2014年5月12日月曜日

2014年5月3日幼児部つくし組(子供の日)

先日、チューリップの花がとても見事に咲いているのをセントラルパークで見ました。お花の顔というかお口というか、普通は少し閉じていてそれが愛らしいのですが、パークのは空の太陽に向かって大きく微笑んでいるように先が開いていて、口を開けているようで、中のおしべとめしべもお花の色ときれいなコントラストになっていました。こんなチューリップを見たらどんな人も微笑むだろうな、子供ってこれに似たものを持っているんじゃないかなと思わせられました。

そして、次の日は曇りでしたが同じチューリップを見てちょっと驚きました。昨日まであんなに嬉しそうに大きく開いていた先が全部閉まっているのです。たくさん咲いているのですが、どの花も大きいつぼみのように閉じていました。太陽が出ていないからです。どの花もそうですが、いつもチューリップは太陽に向かって花を開けます。太陽が出ていないと昼間でも閉じたままでした。自然から気付かされたことは、私たち子供に接する大人が、太陽のように暖かい光を注ぐ愛情を持って子供に接していると、子供もチューリップのように心を開いてくれます。でも私たちの心が曇り空のように曇っていると、太陽が出ていないので、子供も心を開くことが出来ず、結果言うことを聞かなかったり、私たちの心とは慣れた行動に出るのではないかと思わされました。

5月3日のクラスについて報告です。子供の日に近いこともあり、子供の日にちなんだことをいくつかしました。アクティビティーがいつもよりありましたので、この日はおやつ作りは特別にお母さん方にお願いしました。お手伝いをしていただいた方々、ありがとうございました。さすがに形が揃ったきれいなおむすびができあがっていましたね。

ここでいくつかのアクティビティーを紹介しますね。

お月様色のベルト
もう何人かが持って帰っていると思いますが、太い黄色の毛糸で指編みをしています。この毛糸は去年の9月のお月見の会で、お月様からみんなが優しい気持ちになれるようにお月様と同じ色の毛糸のボールをいただいたところから始まっています。草木染めで染め上がった毛糸を幼稚園のみんなが使える分、お月様から3月頃いただきました。それを指編みし、自分のベルトを作りました。指編みが出来る子はさっさとやっていましたし、初めてのお友達も始めだけ覚えるとさっと自分でできる子が多かったです。男の子でも驚くほど集中してやっていましたよ。そしてゆうこ先生が穴を開けて下さった木のボタンをウエストに合わせて場所を決め、刺繍糸の色も自分で選び、縫い付けました。これで出来上がり!ボタンは、はめる場所が調節できるのでゆるめにもきつめにもできる、自分だけの世界に一つしかない特別ベルトの出来上がりです。是非普通の日にも活用してください。まだ持って帰っていないお友達はもうすぐ出来上がりますので、少しお待ち下さい。

にじみ絵
この日はにじみ絵をしました。にじみ絵というのはシュタイナー教育独特の水彩画法ですが、にじみ絵用の紙をあらかじめ水に浸し、濡れている紙の上に色を載せていきます。すると色が紙の上で水といっしょに踊るように広がって行きます。2色使ったりすると2つの色が出会い、そこで新たな色が生まれていくのを目の前で見ることができるので、とても感動です。この日は鯉のぼりにちなんで、鯉のぼりの形に切った紙2枚に塗ってみました。赤と青と1色ずつにしました。始まる前まで子供達は「おなかがすいた」と連発していたのですが(いつもよりおやつの時間が遅かったので、)歌とともに始めると驚くほど静かになり、みんな集中して色を載せるのを、色が紙の上で踊るのを楽しんでいました。出来上がりがとても優しい色になっていました。

17日に大人向けのにじみ絵ワークショップがありますので、皆さんも是非よかったらクラスをとってみて下さい。みなさんが覚えれば、その後お家でもお子様と一緒にこの水彩画を楽しむことができるようになりますよ。

草木染め
クラスを半分に分けて、片方のグループは先に私とにじみ絵、もう一つのグループはゆうこ先生と草木染めをしました。子供達はゆうこ先生から「母の日にお母さんにプレゼントするので、お母さんの好きな色を黄色、青、紫から選んでくださいね」と聞いて、色を選び、それぞれ色が準備されたお鍋の中に白いシルクを数を数えながらつけました。ちょっとかき回して、色が均等に染まるようにしました。白いシルクがどんな色に変身してお鍋の中から出てくるのか、わくわくしながら草木染めを楽しみました。

子供の日のお祝い

こんなアクティビティーの後、小学部、幼児部合同で子供の日のお祝いをしました。これには参加して下さり、またお手伝いして下さった保護者の方々が大勢いらっしゃいました。ありがとうございます。日本から遠いNYでも子供の日の思い出が少しでも子供達の心に残るように、季節の行事に込められた思いやその意味、お祝いに込められた周りからの愛情が魂の栄養となるようにとの思いで教師、スタッフみんな心を込めてさせていただきました。

以上が3日の報告です。読んでいただき、ありがとうございました。

アマーあづさ

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