2014年2月24日月曜日

2014年1月11日小学部高学年クラス

冬学期第一回目の授業は、皆と、元気に「あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします!」の挨拶を交換して始まりました。たった一か月の間に、皆、ぐんと成長したような印象を受けました。

9:30~ 11:00 メインレッスン

メインレッスン
 
方丈記の朗読
先学期に始めた方丈記の朗読を、今学期も引き続き行っていきます。先学期末までに、前の半分は覚えたので、残りの半分も今学期は覚えていく予定です。皆一人一人が文を覚えるように、一授業につき、担当を与え、授業毎にその担当部分をずらしていって、最終的には皆が全部を責任もって覚えてもらう様に、という趣旨です。今日は、まず全員で前の半分を暗唱して、その後に私に続いて後半を朗読しました。

漢字テスト
先学期の最終日に20問テストを行いました。皆、一生懸命練習してきたのですがやはり難しかったらしく、ほとんどの子に冬休み中に間違った漢字を練習するようにという課題を与えていました。今日は、その成果を見せてもらうため、一人2問ずつ、黒板に漢字を書いてもらいました。与えられた漢字をパッと書ける子、自分のは無理だけれど、他の子に課された漢字は書ける子等、様々で、結局皆の共同作業により8文字を無事、書き終えました。今学期は終わりの会で漢字カルタ等を行っていきたいと思います。これは、漢字は基本的に絵であり、規則性がある事、それを子供達自身が見つけ出すことにより、漢字に対する苦手意識を減らしていきたいと思っているためです。そして、成るべく宿題に出る漢字を中心に、更に3年生以下で習う漢字も混ぜながら、楽しく漢字の数を増やしていこうと思います。

今日のテーマのお話『シマフクロウとサケ』
今学期のテーマはアイヌ神話です。まず第一回目の今日は『シマフクロウとサケ』というお話をしました。お話の内容は以下の通りです。

村の守り神であるシマフクロウに対して、海を泳いでいた鮭の群れの一部が無礼な事を言った。それに怒ったシマフクロウは海の水を汲み上げ、海は干上がった。群れの先頭の鮭が「神を恐れぬことをしてはならぬと、どん尻の鮭に告げておいたのに、お前たちは耳を貸さなかった。だから、今仲間共々、私は死のうとしているのだ」と言った。
それを見たシマフクロウは思い直し、海に水を返す。それに対し、先頭の鮭は感謝する。

今日のテーマの絵
シマフクロウとサケが出会う場面の絵を描きました。これは、このお話の絵本から抜粋したのですが、絵が刺繍作りなので、それを色鉛筆を使って絵にする事は、とても難しい作業のようでした。最初は、難しい、難しい、と皆から聞こえてきたのですが、どの様な場面かの説明を詳しくしたところ、徐々に内容をつかんだようで、皆真剣に考えながら描き終えました。

今日の漢字1「呼」
今学期は人間の動作、行動に関する漢字を中心に勉強していく予定です。その一番手は「呼」の漢字となりました。まず最初に、「誰かを『呼ぶ』には体の部分の何が必要か。」という質問をしました。   「手!」と答えた子もいましたが、皆「口!」に落ち着き、だから「呼」の部首は「口」であることを伝えたら、皆「あー!」と非常に納得した様子でした。次に部首以外の部分を皆に想像してもらい、それぞれ思い思いの漢字を書き出してもらいました。彼らの想像力はすごいですね!正しい「呼」の漢字にはならなかったにせよ、とてもそれに近い漢字を生み出した子がいました。

今日の文法1 点「、」の使い方
先学期、様々な記録を皆に書いてもらったところ、句読点やかぎかっこ「 」の使い方に苦労している子が多い印象を受けたため、まずは点「、」の勉強をしました。黒板に書いた要約文の第一段落だけ、わざと点を抜いて書きました。それを生徒達皆に音読してもらい、「さて、この段落に間違いがあります。何でしょう。」と聞きました。色々な意見が飛び交いましたが、最終的に「あ!点がない!」と言った子がいて、それと共に「あ~、だから読みにくかったんだ~。」と別な子が言いました。これは、意味の切れ目を無意識に理解している証拠であり、とても良い事だと思いました。そして、正しいところに点を打ってもらいました。

今日の漢字2「告」
この漢字も「呼」同様、「何かを『告げる』には、体のどの部分が必要か」と聞いたところ、皆「口!」の即答でした。

今日の表現1「ところが」の使い方
あまり口語では使われないけれども、作文等を書く時に知っていると良いと思われたため、要約文に出て来る「ところが」の使い方を勉強しました。「ところが」は、どういう時に使うかと聞き、例文を皆に作ってもらったのですが、私が想像していた以上に「ところが」の意味、使い方共にとても良く理解していました。そして、中々面白い例文を皆作ってくれました。

長沢千秋

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