週末からDaylight Saving Time(夏時間)が始まりましたね。いつもこの時期、 1時間寝る時間が少なくなってしまったと感じるのは私だけでしょ うか。「春眠暁を覚えず」で有名な中国の昔の詩人、孟浩然( もうこうねん)の言葉通りです。
3月7日のすみれ組は、男の子達が朝からワイルドに暴れました。 雪が解け、春がすぐそこまで来ている証拠です。この時期、 子ども達は浮き足立ちます。今まで暗く寒い洞穴の中で、 うとうととしていましたが、春の訪れとともに、 うきうきわくわく心が躍り、身体も動き出します。 冬眠していた動物達みたいに、 子ども達は宇宙や自然のリズムに合わせて動きます。 この冬は特に例年以上に寒く、氷点下の日々が続きましたので、 子ども達も動きたくてうずうずしているのでしょう。しかし、 まだまだ寝ぼけまなこで朦朧としているので、 怪我には要注意です。 この日も数人の男の子達がおでことおでこをごっつんこしたり、 積み木の角に頭をぶつけて、 たんこぶを作ったりしてしまいました。幸い、 大事には至りませんでしたが、 私たちがついていながら大変申し訳ございませんでした。
どうしてもお友達に手や足を出してしまうお子さんがいます。 ご両親はそのように育てた覚えはありませんし、 いつも子どもには注意して言って聞かせています。しかし、 我が子がそのような行為に出てしまうと、 お友達とプレイデートするにも、とても氣になってしまい、 積極的にプレイデートも出来なくなってしまいます。 世間一般的には、そういったお子さんは「悪い子」 と捉えられがちですが、 シュタイナーの考え方はちょっと違います。 幼児はまだ生まれて来る前の世界と、 この地球での現実世界との狭間にいて、 魂が身体という現世での舟を上手くコントロール出来ないのです。 ですから、お子さんの手や足が意思とは関係なく、 あっちにこっちに出てしまいます。「自分(=わたし)」 というものがどこにいる・あるのか、お友達を押したり、 倒したり、叩いたり、蹴ったりして、確認している状態です。 こういうお子さんには、肌を通して感じる「触る」 という感覚を十分に満たしてあげることが必要で、 シュタイナー教育の幼稚園の先生達はこういった子ども達の魂と身 体のギャップをどのように埋めてあげられるだろうか? と考えます。
スキンシップはもちろんのこと、 手がよく出るお子さんには指の一本一本から、手の平など、 ちょっと押して痛気持ちいい所を丁寧に指圧して差し上げて下さい 。手が終わったら、 手首から肩の方まで下から上に順々に押しながらマッサージします 。そして、もう一方の手の指、手の平、 手首から肩と同様にします。足がよく出てしまうお子さんは足を。 足も、足指の一本一本から、土踏まずなど指圧して、 足首から腿までマッサージします。 お友達の上に乗っかってしまうようなお子さんは、 お母さんの膝の上に座らせて、手を左右交差させて腕を持ち、 お母さんも同様に子どもの手の上で交差してギュッギュッギュッと 抱きしめます。その時、足がバタバタしてしまうお子さんには、 お子さんの腿の裏側に手をまわしてギュッギュッギュッと抱きしめ ます。お子さんが嫌がったり、痛がる場合はすぐにやめましょう。 くすぐったがりで、すぐに笑ってしまっても構いません。 このように、手や足や身体をギュッとすることで、お子さんが「 自分はここにいる」という感覚を魂に刻み込み、 その感覚が満たされると、 お友達に手や足を出すのが少なくなって来るそうです。
また、お子さん、特にワイルド系のお子さんには、 どんどん体力を使うようなお手伝いをさせて下さい。 お庭でガーデニングをする時にシャベルで土を掘ってもらったり、 フローリングのご家庭では床を雑巾やモップで拭いてもらったり、 重い荷物を運んでもらったり、窓拭きや掃き掃除もいいですね。 忙しい時はどうしても一人でご飯の支度をしたくなってしまい、 ついテレビやビデオに子守りをさせがちですが、 幼児であっても隣りで野菜を洗うとか、皮をむくとか、 きゅうり程度だったら包丁で切ってもらう等、 お手伝いをさせることです。 お子さんはお母さんのお手伝いをするのが大好きで、 楽しくて仕方ありません。 お手伝いをするということはお子さんにとって、 お母さんに愛情をかけてもらい、 お母さんのためになることをしているという喜びなのです。 大きくなって来るとだんだん勉強やスポーツなどで忙しくなり、 なかなかお手伝いしなくなってきますから、 お手伝いは幼児の内に仕込んでおきましょう!
さて、この日は桃の節句(お雛さま)のお祝いに、 貝殻に布を貼り、小さなお内裏さまとお雛さまを作りました。 去年、 つくし組の担任をしていたA先生が残して行って下さった貝殻 と、和風の端切れを使いました。 小さな可愛いお雛さまが出来ましたね! お休みされたお子さんには次回、お渡しします。
おやつは、ちらし寿司を作って食べました。 家で担任の私が中に混ぜる具(にんじん、しいたけ、玉ねぎ、薄揚げ) を作って来て、寿司飯に混ぜました。 上にのせる具はお子さん達に持って来て頂きました。 桃や桜の形のニンジンや大根、キュウリ、絹さや、枝豆、錦糸卵、 椎茸煮、かんぴょう、手作りのしゃけのふりかけ、アボカド、 海苔と、とてもバラエティに富んだ種類の具材が並びました。「 お母さんと一緒に作ったよ!」 と誇らしげに教えて下さったお子さんもいました。皆さま、 ありがとうございました。 5杯も6杯もおかわりしたお子さんもいて、 10合のちらし寿司はあっという間になくなりました。
この日は、Kちゃんのお母さまのEさんとM1ちゃんのお母さまのSさんがお手伝いして下さいました。また、後片付けにEさんと、M2ちゃんのお母さまのNさんがお手伝い下さいました。 オープンハウスがあったので、とても助かりました。 ありがとうございました。 今後ともどうぞよろしくお願い致します。
季節の歌は以下の通りです。
「大きな太っちょ雪だるま、ホウキを持って、帽子かぶり、
お日さま高くなって来たら、ドロドロドロドロ、溶けちゃった」
「ひらいたひらいた、何の花がひらいた、蓮華の花がひらいた、
ひらいたと思ったら、いつのまにか、つぼんだ
つぼんだつぼんだ、何の花がつぼんだ、蓮華の花がつぼんだ、
つぼんだと思ったら、いつのまにか、ひらいた」
「灯りをつけましょ、ぼんぼりに、お花をあげましょ、桃の花、
五人ばやしの 笛太鼓、今日は楽しい ひな祭り
お内裏さまと お雛さま、二人並んで すまし顔、
お嫁にいらした 姉さまに、よく似た官女の 白い顔
金の屏風に うつる灯を、かすかにゆする 春の風、
少し白酒 召されたか、赤いお顔の 右大臣
着物を着かえて 帯しめて、今日は私も 晴れ姿、
春の弥生の この良き日、何より嬉しい ひな祭り」
次回のすみれ組さんのクラスは4月11日(土)になります。
おやつは、いつもみんなが大好きなご飯です。 海苔や昆布や梅干しなどで頂きます。
お米は皆さんに持って来て頂いていた物がたくさん残っております ので、今回は持って来て頂かなくて大丈夫です。 いつもありがとうございます。リンゴだけお持ち下さい。
お絵描きをしたことがまだ一度もないので、 蜜蝋のクレヨンでお絵描きをしてみましょう。 他には紙やすりで木の板にやすりをかけます。
この日は、M1ちゃん(5)、Yくん(5)、Lちゃん(5) 、Aちゃん(4)のお誕生日のお祝いを致しますので、何か石、 花、葉っぱ、貝殻など自然からの贈り物を4人のためにお持ち下さ い。お休みの日に公園などに出かけて見つけて拾ってきたり、 ご自宅のお庭に生えている植物でも構いません。 夏のビーチで拾った思い出の貝殻や、 山へ遊びに行った時に拾った不思議な色の石など、 いかがでしょうか。もし忘れてしまったとしても、 こちらでたくさん用意してありますので、 お氣になさらないで下さい。よろしくお願い致します。
また、4月11日(土)は、すみれ組の保護者会を致します。 時間は1時20分から2時までです。お子さん達の成長の様子や、 成長するにつれて発生する悩み事、 クラスの様子などをお伝えします。また、ご質問やこのようなトピ ックで話しをして欲しいなど、ご要望がありましたら、 お知らせ下さい。皆さまお揃いで、 ご参加下さいますようお願い致します。参加・ 不参加のご連絡をお待ちしております。
4月18日、5月2日、5月16日、 5月30日と4日間に分けて個人面談を行います。まだ、 サインナップされていない方はお早目にお願い致します。来年度の 新規入学を希望される方の面談も随時、入れて行きますので、 現在既存の保護者の方を優先しています。来年度のご継続の有無と 小学1年生対象の方は小学部への進学のご希望をお聞きしたいと思 っておりますので、どうぞよろしくお願い致します。
夏時間になって、急に日が長くなった氣がしますね。 昨日はこの辺りでは、春一番が吹きました。 次のクラスまで少し日が開いてしまいますが、皆さま、 春のお日さまと風と雨を楽しんでお過ごし下さい。
すみれ組担任
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