2014年12月31日水曜日

2014年12月13日幼児部すみれ組

2014年も残りわずかとなってしまいましたが、冬休みをいかがお過ごしでしょうか。12月13日は聖ルチア祭の日です。聖ルチアはキリスト教の聖人の中でも数少ない聖女です。聖ルチアは、母親に異教徒と政略結婚させられそうになりますが、自分には高貴な婚約者(すなわち、キリスト)がいると説き伏せます。ルチアが自分の思い通りにならないので、異教徒はルチアを迫害し、最後には両目をえぐり出します。しかし、奇跡が起き、目がなくても見ることが出来たため、ルチアは目や視覚障害者の守護神と言われています。北欧諸国ではキリスト教伝来以前からの「光の祭り」がルチア信仰と結びつき、現在の聖ルチア祭になったと言われています。グレゴリオ暦が導入される以前は聖ルチアの日が北半球では一年で一番日の短い冬至の日だと言われていたそうです。

聖ルチア祭では、家族の中で一番年長の女の子が聖ルチアに扮して、祝祭に参加します。4本のろうそくを立てたリースの冠をかぶり、ろうそくを持ち、白い衣装を着て、同じ格好をした少女達と一緒にナポリ民謡の『サンタルチア』を歌いながら行進します。ろうそくは生命を奪うことを拒む火の象徴です。担任の平日の学校では毎年、2年生のクラスが中心となり、このお祝いをします。担任の次女もかつて2年生の時、クラスで一番年長であったため、サンタルチアに扮して、火のついたろうそくの冠をかぶって、学校の中を練り歩き、勇姿を讃えられました。サンタルチアの行進の後では、レーズンが二つついた小型の黄色いロールパンが運ばれます。これは聖ルチアの両目を模倣した物ではないかと思います。

さて、12月13日ですが、皆さま、リンゴとお米を持って来て下さって、ありがとうございました!この日のおやつは、炊きたてのご飯をオーガニック白菜の塩揉みと、おかか醤油、塩昆布、そして梅しそで頂きました。担任は本当は、梅干しを持って来たつもりだったのですが、蓋を開けてみると、間違えて梅しそが入っておりました!でも、梅干しを食べる子ども達なので、もしかしたら梅しそも食べるかもしれないと思い、希望者には梅しそを出しましたら、みんな結構食べれるのですね!みんな、日本の白いご飯は大好きで、中には6回もおかわりした子がいました!

クラフトは、赤い実と松ぼっくりと松の葉などをつけて、和洋折衷の注連縄作りでした。残念ながら持って帰って頂けなかった方、お休みされた方、申し訳ございませんでした。実は11月のクラスで注連縄作りを終わらせて、12月13日は飾りをつけるだけのつもりだったのですが、11月のクラスはたくさんのお野菜を切るのに忙しくてクラフトの時間がなくなり、一日で終わらせなければならなくなってしまいました。お渡ししそびれた方が何人かいらっしゃいますが、生ものですので、次回のクラスでお渡しすることが出来ません。本当にごめんなさい。この日は、Mちゃんのお母さまのAさんとAちゃんのお母さまのMさんにお手伝い頂きました。最後まで残って注連縄を仕上げて下さって、ありがとうございました。また次回もお手伝い、どうぞよろしくお願い致します。


T先生のオイリュトミーは、『ヘムヘムとぺムぺム』のお話が少し変化した物でした。この日のオイリュトミーは、自由遊びをした後だったので、かなりへとへとに疲れていた子もいましたが、それでも頑張ってよくついて来てくれました。
「ここへ来てよ、日の光、庭の花も目を出した、ここへ来てよ、日の光、私の心も歌い出す」
「ひらいたひらいた、何の花がひらいた、ひらいたと思ったら、いつの間にか、つぼんだ」
「結んで、開いて、手を打って、結んで、また開いて、手を打って、その手を上に」
「大きな太鼓、ドーンドーン、小さな太鼓、トントントン、
 大きな太鼓、小さな太鼓、ドーンドーン、トントントン」
「糸まきまき、糸まきまき、引いて引いて、トントントン、出来た出来た、小人さんのお靴」
「ずいずいずっころばし、ごまみそずい、茶壷に追われて、とっぴんしゃん、
 抜けたらどんどこしょ、俵のねずみが米食ってちゅう、ちゅうちゅうちゅう、
 おっとさんが呼んでも、おっかさんが呼んでも、行きっこなしよ、
 井戸の周りで、お茶碗欠いたのだあれ」

季節の歌は以下の通りです。
「1人、2人、3人のインディアン、4人、5人、6人のインディアン、
 7人、8人、9人のインディアン、10人のインディアンの子ども達
 10人、9人、8人のインディアン、7人、6人、5人のインディアン、
 4人、3人、2人のインディアン、1人のインディアンの子ども」
「インディアンが通る、アッホイアッホイ アッホイホイ
 小さな花を見つけて取った、アッホイアッホイ アッホイホイ
 誰におみやげやるのかな、アーホホホホ ホー
 インディアンが通る、アッホイアッホイ アッホイホイ
 小さな木の実見つけて取った、アッホイアッホイ アッホイホイ
 誰におみやげやるのかな、アーホホホホ ホー」
「雪やこんこ、あられやこんこ、降っては降っては、ずんずん積もる
 山も野原も、綿ぼうしかぶり、枯れ木残らず、花が咲く
 雪やこんこ、あられやこんこ、降っても降っても、まだ降り止まぬ
 犬は喜び、庭駆けまわる、猫はこたつで、丸くなる」
「もういくつ寝ると、お正月、お正月には、凧上げて、
 コマを回して、遊びましょう、早く来い来い、お正月
 もういくつ寝ると、お正月、お正月には、まりついて
 おい羽根ついて、遊びましょう、早く来い来い、お正月」

前回に引き続き、「笠地蔵」のお話をしました。このお話に出て来るおじいさんとおばあさんのように、誰かのためになることをするという、優しい気持ちが子ども達の心に染み込んで行くことを願ってやみません。

次回のクラスは1月10日(土)になります。2月の節分のクラフトのための下準備として、赤・青・黄色の三色だけを使ったシュタイナー特有の滲み絵のような水彩画をしてみたいと思います。色が混ざらないように、一色使うごとに筆を洗わないと、次の色に行けないのですが、なんとかトライしてみたいと思います。おやつは、お正月にちなんで、お雑煮を作ってみたいと思っています。材料はこちらで用意させて頂きますが、この日はリンゴを1つずつ持って来て頂けると嬉しいです。万が一、お忘れの時は氣になさらなくて大丈夫ですが、どうぞご協力よろしくお願い致します。

またこれからどんどん寒くなります。雨の日でも、雪の日でも、基本的に外に出て遊びますので、外で十分に遊べるように温かい格好をさせて下さい。特に、雨の日は濡れてビショビショになりますので、ペラペラのナイロンのレインコートではなく、雨から洋服を濡らさないような、しっかりとしたレインコートやレインジャケット、レインパンツ、レインハットを着させて下さい。傘は必要ありません。

これまで保護者の皆さまに支えられ、ここまでやって来ることが出来ました。ありがとうございます。2015年も同様に最善を尽くし、努力して参りますので、どうぞ皆さまのご指導・ご鞭撻のほど、よろしくお願い申し上げます。よいお年をお迎え下さい。

すみれ組担任

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