涯にわたる日本とのつながりを見出せるような学びの場を提供したいと願っています。現在、幼児部、小学部低学年、高学年の3つのクラスが毎月2〜3回土曜日に集まっています。クラスはすべて日本語で行われます。

世界でもユニークな言霊文化を培ってきた日本人。小学部では継承語としての日本語を学び、芸術、文化を通して生き生きとした人間性を育む体験を実践しています。継承文化は人の歴史でもあり、困難をも成長の糧とする人間性を育てます。

オープンハウスを以下の通り開催いたします。学校のツアー、クラス見学、教職員及び在校生の保護者による説明があります。現在、小学部、幼児部ともに若干名お席が残っています。今年度の途中入学、来年度入学をお考えの皆様、是非ご参加下さい。 

 【対象年齢】
幼児部:3〜6歳
小学部:1〜6年生
*カットオフは生年月日に限らず、お子様の成長段階も考慮した上で総合的に判断させていただきますので、ご相談下さい。

【日時】
11月22日(土)
小学部:午前11時受付開始・午後1時半終了
幼児部:午前11時30分受付開始・ 午後1時半終了

【場所】
The Brooklyn Waldorf School
11 Jefferson Avenue (at Claver Place)
Brooklyn, NY 11238

RSVP:japaneseschool@brooklynwaldorf.org

参加ご希望の方はお名前、お子様のお名前、生年月日、お電話番号を添えて上記アドレスまでご連絡下さい。オープンハウスは保護者の方々を対象とした説明会であり、体験クラスや子供のためのアクティビティー等はないことをご了承下さい。

2014年10月27日月曜日

2014年10月25日幼児部すみれ組

この日曜日はブロンクスの植物園で菊祭りの最終日でした。日本の菊の花がニューヨークの人々に喜んで頂けるように大切に育てられている事はとても嬉しいですね。過去5年ほど毎年のようにこのイベントが開催されており、毎年、和太鼓の演奏に借り出されています。日本食カフェ、盆栽の展示や生け花のデモンストレーションもあったようです。

さて、この土曜日は押し花や押し葉でランタンのシェード作りをしました。よく台所で使われているワックスペーパーの間に押し花や押し葉を挟んで、中温程度のアイロンをあて、(こちらのマスキングテープのような)和紙テープというテープで留めています。ある子は葉っぱを小さくしてコラージュしてみたり、あるお子さんは大胆にもたくさん盛ってみたり、シンプルに一つずつだけ挟んでみたり、一人一人とても個性のある物に仕上がりました。食卓に飾って電気を暗くして、ろうそくの火を灯し、ご家族でお楽しみ下さい。これからの季節、サンクスギビングのテーブルの飾りにも素敵ですね。

この日は、Yくんのお母さまのAさんとMちゃんのお母さまのSさんがお手伝いして下さいました。お二人とも、今回のクラフトは「とても癒された」とおっしゃって下さいました。Aさん、Sさん、ありがとうございました。また次回もよろしくお願い致します。

今回のおやつは、焼き芋でした。低温(250~300°F)で3時間以上、オーブンで焼いたオーガニックのサツマイモは中から蜜が溶け出して、お菓子のスィートポテトのようにやわらかくておいしかったです。おかわりするお子さんもいらっしゃいましたが、全然食べて下さらなかったお子さんもいました。最初は食べなかったけれど、みんなが「おいしい!」「甘~い!」と言っているのを聞いて、途中から食べ始めたお子さんもいました。皮もとてもおいしいので、一緒に食べていらっしゃるお子さんもいました。サツマイモはビタミンが豊富で、昔からの健康的なおやつです。パーチメントペーパーでくるんで、オーブンに入れるだけの簡単おやつですので、どうぞご家庭でもお子さんと一緒に作って食べてみて下さいね。

この日の季節の歌は以下の通りです。
「大きな栗の木の下で、あなたと私、仲良く遊びましょう、大きな栗の木の下で
 小さな栗の木の下で、お話しましょう、まあるく輪になって、小さな栗の木の下で」
「どんぐりころころ、どんぶりこ、お池にはまって、さあ大変、
 ドジョウが出て来て、こんにちわ、ぼっちゃん、一緒に遊びましょう
 どんぐりころころ、喜んで、しばらく一緒に遊んだら、
 やっぱりお山が恋しいと、泣いては、ドジョウを困らせた」
「げんこつ山のたぬきさん、おっぱい飲んで、寝んねして、抱っこして、おんぶして、また明日」

次回のすみれ組さんのクラスは11月1日(土)になります。おやつは七五三にちなんで、小豆ともち米の入ったお赤飯を作ってみようと思います。お子さん達はお赤飯を食べたことがあるでしょうか。「粗食のすすめ」という本で有名な幕内秀夫さんと「給食のちから-完全米飯給食が子どもの健康を守る」という共著を出している、歯科医の友人が日本全国の学校でホリスティックな和食指導の講演をしていますが、一ヶ月に一度くらいはお赤飯を食べると健康にいいそうです。2年半以上前の記事ですがご参考までに、「医者も治せなかった病気を治した食事の力」: http://www.palge.com/news/h24/2/20120211kouen.htm

前回、お休みしたお子さんがたくさんいらっしゃいましたので、次回のクラフトは前回と同じ、押し花・押し葉のランタンシェードを作ろうと思います。シェードを作り終えたお子さん達は前々回に切った木にやすりをかける作業をしようと思います。また、クラス初日に作ったうさぎさんも仕上げたいと思います。

クラフトやおやつ作りのお手伝いのボランティアをして下さる方がいらっしゃいましたら、担任までご連絡下さい。

保護者会では、ペアレンツカウンシル発足にあたって、Mちゃんのお母さまであるYさんとIちゃんのお母さまのYさんから、学校運営やイベント行事などカウンシルの役割について説明して頂きました。クラスペアレントの役割は、主に担任と連絡を取り合って、クラス内でのお手伝いのコーディネイトをして頂いたり、イベントなどで、クラス単位の活動があった時にクラスをまとめて頂くお仕事をお願いしましたが、残念ながら、立候補して下さる方がいらっしゃいませんでした。お休みの方も多かったので、こちらからお声掛けをさせて頂きますので、どうぞよろしくお願い致します。

今週はもうハロウィーンですね。担任の住むコミュニティでは、ハロウィーンの日にいつも素敵なランタンウォークの行事があります。精霊や妖精、王さまやお妃さま、物語の登場人物などがランタンの灯りに照らされて浮き彫りになる、魅力的な世界を楽しみながら、暗い夜の小路を練り歩きます(ハロウィーンランタンウォーク: http://www.threefold.org/events/)。それでは、皆さま、安全で楽しいハロウィーンをお過ごし下さい。

すみれ組担任

2014年10月19日日曜日

2014年10月25日小学部高学年遠足(ファーマーズマーケット)

先日は雨が降り、肌寒い中フィールドトリップに参加してくださり、ありがとうございました。ファーマーズマーケットは、それほど混んでもいなく、インタビューにはもってこいでしたね。全体集合の後、グループでそれぞれ興味のあるお店へ行き、売り手の方へインタビューをしました。当日は少し早めに来て根回しをしていたのですが、インタビューを断られるお店もありました。また、農家のオーナーの方がトラックで休まれていたりする場合もあり、苦戦もあったのですが保護者のご協力のもと収穫もたくさんありました。例えば、手作りパンを売っているおばさんはもう26年もファーマーズマーケットで自分のパンを売っているそうで、総菜パンに使っている野菜は全てファーマーズマーケットで仕入れているそうです。それから、別のグループでは農家の方が熱心に質問に答えてくださったそうで、どうしてスーパーに卸さないで、ファーマーズマーケットで販売しているかということなどを熱心に教えてくださったそうです。

子ども達とテントを回っていて特に印象的だったのは、野菜がキラキラと輝いていたことです。実は私は初めてグランドアーミープラザのファーマーズマーケットに行ったのですが、あんなにキラキラと輝く野菜を見るのは初めてでした。新鮮さはもとより、色鮮やかさ、見た事もない野菜などもありとても面白かったです。

インタビューが終わった後は、セントラル図書館に移動して休憩。先ほどのパン屋さんの総菜パンの味見をしながら少し腹ごしらえをした後、素晴らしいグループルームに移動しました。先週の宿題を出してもらった時、二人の生徒が「ぼく寿限無おぼえたよ!」と言ってくれて、暗唱を披露してくれました!二人とも完璧でした。たくさん家で練習してくれたんだなと思うと、とても嬉しくなりました。言葉遊びを通して、日本語のリズムに触れる事はとても大切だと考えています。ぜひお家で挑戦して暗唱できるようにしてみてください。

メインレッスンは、インタビューの結果について2つのグループに分かれて模造紙に書いてもらいました。その後は、ファーマーズマーケットで買った野菜や果物のデッサンをしました。このレッスンの様子を見ていた図書館スタッフがぜひこの様子を写真に収めたいとのことで、写真を撮ってくださいました。このインタビューのまとめは、次のレッスンでレッスンブックに書き込みたいと思います。そしてレッスン最後に「地産地消」の読み物をして終わりました。今回は時間切れで、単語の確認と第二段落目で終了となってしまいました。第三段落はお家で一緒に読んでください。最後にプロスペクトパークの中を少し移動し、トンネルの中でランチをいただきました。雨が降っている公園は人も少なく、とても静かでしたが、雨の日にしか見えない公園の様子を少しだけ見る事ができました。

【宿題について】
宿題は3つのレベルに分かれていて、それぞれターゲットにしている漢字や読みのレベルを変えています。また、宿題の内容も表を見ていただけたらわかりますが、生徒によって変えてあります。先日お答えいただいた読み書きのアンケートを元に割り振らせていただきました。ご協力ありがとうございました。これは、私からの提案で、例えば読み聞かせをしなくても自分で読めるというレベルであれば自分で読んでもらってもかまいません。ただ、言語教育の4つのスキルから見ると読み聞かせは聞く事のトレーニングにもなりますし、想像を膨らませながら聞く事ができるので、ぜひお勧めいたします。実は小学校高学年になってもまだまだ読み聞かせが好きな生徒が多いんですよ。

次のクラスでは『さらわれた花よめ』の要約をします。しっかりと読む(または読み聞かせ)をしてきてください。M君とSちゃんにはこの読み物を出していないのですが、要約文から学習を予定しています。それから、『10才までに覚えておきたいちょっと難しい1000のことば』からも宿題をだしました。よく聞いたり、使われていたりする言葉なので、親子で話しながら言葉を覚えるという作業をしてもらえたらいいなと思います。このパケットは何回かに分けて使えるように多めにコピーをとって渡してあります。急いで終わらせるのではなく、最大で2ページほどして言葉を覚えるように使ってもらえるといいかと思います。今回の宿題は多めに出していますので、それぞれのご家庭で調節をしていただいて構いません。その場合は、読みと書くが両方はいる事が望ましいです。例えば、「読み」から1つ、「書き」から1つか2つ選ばれるのがいいかと思います。読み書きができるバイリンガルを育てるには、どちらもおろそかにすることはできない作業です。

では、今週も楽しみにしています。よろしくお願いします。

高学年担任

2014年10月13日月曜日

2014年10月11日小学部低学年遠足(プロスペクトパーク)

秋を見つけに行こう!


この日のお天気は雨で、いつまでもしつこく降り続けた一日でしたが、子供たちは至って元気で、紅葉した木を見つけたり、ドングリの木のまわりを走り回っているリスを数えたり、大きな木をみんなで手をつないで囲って大きさを確かめたり、木が何本あるかなどを数えたりして自然を楽しみつつ日本語の勉強もしました。途中で英語の会話が聞こえる場面もありましたが、今日は頭を切り替えてみんなで日本語を話そうねと言うと、一生懸命日本語で話そうと努力する姿も見られて微笑ましい限りでした。

おやつの時間には、同行された保護者の方も一緒に手遊びの「おちゃらかほい」を練習しました。じゃんけんの意味を理解し、勝った負けたがわかり、それに対しての反応を体で表すという高度な手遊びだと思いますが、みんなそれぞれ上手になりました。また高学年のお兄さん、お姉さんと一緒に遊びましょう。お家でも一 緒に練習してあげて下さい。

読み聞かせでは、ウクライナのお話『てぶくろ』を読みました。このお話は知 っている子が多かったのか、最後にみんなどこかに消えてしまった場面では、目を合わせて笑っていました。このお話は、すべての文章を覚えて学期末にみんなでスキット(寸劇)にしたいと思いますので、ご家庭で何度も読んで空で言えるよう練習して下さい。(保護者の方も一緒に覚えましょう。)2年生は自分でも読めるように、コピーを見て読む練習をしましょう。また来週からは、少しずつ本文を写す課題も出します。

本日雨の降る中同行していただいた保護者の皆様、お疲れ様でした。また一緒に「だるまさんが転んだ」や鬼ごっこをして子供たちと遊んでいただいたことに心から感謝します。

【今日思ったこと】
「風の子」子供たちは至って元気で、大人が思う程寒くもないし、いやな顔もせずむしろ雨の中でしか感じられないことをたっぷり体験できたのではないかと思います。例えば、雨で湿っている芝は滑りやすいこと、水たまりのなかに足を入れたら水がはじけて服を濡らしたこと、雨のにおいや、湿った空気が肌をさすような感じ、赤い葉っぱと黄色い葉っぱの木もあれば、まだまだ緑の葉っぱもあったり、忙しそうにドングリを口にほおばって走り回っているリスがどこにそのドングリを隠すのかじっと見ている姿などを思い出すと、子供たちは言葉では表現しきれないことを五感を通して感じ、観察しているのかもしれないと思わせられた一日でした。だからこそ、晴れの日に限らず、いろんな日に自然と触れてみるの貴重な体験なのではないかとも思いました。

【お知らせ】
次週から、2時にクラスにお集まり下さい。宿題の説明を兼ねて、保護者の方と一緒に終わりの会をしたいと思います。(2時20分まで)

三好千佳子

2014年10月5日日曜日

2014年9月20日幼児部すみれ組

お日さまが落ちるのが早くなり、紅葉はどんどん深みを増していますね。落ち葉が風に舞い、太陽の光にさよならと手を振っているようです。どんぐりが勢いよく木の上から落ちてきます。リス達が冬支度にどんぐりや木の実を集めるのに忙しそうです。

先週の月曜日の9月29日は、秋の豊穣をお祝いする聖ミカエルのお祭りでした。ヨーロッパを中心に、主にキリスト教でお祝いされていますが、セント・ミカエル(St. Michael)はユダヤ教・キリスト教・イスラム教でも讃えられている3大天使の一人です。ブルックリンの本校でも聖ミカエル祭の行事が行われたようですね。担任の勤めるニューヨーク郊外のシュタイナースクールでも毎年、1年生から8年生まで総出で聖ミカエルの勇士を讃える劇を行います。ある日、村がドラゴンに襲われ、娘が捕らわれてしまいます。勇者ミカエルはドラゴンを倒して娘を救い出し、村に平和をもたらすというお話です。秋分が過ぎ、夜が昼よりも長くなり、冬を迎える準備を行う時期で、私たち人間は内面に向かって行きます。ドラゴンを自分の中の弱い部分や暗い部分にたとえ、聖ミカエルのように自分の中の悪と戦い、打ち勝つという意味があります。

さて、ご報告が遅れましたが、9月20日(土)はKくんのお父さんにお手伝い頂き、一人ずつ木を切る体験をしました。男の子も女の子も興味深々で集まっていました。木の板を切り、少しずつやすりをかけ、穴を開けてリボンをかけ、額縁に仕上げていくプロジェクトです。すぐに出来るクラフトも楽しいですが、長い時間をかけて物を作り上げていく大切さを少しでも感じて頂けたらと思っています。

この日のおやつは、白米と玄米(2対1)の混合米を炊き、梅干し(担任の娘達の祖母が毎年、自宅の庭で採れた梅で漬けている、昔ながらのとても酸っぱい梅干しです)と、塩昆布と、おかか醤油と、きゅうりの塩揉みと、海苔で頂きました。みんな何回もおかわりして、中には4回もおかわりしている子もいました。何もつけないで、ご飯だけで食べている子もいました。お団子の時もそうだったのですが、本当においしかったのでしょうか?

9月20日の季節の歌は以下の通りです。
「うさぎ、うさぎ、何見て跳ねる、十五夜お月さま見て跳ねる」
「大きな栗の木の下で、あなたと私、仲良く遊びましょう、大きな栗の木の下で
 小さな栗の木の下で、お話しましょう、まあるく輪になって、小さな栗の木の下で」
「小さなうさぎ、どこにいる?どこにいる?
 にんじんあるよ、早く出ておいで、ホップホップホップ、ホップホップホップ」
是非、ご家庭でもご一緒に歌ってみて下さい。

*「小さなうさぎ」は最後のホップホップホップの部分だけ少し違いますが、「子ぎつねコンコン」とほぼ同じメロディです。

次回のクラスは10月25日(土)になります。夏の間にお願いしてあった押し花を使ってランタンを作りますので、押し花をお持ち下さい。新しく9月から入学された方はこれから25日までの間に、公園のような所でフレッシュな落ち葉(木から落ちたばかりのまだ柔らかい落ち葉)を拾って、落ち葉を押し花のように分厚い本の間に挟んで押し葉を作って持って来て頂けると嬉しいです。キッチンペーパーやティッシュに挟んで本の間に挟むだけです。もしもお時間がなくて用意して頂けなくても、もしも忘れてしまったとしても、こちらで十分に用意してありますので、お気になさらないで下さいね。

また、25日(土)は、すみれ組の保護者会を致します。すみれ組の担任と副担任からはその都度、クラスのお手伝いをお願いするつもりではありますが、すみれ組のクラス内やクラス単位での行動を円滑にするため、クラスペアレントの選出をお願いしたいと思います。小さな学校ですので、クラスペアレントにならなくても、保護者の皆さんのお一人お一人が活躍して頂く場所が出て来ると思いますので、それらの一つと捉えて頂けるといいかもしれません。新しく入られた方にとっては皆さんとお知り合いになるいいチャンスです。我こそは!と思う方は担任までご連絡下さい。

それでは、皆さま、秋の夜長を楽しんで、次にお会いするまでお風邪など召しませんよう、お元気でお過ごし下さい。

すみれ組担任

***

P.S. おまけ情報です。

来る10月11日(土)、担任の勤めるグリーンメドウ・ウォルドルフスクールでは、フォールフェアが開催されます。クラフトの材料集めのため、毎日次女と落ち葉を拾い、押し花ならぬ、押し葉をしています。素敵なクラフトが出来そうです。担任はテーブルパペットで人形劇をする予定です。お時間のある方、また、秋の紅葉狩りにドライブでニューヨーク州チェストナットリッジまで、ご家族で足を延ばしてみてはいかがでしょうか。添付の写真は人形劇のセットです。まだ製作途中で出来上がってはいませんが、たくさんの動物達が出て来る秋のお話(英語)です。(フォールフェア情報: http://www.gmws.org/page.cfm?p=533 )


また参考までに、以下はシュタイナー教育の幼稚園などでよく使われる物の購入場所です。

■ 上履き・スリッパ
-Etsy.com
https://www.etsy.com/jp/search?q=recycled%20sweater%20slippers
-Zappos.com
http://www.zappos.com/girls-shoes~ep#!/girls-slippers/CK_XARC71wGQAQLAAQPiAgQBEhgC.zso?s=goliveRecentSalesStyle/desc/

■ レインギア(レインコート、レインパンツ、レインハット、レインミトン、レインブーツなど)
-Polarn O. Pyret
http://www.polarnopyretusa.com/index/page/category/category_id/487/category_chain/484,487/name/RAIN/
-Urth Child
http://www.urthchild.com/brand-abeko-rainwear.html

■ スノーギア(スノージャケット、スノーパンツ、ハット、ミトン、スノーブーツなど)
-Land's End
http://www.landsend.com/
-L.L. Bean
http://www.llbean.com/
-Hanna Andersson
http://www.hannaandersson.com/

■ シュタイナー教育で使われる玩具・クラフト材料など
-Nova Natural
http://www.novanatural.com/
-Bella Luna Toys
http://www.bellalunatoys.com/
-Palumba
http://www.palumba.com

2014年9月22日月曜日

2014年9月20日小学部低学年

今日は朝からすがすがしい秋晴れで、暑くもなく寒くもない、とても気持ちのいい日でした。子供たちは元気一杯で、それぞれお友達に会えたことが嬉しそうでした。新1年生と新しいお友達が加わりクラスの雰囲気が昨年と変わって、それぞれが少しずつお友達の名前を覚え始め、2年生の遊ぶ姿を見て1年生もまねして遊ぶような光景も見られました。

朝の会をして詩を唱えた後はすぐにジムに下りて体育をしました。歌を歌ったり、手遊びに、鬼ごっこにと元気に走り回りました。手遊びは、じゃんけんを練習して「あっち向いてほい」をしてみました。知っている子もいたので、初めての子は勝ち方を学ぶのに奮闘していた様子でした。ご自宅でも練習してみて下さい。一汗かいてお教室に戻ったときには、眠たさも吹っ飛んでみんな勉強へのやる気が満々になっていました。

メインレッスン: 星の銀貨

細かい所までよく覚えていて、詳細を答えてくれました。

文字
1年生:「り」「月」「日」 (どの文字も手や体を使って書いてみたら、みんなとても楽しそうでした。ご自宅でも動いて見せてもらって下さい。)
 2年生:要約文、 「月」「日」を使った言葉を復習で書く。

フォームドローイング

1年生:コーディネーション、バランス感覚を養う。
2年生:左右対称な直線、曲線を描く。漢字や平仮名の文字の形を一定の決まった枠の中に何度も続けて書いて、練習しました。

『おいしいおかゆ』のお話をしました。単調なお話ですが、展開が面白く、子供たちはお話に聞き入っていました。

手仕事

羊毛
初めての手仕事のクラスでは、羊毛を触る、臭う、見ることで発見したことを手を上げて発表しました。羊毛をねじって、2人組になってブレスレットを作りました。宿題として、指で編む毛糸をお渡ししています。次回の授業日(10/25)までに仕上げてお持ち下さい。(指で鎖編み。あやとりになります。)

草木染め
1年生は自然から頂いたタマネギの皮、マリーゴールドのお花、2年生は先日プロスペクトパークで拾ったブラックウォールナッツの実をそれぞれ瓶に入れ、毛糸を入れておきました。しばらく太陽が当たる所に置いておくと、自然に毛糸がそれぞれの色に染まります。時々眺めては、色が少しついたことを観察しました。子供たちのそれぞれの最初のプロジェクトで使う毛糸を染めています。


お昼休み

みんなとても仲良く遊びます。男の子たちは順番に一人をワゴンに乗せて、一周交代で振り落さないように引っ張る遊びをして、大変盛り上がっていました。今日はスケジュールが押して外遊びが短かったので、子供たちは物足りない様子でしたが、それでもお外で遊べたことにはとても満足そうでした。昨年高学年が作った木の家で遊ぶことが大好きです。

掃除・終わりの会

子供たちは本当に床に雑巾をかけることが大好きで、机の下を行ったり来たりしていました。終わりの会にはイソップのお話2点(宿題ファイル)を読み、反対言葉を練習しました。


*お願い*
  • 今歌っている『星めぐりの歌』『ドレミの歌』など、一緒に歌って覚えましょう。
  • 『ドレミの歌』で使いたいので、小さな楽器(カスタネット、鈴、タンバリンなど)を次回の授業にご持参ください。一つで大丈夫ですが、余分にある方は2〜3個お持ち頂けると嬉しいです。
  • ランチのときに机に敷くランチョンマットをご用意下さい。
三好千佳子

2014年9月18日木曜日

2014年9月13日小学部低学年(入学式・始業式)

今年は新1年生が全員、我が校の幼児部からの内部進学生でした。そこで初めて、シュタイナー学校で行われる、新1年生を高学年の生徒が迎える儀式を執り行いました。『ドレミの歌』で始まり、L君のピアノ演奏をバックに、新1年生がひとりずつ幼児部から小学部への橋を渡るのを高学年の生徒が誘導し、私がお祝いに黄色いバラをプレゼントするという形式でした。


今年は「お友達を思いやる」ことをテーマに楽しく、助け合える仲間作りを目指して行きたいと思っています。初めての授業だったので、夏休みの宿題の発表などもあり、一生懸命練習した教科書の音読、夏の思い出の日記などをみんなの前で発表してもらいました。最後にみんなのおなじみの『もみじ』の歌を大合唱しました。大勢の保護者の方のご参加、ありがとうございました。

メインレッスン:グリム童話『星の銀貨』
 このお話を入学式の席で全員にしました。そのお話をもとに1年生は夜空に光の筋が通った絵を描き、2年生は星が銀貨になり、女の子がそれを受け取っている絵を描きました。みんなクレヨンの使い方をおさらいし、忠実にまた丁寧に絵を仕上げていました。

2年生は「光(り)」という漢字を練習しました。


今年初めてのお掃除もし、みんな床に、机に、黒板にと張り切って雑巾がけをしてくれました。和気あいあいとお掃除を楽しんでいる様子でした。新1年生には2時20分までが少し長いようにも思われましたが、みんな頑張って最後まで元気に過ごせました。

 【宿題】
星の銀貨のお話を読み聞かせてあげて下さい。
フォルダーに入っている歌を一緒に歌って練習しましょう。
ビーズワックスで星を作りましょう。

来週の季節のお花担当:Mちゃん
ネイチャーテーブルに飾る季節のものをお持ち下さい。

それでは次回の授業にお会いしましょう。

三好千佳子

2014年9月17日水曜日

2014年9月13日小学部高学年(入学式・始業式)

いよいよ2014年度のクラスが始まりました。先週は保護者会、クラス会へご参加くださり、ありがとうございました。改めまして、この一年どうぞよろしくお願いいたします。

13日のクラスの様子とお知らせです。
先週プロスペクトパークでピクニックした事もあるせいか、緊張した面持ちというよりもみんなとてもリラックスしていたように思いました。入学式が始まる前に、みんなでソラリアムに集まって『ドレミの歌』と『紅葉』の合唱をしました。それから、夏休みの宿題の発表として絵日記・日記や音読の発表をしました。夏の楽しかった思い出がぎっしりとつまっていて、みんながそれぞれ素敵な夏休みを過ごしたんだなと思いました。

新一年生は自分よりも大きなお兄さんお姉さんの仲間入りをするということで、ちょっぴり緊張しているようでしたが、L君のしっとりとしたピアノの音色に合わせて入学式が始まりました。高学年のお兄さんお姉さんが一年生の手を取り、金色の布に包まれた橋を渡り、幼稚園から小学部へ「入学」しました。その後、みんなで『紅葉』を歌い、各クラスで授業が始まりました。

初日という事もあり、授業というよりも配布物や新年度に向けての準備で時間が一杯になってしまいました。校舎や教室を借りているという事もあり、安全で楽しく勉強するためのクラスのルール作りをしました。どんなルールが必要だと思うか、みんなで意見を出し合い、それを黒板へ書き出しました。L君の提案で、次のクラスでもう少しルールを考える事にしました。みんながこのルールに賛成したところで、サインをしてもらう予定です。

この後は、みんなはお昼ご飯、休憩となり、終わりの会には孝恵先生がウクレレを弾きながら宮沢賢治の名作『星めぐりのうた』を歌ってくださいました。どこか懐かしくなるような、そんなメロディーと一緒に賢治の世界感が広がっていました。

『星めぐりの歌』宮沢賢治

あかいめだまの さそり
ひろげた鷲の  つばさ
あをいめだまの 小いぬ、
ひかりのへびの とぐろ。

オリオンは高く うたひ
つゆとしもとを おとす、
アンドロメダの くもは
さかなのくちの かたち。

大ぐまのあしを きたに
五つのばした  ところ。
小熊のひたいの うへは
そらのめぐりの めあて。

【お知らせ】
今週、20日のクラスでは明日お誕生日を迎えるM君のお誕生日会をします。M君あての詩、カードなど何か手作りのものを一つ持って来てください。

翌10月11日のクラスは小学部のみでフィールドトリップを予定しています。高学年は今学期の「ブルックリンの地産地消」をテーマにファーマーズマーケットに行きたいと思っております。詳しい場所、集合時間、一日のスケジュールは後日またお知らせいたします。

高学年担任

2014年9月15日月曜日

2014年9月13日幼児部すみれ組

先週の土曜日は今年度初めての登園の日でした。子ども達の元気いっぱいの様子に最初はドキドキしてしまいましたが、3時間半の授業は時間的に余裕が持て、結果的には初日にしては、まとまっていたように思います。想像していたよりも、お昼寝(ほんの5分くらいですが)の時間は、みんな静かに出来ていたので驚きました。去年のつくし組さんとたんぽぽ組さんから継続した子ども達に加え、新しいお友達が3人増えました。みんなで仲良くしていきましょう!

お月見ということで、おやつにはお団子を作りました。みんな、とても上手に丸めることが出来ました。お団子には、きなことみたらしのタレを用意しました。きなこだけで食べる子もいましたし、何もつけずに食べている子もいました。何もつけずに本当においしかったのでしょうか?!みたらしのタレは、思った以上に好評でした。最初は、タレで食べなかった子も、他の子が食べているのを見て、やっぱり食べてみようという氣になったようでした。お団子が好きではないと聞いていた子もおかわりして食べていました。好き嫌いがあっても、お友達が食べていると影響でついつい食べてしまうものですね。

クラフトは、白いウールを温かい石鹸水を使ってフェルト化して、うさぎを作っています。今週の土曜日は引き続き、うさぎを作ります。また、この土曜日は年間を通してのプロジェクトで、額縁の第一段階、のこぎりで木を切るという作業をしてみたいと思います。

先週土曜日の季節の歌は以下の通りです。
「うさぎ、うさぎ、何見て跳ねる、十五夜お月さま見て跳ねる」
「出た、出た、月が、まあるい、まあるい、まん丸い、盆のような月が
 隠れた雲に、黒い、黒い、真っ黒い、炭のような雲に
 また、出た、月が、まあるい、まあるい、まん丸い、盆のような月が」
「げんこつ山のたぬきさん、おっぱい飲んで、寝んねして、抱っこして、おんぶして、また明日」
ご家庭でお子様と是非、一緒に歌ってみて下さい。

シュタイナー教育では子どもの自由な発想と想像力を豊かにするため、メディアを出来るだけ制限していますが、以下の英語のリンクはとても参考になりますので、お時間のあるときに読んで頂ければ幸いです。

"Steve Jobs was a Low-Tech Parent"
http://www.nytimes.com/2014/09/11/fashion/steve-jobs-apple-was-a-low-tech-parent.html?emc=edit_tnt_20140911&nlid=60021244&tntemail0=y&_r=1

"The Screen Time Rules You Really Should Enforce This Year"
http://www.huffingtonpost.com/2014/09/08/how-screen-time-affects-kids_n_5765568.html

"A Silicon Valley School That Doesn't Compute"
http://www.nytimes.com/2011/10/23/technology/at-waldorf-school-in-silicon-valley-technology-can-wait.html?pagewanted=all

それでは、皆さま、また土曜日にお会いするまでお元気でお過ごし下さい。

すみれ組担任

2014年9月10日水曜日

2014-2015年度募集要項

【対象】
幼児部:3〜6歳(2008年9月1日〜2011年8月31日生まれ)
小学部:1〜6年生(2003年9月1日〜2008年8月31日生まれ)
*カットオフは生年月日に限らず、お子様の成長段階も考慮した上で総合的に判断させていただきますので、ご相談下さい。

【参加資格】
*ご家庭で積極的に日本語の環境を作る努力をされていること。
*クラスの中での日本語による指示をある程度把握でき、ご本人も日本語を話すことに興味を示されていること。

【年間スケジュール 】
2014年9月〜2015年6月の土曜日計22回(小学部)/20回(幼児部)
*1月25日(日)にお正月フェアを行うほか、学内行事として、節分、ひな祭り、こどもの日、七夕等のお祝いをします。

入学金:$100
参加費:$1650(小学部)/$1200(幼児部)
教材費:$200(小学部)/$150(幼児部)

【入園・入学までの手順】
①申込書をこちらからダウンロードして下さい。
Japanese School 2014-2015 Application Form (English & Japanese)
②申込書に登録料$40を添えて、事務局にご提出下さい。
Japanese School c/o The Brooklyn Waldorf School
11 Jefferson Avenue
Brooklyn, NY 11238
③面談を経て、入学を決定させていただきます。

お問い合わせ: japaneseschool@brooklynwaldorf.org

2014年9月9日火曜日

2014-2015年度幼児部概要

【対象年齢】
3〜6歳(2008年9月1日〜2011年8月31日生まれ)

【参加資格】
*ご家庭で積極的に日本語の環境を作る努力をされていること。
*クラスの中での日本語による指示をある程度把握でき、ご本人も日本語を話すことに興味を示されていること。 

【一日の流れ】(一例)
9:45   登園/室内遊び/手仕事(クラフト)/おやつ作り(おにぎり・お寿司・パンなど)
11:15    サークル/ユーリズミー
11:50    おやつ
12:30    おはなし/人形劇
12:45    外遊び
13:15 お迎え

*毎回手作業を中心にその日にいただくご飯をみんなで作ったり、自然素材を使ったクラフトをしたりします。一日は流れるように歌で始まり、歌に終わりま す。毎回お外でも遊んで自然から感性を学びます。自然素材のおもちゃで創意工夫をしながら中遊びをします。 先生のお話や、人形劇の時間なども日によって設定されています。



入学金:$100
参加費:$1200
材料費:$150
*材料費:季節の行事のクラフト材料、おやつ作りの材料、ビーズワックス、キャンドル、その他

2014年9月8日月曜日

2014年9月6日小学部お月見ピクニック@プロスペクトパーク

昨日は雨の予報が出ていたにもかかわらず、良く晴れて楽しいお月見会が行うことができました。ピクニックに来られなかったご家族がいたことは残念でしたが、13日にはみんなが元気に顔をそろえられることと楽しみにしています。 


お月見会の様子 

久しぶりに会った子供たちはすっかり日焼けしていたり、背がグンと伸びていたり、また、日本に行っていた子が多く日本語が一段と上手になっていたりと、楽しい夏を過ごしたことが目に浮かぶようでした。 みんなすぐに兄弟のように仲良く遊び始め、新1年生もお兄ちゃん、お姉ちゃんたちとすぐに打ち解けて遊び、それぞれに楽しい時間を過ごしていたように思います。そんな新1年生を見ていると、精神面で小学生になる準備ができているのだなと大変嬉しく思いました。 

始めはみんなで体を動かすゲームをして遊び、はじめの一歩やドラゴンタグなど走ったり、止まったり、捕まったり、それから輪になってそれぞれ自己紹介をした後、麻美先生から日本民話の『お月さまにいったうさぎ』というお話と「さまざまな国のお月様の見え方の違い」というお話をして頂きました。それらの話に子供たちはみんな関心をもって聞き入っていました。最後に手作りのお月見団子をみんなで頂き、Tくんが作ったびっくり団子(ソーセージ入りや梅干し入り)に当たった人もいてみんなでドキドキしながら食べました。 

 

自由遊びでは、男の子たちとお父さんのサッカー大会や、大きな木の中での探検ごっこ、木登り、木の実拾いなど、時に大きい子が小さい子の面倒を見てあげたりする場面も見受けられ、いつまでも遊び飽きない子供たちの様子は年齢を超えて遊ぶことの意味深さ、縦割り教育のすばらしさ、そしてアイディンティティーを分かち合う者同士のコミュニティー作りの重要さを改めて実感させられた日となりました。

 三好千佳子

2014年9月2日火曜日

2014-2015年度予定

2014年9月〜2015年6月の土曜日計22回(小学部)/20回(幼児部)

【前期】
 9月13日、20日
10月11日(小学部のみ)、25日
11月1日、22日
12月13日
1月10日、17日、24日、25日(お正月フェア)、31日(終業式)

【後期】
2月14日、21日
3月7日、14日(小学部のみ)
4月11日、18日
5月2日(メイフェア/子どもの日)、16日、30日
6月6日、13日(終業式・卒業式)

*4月25日を予備日とし、悪天候等により休校となった場合に振替授業を行います。
*日程は本校の予定と合わせて再度調整されることがあります。
*この他、12月6日(土)に本校が主催するウィンターフェアにもご参加いただけます。

2014年6月8日日曜日

小学部高学年体験クラスのお知らせ

6月14日土曜日午前10時から10時45分まで、2014−2015年度(9月始まり)に小学校3年生以上となるお子様を対象に、体験クラスを行います。クラスはすべて日本語です。ご興味のある方は、下記連絡先にお申し込み下さい。

お問い合わせ: japaneseschool@brooklynwaldorf.org

2014年6月4日水曜日

2014-2015年度小学部概要

【対象】
小学校1〜6年生(2003年9月1日〜2008年8月31日生まれ)
*カットオフは生年月日に限らず、お子様の成長段階も考慮した上で総合的に判断させていただきますので、ご相談下さい。

【参加資格】
*ご家庭で積極的に日本語の環境を作る努力をされていること。
*クラスの中での日本語による指示をある程度把握でき、ご本人も日本語を話すことに興味を示されていること。

【カリキュラム内容】
国語、算数、手仕事、伝承の遊び、体育(空間ダイナミックスに基づく指導法)、和太鼓、習字、オイリュトミー、フォルメン線描、水彩画、日本の伝統行事、本校との合同行事に参加(ただし、学年によって行われる教科が若干違ってきます。)


【一日の流れ】(一例)
  9:00-9:10   登校
  9:15-9:30      朝の会
  9:30-10:00 ゲーム(ムーブメント)
10:00-10:30    スナック、休憩
10:00-12:00 エポック授業
12:05-12:55 専科(手仕事)
13:00-14:00 ランチ、休憩、掃除
14:00-14:20 終わりの会、下校

*エポック授業の中でも実践されますが、専科授業の中でもバランスよく、手を使う科目、身体を使う科目、それぞれの授業の中で日本文化を学ぶ内容が組み込まれてきます。
*特に高学年では専科にスキル(練習)のクラスとして授業の補習を(国語、算数を中心に)必要に応じて行う予定です。また授業が毎週ではないため、足りない分は宿題で補っていく予定でいます。保護者の方のご理解、ご協力をお願い致します。

入学金:$100
参加費:$1650
教材費:$200
*教材費:蜜蝋クレヨン、水彩絵の具、画用紙、ビーズワックス、エポックノート、その他

2014年5月12日月曜日

2014年5月10日幼児部つくし組(遠足)

昨日は遠足へのご参加、お疲れ様でした。お天気にも恵まれ、あまり暑くなく、全部が終わるまで雨も降りませんでしたね。子供達が作ってくれたてるてる坊主さんのおかげでしょうね。その後の保護者会の終わり頃に土砂降りになりましたが、きっとその分まではてるてる坊主さんもお願いされていなかったでしょうからね。ちょっと行程が長かったかもしれませんが(特にたんぽぽ組の子供達には)、皆さんもよくついて来て下さって、無事に大きなけがもなく遠足を終えることが出来たことに感謝致します。ありがとうございました。

お母さん、お父さんといっしょにいるときの子供達は、いつもクラスで見せてくれるお顔や様子とちょっと違った顔を見せてくれていて、お家ではきっとこんな感じかなと思わず微笑んでしまう場面がいくつかありました。全体的に比べて見ると、クラスではお家よりもう少しお兄さん、お姉さんの顔を見せてくれていますよ。ですからクラスの中ではご自分が思っているより、もう少ししっかりしているかなと想像されるくらいがいいかと思います。

日本庭園では亀さん達が勢揃いで、甲羅干しをしていたのを子供達がいち早く見つけました。広い野原に出るとどの子もすぐ走り出してそこの緑と一体になっていました。桜の下では、桜吹雪を楽しみ、小鳥のさえずりといっしょに歌っていましたね。

お弁当の後のレクレーションでも小学部の子供達といっしょに、ボール遊び、だるまさんが転んだ、綱引き等よくついてきてがんばっていました。特に綱引きでは、保護者の皆さんにもご協力いただきましたね。幼稚園児は力持ちで小学生に勝った回もありましたよ。

そんな楽しいのにつられたのか、パークにいた外部の子供達が知らないうちに参加していたのも笑ってしまいました。私だったら「これはみんな学校で来ているの」とか言いそうですが、子供達は全然お構いなし。小学生はその子供達に遊びのルールを説明したりしていて。。。

とても気持ちいい遠足でした。花粉症の方々には大変お気の毒でしたが。。。お大事にして下さい。

それから、今度のクラス、17日に行われる保護者向けの水彩画ワークショップについてです。前回のクラスで子供達としたにじみ絵です。忙しくて、親がイライラしたり、子供とうまくコミニュケーションがとれずぶつかるおtきなど、外に出たりという解決法もありますが、たまには、美しい色を奏でて淡々と色を見つめて絵を描く作業はいかがですか。知らず知らずのうちに心が落ち着いたりします。にじみ絵はそんなヒーリングパワーを持ったすばらしい子供とのコミニュケーションアクティビティーです。美しい色の交わりは、私たちの呼吸を整えて、きっと心を癒してくれるでしょう。是非ご参加下さい。

アマーあづさ

2014年5月3日幼児部つくし組(子供の日)

先日、チューリップの花がとても見事に咲いているのをセントラルパークで見ました。お花の顔というかお口というか、普通は少し閉じていてそれが愛らしいのですが、パークのは空の太陽に向かって大きく微笑んでいるように先が開いていて、口を開けているようで、中のおしべとめしべもお花の色ときれいなコントラストになっていました。こんなチューリップを見たらどんな人も微笑むだろうな、子供ってこれに似たものを持っているんじゃないかなと思わせられました。

そして、次の日は曇りでしたが同じチューリップを見てちょっと驚きました。昨日まであんなに嬉しそうに大きく開いていた先が全部閉まっているのです。たくさん咲いているのですが、どの花も大きいつぼみのように閉じていました。太陽が出ていないからです。どの花もそうですが、いつもチューリップは太陽に向かって花を開けます。太陽が出ていないと昼間でも閉じたままでした。自然から気付かされたことは、私たち子供に接する大人が、太陽のように暖かい光を注ぐ愛情を持って子供に接していると、子供もチューリップのように心を開いてくれます。でも私たちの心が曇り空のように曇っていると、太陽が出ていないので、子供も心を開くことが出来ず、結果言うことを聞かなかったり、私たちの心とは慣れた行動に出るのではないかと思わされました。

5月3日のクラスについて報告です。子供の日に近いこともあり、子供の日にちなんだことをいくつかしました。アクティビティーがいつもよりありましたので、この日はおやつ作りは特別にお母さん方にお願いしました。お手伝いをしていただいた方々、ありがとうございました。さすがに形が揃ったきれいなおむすびができあがっていましたね。

ここでいくつかのアクティビティーを紹介しますね。

お月様色のベルト
もう何人かが持って帰っていると思いますが、太い黄色の毛糸で指編みをしています。この毛糸は去年の9月のお月見の会で、お月様からみんなが優しい気持ちになれるようにお月様と同じ色の毛糸のボールをいただいたところから始まっています。草木染めで染め上がった毛糸を幼稚園のみんなが使える分、お月様から3月頃いただきました。それを指編みし、自分のベルトを作りました。指編みが出来る子はさっさとやっていましたし、初めてのお友達も始めだけ覚えるとさっと自分でできる子が多かったです。男の子でも驚くほど集中してやっていましたよ。そしてゆうこ先生が穴を開けて下さった木のボタンをウエストに合わせて場所を決め、刺繍糸の色も自分で選び、縫い付けました。これで出来上がり!ボタンは、はめる場所が調節できるのでゆるめにもきつめにもできる、自分だけの世界に一つしかない特別ベルトの出来上がりです。是非普通の日にも活用してください。まだ持って帰っていないお友達はもうすぐ出来上がりますので、少しお待ち下さい。

にじみ絵
この日はにじみ絵をしました。にじみ絵というのはシュタイナー教育独特の水彩画法ですが、にじみ絵用の紙をあらかじめ水に浸し、濡れている紙の上に色を載せていきます。すると色が紙の上で水といっしょに踊るように広がって行きます。2色使ったりすると2つの色が出会い、そこで新たな色が生まれていくのを目の前で見ることができるので、とても感動です。この日は鯉のぼりにちなんで、鯉のぼりの形に切った紙2枚に塗ってみました。赤と青と1色ずつにしました。始まる前まで子供達は「おなかがすいた」と連発していたのですが(いつもよりおやつの時間が遅かったので、)歌とともに始めると驚くほど静かになり、みんな集中して色を載せるのを、色が紙の上で踊るのを楽しんでいました。出来上がりがとても優しい色になっていました。

17日に大人向けのにじみ絵ワークショップがありますので、皆さんも是非よかったらクラスをとってみて下さい。みなさんが覚えれば、その後お家でもお子様と一緒にこの水彩画を楽しむことができるようになりますよ。

草木染め
クラスを半分に分けて、片方のグループは先に私とにじみ絵、もう一つのグループはゆうこ先生と草木染めをしました。子供達はゆうこ先生から「母の日にお母さんにプレゼントするので、お母さんの好きな色を黄色、青、紫から選んでくださいね」と聞いて、色を選び、それぞれ色が準備されたお鍋の中に白いシルクを数を数えながらつけました。ちょっとかき回して、色が均等に染まるようにしました。白いシルクがどんな色に変身してお鍋の中から出てくるのか、わくわくしながら草木染めを楽しみました。

子供の日のお祝い

こんなアクティビティーの後、小学部、幼児部合同で子供の日のお祝いをしました。これには参加して下さり、またお手伝いして下さった保護者の方々が大勢いらっしゃいました。ありがとうございます。日本から遠いNYでも子供の日の思い出が少しでも子供達の心に残るように、季節の行事に込められた思いやその意味、お祝いに込められた周りからの愛情が魂の栄養となるようにとの思いで教師、スタッフみんな心を込めてさせていただきました。

以上が3日の報告です。読んでいただき、ありがとうございました。

アマーあづさ

シュタイナー水彩画ワークショップのお知らせ

シュタイナー教育で実践されるにじみ絵と水彩画の大人向けワークショップを行います。人間には色本来の持つ不思議な力を感じる能力があるといわれています。混ざり合う美しい色で、気の向くままに描くことにより心が解きほぐされ、ふんわりと心地よくなる、そんな時間を共有しませんか?まるで都会から離れて静かな森に入ったときのように、心の疲れを癒してくれることでしょう。美しい色に導かれ心が安らぐのを感じ、色の持つ力を自分で発見することは、心と体のバランスをとることにつながります。ご自宅でお子様と一緒に絵を通して心を表現し合うことが、親子のよりすてきな関係を築くきっかけになるかもしれません。

講師:Svetlana Zabolotnaia
東ヨーロッパのモルドバ共和国出身。2002年に渡米しサンブリッジ大学でシュタイナー一般教育&補修プログラムを学ぶ。またニューヨーク大学で教育心理学の修士号取得。ブルックリン・ワルドルフ・スクールで小学生1〜4年の担任を受け持ち、図書員、読書スペシャリスト、教育援助教師、ナーサリー副担任を務めた。現在、ホームスクールグループのアート教師、家族のコンサルティングやシュタイナー教育に基づいたアセスメントを行っている。

日時:2014年5月17日(土)
   10:30〜12:30(1部:色彩を楽しむ。プライマリーカラーを中心とした濡らし絵)
      13:00〜14:30 (2部:ドライな紙に描く水彩画)
場所:The Brooklyn Waldorf School
           11 Jefferson Avenue (at Claver Place), Brooklyn, NY

参加費(各部):5ドル(ブルックリンシュタイナー日本語学校関係者)/7ドル(一般)
材料費:5ドル

お申し込み・お問い合わせ:japaneseschool@brooklynwaldorf.org

2014年4月26日土曜日

小学部低学年春学期の授業とオープンデーのお知らせ

【低学年春学期の授業】計7回(4月5日〜6月7日)

ファイバーブロック
神様、自然の恵みを頂いて人間は生きる糧を得ていることを、刈り取ったままの羊毛を洗い、染色し、毛並みをそろえ、糸に撚る作業を通して学びます。さらにその糸から織物を織り、人間にとって役に立つものに作り上げる作業へと進みます。
* 動物の出てくるお話を中心に世界の物語を読みます。
* 語彙を増やすために、「言葉集めノート」を作って自分の言葉事典を作成。
*しりとり電車で新しい言葉をどんどん増やすとともに、短文から文を作成することに挑戦。
* 自然界の生き物が授けてくれたものから、人間に必要なものを作る作業を通して人間の自然界でのあり方、身の置き方などを問うことをゴールにおいています。

手仕事:織物
手作りの膝に置くタイプの織り機を使って、自分たちで撚った糸を織り上げていく作業をします。身の回りに役に立つものに仕上げたり、そのまま織物作品として飾ることも可能です。

ゲーム(体育):サーカスアーツ
一輪車、皿回し、お手玉、組体操、縄跳び、馬跳びなど

ユーリズミー
言葉一つ一つを大切にしてその響きを楽しむことを実践したいと思っています。背骨をしゃんと立たせるということを目標にします。

お話
4月5日、12日 『春がいっぱい』
 このお話は読まれてすてきだなと思われたらうれしいですが、「みんな違って、それぞれがすばらしく、美しい」とフクロウおじいさんが言うのです。私は春先にこの絵本を子供たちに読むことが好きでした。最後にフクロウおじいさんがそう言うことで、子供たちに笑顔が戻り、心がほっとすることがお話をしていてわかります。「いったいどの花が一番なんだろう?」とお話の間中ずっと思っていて、「ああ、そうか、そうよね。」と安堵する子供たちの嬉しそうな笑顔をみると、子供というのはとてもフェアーに生きていて、周りが幸せなことは自分も幸せに思うものなんだ、なんてすばらしいと改めてその純粋さに私も幸せな気持ちにさせてもらいました。

19日 『コヨーテとセミ』
これはインディアンのお話ですが、コヨーテがセミを食べるとは知りませんでした。セミに歌を教えてもらったコヨーテが歌って見せるありさまをおもしろおかしく表現したら、子供たちはかなりうけて笑いが止まらない様子でした。是非、ご自宅でも面白く読んであげて下さい。ちょっと間抜けなコヨーテの一生懸命ぶりが何ともけなげなお話です。途中でセミが抜け殻を捨てて飛んでいってしまう場面もあり、実際にセミを捕まえたことがある子供たちはセミ取りの話で盛り上がりました。「セミは捕まえようとしたら、おしっこをかけて逃げるのよ。」と言うと誰も信じませんでしたが、今年もし日本に行かれたら、是非セミを捕まえてみて下さいね。


【5月3日オープンデーのお知らせ】

さて、今週末は授業参観を行います。普段のお子様のクラスでの様子が見られるチャンスですので、是非いらして下さい。

9:15-10:00 体育、歌の授業(体育館/途中で外に出てクラス写真を撮ります。)
10:00-10:30  スナック、休憩(Lくんのお誕生日会をします。)
10:30-12:00  メインレッスン(低学年教室)
12:15-13:15  子供の日の行事(地下またはバックヤード)
13:15-14:00  手仕事
14:00-14:20  掃除、終わりの会

*メインレッスンの内容は、お話、絵を描く、漢字を習う。親子でチャレンジ、しりとり電車つくり遊び(俳句または短文つくり)もします。手仕事は糸を撚る作業をし、実際に織物機を使ってみます。

三好千佳子

2014年4月6日日曜日

2014年4月5日小学部高学年クラス

春学期最初の授業日でした。残念ながら、メインレッスンまでは生徒が二人だけだったのですが、途中からMちゃんも登校して、生徒三人での授業日となりました。

今学期は現地の地理を勉強します。第一回目は、自分達が住んでいる所に焦点を当てて勉強しました。

メインレッスン

授業が始まる前にブルックリン地図を黒板に貼っておいたところ、二人とも真っ先に「ここが私、僕の家!ここが学校!」と見つけていました。

詩 『道』の朗読
今学期は、地理の勉強をするため、この詩を選びました。幾つか初めての言葉があったので、一つずつ意味を確認しながら読みました。この詩には「森」と「林」が出てくるので、この違いが分かるか聞いてみたところ、「林」は木が少なめで「森」は多め、という答えが出てきました。ここで、「木」、「林」、「森」と順番に木の数が増えていくことが、目で見て分かる漢字の面白さを体感できた様でした。この詩は、楽しみながら読めていたようです。毎日一回ずつ家で音読してもらって、終業式には発表できると良いなと思っています。

地理について
まずは、日本語でgeographyは「地理」ということを説明し、なぜ地理を勉強しなくてはいけないか質問したところ、N君が、「だって、それなしでは、どこにも行けない。」と答えてくれました。その後に、mapは日本語で「地図」ということを説明し、田舎での地図とブルックリンのような都会での地図の重要度の違いを考えてみました。そして、各方角を日本語では東西南北ということ、それぞれの方角の確認も一緒に行いました。
 
私が住んでいる所

まずは、私が、自分の住んでいる所の説明をしました。その後に、私の話を聞いて、私の家が、地図上のどこにあるかを一人ずつ別々に当ててもらいました。説明の中に東西南北が出てきて、それを基に二人とも当てることができました。その次に、「私が住んでいる所」について、次の質問に答える形で発表してもらいました。何州、何市、何区(ボロー)の何地区に住んでいるか。その地区はブルックリンのどの辺か(東西南北を使って)。どの様な所か。(例:お店が沢山ある。自然が多い。)家の周りに何があるか、何か有名な物があるか。多少のサポートは必要でしたが、二人ともちゃんと自分が住んでいる所がどういう所か理解していて、きちんと発表できました。

今日の漢字1「州」
久しぶりの授業中の漢字練習に、ちょっとびっくりするくらい二人とも張り切っていました。こんなに漢字を勉強することを楽しんでくれているのかと思うととてもうれしくなりました。最初に、ニューヨーク州の「州」を勉強しました。この漢字の象形文字を黒板に書いて、川の中州をイメージしてもらい、元々は川の中にできた陸地の絵からこの漢字ができあがったことを説明しました。
 
今日の漢字2「区」

ブルックリン区の「区」は、地理に必要な言葉に良く使われるため、勉強しました。

今日の文法「主語」「述語」
まず、二人に英語と日本語の違いは何かと聞いてみたところ、「順番が違う!」と答えてくれました。そして、Yちゃんに英語で簡単な例文を作ってもらい、それを日本語に訳してもらいました。そして、英語で書いた主語を①、述語を②とし、日本語訳では①がどこ、②がどこにあるかを当ててもらいました。こうして、日本語の場合には述語が文の最後に来ることを確認した上で、今度は主語、述語を色々な言葉に入れ替えてみて、主語の役割が「誰が(は)」「何が(は)」を明らかにし、述語の役割が、「どうする」「どんなだ」「なんだ」を明らかにすることであると確認しました。
 
今日の漢字3「橋」

この漢字を黒板に書いたとたんにN君が「なんで『橋』って木へんなの。」と質問しました。これは、漢字を見てその漢字が意味することを良く考えている証拠だと思います。そして、自発的にYちゃんが「木でできてるからだと思う。」と答えてくれました。これに対し、N君は「でも、木じゃなくても橋はできるよね。」と発言したので、「確かに今はそうだけど、漢字が作られた何千年も前の昔は、木を川にかけることが一番簡単に川を渡る方法だったと思うよ。」と説明したら納得してくれたようでした。

最後に挨拶をして春学期最初のメインレッスンは終わりましたが、この後に来たMちゃんには、休み時間を使ってメインレッスン中にやったことを地図を見ながら説明し、彼女が住んでいる所についても話してもらいました。来週からはまた皆が元気でそろうと良いですね!今学期もどうぞよろしくお願いいたします。
長沢千秋

2014年2月24日月曜日

2014年2月1日小学部高学年クラス

メインレッスン

1) 方丈記の朗読

2) 漢字テスト

3) アイヌの言語、伝統、歴史について
折角アイヌ神話を習っているので、もっとアイヌの文化を知ってもらうために、アイヌ語で「こんにちは」「私は◯◯です。」「ありがとう」と言う練習をしました。皆、日本語とのあまりの違いに「え~!」と言っていました。『熊神とカパラぺポンス』のお話の中に「神であっても熊神は、アイヌの国に行って時々お土産をもらって来なければなりません。」という文章があります。この概念について、皆で考えてみました。まずは、「なんで、熊神はお土産をもらって来なければいけないと思う?」と質問したところ、皆、困惑していたので、「じゃあ、なんで、(人は人に)贈り物をあげると思う。」と聞いてみました。「誕生日だから!」や、「ハッピーになるから!」といった答えが出てきたところで、「人は、人の気持ちそのものをあげることができないから物をあげる、ということも考えられるんじゃないかな~。」と言ったところ、「あ~、そっか~!」という反応でした。

4) イオマンテ(熊送り)について
アイヌ民族には、「熊送り」と呼ばれるとても重要な儀式がある事を説明しました。アイヌにとって、熊は、熊の姿を借り神の国から人間の世界へやって来て、自分の肉、毛皮、薬となる胆を与えてくれるとても貴重な存在です。だから、人間界へやって来てくれたことを感謝し、盛大に迎え、また来ていただくために「熊送り」の儀式を行うのです。

5) 今日のテーマの絵
今回は、小鍋の神であるカパラぺポンスと熊神の魂がお話をしているシーンの絵を描きました。これは、熊神の魂が本当にうれしそうな表情を見せている事、カパラぺポンスの神の着物の柄がアイヌの模様を顕著に表しているために選びました。楽しい場面を描く時は、子供達のムードも一段上がりますね!

6) 今日の文法1 かぎかっこ「 」の使い方
前回勉強した句読点同様、かぎかっこは作文に必要です。板書の要約文の一部に、わざとかぎかっこを省き、「どこからどこまでかぎかっこが必要でしょうか。」と質問しました。いつもは、大人しい子も皆それぞれに意見を出してくれたので、一人の子に黒板に書いてもらい、正答でした。

7) 今日の漢字「恩」
「恩」は難しい概念ですが、このお話には欠かせないものなので勉強しました。まず、「恩」の意味について考えてもらった後、この漢字には何が必要か考えさせたところ、「心」の部首が出てきました。

8) 今日の文法2「です、ます、vs.  である、だ。」
これは、今まで皆に書いてもらった文章の中で、一番気になった事の一つです。同じ文章の中で、「です、ます」と「だ、である」を使う子が結構います。そこで、板書の要約文で、本来ならば「~だ」調であるべきの所を「~です」調で書いておき、何がおかしいかを考えてもらいました。結果、残念ながら、誰も正答にたどり着けませんでした。これは、もっと書かせなくてはいけないサインだと理解しました。

9) 今日の文法3 副詞
動詞を詳しくする副詞を、要約文の一部を指しながら、どれが動詞を詳しくする言葉か考えさせ、例文を色々と作ってもらいました。

10) 劇の立稽古
第一回目の立稽古です。まだ配役を決める前だったので、台本を読み込んでいない子が多く、思ったよりも時間が掛かりました。ですが、すでに自分がやりたい役が皆はっきりとしていたため、配役は割とすんなり行われました。自分がやりたい役になれたので、皆頑張る事と期待しています。この日はNさんに劇の中での踊りの指導をしていただきました。そして、アイヌ語で歌いながら踊る部分もあります。慣れない動きに最初は戸惑っていたようですが、何回か練習するうちに大分恰好がついてきました。ご期待ください!

長沢千秋

2014年1月25日小学部高学年クラス

9:30〜11:00   メインレッスン  

メインレッスン

方丈記の朗読

漢字テスト

前回のお話の回想
 
アイヌの言語、伝統、歴史について
アイヌ語は、かつて北海道の他の地域(東北、千島列島、樺太南半分等)でも話されていたことを説明しました。そして、例として東北の現存のアイヌ語源の地名と、和語の地名、動物の名前をいくつか挙げて、「どちらがアイヌ語でしょう。」という質問をしました。なんと90%を超える正答率でした!そして、「なんで分かるの。」と聞くと「なんとなく日本語っぽくないもん!」と言う答えでした。子供達の感覚の鋭さに感心しました。このクイズはとても楽しかったらしく「もっと!」と言われました。アイヌの伝統儀式である「熊送り」にとても重要な捧げ物を「イナウ」と言います。これは、魔物と戦う、汚れをはらう等の役割を持ち、単なる物ではなく意思を持った使者として神の元へ向かうと考えられています。このことを説明すると「あ!日本のお祓いの時に使うものみたい!」と言ってくれた子がいました。

劇の台本第一場面音読
劇の台本の第一場面を皆で声に出して読んでみました。宿題として、台本の音読が出ていたので、漢字にふり仮名を振って来ている子がほとんどで、前回よりもスムーズに読むことが出来ました。

今日のテーマの絵
熊神が、アイヌの青年に射られ、魂と肉体が別になった状態で、芝ぞりで青年にひかれているシーンを描きました。この絵を選んだのは、北海道の自然を想像させる背景画があったこと、熊の肉体から出た熊神の魂が、熊の頭の上に座っている様子が、このお話にはとても重要なイメージであると思ったためです。

今日の漢字「魂」
「魂」は、本来中学校で習う漢字なのですが、お話の中でとても重要な意味を持つため、今回この漢字を勉強することにしました。

今日の文法:形容詞
文を書くにあたり、表現を豊かにするために、形容詞を勉強することにしました。まず、形容詞とは名詞を詳しくする言葉である事を説明し、板書のある文を指し、「この中のどれが形容詞でしょう。」の質問をし、例文をあげてもらい練習しました。

今日の漢字「信」
この漢字を引き出すために、誰が何を「信じるのか」と聞きました。少し戸惑っていたので、「動物を信じるのですか?人を信じるのですか?」と言って答えを促しました。そして「何を」にあたる「言うこと」ですが、「え~、人の言うことを信じるから『信じる』なの~。」といった面白い反応もありました。

長沢千秋

2014年1月18日小学部高学年クラス

9:30〜11:00   メインレッスン  

メインレッスン
 
方丈記の朗読

漢字テスト
今回は、皆今までで一番良く出来ていました。もし、沢山の漢字を練習することが負担になるのであれば、1つでも良いので(特に学校で習った漢字)、絶対に覚えてくるようにする、ということも良いかと思います。

アイヌ神話について
まず、今学期のテーマはアイヌ神話であることを伝え、「神話とは何か、アイヌとは何か。」と質問しました。神話と言う言葉を知らなかった子もいたので、何かの説明をしたところ、「あ!ギリシャ神話とかあるよね!」と、皆それぞれ知っている神話の名前を挙げてくれました。そして、アイヌについては、誰も知らなかったので、どの様な民族で、今どこに住んでいるのか、「アイヌ」とはアイヌ語で人間を意味すると、ここまで説明したところ、「あ!アメリカの先住民族とかも同じだよね!」と、言ってくれた子がいました。
このように、今学期この学校で勉強することが、彼らの既存の知識と繋がることは、彼らの知識と理解を増やすことにとても大事な役割を持っていると思います。

今日のテーマのお話:『熊神とカパラぺポンス』
今日のお話「熊神とカパラぺポンス」は、終業式の劇の原本です。やはり、子供はお話が好きなのですね。「次はどうなるの。」といった面持ちで、皆真剣にお話を聞いていました。

劇の台本第一場面の紹介
劇の台本を渡し、皆で声に出して読んでみました。正直、スラスラと読める子は、少数でした。彼らにとって日本語を勉強するということがどれだけ困難なのか、改めて知らされた瞬間でした。でも、皆前向きです。詰まりながらもなんとか最後まで読みました。これからは、もっと読ませる機会を増やそうと思います。
こうして、やっとの思いで第一場面を読み終えたと同時に「僕、この役やりたい!」「私は、これ!」と皆が言ってくれ、「あ~、やる気になってくれたんだ~。」と心から嬉しく思いました。

今日のテーマの絵
熊神とカパラぺポンスのお話のイントロにあたる部分の絵、神の国を想像させる絵を描きました。神秘的な絵で「なんでこの人達(神)は、宙に浮いている感じなの?」という質問も出ながら、作業を進めていきました。

今日の漢字「熊」
「熊」は、本来中学校で習う漢字なのですが、お話のメインテーマであること、熊神の劇をすること等を考慮し、今回この漢字を勉強することにしました。

今日の漢字「招」
「招」の漢字を子供達から引き出すために、私が手と口を使って「招く」ジェスチャーをし、「誰かを『招く』には、体の部分の何が必要か」の質問をしました。思惑通りに「手!」「口!」の答えがパッと出ました。このように、ジェスチャーや視覚的なイメージを使いながら漢字を勉強していきたいと思います。

長沢千秋

2014年1月11日小学部高学年クラス

冬学期第一回目の授業は、皆と、元気に「あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします!」の挨拶を交換して始まりました。たった一か月の間に、皆、ぐんと成長したような印象を受けました。

9:30~ 11:00 メインレッスン

メインレッスン
 
方丈記の朗読
先学期に始めた方丈記の朗読を、今学期も引き続き行っていきます。先学期末までに、前の半分は覚えたので、残りの半分も今学期は覚えていく予定です。皆一人一人が文を覚えるように、一授業につき、担当を与え、授業毎にその担当部分をずらしていって、最終的には皆が全部を責任もって覚えてもらう様に、という趣旨です。今日は、まず全員で前の半分を暗唱して、その後に私に続いて後半を朗読しました。

漢字テスト
先学期の最終日に20問テストを行いました。皆、一生懸命練習してきたのですがやはり難しかったらしく、ほとんどの子に冬休み中に間違った漢字を練習するようにという課題を与えていました。今日は、その成果を見せてもらうため、一人2問ずつ、黒板に漢字を書いてもらいました。与えられた漢字をパッと書ける子、自分のは無理だけれど、他の子に課された漢字は書ける子等、様々で、結局皆の共同作業により8文字を無事、書き終えました。今学期は終わりの会で漢字カルタ等を行っていきたいと思います。これは、漢字は基本的に絵であり、規則性がある事、それを子供達自身が見つけ出すことにより、漢字に対する苦手意識を減らしていきたいと思っているためです。そして、成るべく宿題に出る漢字を中心に、更に3年生以下で習う漢字も混ぜながら、楽しく漢字の数を増やしていこうと思います。

今日のテーマのお話『シマフクロウとサケ』
今学期のテーマはアイヌ神話です。まず第一回目の今日は『シマフクロウとサケ』というお話をしました。お話の内容は以下の通りです。

村の守り神であるシマフクロウに対して、海を泳いでいた鮭の群れの一部が無礼な事を言った。それに怒ったシマフクロウは海の水を汲み上げ、海は干上がった。群れの先頭の鮭が「神を恐れぬことをしてはならぬと、どん尻の鮭に告げておいたのに、お前たちは耳を貸さなかった。だから、今仲間共々、私は死のうとしているのだ」と言った。
それを見たシマフクロウは思い直し、海に水を返す。それに対し、先頭の鮭は感謝する。

今日のテーマの絵
シマフクロウとサケが出会う場面の絵を描きました。これは、このお話の絵本から抜粋したのですが、絵が刺繍作りなので、それを色鉛筆を使って絵にする事は、とても難しい作業のようでした。最初は、難しい、難しい、と皆から聞こえてきたのですが、どの様な場面かの説明を詳しくしたところ、徐々に内容をつかんだようで、皆真剣に考えながら描き終えました。

今日の漢字1「呼」
今学期は人間の動作、行動に関する漢字を中心に勉強していく予定です。その一番手は「呼」の漢字となりました。まず最初に、「誰かを『呼ぶ』には体の部分の何が必要か。」という質問をしました。   「手!」と答えた子もいましたが、皆「口!」に落ち着き、だから「呼」の部首は「口」であることを伝えたら、皆「あー!」と非常に納得した様子でした。次に部首以外の部分を皆に想像してもらい、それぞれ思い思いの漢字を書き出してもらいました。彼らの想像力はすごいですね!正しい「呼」の漢字にはならなかったにせよ、とてもそれに近い漢字を生み出した子がいました。

今日の文法1 点「、」の使い方
先学期、様々な記録を皆に書いてもらったところ、句読点やかぎかっこ「 」の使い方に苦労している子が多い印象を受けたため、まずは点「、」の勉強をしました。黒板に書いた要約文の第一段落だけ、わざと点を抜いて書きました。それを生徒達皆に音読してもらい、「さて、この段落に間違いがあります。何でしょう。」と聞きました。色々な意見が飛び交いましたが、最終的に「あ!点がない!」と言った子がいて、それと共に「あ~、だから読みにくかったんだ~。」と別な子が言いました。これは、意味の切れ目を無意識に理解している証拠であり、とても良い事だと思いました。そして、正しいところに点を打ってもらいました。

今日の漢字2「告」
この漢字も「呼」同様、「何かを『告げる』には、体のどの部分が必要か」と聞いたところ、皆「口!」の即答でした。

今日の表現1「ところが」の使い方
あまり口語では使われないけれども、作文等を書く時に知っていると良いと思われたため、要約文に出て来る「ところが」の使い方を勉強しました。「ところが」は、どういう時に使うかと聞き、例文を皆に作ってもらったのですが、私が想像していた以上に「ところが」の意味、使い方共にとても良く理解していました。そして、中々面白い例文を皆作ってくれました。

長沢千秋

2014年2月16日日曜日

2014年1月幼児部つくし組

本当に今年は雪の冬ですね。皆さん、いかがおすごしですか。今年に入り、1月には3回クラスがあり、その後お正月の会を催し、結構毎週末で忙しくも、充実したスケジュールだった日本語幼稚園でした。そのクラスの様子を報告しますね。

久しぶりに来るクラスで、生活のリズムも結構いつもと違う長い冬休みの後、皆の様子はどうかなと思っていた私の心配を覆すように、子供たちの様子はいつもと変わらず、クラスに来るのが楽しい様子、久しぶりにお友達に会うのがうれしい様子を見せてくれました。勿論元気な姿も見られましたが、全体的には落ち着いた、いつものリズムでクラスができたことを私もとてもうれしく思いました。2週間に1度のリズムで、どれだけのものが子供たちの身体に、魂に入っているかと考えることもありますが、子供たちはそれなりに受け取ってくれているんだなと温かい気持ちになりました。

お団子作り(1月11日)
まだお正月気分を味わいたい頃でしたので、お餅にちなんで餅粉でお団子を作りました。お手伝いのお母さん方も迎え、3箱のもち粉を3丁のお豆腐と混ぜて大量の!お団子を作りました。お豆腐をもち粉に加えて、こねるところからするのですが、ぐちゅぐちゅする感覚が、まただんだんまとまってきて、もちっとする感覚が子供の手の感触機能にとてもいい刺激を与えます。いろんな感触のものに実際触れること、においをかぐことなどが感覚機能をより豊富にしてくれます。それが感性へと繋がって行きます。泥遊びも雪遊びもとてもいいですよ。でも実際に食べられるお団子作りは嗅覚や味覚とも直結して、とてもいいアクティビティーなので、お家でも作ってみてください。

もち粉がまとまったら、小さい丸いボール状にまるめるのですが、「ころころころころこーろころと丸めましょう、おいしいお団子丸めましょう」と歌いながら、子供たちは男の子も含めて、大量のお団子を飽きることなく、最後まで丸めてくれていました。何か作るおもしろさ、全部できた達成感を味わっているかのようでした。できたものをすぐにお母さん方がゆでてくれたので、次から次へとできあがるお団子を見るのも楽しそうで、「おなかすいたー」「つまみぐいしていい?」(と聞く前に食べている子もいましたが。。)「早くたべたーい」と言う声が多々聞こえました。

これらを後のおやつの時間に、あんこ、きな粉、メープルシロップ(みたらしの代用)という選択をあげて、ちゃんと「あんこときな粉ををください」「メープルシロップだけお願いします」とか注文を日本語で言えた後(結構厳しいかも??)この3つのうちの2つだけの組み合わせでお団子を配りました。みんなあっという間に(本当に!)お代わりを注文してきたので、3つの種類を組み合わせて全部食べた子がほとんどです。私も自分の分を食べるひまがない位お代わりのスピードが速かったですよ。全部でお団子を平均15個、多い子は25個位食べていたと思います。みんな食欲があって、私も頼もしい限りです。「これ私が作ったお団子!」「こえはボクが作った大きいの」とか言いながら。自分で作ったものを食べる喜びが表れていました。

1月18日には久しぶりのおむすび作り。
お母さん方のお手伝いを得て、おむすびに挑戦。去年も何回かしていますので、手順はみんな覚えています!でも手に充分お水がついていなくて、むすんだ後、手がご飯粒だらけになったり(子供は喜んでそれをぺろぺろ食べていましたが)、なぜかほっぺたにご飯粒がついていて、お友達に「ごはんがお顔についているよ」と言われ、みんなで笑ったり、中に入れる具の名前を日本語で言わないと先生が具を入れてくれないので(日本語で昆布、しそ、梅干し等覚えてほしいためで、決して意地悪でやっていませんよ)名前が出て来なくて「あれ、あれ」と指で差しながら「うーん」とうなったり、、、ハプニングが延々と続く楽しいおむすび作りです。

1月25日にはこれも久しぶりのパン作り。
お団子でこねて、おむすびで丸めているので、パン作りはお手のもの。生地をこねるところからいっしょにやります。蛇のように長くして、それをカタツムリのように丸めたパン、ボールのように丸いパン、小さいお団子のようなパン、ピザに見立てたパン等いろいろできました。でもそれらの形を作る前に、よくこねることをお願いしていて、生地がこねてかなりスムーズになってきたら、形を作っていいことにしているので、結構忍耐が要ります。またおむすびとは違い、手や指だけでなく、体全体を使ってこねるので、脳から指令が出て、手先から身体を動かす全体の動きなので、バランスや身体のコントロールの発達にとてもいいと言われています。

他にはお正月の気分の1月ですから、お正月の遊びをいくつか紹介しました。

こま回し
これは私が持っていた小さいものですが、こまを土俵に回し、こまで相撲を取るゲームです。結局は、土俵を乗り越えて、床、大きなブロックの上などいろんなところでこまを回して遊んでくれました。こまを回すのは結構難しいのですが、5歳以上の子は結構教えたらすぐできましたね。3〜4歳のお友達はなかなか思うようにいかないのですが、何度も回すことに挑戦していました。

福笑い
こま回しのとなりで、福笑いもしてみました。これは私が作った手作りの小さめのものですが、1人が手ぬぐいで目を隠し、もう1人が顔のパートをまゆげ、目、はな、くち、耳、等と言って渡して、目隠しをした子が手探りでそれを顔に置いていくのです。やっているまわりにお友達が集まって、できたへんてこな顔を笑いながら応援していました。とても和やかな風景でした。たまにこのようなゲームをするのもとてもよかったです。

ユリズミー
孝恵先生にお願いし、お正月バージョンのユリズミーをしました。お餅つきの童歌とその手遊びに似せた動き、お正月の龍の歌等入れてもらい、動きも言葉もお正月、季節の日本語がたっぷり入ったユリズミーでした。

下記にその中の一部を紹介しますね。

正月__日の餅つきは、ぺったんぺったんぺったんな〜
火いこねて、火いこねて、ひいこねひいこね  ひいこねて
ひっついて ひっついて ひっついひっつい ひっついて

しゃーん しゃーん しゃんしゃんしゃん しゃんしゃんしゃんしゃん
しゃんしゃんしゃん

しゃーん しゃーん しゃんしゃんしゃん   しゃんしゃんしゃんしゃん 
しゃんしゃんしゃん

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☆江戸時代中期のお正月の歌から

一つとせ〜ひーとよ明ければ賑やかで〜賑やかで〜
お飾りたり 松飾りー松飾り

二つとせ〜 双葉の松は色ようて〜色ようて〜
三階松は 春日山ー春日山ー

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☆でんでらりゅうば

でんでらりゅうば でてくるばってん
でんでられんけん こられんけん

こんこられんけん こられられんけん
こーん こーん

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特にお餅つきの歌は、手遊びも加え、お正月の会でも使われましたね。お正月気分、文化、食べ物を意識し、身体で体験してもらえればと願って行った1月のクラスの報告でした。

アマーあづさ

2014年1月16日木曜日

2014年1月11日小学校低学年クラス

今年初めての授業が行われました。低学年クラスではNちゃんがお休みでしたが、それ以外は全員元気な笑顔を見せてくれました。朝は「あけましておめでとうございます」とみんなで輪になって挨拶をしました。高学年からは、「略して、あけおめ」なんて言葉が出てきて懐かしく思うと同時に、そういう言葉も文化の一つととらえても良いのではないかと微笑ましく感じました。久しぶりに会う子供たちは少し照れくさそうにもしていましたが、すぐまた仲良く打ち解けてくれました。


朝のサークルタイムでは『森のくまさん』を歌い始めています。これはなんて言うのでしょうか?受けたり投げたりの歌い方がとても楽しく、歌いながら会話をしている感じでみんなすぐ好きになったようです。他の歌は『冬の星座』と『雪の踊り』です。今まで歌ってきた『手のひらを太陽に』は移動の歩くとき、『ゆうやけこやけ』は終わりの会で続けて歌います。歌の歌詞はお家の見えるところに貼ったり、普段から持ち歩いたりなどの工夫をし、常日頃一緒に歌って下さい。

 メインレッスン:イソップ物語
 『ウサギとかめ』:この話を知らない人はいないと思いますが、それでも語ってみると結果を知っていても楽しそうに聴いていました。子供というのは何度同じお話を聴いても心に響く読み物だと嬉しいもので集中して聴くものだと改めて思いました。(『ライオンときつね』も読みました。)

パペット劇
今学期はイソップのお話を題材にパペット劇を考えています。3つくらいのお話にナレーターとパペットを扱う生徒が2〜3人で、チームに分かれてとても短い劇をします。どのお話を取り扱うか、またどの生徒が何の劇をするかは、近々発表します。保護者の方と子供たちの合作でパペットをつくり発表をする形をとります。チームに分かれ、それぞれが出来る形のパペットを考えて作成して下さい。詳細は後ほどお伝えします。

※イソップは短いのですぐに話し終えてしまいますが、忙しいときやちょっと時間があるとき、待っているときなどに話せる楽しいお話が沢山あります。是非読みやすいものから読み聞かせてあげることをお勧めします。教訓めいたところはあまりくどくどと説明せず、子供たちにお話から感じ取ってもらうことが自然かと思います。動物を通して様々な人間模様を学べるお話が沢山あります。また、子供に何か伝えたいとき、躾として理解してほしいことがある場合、正しいことや誤っていることを常識的にくどくど説明するよりも、このようなたとえ話を使って子供たちの心に間接的にアプローチする方がより大きな効果が得られることもあるので、そういう意味でもいろいろな教訓のお話を知っていることは役に立ちますよ。

カタカナ
今学期はカタカナを始めています。平仮名を復習しながらなので、少しずつ進む予定です。

漢字
お話に関係しているもの、それから発展したものを2つのレベルに分けて出しています。

メインレッスンブック
絵はできるだけ一人一人が満足いくまで時間をかけて描いてもらうよう心がけています。今学期はあまりメインレッスンブックを持ち帰らず、学校で仕上げるように指導しています。(時々は持ち帰ってきれいに仕上げることをお願いすると思います。)ただ、要約文を書く子はそれが書き切れなかった場合に限り、持ち帰って必ず次回の授業までに仕上げて持って来て下さい。
 ※冬休みにクレヨンをいくつかなくした子がいるようです。ケースの中に全色そろっていませんでした。一度クレヨンケースを見て、全色(16色)あるかご確認下さい。なければお家(かばんの中)で出来るだけ探して持って来て下さいね。

算数
前期では物の数え方をやりました。数を数えるときはできるだけ正しく日本語を使い、気をつけて数えるよう心がけましょう。つまり、一つなどと何にでも言わず、紙なら一枚、鉛筆なら一本という風に。毎日の会話の中で正しい日本語を覚えてもらえるといいですね。
1年生:数の並び方をみます。四則計算の導入をします。
2〜3年生:引き続き九九を覚えます。
算数は今年はメインレッスンブロックでは取り扱わないので、授業の合間を使ってやる予定です。

習字

書初めをしました。「うま」「馬」とかきました。みんなそれぞれが個性的に字を表現していました。みんな習字が好きなように見受けられました。もっと頻繁にしてあげられたらと思います。

手仕事
Mくんがいよいよ編み物の部を完成し、縫う段階に入りました。Sちゃんは最後の段を終え、目を伏せる段階に入っています。それを見ていた他のお友達が早く縫う段階に行きたいと一生懸命編み始めました。みんなようやく編めてきているので、とても嬉しいです。(何が出来るかまだ誰も知りません。)もちろん、もう少しの子もいます。宿題として出していますので、ご自宅で一緒に取り組んでみて下さい。毎日するとすぐに上手に出来るようになりますよ。クラスミーティングでもお話ししましたが、編み物はヒーリング効果があり、日常の忙しさを忘れられたり、自然からいただいたウールに触れていると心が落ち着いたりします。またこれは技術ですので、一度手が技法を覚えると一生忘れません。忍耐をもって取り組めば、誰でも出来るようになります。一緒に楽しんで取り組んでみて下さいね。

午後の授業
今週は一部の生徒を太鼓の集まりに引率することになった関係で、クラスを千秋先生にお願いすることになったので、いつものリズムが少しずれてしまったかと心配しましたが、孝恵先生、千秋先生がしっかりと一日を閉めてくださった様子がうかがえて感謝しております。お2人からは掃除がとても上手で何も言わなくてもきちんと隅から隅までよく気がつき、お教室をきれいにしてくれるとお褒めの言葉をいただきました。私もとても嬉しいです。

終わりの会
千秋先生が2つもお話を読んで聞かせて下さったそうです。みんな静かに聞き入っていたということでした。すてきなお話だったのでしょうね。

太鼓
初めての太鼓の集まりで様々な方々の太鼓演奏を聴き、みんな興奮状態でした。先輩たちやプロの方々の中で堂々と太鼓を披露していました。将来が楽しみです。また太鼓マサラの大先生が新しいグループ結成を応援して下さっています。これからも時間の許す限り、パフォーマンスを見に行ったり、他のチームとの練習に参加したりしていけたらと思います。ポトラックをご用意下さった皆様、ご協力ありがとうございました。
 
【宿題】
お正月の会まではカルタづくりに忙しくなるかと思います。他の宿題を極力減らし、カルタづくりに全力を尽くしたいと思います。
文字、言葉の練習プリント:手書きの練習プリントは出来るだけ提出して下さいね。
絵日記:提出が減っています。1日でも良いので何か描いてみましょう。絵のみでも良いです。
プリント問題:今までのプリントでたまっているもので、出来そうなものは仕上げて持って来て下さい。

三好千佳子