2013年11月7日木曜日

2013年9月14日〜11月2日幼児部つくし組

一旦秋の紅葉の葉っぱは散ったかのように思えましたが、今木々に残っている葉は、また一段と黄色やオレンジが増してきれいな気がします。紅葉の木が近くにあるのですが、「真っ赤だな〜真っ赤だな」の曲のように本当に深い赤で自然の色とは、作ることができない美しさだと感動しています。さて、先週のクラスで5回目を迎えた日本語幼稚園です。新しいお友達もだんだんとリズムに慣れて来たようで、次に何をするかという流れに乗ってきてくれています。教室も去年とは違いますが、去年からのお友達ははじめだけ模索している感じでしたが、2回目からは好きなようにあるものを使い、創造的に遊んでいます。

最初と2回目の会はお団子、3, 4回目はパン作りをしました。お団子は勿論みんな大好きで、さすが日本人の子だなと思いました。大きなお皿にいっぱい並んだお団子をみんなで食べてしまい、まだお代わりがほしいとリクエストするみんなに「ほら見て。もう全部なくなちゃったよ。」と見せると「残念だね。」「うん、本当に残念だね〜。」という気持ちのこもった声が聞こえてきました。それで、2人のお友達に「じゃあ、となりのたんぽぽ組に行って、まだ残っているかどうか聞いてみて。」とお願いをしました。2人がおとなりに行って、ちょっとしてから大きなお皿を持って帰ってきました。そこにのっていたお団子を見て子供たちが喜んだこと!「ねえ、残念じゃなかったね。」「本当にそうだね。」とこれもとても気持ちが入った会話が続き、私とゆうこ先生は顔を見合わせて微笑んでしまうほど、和やかな雰囲気が2回目から許されました。美味しいものは人を幸せにするといいますが、子供たちは本当に嬉しそうに食べてくれるので、私も嬉しくなってしまいます。それも自分たちで作ったお団子なので、「これはボクが作ったんだ。」とか「これは私の。だってちょっと形がおもしろいでしょ。」とか、好きなことを言いながら楽しいおやつ時間を過ごしています。

3, 4回目のパン作りは、たんぽぽ組が始まったこともあり、3歳児中心のたんぽぽ組につくし組のお兄さん、お姉さんが訪れて、いっしょにパンを作りました。パンの生地をこねるのですが、去年からのお友達はもうすっかり慣れた様子。自分の生地をこねながら、たんぽぽのお友達も手伝ってあげることができました。最初のクラスだったので、何人かのたんぽぽの子はお母さんから離れられず泣いていました。りえ先生もあやこ先生もその対応で手が空いていなくて、私は生地をこねているので手が小麦粉だらけ。たんぽぽのお友達にエプロンをどうやって渡そうかな、遊んでいるお友達をどうやってテーブルまで連れてこようかなと思っていると、つくし組のお兄さん、お姉さんが全部手伝ってくれました。「エプロン自分でできる?それとも手伝いましょうか?」と聞いてくれるお姉さん、「パンをいっしょに作ろうね。」と手を引っ張って3歳児をテーブルまで連れてくるお兄さん、「これ小さすぎだよ。」とか「もっとへびみたいに長くしていいよ。」とかいろいろ言ってあげるお友達。新しく入ったお友達もいきなり教える立場に立ちましたが、結構それなりに面倒見てくれたりしました。何だかつくし組の子供たちがとても頼もしく見えましたよ、本当に。

そして先週は今年初めておむすび作りに挑戦しました。去年は最初は無理かと思ったので、ご飯は炊いて、ふりかけ作りをしたり、海苔やしそを小さくちぎったり、ごまをすったりすることから始めた後、おむすび作りに入りました。でも今年は去年からの経験者がいることふまえて?いきなりおむすび作りから入ってみました。小さなコップを使ってするのですが、去年のを覚えている子は結構すぐ思い出して、上手に作っていました。新しいお友達や4歳児のお友達は、ちょっと練習が要りました。手にお水をつけて作るのですが、ちょっと見ていないうちにあるお友達は、握りたいのでどんどん自分でやって、気がつくと両手にぎっしりご飯粒がついていて「先生、見て!」「ああ、やられたか。。」と思いながら、これだけついちゃったら仕方ない。「じゃあ全部食べなさい。」と言うとぺろぺろ嬉しそうに全部お米粒を食べていました。その後勿論手を洗わせてから、次のおむすびを作らせました。また、ある子はいつも「先生、〜〜。」と質問したり、自分の思いを絶え間なく話してくれるのですが、あれ、ちょっと静かだなと思って見ると、後ろ向きになって自分の半分握りかけたおむすびにちゃっかり梅干しを入れて静かに食べているのです。「あれ、今は食べないよね。おやつのときだよね。」と言うと、勿論それを知っているから苦笑いをして、それでも最後まで食べていました。口は一つしかありませんから、食べていると静かだよね、とゆうこ先生と笑ってしまいました。他のお友達もまるで朝ご飯を全然食べなかった?ような感じで「ああ、今食べたいよ。」と訴えるほど、自分の握ったおむすびが美味しそうだったのでしょうね。「おむすび、ころころ、きゅっきゅっきゅっ。」「おいしいおむすび作りましょ。」等と声を掛け合い、楽しいおむすび作りができました。おむすびの具が保護者の皆さんのおかげでたくさん集まったのも楽しくできた理由です。梅干し、ゆかり、さけ、昆布、しその実、鰹節などがあり、自分で好きな具を先生に注文すると先生が真ん中にその具を入れます。それらの具も「これ」「あれ」と言わないで、ちゃんと名前を言わなければもらえない状況にしましたので、みんな知らない具の名前はちゃんと聞いて繰り返してから注文していましたよ。1人3つずつ握ったのですが、具はそれぞれ変える子が多く、3つ目は考えて考えて、「やっぱりお塩だけ。」というシンプル思考のお子さんも何人かいました。梅干しがいくつか集まったのですが、似たような梅干しでも自分の持って来たものを覚えていて、それを注文する子が多かったですよ。自分が食べるものだから、みんな一生懸命考えて選んでいる様子がとてもかわいらしく見えました。全部で11合炊いたご飯は全部きれいになくなりました!

私がご飯粒があちこちにつく子供たちとおむすび作りに奮闘している横で、ゆうこ先生はクラフトをしてくれました。この時期、収穫を願っての飾り用の紫や黄色のトウモロコシを使ったネックレス作りです。粒を取って、水にふやかし、少し柔らかくなったトウモロコシに針で刺繍糸を通して、好きな色のネックレスを作ってみました。これは全員ではなく、やりたいとテーブルに来た子中心でした。お家で針を使ったことがあるかどうかわかりませんが、このような細かい作業は、特に5〜6歳の子供の指先の細かい動きを発達させること、脳に刺激を送ることなどの理由からとてもいいことです。

その前2回分のクラスでは、ふわふわした黄色の羊毛を温かい石鹸水でフェルト化させ、固くする作業をしました。何回もあわをつけてくるくる手の中でこすらないとフェルト化しません。「まだ?」と聞く子供たちに「うーん、もうちょっと」と言いながらフェルト化するまでしてもらいました。根気もいります。でも触ってみて、まだ柔らかかったらだめだといってありますので、自分でもまだだということもわかる過程です。フェルト化すると結構固くなります。その上に柔らかい同じ色の羊毛をふわっと載せて羽にして、ミツバチを作りました。固くなったフェルトもふわっと羽も同じ羊毛からということも体験してほしかったことの一つです。これは9月から10月にかけてやったお月様の人形劇に出てきたミツバチです。「ブンブンブン、蜂が飛ぶ」のお歌と共に出て来たので、お歌といっしょに遊んでもらっているといいなと思います。

こんな風におやつ作り、クラフトをしながらもお教室での中遊び、プレイグラウンドでの外遊びもしっかり遊んでいます。お教室では、その他にサークルタイム、お休みする時間(トイレに行くことも含めて)、お話(人形劇等)をしています。今週保護者会をするので、ちょっと今までのことを振り返ってみました。保護者会では、主に子育てについて、シュタイナー教育についてお話したいと思っていますが、クラスについてもご質問があれば、当日ご用意ください。

先週やったおむすび作りに今週も挑戦したいと思っています。同じことを繰り返すことでより身に付くし、今週はもっと上手になっていて、あまりご飯粒をあちこりに散らばらせないでできるんじゃないかと期待しています。それで、最後にお願いですが、今週も何かおむすびの具になるようなものがお家にあれば9日のクラスに持って来ていただけますか。

皆さんの温かいサポートに心より感謝しています。ありがとうございます。

アマーあづさ

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