2014年2月24日月曜日

2014年2月1日小学部高学年クラス

メインレッスン

1) 方丈記の朗読

2) 漢字テスト

3) アイヌの言語、伝統、歴史について
折角アイヌ神話を習っているので、もっとアイヌの文化を知ってもらうために、アイヌ語で「こんにちは」「私は◯◯です。」「ありがとう」と言う練習をしました。皆、日本語とのあまりの違いに「え~!」と言っていました。『熊神とカパラぺポンス』のお話の中に「神であっても熊神は、アイヌの国に行って時々お土産をもらって来なければなりません。」という文章があります。この概念について、皆で考えてみました。まずは、「なんで、熊神はお土産をもらって来なければいけないと思う?」と質問したところ、皆、困惑していたので、「じゃあ、なんで、(人は人に)贈り物をあげると思う。」と聞いてみました。「誕生日だから!」や、「ハッピーになるから!」といった答えが出てきたところで、「人は、人の気持ちそのものをあげることができないから物をあげる、ということも考えられるんじゃないかな~。」と言ったところ、「あ~、そっか~!」という反応でした。

4) イオマンテ(熊送り)について
アイヌ民族には、「熊送り」と呼ばれるとても重要な儀式がある事を説明しました。アイヌにとって、熊は、熊の姿を借り神の国から人間の世界へやって来て、自分の肉、毛皮、薬となる胆を与えてくれるとても貴重な存在です。だから、人間界へやって来てくれたことを感謝し、盛大に迎え、また来ていただくために「熊送り」の儀式を行うのです。

5) 今日のテーマの絵
今回は、小鍋の神であるカパラぺポンスと熊神の魂がお話をしているシーンの絵を描きました。これは、熊神の魂が本当にうれしそうな表情を見せている事、カパラぺポンスの神の着物の柄がアイヌの模様を顕著に表しているために選びました。楽しい場面を描く時は、子供達のムードも一段上がりますね!

6) 今日の文法1 かぎかっこ「 」の使い方
前回勉強した句読点同様、かぎかっこは作文に必要です。板書の要約文の一部に、わざとかぎかっこを省き、「どこからどこまでかぎかっこが必要でしょうか。」と質問しました。いつもは、大人しい子も皆それぞれに意見を出してくれたので、一人の子に黒板に書いてもらい、正答でした。

7) 今日の漢字「恩」
「恩」は難しい概念ですが、このお話には欠かせないものなので勉強しました。まず、「恩」の意味について考えてもらった後、この漢字には何が必要か考えさせたところ、「心」の部首が出てきました。

8) 今日の文法2「です、ます、vs.  である、だ。」
これは、今まで皆に書いてもらった文章の中で、一番気になった事の一つです。同じ文章の中で、「です、ます」と「だ、である」を使う子が結構います。そこで、板書の要約文で、本来ならば「~だ」調であるべきの所を「~です」調で書いておき、何がおかしいかを考えてもらいました。結果、残念ながら、誰も正答にたどり着けませんでした。これは、もっと書かせなくてはいけないサインだと理解しました。

9) 今日の文法3 副詞
動詞を詳しくする副詞を、要約文の一部を指しながら、どれが動詞を詳しくする言葉か考えさせ、例文を色々と作ってもらいました。

10) 劇の立稽古
第一回目の立稽古です。まだ配役を決める前だったので、台本を読み込んでいない子が多く、思ったよりも時間が掛かりました。ですが、すでに自分がやりたい役が皆はっきりとしていたため、配役は割とすんなり行われました。自分がやりたい役になれたので、皆頑張る事と期待しています。この日はNさんに劇の中での踊りの指導をしていただきました。そして、アイヌ語で歌いながら踊る部分もあります。慣れない動きに最初は戸惑っていたようですが、何回か練習するうちに大分恰好がついてきました。ご期待ください!

長沢千秋

0 件のコメント:

コメントを投稿