2014年4月6日日曜日

2014年4月5日小学部高学年クラス

春学期最初の授業日でした。残念ながら、メインレッスンまでは生徒が二人だけだったのですが、途中からMちゃんも登校して、生徒三人での授業日となりました。

今学期は現地の地理を勉強します。第一回目は、自分達が住んでいる所に焦点を当てて勉強しました。

メインレッスン

授業が始まる前にブルックリン地図を黒板に貼っておいたところ、二人とも真っ先に「ここが私、僕の家!ここが学校!」と見つけていました。

詩 『道』の朗読
今学期は、地理の勉強をするため、この詩を選びました。幾つか初めての言葉があったので、一つずつ意味を確認しながら読みました。この詩には「森」と「林」が出てくるので、この違いが分かるか聞いてみたところ、「林」は木が少なめで「森」は多め、という答えが出てきました。ここで、「木」、「林」、「森」と順番に木の数が増えていくことが、目で見て分かる漢字の面白さを体感できた様でした。この詩は、楽しみながら読めていたようです。毎日一回ずつ家で音読してもらって、終業式には発表できると良いなと思っています。

地理について
まずは、日本語でgeographyは「地理」ということを説明し、なぜ地理を勉強しなくてはいけないか質問したところ、N君が、「だって、それなしでは、どこにも行けない。」と答えてくれました。その後に、mapは日本語で「地図」ということを説明し、田舎での地図とブルックリンのような都会での地図の重要度の違いを考えてみました。そして、各方角を日本語では東西南北ということ、それぞれの方角の確認も一緒に行いました。
 
私が住んでいる所

まずは、私が、自分の住んでいる所の説明をしました。その後に、私の話を聞いて、私の家が、地図上のどこにあるかを一人ずつ別々に当ててもらいました。説明の中に東西南北が出てきて、それを基に二人とも当てることができました。その次に、「私が住んでいる所」について、次の質問に答える形で発表してもらいました。何州、何市、何区(ボロー)の何地区に住んでいるか。その地区はブルックリンのどの辺か(東西南北を使って)。どの様な所か。(例:お店が沢山ある。自然が多い。)家の周りに何があるか、何か有名な物があるか。多少のサポートは必要でしたが、二人ともちゃんと自分が住んでいる所がどういう所か理解していて、きちんと発表できました。

今日の漢字1「州」
久しぶりの授業中の漢字練習に、ちょっとびっくりするくらい二人とも張り切っていました。こんなに漢字を勉強することを楽しんでくれているのかと思うととてもうれしくなりました。最初に、ニューヨーク州の「州」を勉強しました。この漢字の象形文字を黒板に書いて、川の中州をイメージしてもらい、元々は川の中にできた陸地の絵からこの漢字ができあがったことを説明しました。
 
今日の漢字2「区」

ブルックリン区の「区」は、地理に必要な言葉に良く使われるため、勉強しました。

今日の文法「主語」「述語」
まず、二人に英語と日本語の違いは何かと聞いてみたところ、「順番が違う!」と答えてくれました。そして、Yちゃんに英語で簡単な例文を作ってもらい、それを日本語に訳してもらいました。そして、英語で書いた主語を①、述語を②とし、日本語訳では①がどこ、②がどこにあるかを当ててもらいました。こうして、日本語の場合には述語が文の最後に来ることを確認した上で、今度は主語、述語を色々な言葉に入れ替えてみて、主語の役割が「誰が(は)」「何が(は)」を明らかにし、述語の役割が、「どうする」「どんなだ」「なんだ」を明らかにすることであると確認しました。
 
今日の漢字3「橋」

この漢字を黒板に書いたとたんにN君が「なんで『橋』って木へんなの。」と質問しました。これは、漢字を見てその漢字が意味することを良く考えている証拠だと思います。そして、自発的にYちゃんが「木でできてるからだと思う。」と答えてくれました。これに対し、N君は「でも、木じゃなくても橋はできるよね。」と発言したので、「確かに今はそうだけど、漢字が作られた何千年も前の昔は、木を川にかけることが一番簡単に川を渡る方法だったと思うよ。」と説明したら納得してくれたようでした。

最後に挨拶をして春学期最初のメインレッスンは終わりましたが、この後に来たMちゃんには、休み時間を使ってメインレッスン中にやったことを地図を見ながら説明し、彼女が住んでいる所についても話してもらいました。来週からはまた皆が元気でそろうと良いですね!今学期もどうぞよろしくお願いいたします。
長沢千秋

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