2013年1月3日木曜日

2012年12月15日小学校低学年クラス(終業式)

この日を迎えるにあたってたくさんの方のご協力と準備があったことを、この場を借りて改めてお礼申し上げます。ありがとうございました。

この日はいつもの授業を返上して朝から保護者の方たちも教師も、終業式の準備に追われてバタバタとしていました。メインレッスンはなんとか出来ましたが、後はいつもの授業ではなく、まったく違う時間割となり、子供たちはいつものやるべきことが抜けたことで、いつになったら外に行って遊べるのか、掃除はいつになったら出来るのか。。。などとやきもきしている様子でした。その様子から、どれだけいつものリズムが子供たちにとって大事なことかと思い知らされた一日でもありました。いつも何気なくやっていることでも、ひとつひとつのその行為は子供たちにとって安心とリズムと規則のようなものを生むのでしょう。いつしかそれは子供たちにとって心地のいいものになり、やがてそれが習慣となるのかもしれません。だからいい習慣というのはとても大切なのですね。この日の子供たちのフラストレーションを見ていて、改めてそれを実感しました。

子供たち一人ひとりがその持って生まれた天命を全うするために、それを見つけるために、人はあらゆる体験をするべきです。その体験にどれだけ全力でぶつかれるかは集中力に掛かっています。その集中力を最大限に発揮するには、頭の中に何か迷いや不安などない方がいいに決まっています。つまり、守られていて、安心出来る場所にいる、そういった環境づくりは親の役目だと思います。皆様はどうお考えになりますか? とはいっても、誰も神様ではないので、そう完璧には行かないのが現状ですよね。ただ、何事にも気持ちを込めてやっていることは子供には伝わりますから、言い過ぎても、しかりすぎてしまっても、感情をむき出しにしてしまっても、確かにそれはよくなかったけれど、「大丈夫、次こそは」と自分を慰めているような繰り返しの毎日です。

メインレッスン
 なぜかこの日は2人も遅刻で、なかなか授業が始められなかったのでした。そんな日もありますよね。と思いながら、内心少し焦っていました。今日する終業式の発表会のことで頭がいっぱいでした。ちゃんと子供たちは詩を覚えてきているのかしら?歌は私がいなくても歌えるかしら?とか。。。心配は尽きなかったのですが、全員揃ってざっとプログラムのリハーサルをしたら、何とみんな見事にちゃんと覚えてきてくれていて、そんな心配も一気に吹っ飛んでしまいました。そしてご覧のとおり、式での立派な発表ぶりに感動させられっぱなしでした。子供というのはすごいです。やるときはきちっとやるのです。大人のようにあがったりしないのですね。頭が下がります。そしてまた来年、一体どんな授業を展開し、どのような目標をもって取り組んでいくのかが、またまた楽しみになってきました。

母音(あ、い、う、え、お)の学習
今までひらがなのカルタを作ったりしながら練習してきました。まだ練習するべきひらがなは残っているのですが、一応「締め」ということで、母音を学習しました。シュタイナー教育では、アルファベットでも母音を最後に紹介します。英語では、母音は子音よりたくさんの役割があり、母音を理解することは容易ではないからだと思います。また、母音を教えるときには母音にそれぞれのキャラクターを当て込み、それにちなんだ働きと、お話と、そして音を絡ませて指導することが多いです。日本語では文字でこそ表現はしませんが、音的には常に母音で終わる言語なので、その辺りのことを絡めて母音の役割をお話して、その日のユーリズミーのクラスでも母音の動きをご指導いただき、子供たちと母音のそれぞれの動きを取り入れながらおのおののキャラクターの絵をメインレッスンブックに描きました。(まだ終えてない子には1月12日に学校でやり終えるように指導します。)

また宿題で、残りのひらがな全部をカルタにして完成させるように指示してあります。完成したら、いつでも何度でもそれを使って遊んであげて下さい。足りないところがあれば、いつでも色を塗ったり字をきちんと書き直したりなど、よりすばらしいカルタに仕上がるような工夫をするようご指導下さい。一度作ったらそれで終わりではなく、何度も使って遊ぶので、よろしくお願いします。それ以上手を加えることがないと思ったら、そのカードの上にクリアテープなどを貼るとより頑丈なカードとなり、長持ちするでしょう。

スナックタイム(Sちゃん、Tくんお誕生日会)
 子供たちはとてもうれしそうにそれぞれ持ってきたカードや手作りのプレゼントを渡して、ケーキやアイスクリームをみんなでいただき、2人の誕生日をお祝いしました。各先生からは気持ちのこもった詩と小さな手作りの品をそれぞれにプレゼントしました。

【宿題】
*お話読み聞かせ『金の鳥』『マリアの子』
*カルタ遊び(すべてのカードを完成させて持ってきて下さい。)
*ビーズワックス(母音の一人を作る。)
*プリント(配布された算数、その他のプリントを仕上げて持ってきて下さい。)
*絵日記(楽しかった日、思い出に残った日など何日でもいいので描/書いて下さい。)
*手仕事(編み物)を出来るだけやりましょう。

【冬学期カリキュラム】
エポック授業(メインレッスン)
[1−3月](7回ブロック)
算数:四則計算。4つの足す、引く、掛ける、割るのキャラクターをお話にしてそれぞれの特徴、性質をみていきます。とくに掛け算では九九を練習し、日本のゴロ合わせの覚え方も一緒にマスターしたいと思っています。
お話:聖人伝を通して完全な者に向けて努力する人間の力を感じます。
文字:マスのなかにきちんと書く練習をしていきます。
漢字:引き続き1−2年で習う漢字を中心に学習します。
ひらがな:常に復習をし、反復練習として宿題にてフォローしていきます。字を書く量が少しずつ増えていきます。
カタカナ:カタカナを学習し始めます。

専科
手仕事:今作っているものを完成させ、次の新しいプロジェクトへと移ります。
ゲーム(体育):縄跳び、馬跳び、竹馬などをやっていこうと思っています。

【1月12日予定】
書き初めをします。汚れてもいい服を来てくるか、エプロンなどを持たせて下さい。

1月から3月にかけては、毎月のように行事が入ってきて忙しい学期になるかと思います。出来るだけお休みのないように体調を整えて来て下さいね。それでは今年もどうぞよろしくお願いします。

三好千佳子

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