2014年12月6日土曜日

2014年11月22日小学部低学年(給食)

今週は初めての給食を試みました。2年間小学部を指導させて頂き、保護者の方々、子供たちがこの学校に対して何を求めているのか常に考えてきました。日本語教育にとどまらない何かもっとまとまりのある物、日本文化にとどまらないもっと素朴でしかも楽しみに出来る物、それは何でもない日々の生活の中にあるのかもしれないと思い始め、一体それって何なのだろう?と。自分の小学校生活を振り返って印象に残っている事は毎日の掃除の時間で、掃除が遊びだったり遊びが掃除だったりした時間や、学期末の大掃除で普段気にもしない場所、入り口のドアのサン拭き、高い部分の窓磨き、水拭きだけでなくワックスを塗った後で、床を空拭きして自分も一緒に滑っていた事。また給食の時間ではおかわりのチームに入ってじゃんけんでクジラのお惣菜を争った事、きな粉揚げパンの日が待ち遠しかった事、コッペパンにバターを均等に塗るのに工夫をした事、前の男の子と笑かし合いをしていて面白くって牛乳をその子の顔に吹いてしまった事など、忘れられない学校時代の何気ない思い出は数知れずあり、授業中に先生から学んだこと以外の思い出が強く残っているのは一体どういうことなんだろう、、、?多分学校って面白かったんだ。もっとも土曜日だけの学校で、それが保護者の皆様が最も望んでいる事ではないとは百も承知の上ですが。でも何よりも大切にしたいのは、基本は「楽しむ事」だと思っています。楽しくないと学校に来る事、日本語を学ぶ事の動機も下がってしまいます。

給食は同じ食べ物を一緒に食べること、また共同作業という社会生活で役立つ要素をふんだんに含んだアクティビティーです。でもそれだけではなく、みんなで工夫しておかずを配った経験はありませんか?例えば具沢山のスープの配膳では、どのようにすればみんな均等にお汁と具を配れるんだろう?ひとクラス45人もいた時代、配膳は結構考えてやらないと最後の子供たちは具ばかりになり、最初の子たちはスープばかりになっていたことなど、そんな日常の他愛ない経験が創意工夫を生み、忘れられない思い出になるではないかと思うのです。もちろんそこから学んでもらうことは必然要素です。しかし実践を伴った「学び」が子供たちの印象にとどまって一生忘れられないものとなり、いつかその経験がどこかで生かされるかもしれないと願っています。さらに、給食当番が配膳と片付けをして、それが本来の日本の小学校ならば1週間毎に交代していくこと、その週の当番さんは遊べないこと、そういう社会の決まりみたいな事も知らないうちに学んでいる事でしょう。そう思うと給食は単なるおいしい食事をともにする事にとどまらず広い意味で社会性を学べる素晴らしいアクティビティーなのではないかと改めて思いました。

重ねて計画、準備、当日のお手伝いをして頂ました保護者の皆様には厚くお礼を申し上げます。ご協力ありがとうございました。また今後どのような体制で進めていくのか、メニュー、指揮を交代でとっていく事など工夫すべき事は沢山あります。勿論続けてするしないも含めてです。是非皆様のご意見を聞かせて下さい。

次週12月13日の予定

*親子でクラフト:ホリデースター作成

*ポトラック:年末恒例ポトラックを行いたいと思います。何でも良いので一品お持ち頂き、1時から始めたいと思います。

また今回はポトラックにて私がこの学校の現状、向こう何年かの我が校のビジョン、また教師陣がこの学校にかける意気込み、そして目の前にある今年の目標、お正月フェアの形態とファンドレイズの構想案について話しをする予定です。みなさまの生のご意見はとても大切です。そしてお正月フェアをどのように盛り上げていくべきかの積極的なご意見も是非伺いたいので皆様のご参加をお願い申し上げます。

三好千佳子

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