2012年10月28日日曜日

2012年10月20日小学校低学年クラス

メインレッスン:『キツネとオオカミ』のお話の回想
みんなよく内容を覚えてきてくれていて、細かい描写までしっかりとお話してくれました。最後、オオカミが死んでしまうのでちょっと残酷な場面を想像して悲しい気持ちにもなったりと複雑な表情をしていました。ただ、この単純明快なストーリーはなぜか子どもたちにはしっくりときているような気がしました。「オオカミと手が切れたキツネは、、、」という表現の意味を説明してくれたEくんがその言葉を理解していることをとても誇らしげに思っている様子がとても微笑ましく、印象的でした。

今週からはメインレッスンのノートに短いサマリーを書き始めます。真っ白い紙に自分で目分量で線を引き、1行に何文字を入れて書くのか、また1行目は1文字下がることなどを指導をしました。マスがあるものに書くのと真っ白い紙に書くのとでは難しさに格段の差があります。フリーハンドで美しく等分に線を引くことができ、その中に文を書いていくことができるようになるための練習をここではしています。定規やマス目に頼らず書く直線、曲線の練習はいずれ幾何学的な模様を描くための導入にもなります。

専科1:手仕事(草木染めと手編みもの)
前回マリーゴールドを学校の前で摘み、タマネギの皮と乾燥したセイタカアワダチソウを持参してもらった瓶に入れて熱いお湯を注ぎ、フリースを1週間ほどその瓶につけておきました。毛糸を指で鎖編みにし、かわいい色に染められたフリースをつけて"かんむり"を作りました。初めて指を使った鎖編みを体験した子もいましたが、みんなすぐにやり方を覚え、黙々と最後まで仕上げていました。最後にお花のようなフリースをつけるときも楽しく、もっとやりたいという声が聞けてうれしかったです。次回からは本格的に編み針をつかった手編みを始めたいと思っています。何を作るかは内緒です〜。

専科2:ユーリズミー
今月からユーリズミーが始まりました。初めてのクラスで戸惑いもあったかと思いますが、みんな楽しくクラスを体験できたように思います。今週も続けてユーリズミーを行います。このクラスに関しては今週のクラスを終えてから孝恵先生から直接コメントをいただきますのでお待ちください。

専科3:水彩画
"秋のムード"をぬらし絵で表現しました。それぞれ自分の感じる秋を表現できたと思います。じっと同じ色を丁寧に描く子や、次々と新しい色を重ねたくて待っていられない子、それぞれの個性が垣間見られるようなひとときでした。暖かい色がぬれた画用紙の上で混ざり合うのを不思議そうに眺めながら描いている様子が伺えました。

それでは、宿題です。

ことば
1. さ行、た行、な行のカルタを作ってくる(既に出た文字は省く。)。表に、指定した色の文字、裏には右上に同じ色の文字とその文字から始まる言葉、その絵を描く。
2. メインレッスンブック(黄色)の『キツネとオオカミ』の絵、サマリーを仕上げる。
3. 漢字のブック(青)にお渡しした漢字の成り立ちのプリントを参照して、仕上げる。色は自由だが、丁寧に成り立ちと漢字、読み方を書くこと。
4. 『ずきん』の「す」と「ん」のつく言葉を集める(2語から5−6語までの言葉)。言葉は「ず」で始まりますが、「す」でお願いします。
5. お渡ししたプリント、一日から二十日までの 漢字の練習。
6. 『ききみみずきん』のお話の読み聞かせ(1週間で最低3回以上読んで下さい。)

かず
1. 1から100まで昇順と降順で数える。
2. 10の成り立ちの数々を考える。(例:10 = 5 + 5 / 3 + 7 /  2 + 2 + 2 + 2 + 2 など)
3. ひとつから十(とお)までを数える。一日から十日までを数える。
4. お渡しした算数各プリント

その他

1. ビーズワックスで鳥を作る。
2. 絵日記(字は自由に書く。言葉でも、文でも)
3. 子ギツネこんこんのペアの手遊び、もみじのうたの練習、おちばの詩の暗唱

 *まだまだ自分で日本語の本を手に取って読むことは難しい段階ですが、短いお話でもいいので、時間を見つけて本を読み聞かせてあげて下さい。また同じ話を何度も読んであげると、子供の心に深く刻み込まれて心の中に息づいていくので、どうぞ何度でも覚えてしまうほど読んであげて下さい。この時期はグリム童話、イソップ童話、日本の昔話などをお勧めします。その子の成長に合わせてぴったりくるお話の内容を選んでいただくとよりよいのではないかと思います。

【11月3日の予定】
*11月16日の夜にはフォートグリーンパークにてBWS全体のイベント「ランターンウォーク」が開催されます。それに伴って本科のクラスでは、子供たちは自分のランターンを作ります。そのランターンに灯をともしてパークを歩き、秋が深まり、いよいよ冬がやってくるこの季節を祝います。このイベントには日本語学校の皆様も自由に参加できます。

 今週の専科では、私たちもランターンを作りたいと思います。

持ち物
口の広いこだわりの瓶:前回草木染めのときにお持ちいただいた瓶でもいいですが、 中くらいのサイズのもの(例:ピーナツバターやジャムの瓶)でも構いません。瓶に貼られているシールは取って下さい。
木の枝:長さ30センチくらい、直径1-1.5センチくらいの枝を1本。

*先日持って来ていただいた葉っぱでしおりを作ろうと思っています。(来週以降になるかと思います。)もっときれいな葉っぱを拾ったら本に挟んで大事に取っておきましょう。自分の1番気に入った葉っぱで作ることにしましょう。

*落ち葉でトレースした作業は家でも是非試してみてください。ブロッククレヨンはとても楽にトレースができます。この世で自分だけしか持っていない特別な本、カード、便せんなどが作れるかもしれませんね。

三好千佳子

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