2013年5月2日木曜日

2013年4月20日小学校低学年クラス

朝は雨模様でしたが、授業が始まる頃には晴れ間も見え、お天気が次第によくなってきたのでやる気もぐうんと上がってきたかと思いきや、眠たそうに9時を過ぎてやって来た子供たち、、、そして何だかみんな春が来たからなのか、眠くてだるそうな様子でした。

今学期は、朝早く来た子供たちから授業前に少し算数クイズをやっています。みんな一生懸命自分なりのやり方で、ある生徒は絵を描くなどの工夫をしながら数の大きい計算にチャレンジしていました。表は比較的答えやすくなっていて、時間が余った生徒は裏にチャレンジしていいというシステムになっています。すべてを終えることが目的ではないのですが、朝のちょっとした時間をバタバタと過ごすのではなく、少し机に向かって落ち着くために、また、単調な計算問題は脳を心地よく刺激し、目を覚ましてくれます。さらに、朝にそういったリズムをつけることは良い習慣にもなるので、毎朝ご自宅でも宿題の中の計算を少ししてみてもいいかもしれません。 

春学期、低学年は『桃太郎』の劇をすることにしました。今日はその配役を決める日で、私もちょっとした緊張感を持って望みました。子供たちも台本を読んできて、何の役になるのかそれなりに決めて来ていたみたいでした。意外にほぼ全員が「桃太郎」になりたがったのには驚きました。Mくんは鬼が島に行く舟になると言い張ったり、桃太郎役になれなかったことで涙を見せる生徒がいたりとかなりドラマチックな配役発表でしたが、一通り、台本をみんなでどの役にもなり、一緒に読み上げた後、私は一体みんながどの役に入り込んで台詞を言うのかを観察した結果、以下のようになった次第です。最後はみんなそれぞれに納得して、自分の与えられた役を受け入れてくれたようにも感じました。

桃太郎:E(赤ちゃんの声も)
おじいさん:N
おばあさん:S(6/1)/保護者(6/8)
小鳥(声と小さい鳥を動かす):M
キジ:S(6/1)/保護者(6/1)
さる:N
犬:M
青鬼:Mのお父さん
赤鬼:未定
ナレーター:三好
幼稚園保護者のSさんには背景画を引き受けていただき、Nさんに歌に合わせて振りを付けてもらおうかと思います。また、お話の始めは子供たちの縦笛で幕を開けます。各パートにハイライトをつけて、その前後の台詞を保護者の方とのロールプレイで動きを自分なりに付けて何度も練習してください。衣装などはお互いに必要なものを考えて協力し合って作って下さい。お手伝いや材料の協力、アイデアなどが必要な場合は申し出て下さい。お互い出来ることを手分けして分担し、よい劇が出来るように皆様のご理解とご協力をお願い申し上げます。また、今回は6月1日と8日に2回公演、またSちゃんが8日の終業式に出席出来ないということで、ダブルキャストになっています。

*メインレッスンについて
これからのメインレッスンは劇の練習が主になるので、ご家庭での宿題学習が重要になります。

 漢字学習:漢字も2−3個はクラスで紹介しますが、残りはご自宅で一緒に漢字のノートに大きく美しく書き上げて、さらに国語ノートで漢字を書く練習をする必要があります。カタカナも同様です。

カタカナ学習:今回はカタカナカードをクラスでひとつ作成するので、みんな分担して持ち帰っているカードに言葉を見つけ、絵を描いて持って来て下さい。カタカナプリントを仕上げ、メインレッスンブックに先週書いたようにカタカナを書きましょう。

:今週からやっと笛を練習することが出来ました。じっと私の指の動きを見て、たったの30分くらいのクラスで上手に音を出せるようになってきています。次回からは笛を持ち帰り、ご自宅でも毎日練習してください。楽譜を渡します。

 九九の計算:前回のブロックでは九九を5段まで唱えて覚えました。リクエストにより、いつも九九を唱える習慣、さらに9の段まで覚えることは良いことだと私も思います。日本人が九九を暗記することによって9の段までの計算の速いことは世界的にも有名です。アメリカでは九九のような言い回しはないに等しい感じがしますが、そういうものに重きを置いていないのも文化の違いでしょうか?この国では、むしろ、数字をファミリーのように見立てて、例えば、6の段だと、6, 12, 18, 24, 30. . . と概数の並び方のような形で覚えさせます。これだとちょっと何が24でなにが36なのか、、、指で追って何回掛けたのかを数えないとわからないという難点があります。しかし、おぼろげにその数のファミリーを大きな枠で覚えられるという利点もあります。シュタイナーでは12まで掛けた数字を覚えます。その数字の掛け算の段をより大きな数字まで記憶して言えることも掛け算を得意にするひとつのやり方のような気もします。日本にはせっかく九九というすばらしいやり方があるので、それを使わない手はありません。しかし極論として、いろいろな国のいろいろなやり方を取り入れて様々な角度から掛け算を見つめることも面白いのではないかと思います。

 それでは、宿題は溜めずにすこしずつ毎日やりましょう。

三好千佳子

0 件のコメント:

コメントを投稿